バロッタ

adrress浪速区日本橋東1−1−9
call06-6647-3371
open/day11:30〜14:30(LO)
open/night18:00〜22:00(LO)
off不定休
capacity
memo/impression 平成26(西暦2014)年7月31日
芝居が終われば、4月の文楽帰り以来の遅飯イタリアンの定番「ラ・バッロッタ」(3.91/188)に行っちゃいます。同じような時間に先着したお客さんもいる。

  • イカのミンチのティンバッロ、トマトとスモモのズッパ
  • サバのアッブルストリーレ(炙り)、シラスのペースト、万願寺唐辛子のピューレ、大麦、トマト、グレープフルーツ
  • ミントとパイナップルセージのゼリーで包んだ、ケンイカ・枝豆、パプリカのピューレ
  • キタッラ、ホタテと魚卵(さわら)のアッフミカート(燻製)、ヴィオレッタのロースト、トマト、ケイパー
  • ニヨッキ・ディ・スジーニ(フリウリのプラムの赤ワイン煮のフィリング)、赤と黄色のトマト、燻製リコッタチーズ
  • マンガリッツア・ポークの肩ロースのロースト、リコッタとタレッジオチーズのグラテナート、インカの目覚め、万願寺唐辛子
  • ラム酒を注いだババ、フルーツ、紅茶

一杯目はシャンパーニュで「ドラピエ・シャンパーニュ・カルト・ブランシュ」にします。ピノ・ノワール75%、ピノ・ムニエ15%にシャルドネ10%のようです。

一品目は、セルクルで焼いたイカのミンチのティンバッロ。味と香りは「イカ焼き」風。オレンジ色のソースはトマトにスモモ。爽やかなイカ焼き。

二杯目には、イタリア・リグーニアのDOCの白ワイン「コッリ・ディ・ルニ ヴェルメンティーノ 2013 terenzuola」です。軽い。夏に心地よく、魚にもあう。

サバのアッブルストリーレ(炙り)の下に大麦、トマト、グレープフルーツ。グレーのシラスのペースト。緑色は万願寺唐辛子のピューレ。シラスだけでワインが美味しく味わえます。チラッと聞こえてくるお隣さんの料理は、「ビワマス」って?聞こえなかったことにしておこう。

透明のフィルムのようなミントとパイナップルセージのゼリーで包んだ、ケンイカ・枝豆。涼しげ。もろもろになった緑色が枝豆。粗みじん。イカが重なってるじゃん!パプリカのピューレ。
一品目のプリモは自家製キタッラ。ホタテと魚卵(さわら)のアッフミカート(燻製)にヴィオレッタ(ナス)のローストで作った酸っぱさっぱりソース。トマト、ケイパー。夏向きの味。

二品目のパスタに赤ワインが使われているというので三杯目には、スッドチロル(アルト・アディジェ)のDOC赤ワイン「ラグレイン 2012 カステル・ザレッグ」です。ラグレインは初めてなので、好奇心から注文です。
葡萄の果実味がふっくらと蒸せるように薫ります。苦みや渋みはほとんど感じない。

ニヨッキ・ディ・スジーニというパスタには、フリウリのプラムの赤ワイン煮が詰め物。甘酸っぱいニョッキ。赤と黄色のトマト。削られているのは、燻製リコッタチーズだったと思う。
セカンドはマンガリッツア・ポークの肩ロースのロースト。とろけているのがリコッタとタレッジオチーズのグラテナート。ウォッシュタイプの塩気がしっかり。最近大阪王将の餃子で売り出し中の「国宝豚」です。インカの目覚め、万願寺唐辛子。
ラム酒を注いだババは、いまさらながらさらに酔いそうな香り。フルーツ、紅茶。


平成26(西暦2014)年4月20日
芝居が終われば、今晩も遅飯イタリアンの定番「ラ・バッロッタ」に行っちゃいます。
不覚にも迷路に迷い込んでしまった。
前回、今晩どこかに予約するのも面倒くさいので、カウンターでほいほいと、席を取っていただけの軽い気持ちのディナー。
すでに食事を終えた先客は2グループだけ。

  • トマトとイチゴの冷製スープ、豚さんのレバーのブルスケッタ
  • キンキの炙り、オレンジのソース、タンポポ、フェンネル
  • 水蛸のインサラータ、サルモリッリオソース、セロリ、スカンポ
  • イカ墨を練りこんだタリオリーニ、ホタテ貝、空芯菜、ボッタルガ、トマト
  • 自家製フジッリ、本マグロのラグー
  • リ・ド・ヴォー、フリカッセーラ、ホワイトアスパラガス、インカの目覚め、カルドンチェッロ、マジョラム
  • ミントのプリン、メレンゲ、生クリーム、フルーツ、コーヒー

一杯目はシャンパーニュで「ギィ・ド・サン・フラヴィー・シャンパーニュ・ブリュット」にします。ピノノワール45%、ピノムニエ45%、シャルドネ10%
グレープフルーツのような柑橘系の香りのフルーティなシャンパンでした。一杯分くらい残っているので、飲み干してあげました。

まず、トマトとイチゴの冷製スープ。先日と同じですが、乳化の違いで色が変わっているんだそうだ。豚レバーのブルスケッタ
キンキの炙り、オレンジのソース、タンポポ、フェンネル。なかなか面白い事を言う。カルパッチョを含めて生魚は、ワインよりも酒の方が無難だというのである。納得できる発言である。少し炙ったり、燻製にすることでワインも合うようになるというのです。
鳥取産の水蛸のインサラータ。生蛸のようです。レモンなどを使ったちょっと酸味のあるサルモリッリオソース。酸っぱい梅で食べさせる日本料理屋があるんだから、これもタコを旨く食べるソースですわ。セロリ、スカンポ。

三杯目には、オーストリの白ワイン「グリューナー・ヴェルトリーナー アム・ベルグ2012 ヴァイングート・ベルンハルト・オット」です。たぶん初めての葡萄、グリューナー・ヴェルトリーナー 100%。すっきりバランスのいい上品な白ワイン。

最初のパスタはイカ墨を練りこんだタリオリーニ。ホタテ貝、空芯菜、ボッタルガ、トマト。
二皿目のパスタは自家製フジッリ。長いフジッリ。フジッリって色々あるんだぁ!本マグロのラグーですが、こうしちゃえばシーチキンだな。ちと塩辛目。時々塩が強いんじゃないという一品が出る印象があるのが、不思議。魚介のパスタが続きました。ちと残念。

肉料理に赤ワインを選び、トスカーナのIGT「ダリア トスカーナ 2010 レオポルド・プリモ・ディ・トスカーナ」です。カベルネ・フラン50%・メルロー40%、プティ・ヴェルドー10%。ボルドータイプ。

メインはリ・ド・ヴォーで、フリカッセーラ。卵とクリームの香り。ホワイトアスパラガス、インカの目覚め、カルドンチェッロが絡んで、マジョラム。
デザートは、ミントのプリン、メレンゲ、生クリーム。カット・フルーツ。コーヒー。

平成26(西暦2014)年4月15日
芝居が終われば、かって遅飯イタリアンの定番「ラ・バッロッタ」に急ぎます。
実は、アラカルトからコースに変わって、行かなくなっていたので、二年以上のご無沙汰です。ということで、出てくるものを食べるだけなので、メニューは、とっても記憶できません。

  • トマトとイチゴの冷製スープ、フォアグラのテリーヌのブルスケッタ・プラムとイチジク
  • 本マグロの炙り焼き、玉ねぎ・ガルム、ウサギの背肉のアッロースト、アンチョビ・オリーブ・レバーのサルサ、赤いとんがりキャベツ、サヤインゲン、絹さや、玉ねぎ、じゃがいも
  • ヴェネトのうさぎとフォアグラのテリーヌ・人参のソース、オリーブ・アンチョビーなどのソース
  • トロフィエ、白エビと菜の花のソース、トマト
  • キタッラ、ホロホロ鳥のラグー・ンドゥイヤ、リコッタ・サラータ
  • 仔羊のロースト、焦がしニンニクのソース、タケノコ、インカの目覚め、カルドンチェッロ、一寸豆の芽
  • アーモンドとリコッタチーズのタルト、キイチゴのアイス、生クリーム、フルーツ

