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call | 0724(38)8739:予約は15:00〜16:00が好ましい | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
open/day | 11:30-14:30 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
open/night | 17:00-22:30お値段・お座敷では 懐石(12000円〜 カウンター おまかせ(5000円〜 懐石(12000円〜 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
off | 日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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平成27(西暦2015)年3月23日 夜のご飯には貝塚の日本料理屋「花祥」(3.49/20)へ、南海電車で向かいます。 玄関の大壺には、桃や桜の生け花であでやか。昼なら感動はもっと深いだろう。玄関真上の桜はまだまだだけど、玄関をくぐったオオシマサクラは咲始めております。誰が植えたか分からないそうで、鳥さんが運んできたのではないかという話。
最初に「白酒」をグラスでいただきます。
先付が酢の物で、ミルガイ、花山葵、長芋素麺。桜に柳が描かれた貝の器。好物のミルガイ。
桃の八寸のぼんぼりにホタルイカ・ワケギ・酢味噌。香合には、鯛の蓬莱巻。蓬莱巻きは大根と人参を鯛の身で巻いてトロロ昆布で巻いた細巻き。二枚の蛤の器は食べきるとオビナとメビナの絵柄が出て来て、三月だったと思い出すのです。湯葉・鴨ロース・イイダコ、菜の花・ウニ・ウルイの生ハム巻・南京。串に刺さっているのが、カラスミ・イソツブ貝・胡瓜・赤蒟蒻・筍・一寸豆。
今日のスペシャルは、赤アマダイの酒蒸し。一匹分の頭とカマ。半分でいいよと言っておきます。ウルイ、豆腐。チリ酢。 平成27(西暦2015)年2月23日 なかなかスケジュールが合わない貝塚の日本料理屋「花祥」(3.49/20)で晩御飯のために、南海電車で南へ。 カウンター独占で、いつも申し訳ない気分です。聞けば、他のお客さんを入れなないようにしてくれているようです。申し訳ありません。
最初に「黒松白鹿」をグラスでいただきます。
先付が面白い器。打出の小槌の福袋ですな。酢の物で、柴山の松葉、長芋素麺、花山葵。最後は食べにくい器であります。
節分の八寸は。お多福の香合に雲子の醤油焼き。車海老のお寿司。鯛の蓬莱巻。ミルガイの黄身酢合え。フキの生ハム巻、海老芋、ほうれん草、柴山のカニ味噌、ウニ。好みとはずれたのは、生ハムで、塩分が邪魔に感じます。
他のお客さんには絶対に出さないという「アラ」を使ったスペシャリティは鯛の酒蒸し。続きます。揚げ豆腐、水菜、チリ酢。 平成26(西暦2014)年9月11日 ほぼ1年ぶりの貝塚の日本料理屋「花祥」(3.77/20)で晩御飯。 カウンター独占で、なんだか申し訳ない気分です。
最初に「黒松白鹿」をグラスでいただきます。
先付が、ワタリガニ、長芋素麺、胡瓜。日本料理屋なら、今の時期、この場所で、ワタリガニの一品が出ないというのは、考えられない。
向は、あこう、ケンイカ、由良のウニ、醤油、梅醤油。あこう美味しい。
油物に薩摩金時、新栗、ゴールドラッシュ、ズッキーニ。名前を忘れたけど地物の栗。甘さよりホッコリしたパサパサした食感です。 一年ぶりで変わったところでは、兄さんが厨房に加わって負担が減ったという事でしょうね。 平成25(西暦2013)年10月27日 5か月振りの貝塚の日本料理屋「花祥」で晩御飯。ぐるなびから胡蝶蘭が届いております。 今月23日の月関西テレビの「よーいどん」で「宝田明さんが教えるとっておき 本日のオススメ3」で紹介されております。
最初に「黒松白鹿・吟醸・生」をグラスでいただきます。
先付が、ワタリガニ、長芋素麺、胡瓜。
虫篭の八寸には、五つの器。湯引きのえび(聞いてないけどシラサ?)、煮くるみ、雲子醤油焼きはまだ暖かい、小芋・湯葉・菊菜の炊き合わせ、いちじく。
カウンターでは、関東のご夫婦のようですが、大阪に来ると寄られるんだそうだ。凄いなぁ。 平成25(西暦2013)年5月29日 また半年以上、間が空いた貝塚の「花祥」で晩御飯。女性グループ一組が先客。
今宵は、おうちでも呑んでる「松の司・2012(H24BY) 純米吟醸・AZOLLA・生原酒・竜王町産山田錦(栽培期間中化学肥料未&除草剤未使用・環境こだわり農産物認証)精米歩合50%・自社保存株酵母・限定436本(i.8L換算)」です。抜栓直後は、ガツンと旨いがコッテリ襲ってきたのでした。こりゃ呑みづらいと思っていたのだが、お椀を食べるころには、味わいも落ち着いて、いつも通りの松の司。4号瓶は味の進みが早い?
