ふじ

adrress京都府京都市中京区夷川通御幸町西入松本町575
call075-254-8383
open/lunch11:30〜
open/night17:00〜 (L.O.20:30)
off不定休
capacity
memo/impression 平成26(西暦2014)年5月5日
立夏の晩御飯に選んだのは夷川御幸町の「ふじ」です。
先客2グループ、五名で、カウンターはほぼいっぱいになります。

  • アワビの煮凝り、ホワイトアスパラガス、空豆、花穂紫蘇
  • お椀が、あかむつ、湯葉、菜の花、木の芽
  • お造りが、鯛、よこわ、芽ねぎ、海苔
  • 鹿児島産和牛イチボの炭火焼
  • 菖蒲の八寸。モズク酢、ツマミ湯葉・イクラ・べっ甲餡、小鯛の粽寿司、生ハムの柏寿司
  • 炊き合わせには、若竹、カツオ節、木の芽
  • 白ご飯、止め椀(サツマイモ)、香の物
  • アイス(ピスタチオ)とイチゴ

まず「梅酒」を小振りの煎茶椀(?)でいただいて、「澤屋まつもと」を折敷の朱盃でいただきます。
そして1本目は、入手困難と言われる「獺祭・純米大吟醸45・精米歩合50%」をチョイス。旨味のあるガツンとした味わい。キレはよろしい。店頭には並んでいないそうですが、六条の酒屋から仕入れているそうです。品切れ続きのようですが、ここでは切らしていないそうです。

先付にアワビの煮凝り。ゼリー寄せ。ホワイトアスパラガスと空豆。
お椀が、あかむつに、三つ葉でくくった湯葉。菜の花と木の芽。脂が浮いてギトギトしてます。ノドグロも脂たっぷり。吸い地は脂の割に薄いのですが、食べるにつれべったり。ちょっとやり過ぎ。
お造りが、鯛、よこわ、芽ねぎ、海苔。熟成感はあるけど、旨みはもう時期が外れた感のある鯛でした。連休も終わりで、止めモノばかりというから、しょうがないね。

2本目はメニューに載っていないけど「日高見・超辛口純米酒・精米歩合60%」をチョイス。旨味を感じて、どこが辛口?というお酒が増えたなぁ。辛口の定義を、後口のドライさとすれば、立派な辛口です。

焼き魚にいいのがないというので、鹿児島産和牛イチボの炭火焼です。
菖蒲の八寸。モズク酢に、ツマミ湯葉・イクラ・べっ甲餡。節句らしい、小鯛の粽寿司、生ハムの柏寿司。柏餅風に柏の葉っぱでくるんだ生ハムのお寿司。始めて食べるものには、「新しい味」としか言いようがない。
炊き合わせには、若竹、カツオ節、木の芽。もう名残のタケノコです。普段は八幡の農家さんから直接仕入れているそうですが、今日のは大原野だとか。
グループごとにお釜で焚く白ご飯。止め椀(サツマイモ)。
アイス(ピスタチオ)とイチゴ。前と変わらんかった。

3月末でオープンからまだ1年だそうで、徐々に良くなっている感じ。料理以外の気配りはちょっと心配だけど、それも良くなるでしょう。


平成26(西暦2014)年2月4日
最近、盛んにいろんな情報誌に掲載されるようになった夷川御幸町の「ふじ」が今晩のご飯。
玄関には餅花ですが、カウンターの後ろは桜です。(婦人画報4月号「割烹入門」の取材に使ったそうだ)

  • 石焼きの柚子釜、エビイモ。梅人参、エビ、菜の花、雑煮風白味噌
  • 節分絵馬の箱に、柊に立春大吉の符。イワシの味醂干し・一寸豆、辛子和え、茶振りナマコのミゾレ和え、お稲荷さん
  • お椀が、まる、湯葉、白髪ねぎ
  • お造りが、ひらめ、ぶり、芽ねぎ、海苔
  • 太刀魚の白幽庵焼き
  • 炊き合わせには、穴子、カブラ、椎茸、春菊、降り柚子
  • 氷魚ご飯、止め椀(蓮根)、香の物
  • アイス(ピスタチオ)とイチゴ