一杯目はシャンパーニュの「ポール・ベルトロー キュヴェ レゼルヴ」にします。ピノノワール40%、ピノ・ムニエ40%、シャルドネ20%。
かなりフルーティな香りがする旨いシャンパンでした。

まず、トマトとイチゴの冷製スープ。トマトの青臭い香りの混じったイチゴジュース。フォアグラのテリーヌのブルスケッタ・プラムとイチジク。フォアグラには甘さが合うんでしょう。

本マグロの炙り焼きに、玉ねぎ・ガルム風味が乗せてあります。マグロさんの下にもソース(ピュレ?)があったのですが、なんだったかなぁ?レアな火加減のマグロ。イタリア風たたき、です。

二杯目は白ワインでウンブリアのIGTウンブリア・ビアンコ「イル・モッジョ・グレケット 2010 カンティーナ・ゴレッティ」です。グレケット100%。爽やかで軽めの柑橘の香り。上品な白ワイン。

ヴェネトのうさぎとフォアグラのテリーヌ・人参のソース。しっかり固まってます。ウサギの好物ということで人参。オリーブ・アンチョビーなどのソースがいい出来。

三杯目にも白ワインで、ピエモンテのDOCピエモンテ「ラルトロ シャルドネ 2012 ピオ・チェザーレ」にします。シャルドネ100%。樽の香り、ガツンとした旨み。お上品なグレケッとが霞む。

最初のプリモはトロフィエ。白エビの旨さが広がる緑のソース。菜の花は色合いだけみたいな白エビの味。

次のプリモはキタッラ。自家製パスタが続きます。ホロホロ鳥のラグーにンドゥイヤの軽い辛さ。リコッタチーズを乾燥させたものをカリカリ削って乗っているのがリコッタ・サラータ。

セカンドの肉料理に赤ワインを選びます。プーリアのムルージャ・ロッソIGTの「ピエール デッレ ヴィーニェ 2008 ボトロマーニョ」です。アリアーニコ60%、モンテプルチアーノ40%。

ロゼ色の仔羊のローストに焦がしニンニクのソース。やわらか。付け合わせに、タケノコ(たぶん木積)、インカの目覚め、プーリアのキノコの「カルドンチェッロ」、一寸豆の芽。
アーモンドとリコッタチーズのタルト、キイチゴのアイス、生クリーム、フルーツ

わざわざ京都まで出向いて、ライスコロッケを揚げまくっていたという京都まるごとマルシェなど、油断して喋っていると、南海の南口が閉鎖されちゃった。日付が変わって岸和田へたどり着く。


平成24(西暦2012)年1月24日
芝居が終われば、定番の食堂は、「今ちゃんの『実は・・・』」でサバンナがやって来た「ラ・バッロッタ」に席を取っていあす。
女性スタッフとシェフとで二人。デザートまでほとんど一人で作って大変だぁ。

遅くに来ると黒板のメニューから、無くなっていったり、ややこしくなるんだけど・・・頼んだのは

  • ローマ風トリッパの煮込み、ひよこ豆、白いんげん、うずら豆
  • カカオを練りこんだタリアッテレ、ホロホロ鳥、オリーブ、レーズンのブラザード
  • ウサギの背肉のアッロースト、アンチョビ・オリーブ・レバーのサルサ、赤いとんがりキャベツ、サヤインゲン、絹さや、玉ねぎ、じゃがいも
  • ティラミス、イチゴ・金柑

サンジョヴェーゼ95%のPodere Il Palazzinoのキャンティ・クラシッコ・「La Pieve 2006」が一杯目。酸っぱい。

暖かい前菜はトリッパくらいだったので、選んだんだけど、ワインを呑むにはいい味。コリコリ感を残したという蜂の巣。それに豆を加えた煮込み。豆にはしっかり味が浸みこんで旨い。豆も加わって思った以上にボリュームのある前菜です。

途中で無くなるワイン。二杯目にはピエモンテの赤「Erbaluna Rosso VdT」はドルチェット60%・バルベーラ40%の有機農法のワイン。黒味がかった紫色。果樹味タップリの香りで、酸味少なく柔らかい味。スパイシーさに渋みが遅れてやってくる。若干、滓が混じっているようです。

セカンドは、イカスミ麺に蟹、グリーンペッパー麺に猪とかいう、そそられるのは無くなっていて、替わりに登場した「カカオを練りこんだタリアッテレ」にしました。カカオの香りはほとんど感じないけど、旨いブラザードで、鳥さんもブチブチに入ってます。
セカンド(メイン)は肉。魚は「サヨリ」しか残っていなくて、細い魚はネガティブなイメージが邪魔をして、肉を選んだ。中でお淡白そうなウサギを選んじゃう。ちょっと火が入りすぎたかな?表面が硬いようです。しっかり塩(アンチョビからの塩?)が聞いている方が、マイナス。ウサギの肉まで辛いわけではないのですけどね。ウサギさんの下に赤い野菜があるんですが、とんがりキャベツと呼んでました。緑の色のは出回っているみたいだ。

ウサギにあわせて、三杯目。pierre gaillardのマルサンヌ100%の白ワイン「Marsanne 2009 Vdp descollines rhodaniennes 」。これもフルーティな香りで口当たりは甘いんだけどさっぱり。
デザートにティラミス。冷たいデザートは控えた。コーヒーを頼むは始めてだったかな?シェフはそういう好みを覚えているみたい。

テレビで紹介された「フォンティーナとポルチーニを詰めた玉ねぎの丸ごとオーブン焼き」を、実は食べたことがないので、注文してみようかと思ったんだけど、売り切れ。時期的にフレッシュなポルチーニが無くなれば作りたくないというけど、しばらくは止められないと・・・。シェフはたいした料理じゃないと、謙遜してるけど。いきなりアポなしで飛び込むイメージがあるけど、銭湯で聞いた時点で、電話でアポを取っているんだとさ。

相変わらず、イタリアンな時間が流れる食事です。


平成23(西暦2011)年9月13日
新歌舞伎座での歌舞伎が終わってからの食事に悩んだ挙句に、不案内の上本町周辺を避け、芝居の後の遅い目の定番食堂「ラ・バッロッタ」に席を取っていた。
男性スタッフが一名増えてますね。まだ戦力とはいえないようだけど。

最初はシュワシュワ、シャンパンの「Jean Vesselle Extrs Brut」を呑みながら、メニューと睨めっこ。お酒は冷やすと味や香りは弱くなるかもしれないけど、キンキンに冷えたほうが一杯目には好ましいかもしれない。ほどほどにバランスの取れたシャンパンでした。

  • ツナに見立てたウサギのインサラータ、アスティースタイルで
  • 茄子入りマグロ頬肉のラグー、キタッラ、ガルム風味
  • ノドグロのアクアパッツア
  • シチリア風リコッタチーズのトルタ、アイスコーヒー

前菜には、茨城産のウサギを使ったサラダ。インゲン、ヤングコーン、トマト、ウサギの下にはマッシュポテト?。パルミジャーノが掛かってます。鶏さんのささみのようにほぐされてます。放射能が危惧されるんだけど、ここも検査証をつけているそうだ。余分な経費がかかって養兎業者(こんな言い方あるのか知らないけど)も大変です。

二杯目は、マグロのラグーにあわせてピエモンテ州のドルチェットという地ブドウの赤「Dolcetto d'Alba 2007 Bianco Aldo」を呑みます。妙に人工的なネットリした甘味を感じます。ボディは軽め。
今日も、遅くに入店したこともあってメニューから消えているのが多いんだけど、マグロの頬肉に自家製のキタッラという組み合わせのプリモピアット。なんとも言いようのない旨さ。グニュとしてモチモチとして腰のある茹で加減のキタッラ。

