割烹 千ひろ

adrress東山区祇園町北側279-8
call075-561-6790
open/day12:00-13:30(LO)
open/night17:00-20:30(LO)
off
capacity
memo/impression 平成20年11月24日
始めて向かったお店は、「千ひろ」。かって何度も通った路地である。
勿論、カウンターで板前。檜の白木。気持ちのいい手触り。3連休御繁盛のようで、2回転してはるようで、遅くからでも入店。
  • 帆立貝柱を香ばしく焼いたのとピオーネの酢の物
  • 珍味5点は、銀杏、ソフト唐墨、黒豆の枝豆、牡蠣の炊いたん、蟹を射込んだ胡瓜に蟹味噌
  • お造りは、マグロのトロ、鯛、鯛皮、ワサビ、塩こぶ、醤油
  • お椀が、蟹真蒸、焼き粟麩、ホウレン草、松葉柚子
  • 鯛の中骨の酒蒸し、振り柚子、チリ酢
  • 湯葉のすりながし
  • 揚げたエビイモと焼き葱
  • めしかりの塩焼き、ドライバナナの梅酒漬け
  • 温かいゴマ豆腐、シイタケ
  • 栗ごはん、止め椀、香の物
  • リンゴとオレンジのジュース
始めての店で、光源の選択がバラバラ。めったにないことだが「クラシック・ラガー」。
最初のお酒は「立山・吟醸」にしました。すっきり軽め。
柔らかいピオーネを細かく切ったなぁと驚く先付け。加減酢に浸した底にホタテ。昔ならこういうフルーツを使った料理は嫌がっていたんだけど、だんだん市民権を得たようで他のお店でも食べていると、免疫ができてきたようで苦にならない。酢の香りはするが、酸っぱさが消えている。お手の物ということかな。
温かい銀杏。塩辛い唐墨は旨くないという主人の好みのソフトな歯ごたえに、ソフトな味。どんなカラスミも旨いと思いますが、ちょっと炙っても美味しいかも。蟹と胡瓜との相性は良いようです。

お造りは、ボストンのマグロ、明石の鯛。どちらも塩昆布でも頂けます。鯛を塩で食べても旨いし、鯛を昆布で〆ても旨いんだから、違和感がありません。でも旨過ぎるきらいがあるなぁ。綺麗なピンク色のマグロ。マグロの下には大和芋のタタイたんが敷いてあります。黄菊、紫芽、さらし茗荷(?)
お椀は、蟹真蒸と焼き粟麩。かまぼこタイプの真蒸。焼き目をつけた粟麩を油通し。うっすら脂が浮いてコクを出してはります。評判の出汁は、昆布の甘味がじんわりと浮き上がってくるような、淡い味。カツオは抑えあるようです。透明感のあるお出汁。美味しゅうございます。いわゆる薄味に慣れている人ならいざ知らず、味がないと思うお客いるかもしれないなぁと思うほどの加減。
2種類目のお酒は「〆張鶴・純米吟醸」にします。キレのある味。
鯛の中骨を酒蒸し。中骨の骨髄のゼラチンをほじくり易いように、中骨に包丁を入れて割ってあります。ここまで丁寧に食べさせてくれるのは、珍しい。縁側の部分を残すようにサク取りしてはります。

湯葉をスリスリして、出汁を加えた、すり流し。
揚げものに海老芋。味噌ダレ。合います。海老芋が旬になってきましたねぇ。旨い。
めひかりの塩焼き。ジワリと脂がにじみ出る。柔らかくて頭から全部頂く。癖のない淡白な旨味。面白い付け合わせ。
温かいゴマ豆腐にゴマダレ、摺りごま。ゴマの香りを強く残したお豆腐。

ご飯は栗の炊き込み。ホクホクの栗。硬めのご飯。お好みの硬さ。
水菓子ではなくジュースが、この店ならでは。ジュースだけというのは残念。生菓子のひとつでもあればと思ってしまいます。

終始板前で仕事をこなすご主人はに、厳しいご主人のイメージがありましたが、食材も料理法も丁寧に教えてくれはります。とても気持ちのいいカウンター。
インパクトのある食材を使わず、見た目の派手な演出も見せないんですが、一つ一つの料理のたびに、美味しいと感じられる献立。

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