まず温かい「花梨酒」を小振りの煎茶椀(?)でいただいて、「澤屋まつもと」を折敷の朱盃でいただきます。
その後は「鳳凰美田・純米大吟醸・生酒・富山県南砺産山田錦精米歩合50%」をチョイス。フレッシュな華やかさとコクのバランスが取れた佳酒。

石焼きの上に柚子釜。運ばれてくる前に厨房から柚子の香りがしておりました・雑煮風にエビイモに白味噌。梅人参、エビ、菜の花。蓋になっている柚子を絞るまでもなくいい香り。
節分絵馬の箱に、柊に立春大吉の符。イワシの味醂干し・一寸豆。煮たり焼いたりでないイワシとは珍しい。ホウレンソウ辛子和え。茶振りナマコのミゾレ和え。できればキンコが欲しいところです。お稲荷さん。節分にかけていると言えば「福豆」ですねぇ。
松ぼっくり(内は鶴)のお椀が、まる。結構大きい腕(足?)。吸い地はあっさり目。湯葉というのも珍しい。白髪ねぎ。

お造りが、ひらめ、ぶり。ヒラメの縁側は炙ってます。芽ねぎ、海苔。海苔の香りは余分かな?
太刀魚の白幽庵焼き。しっとりジューシーに焼きあがって、美味しい。太刀魚って普通に焼くとパサパサになりがちだけど、巧い漬け具合。
炊き合わせには、焼いた穴子にカブラ。椎茸、春菊、降り柚子。好みを言えば「煮穴子」がベター。旨い出汁。
釜で焚いてくれたのは氷魚ご飯。今年最安値だったという氷魚は良く捕れているようです。下味をつけた氷魚だそうで、その出汁を使って炊いたそうでうっすら色の付いたご飯は、旨すぎるくらい。嵐山の川魚屋さんから。止め椀(蓮根)、香の物。二膳食べて、詰めてもらいます。

最後はアイス(ピスタチオ)とイチゴとで、体が冷える。


平成25(西暦2013)年11月7日
晩御飯は初めてのお店です。通っていた祇園のお店で働いていたスタッフが、今年三月末に独立したという情報を知って、それでもなかなか時間が取れなかったんだけど、ようやく伺うことができたわけです。冠が付かないお店の名前は「ふじ」。夷川通り御幸町の西北角のコーヒー屋さんのお隣、
玄関には修業先のご主人のお手製という杉玉がかかっておりました。靴を脱いで上がる掘りごたつ式のL字カウンターで8席かな。ご夫婦二人で営業。こういう若い店が増えましたなぁ。
火床の正面に案内される。
(食べ終わってから喋っていたので、細かいところ思い出せない料理有)

  • 石焼きの朴葉焼き、牛肉、里芋、舞茸、松の実、ネギ
  • お造りが、鯛、ばち、ケンイカ、芽ねぎ、海苔
  • お椀が、焼きウナギ、結び湯葉、松茸、軸菜、へぎ柚子
  • ウオゼの付け焼き、茗荷
  • 大白柿のゴマクリーム掛け、キクラゲ、?
  • 炊き合わせには、ホタテ、椎茸、南京、?
  • マツタケご飯、止め椀(サツマイモ)、香の物
  • アイス二種(ピスタチオ・オレンジピール入りチョコレート