三杯目は、ボージョーレー地区で栽培されているシャルドネで醸される白「Beaujolais Blanc 2009」が珍しそうで呑んでみます。マスカットのジュースのような軽さ。アルコールというイメージは沸かない呑み心地。有機ワインのようで、澱がタップリ瓶に沈んでます。
いつも魚のポーションが大きそうなので、控えていたけど、今日はそれほど大きくないというので、魚にチャレンジ。「のどぐろ」と「あら」の二種類で、どちらも食べてみたいけど、「あかむつ」。ちょっと小さいかなという程度の大きさのアカムツ一匹丸々。アクアパッツアというのはこういうサイズで食べたいものです。イカとかタコとか無しで、浅利だけ。椎茸に焼き小芋が煮込まれたす。びっくりするのは、オリーブ。でかいグリーンやブラック。それにケイパーもゴロゴロ。塩辛くはないけど旨味たっぷりでしっかり濃厚なお味。旨いスープになってますねぇ。
シチリア風というのは、松の実とレーズンの産地だからのようです。リコッタチーズのタルト。


平成23(西暦2011)年7月28日
文楽の夜公演の遅い夜の食堂「ラ・バッロッタ」へ向かいます。
テーブルが独占でしたが、まだ後から来るようです。

一杯目に泡物で喉を潤しましょうと注文します。シャンパーニュが開いているようで、「DRAPPIER CARTE BLANCHE BRUT」を注いでくれます。
で、落ち着いて、あーやこーや相談しながら、アラカルトで選んだのは

  • 鯖のマリナート、ペペロナータ、大麦のインサラータ
  • イカスミのキタッラ、オマール海老入りズッキーニのペースト
  • ラカン産仔鳩のアッロースト、サルミスタイル
  • アイスコーヒー
たぶんセルクルで大麦のインサラータ、ペペロナータの順に載せて、その上にマリネした鯖を乗せてあります。鯖はいい色してる。酢の香りはほとんどしない。夏の割りに脂の乗りがいいようです。大麦はシャクシャクした食感。

イカスミに、そしてオマールさんにも合う白を所望。二杯目はピエモンテの白ワインの「ROERO ARNEIS 2008」。フレッシュな柑橘系の香り。
パスタにイカスミを練りこんだキタッラ。ぶつ切りのオマールに刻んだズッキーニも混じったペースト。海老さんの旨味の出た旨いペーストだし、海老さんもいい香り。そのペーストが白ワインの酸味を押さえて、優しいワインに変わるようです。自家製のキタッラですが、ムチムチしながらもアルデンテに仕上がっってます。巧いね。

仔鳩にあわせて三杯目に選んでくれたのは、コート・ド・ローネの赤「CHAUME-ARNAUD 2007」。渋め控えめの軽い赤。夏ですから、濃いのは避けたんですが、鳩のソースには弱かったかな?
注文と同時に直前までローストしてくれてる仔鳩は、ピンク色の肉ですが、内臓(心臓・レバー・・)のソースが絡まってこげ茶色。内臓の苦味も少し感じる大人のソース。仔鳩は一匹分。フライパンで周りを焼いてから、ココならではのパン釜でローストです。まるっぽフライパンで焼かれているのを眺めながら、メインに至るまで食べてくるわけですから楽しみも増すというもの。サービス前に切り分けて食べやすくしてくれます。最後にソースを絡めて出てきます。トウモロコシ入りのマッシュポテト、ポレンタ、ヤングコーン、葱、アスパラガス、南京、椎茸。鳩の肉のポーションより、ジャガイモやポレンタが腹に貯まりますな。最後は、手羽二本、足二本をガシガシせせって完食。満腹。指が洗いたくなるけど、そこまでは期待できない。

腹具合で決めようと思っていたデザートは控えて、アイスコーヒー。

久しぶりに牛さんでも食べたくなって「ひうち」があったのだが、時既に遅し。鹿児島産でした。肉の供給が不足しそうな三陸の放射能汚染。
スタッフがいなくなって一人の星山君。今日のヘルプはマダム?


平成23(西暦2011)年4月7日
さて、文楽で遅くなった晩の定番食堂「ラ・バッロッタ」へ向かいます。客足に影響はないようですが、今後はじわじわと・・・いろいろ。

アラカルトで選んだのは

  • ナポリ産水牛のモッツアレラと季節果実のインサラータ、みかんのグラニータを添えて
  • パスタはガルガネッリ、芽キャベツ入りのウサギのブラザート
  • 斤目鯛のウロコ焼き、浅利と春野菜入りオルツォットを添えて
  • ビーツのセミフレッド、紅茶
一杯、二杯と呑んだ白ワインは「COSTA D'AMALFI」というのん。フランパギーナ、ビアンコレッラ、ペペッラの混醸のようです。レモンのようなキリリとした呑み心地。冷えすぎるとレモン水みたいに味気なくなるけど。なかなか料理にもあってます。

前菜には、シンプルなといってもフルーツとモッツアレラという組み合わせのサラダ。トマトが二種類とも間違いない組み合わせ。ブルーベリー、ラズベリー、オレンジは、悪い組み合わせじゃないけど、それぞれで食べたほうが美味しいかな?グラニータはカキ氷?
パスタは平パスタをクルクル巻いた自家製のガルガネッリ。あまり使わないパスタだというので、食べておきましょう。ここでよく出るウサギのブラザートを芽キャベツとあわせてます。巧い具合に茹で上げたパスタはムッチリ。ウサギは東北で飼育されているそうなので、今後は入荷が難しくなるかも・・・というお話。

三杯目は赤を選んでくれてガメイを使った「Le Gamay de Veilloux 2005」というのん。ガメイって早呑みと思ってますが・・・・口に含むと甘さを感じますが、少しスモーキィな香りが後に残るようです。タンニン分の渋さを感じない軽めのイメージ。魚料理にも合うということで選んでくれましたが、納得できます。

食べたいホロホロ鳥は一羽食べなきゃいけないみたいなので断念して、魚のキンメ題を焼いてもらいました。ウロコはパリパリで、ウロコ煎餅ですな。オルツォットというのは「大麦」を使ったリゾット風の煮込み。それに黒キャベツの芽、菜の花、ホワイトアスパラ、ジャガイモ、トマト。浅利が格別にいい香りだった。ワイン蒸しにしてから野菜と一緒ににたようです。大麦はプルプル
赤いセミフレッドの顔を見たくて、デザートを注文。林檎の王林、オレンジ。紅茶。

ランチを食べて文楽に行かれるお客がおられるようです。想像するに、13時位に入って、ランチが2時間半で15時半なら第二部に間に合いますな。なるほどなるほど。
終電が気になるんだけど、11時は越えちゃいますな。最後の清算客になった。


平成23(西暦2011)年1月23日
さて、文楽で遅くなった晩の定番食堂「ラ・バッロッタ」へ向かいます。席一つ余すのみ。

アラカルトで選んだのは

  • ナポリ産水牛のモッツアレラと季節のフルーツのカプレーゼ
  • イカスミを練りこんだタリオリーニ・オマール海老とほうれん草のオーロラソース
  • 詰め物をした茨木産ウサギのアッロースト、マルサラ風味のウサギのジュのソース
  • シチリア風リコッタチーズのトルタ、コーヒー

一杯目にはシャンパーニュで「DRAPPIER CARTE BLANCHE BRUT」。こじんまりとバランスの取れた感じ。前菜が出てくるのを待ちます。
目が悪いので、出てきたときにびっくり。季節野菜のカプレーゼと思っておりました。季節のフルーツには、苺、オレンジ、キウィ、ブルーベリー。でアートみたいな前菜になっちゃいましたが、泡には合います。

イカスミにあわせてくれたのが白の「MILLEUVE VENEZIA GIULIA BIANCO 2008」。レモンのような苦味が程よく残るタイプ。
平麺のタリオリーニにイカスミを練りこんだパスタに、海老と生クリームでできたオーロラソースを絡めてます。麺の歯ざわりがいい。平麺だからアルデンテみたいな茹で上がりは出来ないけど、麺全体がコリコリ感も残した湯で加減。真っ黒なソースでもいいけど、こういう組み合わせで呈上してくれると言うのが、楽しいわけです。

ウサギに合わせてくれたのが、「FORLINO GOLFO DEL POETI ROSS 2009」。ウサギにあわせて渋みの少ないのを選んでくれたようです。
普段食べられない食材を食べたくなるのが常。今日はウサギをメインに選んでしまうのです。ウサギのサルシッチャをウサギで巻き、網脂で丸めたものを、フライパンで焦げ目をつけ、キュイエールから受け継いだ御馴染みのパン釜でアッロースト。マルサラ風ソース。付け合せは、黄金蕪、インゲン、ジャガイモ、なんとか蕪。最初は白いけど火が通ると黄色くなると言う黄金蕪は、間引きの子蕪。もう一つ青味大根のような蕪もあった。脂っけが少ないようで、ボリュームがあっても最後まで美味しい。

