道楽楼・侘屋

adrress東山区正面通り本町西入ル
call075/551/1387
open/day12:00-14:00 ¥5000〜
open/night17:00-20:00 ¥10000〜
off月曜日
capacity
memo/impression 2002年11月30日
予約していたのは新しい「道楽楼・侘屋」だったので由緒ある玄関を横切って新しい玄関へ入店する。玄関にはすでに仲居さんが正座でお出迎えであった。名前を告げると、座敷の方へと「道楽」の方へ案内される。ちょっと変やね。
築360年という屋敷の廊下をくねくねと奥まった4畳半の茶室に通される。茶室の入り口には、茶道具や香道具が置かれている。掛け軸は大徳寺黄梅庵のタイゲン(漢字不詳)師揮毫の「日々是好日」だそうだ。お膳が用意されております。
さて、献立は
  • 鰻の蕪蒸し
  • 八寸には、鷹峯とじゃこの炊いたん、湯葉の味噌巻き、厚焼き、杏餅、渋皮煮、黒豆の枝豆、ムカゴ豆腐、鯛のお寿司、胡桃かつお、うにかまぼこ、松風、柿羊羹、ジャガイモの蒸預、あんきも、菜の花、はじかみ
  • お造りには、鯛、鯛の肝、皮巻き、スズキ、いか
  • 碗には、カニ真蒸、生麩、白玉、鶯菜、へぎ柚子
  • 知久也喜は、さわらの幽庵、椎茸、えび、帆立、サツマイモ
  • エビ芋揚げ煮、おろし、木の芽
  • もずく雑炊
  • メロン、洋梨、マンゴ、苺のレモンゼリー寄せ
だった。お酒は、幾種類か有り過不足ないように思えるが、ここでは「道楽」を頼んだ。キンシ正宗の純米吟醸・「祝」の精米歩合55%のようで、いかにも伏見の酒の味わい。
蕪の底には鰻だ。少し冷めているようで、鰻が箸で捌けない。
盛りたくさんの八寸だが、一口サイズで、面白くいただけます。お昼だからか、酒の肴になるようなモノは少なく、甘みを感じるのが多いけど、あれこれ、箸が移ります。
ここの真蒸は箸が通らないほどしっかりした堅さ。カニの身も好きなく、かまぼこやん、と思っちゃう。柚の香りもいまいち弱い。
名物は「ちくやき」で、今日は「サワラの幽庵」。向がまだ残っているので、お膳の向こうに置かれたて青竹。置いてけぼりにしないで説明してもらわないと、もう食べていいのかどうかも分からへん。接客がとぎれとぎれになる座敷だけに、一言添える丁寧さが欲しいところだ。
冬の京都の楽しみは「蕪」に「エビ芋」と言った根菜。もう別格やね。
最後のご飯は雑炊。もずくと聞いて、「モズク酢」を思い出して、雑炊なんか・・と思ってしまったけど、結構でした。
仲居さんたちは丁寧で礼儀正しいのですが、どうもマニュアル臭さが目に付きます。お昼の事だからお昼のミニ懐石という名称の御料理でしたが、十分でした。立派な建物はすばらしい。でも、ちょっと不便な七条という場所、堅苦しく感じる時代がかった接客。「食べること」が目的なら魅力は少のうございました。
完全予約制で要予約と言うことで、キャンセル料を設定しているという説明でしたねぇ。そうですか、としか言いようがない。カウンターでは一品料理もできますと言うのだから、素材の余裕はあるだろうに・・・
「侘屋」のカウンターを見せてもらったけど、ここでは盛りつけ程度とか。料理が作られるのを見る楽しみが味わえそうにないカウンターというのも面白くありません。せめて主人がとっても話し上手とか、女将がとびきりのシャンだとかだといいけど、ご主人の飯田知之氏は帰りがけに玄関で応対してくれただけ。せめて食事が終わったときには、挨拶に来て欲しいものです。
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