三角の珍しい器に、タコキュウ。器は小振りに見えるけど、中身は一杯。
焼き物には「まなかつお」の酒塩焼き。しっとり。
フルーツには、マンゴとかスイカとか・・・。お菓子は柏にくるんだハッタイコを混ぜて作った餡巻き。ピスタチオ入りでカリカリした歯触り。お薄 今宵も長居してすまんこってす。最近調子がいいので、呑みすぎた。気が付けばほとんど空だった。いけませんな。 平成24(西暦2012)年10月10日 半年以上、間が空いたけど貝塚の「花祥」へ電車で下る。きっちりカウンター三組。
今宵は「喜楽長・平成24年全国新酒鑑評会金賞受賞・大吟醸・山田錦精米歩合40%」です。二十世紀やマスカットのようなフルーティで軽い甘味。
先付けは、旬の蟹。酢の物。蟹にあわせて、カボチャ・長芋・オクラといっぱい。濃い蟹の旨味でした。
焼き物は、かます。蓼酢で頂くようです。不思議とも思えるのは、ここでは子持ち鮎を使わなくなったそうです。どうも元気な子持ちの鮎は都会で食べられて、田舎までやってくる鮎はヨレヨレのようです。
和泉大宮駅下がりの「戸開そば」が閉店していたそうです。 平成24(西暦2012)年2月28日 予約が取りづらくて季節に一回程度になってきた貝塚の「花祥」へ。玄関脇は、紅梅に南天の季節に変わっております。 結婚記念日だという一組と、ご一緒のカウンター。
最初に「黒松白鹿・吟醸・生」がでて、今宵のお酒は「七本鑓・大吟醸袋吊り斗瓶取り・平成二十二酒造年度全国新酒鑑評会出品酒・山田錦精米歩合40%」にしました。フルーティだけども、味もジワーと感じる甘い口当たりのお酒。でもキレはいい。久しぶりに日本酒のメニューを見ると、鷹勇・麒麟山・而今・綿屋・斬九郎・醴泉・花垣・志太泉・遊穂・酔鯨・奥播磨・・と増えてる。 巾着のような壷の器に、酢の物。この季節には定番のミル貝に、山葵菜・長芋。
お椀は、宍道湖の白魚に玉子真蒸、鳴門の新若布。ここが大阪とは思えない薄味。若布の味や、木の芽の香りが、生かされる吸い地でした。 節分の二月も終わりだけど柊の八寸。イワシや節分豆はもうない。おたふくの中には、暖かい雲子の醤油焼き。珍しくウルイを生ハムで巻いてます。面白いけど、美味しい出会いではないな。ここでは割り醤油でウニが出てていた記憶があるけど、シンプルにした方がウニの美味しさが感じられる。北海道産。
焼きものは味噌漬けのマナガツオ。あっさり上品な脂具合。壷壷には、ウルイの胡麻よごし。
水菓子は、マンゴ・ジュースに浮かしたカットフルーツ。 平成23(西暦2011)年10月10日 今晩は予約通りに晩御飯。貝塚の「花祥」へ。
先付けは、渡り蟹。秋祭りの泉州では、ワタリガニが定番の食材。足の身から察するに大きそうだ。
控え目な天ぷら。四角豆も随分とメジャーな食材になりました。ここでは「みず」は天ぷらで出てきました。
ジュース仕立てのフルーツ。
女将さんの体調が良くないということで、かなりお休みを取られているようで、ますます席が取りにくくなっているようです。仕事中は電話が取れないということなので、予約は3時から4時がベストということ。 平成23(西暦2011)年6月21日 日が沈むのも遅くなったなぁ。晩御飯は予約が難しくなった貝塚の「花祥」。 きっちり三組のカウンター。
マスカットにメロンやライチのような甘味が増して来たような濃い味に変わりつつある。ガツンと来る香りに芳醇な味。少々収まりが悪い後口でした。生原酒というイメージには合うようですが・・・。
この季節お定番「毛蟹」。
お椀は、鱧、茄子、ジュンサイ。
滋賀は安曇川の鮎らしい、焼き物二匹。 デザートは、ジュースが出て、和菓子。マンゴのお値段が下がっていることもあってか、よく出てくるイメージ。珍しいのはマンゴスチン。プリプリの葛。
サライの中で「鯛」を扱った記事に登場する「花祥」だけど、取材は2月で「桜鯛」の頃に掲載される予定だったらしい。それが大震災で延びてしまって、妙な季節にもかかわらず「鯛」で冒頭に登場したらしい。しかし、謎解きのような盛り付けをしてるのを聞いたけど、・・・お笑い芸人で言えば「スベッます」。 平成23(西暦2011)年3月3日 すっかり暗くなって、寒い夕方、晩御飯にお出かけは、すっかり予約が難しくなった貝塚の「花祥」。玄関には花いっぱい。 きっちり三組のカウンター。