今晩は控えようかと考えたけど、チーズタルト。シチリアの特産が松の実だそうで、国産のだけどたくさんトッピングしてある。レーズン入りで、ボソボソ崩れるタルトでした。チーズの香りは大人しめ。


平成22(西暦2010)年11月18日
さて、文楽で遅くなった晩の定番食堂「ラ・バッロッタ」へ向かいます。席一つ余すのみ。

  • トリッパ、銀寄栗、いろんな茸のブラザード
  • チーズフォンデュを詰めたカペレッティ、秋トリュフをオプション
  • エゾ鹿ロース肉のアッロースト、エスプレッソのサルサ
  • パッションフルーツのセミフレッド、紅茶
そういえば、今日は「ボジョレ・ヌボー」の解禁日でしたねぇ。でもここはイタリアンだし、むかしヌボは置かないというようなことを言ってたので、期待してなかったんだが、あるという。なんやブレテるやんと思ったけど、フジマルがプッシュしたようだ。というわけで白の「マコン・ビラージュ・ヌーヴォ」を先ずグラスで頂きましょう。(まぁボージョレーではないんですけどね)。フルーティーで香りはいいんだけど、芯の抜けた軽さ。
トリッパの煮込み料理。イメージとしては、野菜の旨味がいっぱい出たミネストローネにトリッパや栗やきのこがいっぱい入ったものという味。

二杯目には、味のある白が欲しくなってクリムトのエチケット「チロ・レス・デイ」というのん。カラブリアのグレコというブドウを使ってるらしい。グラスに注がれると赤味を帯びた黄金色。
カペレッティは形は餃子、イメージはショウロンポウ。味はチーズフォンデュ。チーズのレシピまで聞かなかったけど、ゴルゴンゾーラの香りも感じるし、塩分も確かで、旨くてアルコールを呑めといわんばかり。とにかくチースの香りが強烈で、トリュフが負けるくらい。こういう仕事をしたパスタは好きだ。
メインは、ハーフポーションにしてももらった鹿肉のロースト。これもコーヒーリキュールの香りが高い。柔らかに焼いてくれてあります。ジャガイモのピューレ、黄ニンジン、ジャガイモ、モロッコインゲン。
これはやっぱり赤ですねぇ。「キャンティ・クラシッコ・カサルベント」を選びました。

デザートはパッションフルーツが気になって、注文。酸味がそのまんま。
ボージョレーのヌーヴォーで何を出してるか聞いたところ「ピノノワールの個性を持つ」と言われている「ジャン・フォイアール・ボジョレー・プリムール」だそうです。いい値段してます。ヌボは置いたようですが、ノベロは置かなかったそうだ。イタリアンなのに・・・


平成22(西暦2010)年7月27日
さて、文楽で遅くなった晩の定番食堂「ラ・バッロッタ」へ向かいます。夜は更けても暑い。

  • 牛ほほ肉のジェラタティーナ、バルサミコのサルサ
  • 鰻のブラザードのキタッラ、山椒とグレモナータの風味
  • タレッジョとリコッタを乗せた仔牛のアッロースト
泡物がいいなというと、勧めてくれたのが柏原のカモシタワイナリーのスパークリングワイン「タコ・シャン」というのん。面白そうなので試してみましょう。「たこ焼き」に合わせようと言うカジュアルなスパークリングワインを目指しているそうです。デラウェアで醸しているそうだ。すっきりとして癖がなく、気持ちいい呑み心地。トリビーよりは絶対お勧めできる。

網脂で包まれたジェラティーナには、頬肉のほかに、キタアカリ・トマト、茄子など野菜もタップリ。オリーブオイルとバジルの心地よい前菜でした。
パスタは腰のあるキタッラで、プリプリ。なんだか、昼も夜も鰻のアレンジを頼んでしまいました。白焼きの鰻を魚屋で買ってきて仕込んでいるそうで、やはり目釘を打って自分で捌くのは無理なようです。酸味もあって、面白い鰻に変化してます。実は去年も食べてたのです。
グラスで白ワインを頂きます。「ヴァン・ド・アルザス・オーセロワ」。地葡萄のオーセロワだけを使ったものは珍しいそうで、樽詰めで、甘めに感じる膨らみのある味。
いつもならメイン料理もレギュラーサイズなんだけど、ハーフポーションにしてもらいました。今日も仔牛。ウォッシュタイプのタレッジオというチーズをリコッタで和らげたチーズ風味の炙り焼き。ブロッコリー、ささげ、ジャガイモ・・・。ニョッキのお焼き。チーズに由来する塩分が効いているのかしっかりした塩味で、旨い。けどハーフで十分でした。

デザートは、自粛して、アイスコーヒーで帰ります。


平成22(西暦2010)年4月22日
さて、文楽で遅くなった晩の定番食堂「ラ・バッロッタ」へ向かいます。もう雨もあがったようです。
カウンターは残席1。ご繁盛。

  • 茨城産うさぎとフォアグラのテッリーナ、パースニップ、ソットアテュート、赤ワイン煮のプルーン
  • オレキエッテ、木積産筍のラグー
  • 茨城産うさぎ・もも肉のリグーリア風
ワインはお任せ、まず大阪柏原の白ワイン「合名山・堅下甲州ぶどう2008」で、ガルガネーガ70%・トレッビアーノ30%という比率。料理が出てくるまでに、チビチビ始めちゃいます。日本産のワインも久しぶり。喉越しに残るのはレモンジュースのような軽さ。
今日は、ウサギが入っていて、お薦めなようなので、前菜でもウサギをいっちゃいます。ザクザクのフォアグラに、しっかりハードなテリーヌ。ナイフも入りづらいほど。ごろっと入ったフォアグラが口の中で広がる旨さが堪らないですなぁ。ウサギは淡白。添え物には、白ニンジン。プルーン。

筍に合わせてくれたのがロワールのガメイを使った赤ワイン「ル・ガメイ・ド・ヴェイユー2005」。ガメイを使ったワインといえばボジョレーくらいしか飲んだ記憶が無いけど、渋みは少ないようだけど、結構幅のある味。
ボソッとしてグニュとした耳たぶ状のオレキエッティに、シャキシャキの筍。少しスパイシーなラグーで、体が温まる味。サービス直前にチーズを摩り下ろしてました。緩やかなラグーですが、しっかり味はいつもながら。

メインもウサギ。もも肉一本!!オリーブ・オリーブ・オリーブが三種類あり、とっても塩が強い。パースニップ、グリーンアスパラガス、トマト、インカの目覚め。がっちりの味わいで、堪能。
メインの兎に出してくれた赤ワインがもらったのが、イタリア・ヴェネトの「モンティ・ガルビ ヴァルポリチェッラ・スペリオーレ・2007」。記憶力が悪いので、味まで書き残せない。悪い組み合わせではなかった。

特に、食べたくなるデザートもないので、遠慮して、アイスティー。


平成22(西暦2010)年4月15日
さて、文楽で遅くなった晩御飯の定番「ラ・バッロッタ」へ向かいます。
珍しく、カウンターには「おひとりさま」が二人も。むちゃが「もう中」に似ていると思っていた男性に代わって、2月に女性スタッフが入ったようです。