フジの花のカクテル」を小振りの煎茶椀(?)でいただいて、「澤屋まつもと」を折敷の朱盃でいただきます。
その後は「磯自慢・純米吟醸・多田信男・東条町産山田錦(麹米精米歩合55%&酒母・掛米精米歩合50%)・酒のやまもとPB」をチョイス。銘柄4種ほどを聞いていると、川端二条の酒屋さんですな。おや!?と思うほどすっきり軽い。まぁ酒屋さんのPBですから磯自慢の味とは違うなという印象です。
酒器は選べますが、まだ少ないようで、これからのようです。むちゃは薄手の磁器が好みなのは、すでに書いたことです。

石焼きの朴葉焼き、牛肉、里芋、舞茸。いきなり牛さんです。でも、修業先でも最初に石焼の料理が出ていたなぁと思い出されます。直接朴葉を火に当てるより、破れにくいでしょうね。でも、ちょっと味噌だれが流れ落ちちゃった。
お造りが、鯛、ばち、ケンイカ。コース料理のお値段の接待が低めなんでしょうが、見劣り・食べ劣り感のあるお造りでした。切るだけといっちゃなんですが、食材の差がそのまま料理の印象につながっちゃうんで、妥協してほしくない部分ですね。それから、マグロと言われたらクロマグロと思うから、ちゃんとメバチマグロならそう説明しないと流行の偽装していると取られかねない。名前をちゃんと伝えられない所があるなら、使うべきではない。
 急にデジカメが黄色くなっちゃったお椀が、焼きウナギ、結び湯葉、松茸。なかなか手の込んだ吸い地で、ウナギさんの骨の出汁とマグロ節と昆布出汁の(いわゆる)ダブルスープだそうです。それでか、マグロや昆布の香りは控えめな味わい。でもウナギの脂がしっかりの吸い地。ウナギを焼いて蒸し缶で温めているようですが、そのものを椀だねにしたのは、初めてかもしれない。ウナギだけを味わえば、シャブシャブ風でもあります。香りのいい松茸。
二本目は「鳳凰美田・純米吟醸・冷卸・生詰・山田錦精米歩合50%」です。ストロベリーやリンゴ、マスカットのような甘い果実の香りと味。甘さが残ることはないので爽やかな後口。とてもいい。

焼き物は目の前のコンロで、焼いてくれたウオゼの付け焼き。換気の吸引が弱いそうで、夏の鮎は奥で焼いていたそうです。
代白柿のゴマクリーム掛け。クリームの中には、キクラゲ他・・・実は、食事が終わってからしゃっべている間に記憶から抜け落ちたようです。
炊き合わせには、ホタテ、椎茸、南京、?。ホタテの下がジャガイモだったかなぁ?実はここでも記憶から抜け落ちたようです。(今日のお隣さんが、メモを取ってブログに書かはると思うので、こっそり直しておくことにします。)
一人でも一つの土鍋で焚いてくれたマツタケご飯です。松茸を蒸し焼きして、それを焚いた煮汁でご飯を炊いて、沸けばご飯をかき回して、最後に取り置いた煮松茸を入れて出来上がりという仕事だそうです。軽く二膳を食べ、残りはおにぎりにしてくれます。竹皮で包んでくれた。止め椀(サツマイモ)、香の物
アイス二種(ピスタチオ・オレンジピール入りチョコレート)。冷え込んできた昨今、最後に冷たいデザートは、体が冷えちゃうじゃありませんか!

お隣さんが帰られてから、いろいろ言いたいこと言っちゃいましたが、つまるところ8400円では、不満が残るという事かな。煮物や焼き物は美味しくそれなりにできるだろうけど、魚は種類・品質などやっぱりお金を出さないとねぇ。若い人にも来てほしいのなら、そういうコースも残しつつも、上のコースも用意すればいいと思うけど、それも開店半年程度ではちょっと冒険かな?ということで今後に期待です。
コースの内容に注文を付けるとするなら、修業先の様に珍味の盛り合わせで、お酒を楽しみたいところです。お会計では、お酒の値付けは良品的なように思えるだけに、酒肴にも頑張ってもらいたい処です。
味や量的には問題ないだけに・・・・。

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