  • シエナ風コッパ、フィノッキオとオレンジ、トマトのインサラータ
  • ブガティーニ、蛍烏賊のタラパニ風トマトのサルサ
  • 和牛ヒウチ肉のタリアータ・スパイシーな赤ワインのサルサ
  • グラニースミスのセミフレッド
イタリア・ヴェネトの白ワイン「イ・マシエリ・2007」で、ガルガネーガ70%・トレッビアーノ30%という比率。料理が出てくるまでに、チビチビ始めちゃいます。
アンティパストにコッパを使ったサラダ。豚さんのコラーゲンを利用した煮凝りですな。アラカルトで注文するとタップリ。フィノッキオという野菜は、セロリのような葱のような芹のような・・・。実はフェンネルのようです。シャキシャキ。バルサミコ。
ヴェネチア・ジューリア州の白ワイン「ミレウーヴェ・2007」を二杯目に。
パスタに選んだのは「ほたるいか」。茹でた蛍烏賊を使ってるようです。観察しながら、ワインを呑みます。太めのブガティーニは、ピンピン状態に張りのある食感ですが、十分な茹で具合。トマトソースもしっかり火の通って弾けたイカに絡んでます。
パスタの途中で、赤ワインにしてもらってコート・デュ・ローヌの「コート・デュ・ローヌ・テル・ド・ガレ・2007」。
メインは、ヒウチ。久しぶりの牛さんのブロックです。旨いや。たけのこ、ハナッコリー(?)、ジャガイモ、インゲン。マッシュポテト(?)。
さらに赤ワインでプーリアの赤ワイン「ピキエーリ・プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア テラロッサ」。

青リンゴ種のグラニー・スミスが珍しいということで、ついつい余計とは思いつつも、オーダー。クリームで酸味も抑えられているようで、思ったほど香りは強くなった。でもさっぱりしたテイスト。フルーツのほかに、リンゴをすったのん。


平成22(西暦2010)年1月19日
さて、今晩は、またイタリアンを選んでしまって「ラ・バッロッタ」へ向かいます。文楽終わりの食後のお決まりにしております。
満席。カウンターの端っこ。

  • 和歌山県産ヨコワのカルパッチョ・スタイル、クスクス添え、インゲン、トレビス、トマト、松の実
  • キタッラ、牡蠣、芽キャベツ、金柑のトマトのサルサ
  • 子羊の背肉のアッロースト、ゴルゴンゾーラのグラティナート、海老芋、レンコン、パプリカ、玉ねぎ、モロッコインゲン
前菜に合わせて、最初は白ワインで「SIMBOLI Traminer Aromatico 2008」というのを選んでくれる。ライチのような甘い香りだけど、レモンピールのような苦味も残る。
クスクスを敷いた上にヨコワの並べて重ねてある。ドレッシングは柑橘の効いたもので、ワインの苦味がキレイに打ち消しあっていた。

パスタに合わせてくれたのが赤ワインで「Valpolicella Coffele 2007」。ヴァルポリチェッラ特有の香りと説明してくれるけど、言葉で説明しにくい香りと味。
自家製のキタッラに、牡蠣、芽キャベツ、金柑、トマト。牡蠣は刻まれて、牡蠣の旨みをソースに移しているのでしょう。ソースとしてはいいんだけど、牡蠣を味わいたい気分は満たされない。半分半分にしてくれてもと思った。金柑の香りが高い。潰されているようで皮がベロンとソースに絡まっている。キタッラは、ニュルンとしてプリプリ、むっちり。メニューのパスタは、いつか食べたような記憶がある中で、初めてそうなのを選んだけど、そう考えると食べたのが多い。面白そうなのはヒヨコ豆のニョッキ。どんなニョッキになっているんでしょうねぇ。

メインはメニューに載っている魚はすべて売り切れ。魚が出るか出ないかは博打みたいなもののようで、仕入れが慎重になって品切れになることがあるそうだ。ホウボウがその代わりにメニュー・イン。でも選んだのは肉。それに合わせて赤で「ROMANICO NERO DI TROIA 2004」。
肉料理のメニューもエゾ鹿売り切れ。その代わりに出てきた「子羊」をチョイス。ゴルゴンゾーラをポッテリと乗せてグラタン風。ギリギリの火加減でピンク色の柔らかい子羊。しっかり脂身を残してくれていた。脂分とゴルゴンゾーラの塩分が重なるといい塩梅。(そうじゃないとしっかり辛味が出る)。背三本をつけてくれてるので、シガシガかじります。しっかり味だけに、海老芋、レンコン、パプリカ、玉ねぎ、モロッコインゲンと野菜も一杯で、飽きずに嬉しいところ。
デザートは、ボネがあったので食べ比べてみようかと思ったけど、思いとどまって、コーヒーだけ。

ランチの状況だけど、週末以外は噂ほど取れないということもなく、ゆっくり食事できるそうだ。ランチの値段を2800円にアップしたのが客が少なくなった理由だとすると、デフレスパイラルだねぇ。


平成21年11月15日
文楽の終演時間を(全後半の入れ替えで、踏み間違えて)遅く見積もったもので、時間つぶしにブラブラと黒門を抜けて、遅い時間からの晩御飯としてお決まりイタリアン・「ラ・バッロッタ」へ向かいます。
遅い時間からだと、いつもすんなり予約が取れるものです。当然カウンターで、楽しみます。むちゃの後からもお客は来る。すばらしい。
サービスをしてくれるソムリエ役の若い子がダンボール芸人の「もう中学生」に似ているので、個人的に壺にはまる。以前にも言われたことがあるそうだが、芸をしてくれるといいな。
いつものように、しっかり前菜、パスタ、メインを選ぶ。

  • マンボウのトリッパ・パンチェッタと野菜のヴィネグリッタ
  • カーボロネーロ入り丹波産いのししのラグーソースのヴィゴリ
  • 青森産窒息鴨のアッロースト、スパイスーな赤ワインのサルサソース
まず白ワインで、柔らかい口当たりのグラスワインを所望。選んでくれたのが「Vino da Tavola BIANCO」っての。薄いオレンジかかる黄色のワインで、注いだ直後は、気の抜けた薄いオレンジジュースのようだが、わずかでも温度があがると、幅が出てきた。前菜が出来あがるまで、ちびちび。
前菜には、温かいサラダ感覚。初めてのマンボウのトリッパ(胃袋)は、フライパンで焼いてある。食感はイカ焼きのようでもあるし、テッチャンのようでもある。黄色のピーマンとニンニクのソース。ジャガイモ、赤カブ、芽キャベツ、ズッキーニ他が軽いマスタードのソースでソティされている。ワインはもう2杯呑んでしまっていた。

パスタにあわせてというわけではないけど、軽めの赤から。ネッビオーロなどのブドウの「La Maggiorina 2007」というのん。確かに軽く呑める。
くねくねしたヴィゴリというパスタ。絡まるイノシシのラグー。尼崎で栽培委託しているというカーボロネーロ(黒キャベツ)が葉野菜の旨みがたっぷり。酸味を感じるラグーのソースは、心持ち軽めに感じます。ラグーも十分な量なんですが、それを上回る野菜が絡んでおりました。

4杯目になる赤は「JOUR DE SOIE Bourgueil 2007 」(エチケット見難い!)というカルベネフラン。甘さと渋さを感じる不思議な味わい。
注文するとき散々、多いですよといわれたけど、イタリアンでは慣れてるから、ヘッチャラダイ。といったものの、調理しているのを見ていると、やっぱり大きいようだ。名前を覚えられない「白菜のような葉野菜」のロール、「茎の伸びたブロッコリー」とか、ニンジン、ジャガイモ、赤カブラ。赤ワインのサルサソースにリンゴのピューレも添えられております。美味しいソースにレアな鴨の香り。足はチューリップに剥かれております。しっかり頂きました。
デザートは自粛して、アイスコーヒー。


平成21年8月2日
遅い時間からの晩御飯に、前回と同じく「ラ・バッロッタ」へ通います。

  • コンフィにした鴨とセミドライトマトのカンノンチーニ
  • キタッラ、鰻のブリザート、グレモナータと山椒の風味
  • スパイスでマリネしたシャラン産仔鴨のアッロースト、バースニップのピュレ
アペリティフにシャンペン・プリミエクリュの「NICOLAS MAILLART]というのん。一息。料理が出てくるまでに、空けちゃいました。

前菜にあわせてくれたのが「ALSACE KRITT PINOT BLANC 2007」という白ワイン。軽めのすっきり。
パイ生地に近いもので、鴨やドライトマトなどを巻き巻きしてフライパンで焼いておりました。パプリカのソースかな?鴨の旨みがいい。

パスタのグレモナータの柑橘の香りに合わせてくれたのが「VERDICCHIO DI MATELICA 2006」という柑橘系にトロピカルフルーツ系の香りに、苦みの残る白ワイン。
イタリアでも鰻は食べるけど、こういう味にはしないというソースは、柑橘の香り高いグレモナータ。ワインもいいチョイス。微かな山椒の辛味も気持いい香り。後に残る鰻の小骨は気になりますが、喉に刺さるほどではない。つるつるニュルンとしてむっちりキタッラ。他のパスタにも、ウサギ、牛テール、オマール海老と食べたいのが並んでいる。残念。

メインの鴨に選んでくれたのが「ETNA ROSSO a Rina 2006」という赤ワイン。
柔らかい仔鴨。茄子のミルフィーユ、バースニップ、スナップ豌豆。

デザートは自粛して、アイスコーヒーで〆。


平成21年7月19日
3部の公演が終わると、9時を回る。この時間からの食事は「ラ・バッロッタ」と、南へ向う。パラパラする雨に、ケーキ屋の横のコンビニで、ビニ傘を買う。袋小路に迷い込んだ。

お帰りのお客さんを見送るシェフのお迎えを受けて入店。いつもこの時間帯でしか、食べに来たことなし。売り切れもあるのが悔しいところ。

  • マリナートした和歌山産サバのインサラータ、ヨーグルトソース
  • イカスミのタリオリーニ、オマール海老とズッキーニのペーストのソース
  • 淡路牛のタリアータ、黄人参のピューレ、サマートリュフ添え
  • バラの香りのセミフレッド、アイスティー
シャンパンの「GOSSET-BRABANT BRUT」ってので始める。
前菜からは、魚を選んだ。マリネしたサバのサラダ風。もっさりした茄子が好きだな。ヨーグルトのソースは、サバに合うかどうか首をひねった。オレンジ入りだけど、これはサバにもいいじゃん。
パスタに選んでくれた白ワインは、アルザスの「Solis 2007」。レモンを感じさせるような爽やかな味。暑い日だけに、気温や湿気も考えてくれたチョイス。
刻んだオマール海老とズッキーニをペーストに絡めたソース。旨いソース。練りこんだタリオリーニは艶々した舌ざわりで、海老の旨みと絡まって味が膨らみます。円やかな塩気と旨味。ズッキーニの微かな酸味もアクセントになっているようだ。
メインに選んだくれたのが、イタリア・アブルッツオの赤「COLLE MAGGIO」。ベリーのような香りに苦味も感じる。
最初にオーダーした時から、ゆっくりと火を通してくれてました牛。久しぶりの塊の牛さんだ。付け合わせに人参の甘味のあるピューレ。ジャガイモと黄人参もソティ。追加料金でサマートリュフ。

やっぱりデザートを頼むなら、冷たいの。以前から気になっていた、バラの香りのセミフレッド。口の中で溶けて体温が戻ってきた時に、ローズオイルの香りがふっと残香のように感じる。アイスティ。


平成21年4月16日
公演が終わって、ディナーには「ラ・バッロッタ」へ向う。日本料理屋のほとんどがもうラストオーダーを過ぎてる時間からでも、利用できるのでありがたや。
どうも近道が思い出せなく、結果的にいつも迂回しちゃう。
  • スズキのポルペット・カルピオーネスタイル
  • じゃがいものニョッキ、オニエビと菜の花のブッロ・エ・パルミジャーノ
  • 茨城産仔牛のスネ肉のオッソブーコ
  • アイスコーヒー
ここでもワインはお任せ。シチリア帰りのスタッフが選んでくれます。前菜に白ワインの「Langhe Bianco 2006」でシャルドネとネッビオーロのワインだそうだ。あまり幅をかんじないすっきりした口当たり。
スズキのすり身の肉団子って言ってたっけ。強く勧めてくれたので、抵抗せずにオーダーします。トッピングは香味野菜の千切り。底にはじゃがいものピューレ。ヴェルデソース。サラダ風の仕上がりだけど、少しオイリー。口を洗い流すには、いいワインの選択。

パスタに合わせてくれた白ワインは「MILLEUVE 2006」。数種類のブドウを使い、甘味を感じるけど、サラリとした後口。
ニュルニュルのニョッキ。オニエビのソースに、バターやパルミジャーノでコクを増した旨さたっぷりのパスタ。なんだか今日は海老だらけ。エビアレルギーでなくて人生楽しい。海老の頭から足をはずして、チュルチュルすれば、海老のミソとチースが絡んで旨い事。胡椒がいいアクセントとして効いてます。

肉料理に赤ワインの「Colle Maggio Montepulciano D'Abruzzo 2005」。フルーティで軽め。
煮込んだスネ肉の下には、リゾットが敷かれております。小さなスプーンが刺さっているのが骨髄。プリンとしてトロン。カリカリのパンやリゾットと一緒にと教えてくれます。どういう味か詳しく言葉で言い表せないけど、とても旨く食べられます。スナップ豌豆、アスパラ、ジャガイモ、ネギ・・。スパイシーなリゾット。

デザートは自粛して、アイスコーヒーでクールダウン。
なんだが、大阪市内のイタリアンだなぁと感じちゃうんですな。郊外の多くのイタリアン(フレンチもだけど)は、ありきたりなメニューで、食材や調理方法から食欲を刺激する店が少ない。


平成21年1月18日
公演が終わって、ディナーの「ラ・バッロッタ」へ向う。雨がやまない。いつもせわしないんだけど、終演時間が公開される前に予約したもので、思いがけず少し時間的に余裕ができて、ゆっくり歩けます。
玄関で傘を畳んでいると、入口横のテーブルにどこかで見た顔が・・・・。

  • 氷見ブリのカルパッチョ・マスタード風味のヴィネグレッタ
  • 青森産のウサギと季節野菜のインサラータ
  • 尾鷲産アワビの入ったジェノヴェーゼ、自家製トロフィエ
  • シャラン鴨胸肉のアッロースト・吹田産金柑のサルサ
  • マンゴのセミフレッド
とりあえず白ワイン「CASTAGNOLO SECCO 2006 ORVIETO CLASSICO SUPERJORE」とかいう、どれが名前かよくわからないエチケット。黄色が強くオレンジやレモンのような苦味が爽快な辛口。
一人分は残ってないけどという氷見のブリを注文する。生の脂の香りも好きなんだけど、上手く消してある。岩塩を使っているのか、塩が口に残ったりするのは辛い。
新しいボトルが抜かれたので、次も白ワインで「FiLiPPi PURO 2006 Bianco Veronese」を2杯。これも黄色いが、バランスが良くなる。
ちゃんとした前菜はウサギのサラダ。芽キャベツ、トマト、縮緬キャベツ・・・ほぐしたウサギのお肉いっぱい。サラダに適した白身で淡白。適切に表現できないけどドレッシングが旨い。
パスタは平べったい板状のパスタを手のひらで丸めて捩ったトラフィエという自家製のショートパスタ。ジェノバソースは、瓶詰のようだ。貰いものの利用かな?ワインのすすむソースだ事。
メインはお肉で、鴨にしちゃう。ハーフポーションとかいうのは男らしくないので、胸肉1枚をがっつり頂きます。柑橘のソースの甘苦い味。鴨にあうようですが、とりわけ、やわらかく溶けるような肉の歯触りを残した火の通りが素晴らしい。
鴨の金柑に選んでくれたのも白ワインで「Drouin Macon-Busseieres 2007」。淡い緑かかった黄金色で、穏やかな味。いいチョイスをしてくれました。

デザートでも売り切れがあって、さっぱりセミフレッドにした。


平成20年11月18日
文楽公演が終わって、ちょっと劇場を出るのが終演時間が遅くなって、ディナーへ「ラ・バッロッタ」へ急ぐ。寒くなってきました。
盛況。黒板から選んだのは、
  • 板持エビ芋のアッロースト・ミラノ風・アンチョビ風味
  • キタッラ・青森産うさぎのブリザード、
  • エゾシカのアッロースト、チョコレート風味のエスプレッソ・ソース、アーティチョーク、椎茸、モロッコいんげん、マッシュポテト
  • シュトゥリーデル、生クリーム、きおう(?)
  • キャラメリゼしたマンゴのセミフレッド、ピオーネ、オレンジ、紅茶
一杯目は赤ワインで「バルベラダスティ・ストリカ2004」というのん。軽め。
大阪ブランド野菜の板持産のえびいもを見つけると、頼んでしまいますな。後からくるお客さんのオーダーも多い。焼き目を入れて、オーブンで焼いて、別に焼いた玉子を乗っけて、アンチョビ風味のソースをトッピング。今日もトロリとした玉子を食す。口の中で溶けるようなクリーミィなエビイモ。美味しい玉子に塩分が加わると旨い。写真ではエビイモは隠れてみえない。
フォカッチャを頼んでみたが、これも塩分しっかり。
前菜の一品で呑みきって、2杯目以降のワインは赤でトスカーナの「ネモリーノ2006」に変える。味の膨らみがあって好み。
太めでシコシコ・グリグリ固めのキタッラ。塩分しっかりのブリザード。やっぱり食事にはアルコールが要るねぇ。
黒板に書かれた黒豚さんが売り切れということで、代わりにエゾシカ君。エゾシカ君用にチョコレートがほのかに香るソースで、鹿が鹿らしくないほど。初めての味だけど、思いがけずに旨い。このソースが、肉ばかりでなく、アーティチョークやシイタケにも合うのでびっくり。ハーフサイズでもオーダーできると、言ってくれますが、レギュラーでしっかり食べる。

今日は通しで劇場にいたため、ケーキ屋に行かなかったので(定休日でもあるが)、デザートもオーダーして、しっかり。リンゴ、レーズンをパイで巻いたシュトゥリーデル。シナモンの香り。リンゴは、きおう(?)、ジョナゴールド?その系統。そういえば、最近このケーキを見つけることができないな。
もう一つよくばって、マンゴのセミフレッド。表面がこんがりキャラメリゼ。

平成20年8月3日
公演が終わって、南へ向かって、軽いお食事に「バッロッタ」へ急ぐ。位置的には真南にあるんだけど、どうも一番近い道順が覚えられない。
シャンパンで「CHARLES POUGEOISE Brut」という泡で始める。
で、売り切れもある黒板のメニューから選んだのは、・・・魚ばっかし。都会のメニューは面白い。
  • 和歌山産アジとリコッタ・アッフミカータのティンバロ、馬場茄子、オクラ、瓜
  • 清涼感のあるウナギのブラザート、タリアテッレ
  • 沼島産鱧と夏野菜のインパデッラ、ローズマリー風味の鱧のフュメット
半分のポーションでもできますと、始めて見かける若い女性スタッフは言うてくれるけど、おかまいなく。

アジを叩いてチーズとまぜまぜしてドラム状にしたのん。トマトではさんである。貝塚産の実生の馬場茄子は(ただ一軒の生産農家で)中央市場にだけ卸されているという。
目の悪いむちゃはウナギをウサギと読み間違えていて、パスタの間にウナギの皮を見つけて、間違いに気がついた。なんだか、この夏は縁がある食材。「清涼感のある」というのは、柑橘系の「グリたら、グラたら」というソース(ペースト)を使っているそうで、もちろん自家製。ちゃんと柑橘系の香りがするし、鰻の旨みもでている。流石にウナギを捌くことはできないそうで、市場で炭火焼きしたのを買っているそうである。
イアタリ・プーリアの白ワイン「HIRONDELLE 2006」というのを魚料理に合わせてみる。
でかい皿にフュメットがゴテっとゴテっとゴテっと盛られて、フライパンで焼いた鱧がのって、夏野菜がドドーンと乗ったぁ。忠告に従ってハーフポーションにすれば、とよぎったけれど、意地を出す。インパデッラの味は、ちょっと辛い。空腹の時には旨い味だろうし、ワインにも合うだろうけど、・・・お腹いっぱい。思いがけずにハモノコも(笛も肝も)たっぷりで、トマト、ネギ、パプリカ、ズッキーニ、ナス、オクラ・・・。流石に鱧の骨きりはできないそうで、淡路・沼島の漁港で骨切りしてあるのを使用しているそうだ。でかい1kg程度の鱧だそうで、肉厚。

別腹などといわずに、アイスコーヒーだけ。

夏のバッロッタは暑い。クーラーの効きを上回る熱気。
昼の営業を止めたのは、スタッフがいないということと、材料費が高騰したというコメント。いずれ再開するそうだが、無理しなくていいんじゃない?
最後の客になったかと思ったら、10時前にやってきた。なんだか、もう洗い物も終わったような感じだったけど・・・そういう遣い方の店でもある。


平成20年4月20日
公演が終わって、南へ向かって、軽いお食事に「バッロッタ」へ急ぐ。
1回転し終わって、お客さんはまばらだが、だんだんと一杯になる。
  • 燻製をかけたウメイロのカルパッチョスタイル
  • カカオを練り込んだタリアテッレ・フランス産ホロホロ鳥と干しブドウとオリーブのブラザード
  • 霧島産黒豚肩ロース肉のグリッリア・季節野菜のインサラータと共に
  • シチリア風リコッタチーズのトルタ
白ワインのバルバレスコの「オルトルーゴ」というのん。
カルパッチョ風なんだが、ウメイロって何?オレンジ・トマト・ウイキョウ・・さっぱり頂ける。(アオダイ・フエダイのなかまのようですな)
パスタは、お得意(?)のカカオの平打ち麺。カカオの香りより、オリーブやブドウの甘さや苦味が旨いソース。カカオを練り込んだパスタはこういう味だったのかぁという、いい体験できました。
パスタに合わせようと赤の「ヴァンクェール」(フランスのトゥレーヌ)にしたが、渋みが残って合いませんでした。ベリーや黒スグリのような甘さが最初に立つ香り高いワイン。
メインに選ぼうとしたのは、ホロホロ鳥(まだ頼むか?)だったが、すでに売り切れ。霧島ポークにした。白たんぽぽ、赤たんぽぽ、神戸トマト、ミニトマト、木積のタケノコ。頼んだ時点からグリルしてくれて、じっくり火の通ったレアで旨い。
用意されているグラスワインのもう一本、「ドルチェット・ダルバ」。枯れた渋み。複雑なニュアンスはなかった。

まだ食べるかというデザートは、昔、ここで食べたリコッタチーズのケーキにインスパイアされたという古谷君の言葉を思い出したトルテ。レモンがチーズの中、松の実がトッピング。餅は餅屋、いや、ケーキはケーキ屋だな。藍より出でて藍より青し。


平成19年11月4日
芝居が終わって、晩ご飯に向かったのは、日本橋の「バッロッタ」。最後の客である。ゆったりカウンター。
  • 河内鴨の生ハム仕立て、色とりどりのサラダ
  • マバチマグロのトラパッネーゼ
  • スパゲッティ・厚岸サンマと秋茸のソース
  • キジハタのココット蒸し
まずシュワシュワの「トレヴィジオール・プロセッコ」。
津村さんの鴨がここでも食える。お店で乾燥・薫製にしているようで、微妙な香りが出ている。マコモタケ、柿、マスカット、・・ルッコラだったけぇ。
。 サイコロにカットされたマグロ。ニンニク、アーモンドとかで作られたソースを絡めたサラダ風のアンティパスト。隠元、ササゲ、絹さや・・・かな。
白は2種類あるというのでアルザスの「ローゼンベルグ・デ・ヴェットルシャイム・ゲヴァルツラマイナー
とイタリアの(どこか忘れた)「カンピ・フレグレイ」をそれぞれ。値段の差だけはあって、アルザスの方が香りも高いし、葡萄の味が濃い。もう一方は、一緒に比べちゃ、可哀想なくらい、薄い口当たり。
サンマも香りたっぷりで、塩の効いたパスタが旨い。

ラングドックのカベルネ・ソーヴィニオン「ドメーヌ・デ・ラヴァーヌ
まだ「あこう」が出回っている不思議さ。でも、ちっちゃい。ローズマリーがお中に入れてココットで蒸し焼き。メニューの黒板には、アクアパッツァになっていたんだけど、食材が無くなってしまったという。尾頭付き。覚えられないカタカナで言われたけど・・。海老芋、レンコン、ブロッコリー、金美人参、チェリートマト・・・。
デザートは遠慮して・・もう23時前。帰ろ。


平成19年7月22日・日
芝居が終わって、向かった晩ご飯は、日本橋の「ラ・バッロッタ」。遅くからのお客さんもいる。基本的に2回転はしないそうだが、ラストオーダーは原則的に10時まで。あってなきがごとく営業、鷹揚。
  • 大山地鶏のテリーヌ、リンゴのモスタルダ添え、ささげ、オクラ、トウモロコシ、茄子、トマト
  • パッケリ、マグロほほ肉と白ネギのブラザード
  • サルシッチャと詰めたホロホロ鳥のアッロースト、ささげ、トウモロコシ
アラカルト3品を選んでみた。先ずスプマンテで「プロセッコ」。気持ちよく2杯。
綺麗なテリーヌ。モスタルダの甘味と合って旨い。ささげもオクラも生食。毛のないオクラがあるそうだ。ココは出てくるのが遅いので、一人でこなしているから当たり前だが、ゆっくり呑みながら食べる。そういう意味でも呑めないと辛い店。

ヴェネトの白ワインで「サッサイア」。ガルガネーガ90%、トレビアーノ10%。さわやかなイメージはなく枯れた味わい。
幅の広い輪っかのパスタがパッケリ。珍しいのを注文しちゃう性格。むっちり。塩分の効いたブラザードは、作り置きのようにみえた。気になったリゾットがあって迷ったのは「ホロホロ鳥のラグーのリゾット+サマートリュフ」だ。時々恥ずかしい思いをするのが、アクセント。「パッケリ」というらしいが、関西人は「パッケリ」と言っちゃう。例えば邦画の「パッチギ」も東西ではアクセントが違うんじゃないかな?
パンは注文しないと出ないらしい。
ボルドーCOTE DE BLAYEのプルミエクリュの「CHATEAU LES MARUCHEUS」。スパイシーさもあるが甘味を感じる軽さ。
珍しい食材を頼んじゃう性格はホロホロ鳥を選ぶ。まるまる出てきたらまた苦しい思いをするなと思ったが、大丈夫なサイズ。トウモロコシは粉にして焼いた物で、名前を聞いたけど、忘れた。サルシッチャの香りが勝っている。ホイルで巻いて凧糸で縛って焼いて、脂を含んでふっくら柔らか。
デザートは控えて、アイスコーヒー


平成19年4月22日・日
芝居が終わって、向かった晩ご飯は、日本橋の「ラ・バッロッタ」。ようやく文楽劇場からの最短ルートを見つけた。
ちょっとベトつくカウンターは気になるところだが、注文したのは
  • スモークした大阪鴨のカルパッチョスタイル・ミント風味のパイナップルのインサラータと供に
  • おもいっきり桜エビのタリオリーニ
  • 霧島産黒豚肩ロースと旬の野菜のアッロースト、マジョラム風味
とした。
で、グラスの白の(読みにくい文字で定かではないけど)Pojue e Daudri PALAIで、鴨。
タスマニアのペッパーベリーというのが、赤い色合い。パイナップルの酸味とオリーブオイルの風味の鴨。赤コショウ。さっぱり頂ける。
桜エビに合わせて白でAnjou 2004 Bonnet d'anes(AOC)
見ていると、乾燥の桜エビのようだ。当たり前か。桜エビを練り込んだタリオリーニに桜エビのソース。香りが良い。面倒くさいそうで、ランチでは断っている人気者。むちゃより前に入店している人もほとんどが頼んでいたねぇ。「木積産筍のラグー」というのも気になるパスタだ。
肉料理に赤に変えてLe Herdeleau(VDT)。ガメイ。
オーブンで焼いた黒豚の肩ロースに、筍、ジャガイモ、里芋、アスパラガス、ネギ。最後にマジョラム。脂っぽい料理になるかと思ったけど、あっさり。
ワインが切れたので赤のP'tite Gatarie(VDT)で4杯目。

今日も飲食関係者?散見。星山君は「うちは、ハズレが多くて、出るのが遅い」とかいうて笑わしていた。そうかも知れない。


平成19年1月8日・月・成人の日
芝居が終わって、向かった晩ご飯は、日本橋の「ラ・バロッタ」。
入り口脇のテーブル席には、ケーキ屋さんの新年会が既に始まっていた。しかし3人とも、アルコールが飲めないとは・・。
  • 前菜には、地鶏のテリーヌ
  • パスタには、スパヴットーニ、ビーツとクルマとパルメジャーノのソース
  • メインは、キジバトのアロースト、黒トリュフのソース。
  • デザートには、リコッタチーズとヘーゼルナッツのトルテ、紅茶
白ワインで「ソアーヴェ」。2杯。
厚みのあるテリーヌは、肉々しい味。甘いフルーツが付け合わせ。優しい味。
真っ赤なパスタソースの色はビーツ。インパクトのある色に似合わず旨いソース。ブイヨンの味とチーズのコクが加わってかなり旨い。それに太麺のパスタがまた旨い。太いパスタだけに小麦粉の旨さが印象深く感じる。ムチムチに茹でられていて、これもグッド。
赤ワインでトスカーナの「パーチナ」。2杯。
メインは、夕方にやって来たというキジバト。1羽分。血の香りが残る焼き加減。コショウで抑え気味だが、むちゃは好きな香り。付け合わせのジャガイモだが、見ていると、マッシュしたポテトをブイヨンやバターなんかで煮ているようだ。カウンターは勉強になる。ソースを作り置きせず、ローストした肉汁・脂を使って、その都度仕上げている。面白くて飽きない。
悩んだあげくにデザートも注文。
今日のバロッタは、同業者がたむろする店だった。


2006年11月8日・水
晩ご飯に向かったのは、耳目を集めてブロガーも集まる「ラ・バロッタ」。文楽劇場からは何回か、通ったお店へ。
裏道にあった「地酒の蔵」というような名前(だったと思う)居酒屋が閉店していた。2回行ったきり。
カウンターに座って、とりあえず、飲み物を聞かれたので、グラスでアルザスの白ワイン「(エチケットが読めないが)・・クリット・ピノ・ブラン2004」を頼んで、黒板のメニューを見る。
「前菜」「パスタ」「魚」「肉」「デザート」から一品ずつ選ぼうとしたけど、ポーションが多いという説明で、メインをハーフにして貰って組み立てた。「魚」は1匹なのでパス。デザートも遠慮。二人でそれぞれ一品ずつ選んで、シェアすればちょうどいいぐらい、という説明だった。
  • トリッパとアキレス腱と銀寄栗と秋茸のブラザード
  • 大阪鴨とポワロージェンヌの瞬間ラグーのタリオリーニ
  • 骨付仔羊のスコッタディート、暖かい季節野菜のサラダ添え
イタリアンなモツ煮込み。とろんとしたアキレス腱がコラーゲンたっぷり。能勢の銀寄栗だそうだ。煮込まれた栗がむっちり。
途中でトスカーナの赤で「リオ・カッセロ2004」に変える。残り少ないワインを空にしてくれはります。
自家製のタリオリーニ。その他にもイカスミを練り込んだのやら数種類が自家製。店のレイアウトは以前の時と変わらないので、フライパンが(何を入れているのかは分からないけど)一目瞭然だし、ネギの焼かれる香りが漂ってきて、とっても楽しい。丁寧に焦げ目を付けております。パスタも10種類程選べて、面白い組み合わせがあって、興味がわきます。「龍の卵」「鮎のコンフィ」「茶美豚」「ビーツ」「能勢産原木椎茸」。
で、つづいてカオールの赤で「ソリス2001」。タンニン豊かな色合いで、凝縮度が高いというんでしょう。羊に合うということ。思った程の渋みもなく、まろやかな口当たり。
骨付き仔羊は2本がハーフポーション。ヨーロッパ産の子蕪、黄人参、海老芋、ジャガイモ、椎茸。アンチョビ風味の塩味の効いたソース。効き過ぎかな?
デザートはパスして、紅茶。

しっかりメリハリのある味、たっぷりのポーション、見て楽しいカウンター、柔和な対応のシェフとスタッフ。十分に魅力のある店でした。出てくるのはちょっと遅いけど、一人だしね。
この店が空いているので星山君へ紹介したのは新屋さんだそうで、設備も譲り受けたそうで、懐かしい。(知っている人は皆そう言うそうだ)。

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  │ │高  ││    ││  ││   ││   ‖‖
  │ │島別 ││    ││  ││   ││バロッタ
  │ │屋館 ││    ││  ││   ││■  ‖‖
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