先付けは、酢の物よりは、生、生よりは焼き、だけど大好きなミル貝。(今日はデジカメを忘れてきたので、迷惑だけど携帯で撮った。)
表が松、裏が鶴の蓋の椀には、(白黒が強くて見づらいけど)玉子真蒸、貝殻付きの蛤、若布。シットリ固めの真蒸。ここで、喜楽長から苦味と荒っぽさがスッと消えて、ほんのり甘さの香る優しい味に変化した。日本酒の、デキャンタすべき酒があるということをいい始めてもいいと思うのだが、あまり世間では話題になりませんなぁ。
桜の器に焼き物は、マナ鰹。季節めいた木の芽焼き。いい香りが立ち上がります。付け合せに別に壷壷が出て、ナマコ。スライスじゃなくて、ブツ切れのようです。それでもグニュグニュに仕上がってます。
デザートのフルーツはジュースにカットフルーツ。 隣のお客さんは、次は六月とか言うてます。予約がとりにくくなったせいで、予約を忘れてしまうお客さんが、時々おられるようで、そういうことも確率的には起こりますわなぁ。ちゃんとキャンセル料を請求するそうだが、「なしのつぶて」のお客さんもいるようです。困ったもんです。 平成22(西暦2010)年12月9日 すっかり暗くなって晩御飯にお出かけは、貝塚の「花祥」。玄関には難転。難しい客は来るな、ってことかな?カウンターにはきっちり三組。
先付けには、柴山産の活けの松葉かにはビニールの中に海水を入れてくるそうです。酢の加減も文句なく美味しい。でも、活けで来てるなら、蟹刺しの方がいいと思うのでした。 お椀は、シンプル。蓋の裏にはメデタイ鶴。クチコの塩分も思ったほどではなく、ええ塩梅の真蒸。シンプルだけど、旨味のある吸い地。 お造りは、鯛、車、イカ。鯛と車とは定番やね。 八寸は、掻敷に萩柴を使って、六品。火の通し加減が素晴らしい雲子。淡路のウニ。やっぱり美味しい河内の海老芋。出汁の利いた味が取り分け美味し感じる八寸。
愛媛八幡からやってきた立派な白アマダイ。
ジュースにした洋ナシにカットフルーツ。
三組がほぼ同じペースで食べたことになる(一組はお酒を呑んでないのでペースが速い)けど、それでも出てくるのは遅い目。お酒を呑んでないグループは、時間が開きすぎてますねぇ。イラチなお客さんは辛抱たまらんやろなぁ。3時間余り。いつもと言えばいつも通り。 平成22(西暦2010)年9月2日 晩御飯は貝塚の「花祥」。寿退社嬢のお祝いがてらの食事。近いと、遅くにお出かけできて、気温も下がってお出かけも楽チン、というほど涼しくは無い。 南海の貝塚駅で待ち合わせて、歩いて3分ぐらい?
先付けは、今日から使い始めたという「渡り蟹」。なかなか立派な身の大きさであると偲ばれます。
お椀にはハモ。ハモの脂がキラキラ光っております。今年は水茄子が、猛暑のせいで収穫期間が短くて、全うな漬物屋さんは大変だったというお話。
端休めにイチジク。
油物は野菜の天ぷら。塩で頂く。もう栗さんを頂きました。寿命がまた延びたかな?
デザートは、ジュースのカットフルーツ。 平成22(西暦2010)年5月13日 晩御飯は貝塚の「日本料理・花祥」。天候が優れないと、着るものに困りますなぁ。日が落ちてからお出かけなので、一枚羽織るが、やっぱり涼しい。 座敷は一杯だけど、カウンターは独占。
今宵は「松の司・純米大吟醸古酒・2004CLASIC Seizaburo Seto・東条町山田錦精米歩合35%・金沢(自社保存)酵母・限定(900本/720ml)」にしました。古酒とはいえキャラメルっぽい香りもないし、舌に絡まる脂っぽさもないし、枯れた風情もない。円やかで、穏やか、障りの無いお酒。上手く熟成してます。 三角鉢にタコとオクラの叩いたん。タコの食感とネバネバのそれが面白い。加減酢。
お椀は、韓国産のハモ。うっすらと吸い地に浮く脂。散らされた花柚子。吸い地に微かに玉子の香り。
今年はタイミングが合わないかと諦めていた「時鮭」が木の芽焼き。北海道からの一塩もの。クジラのベーコンの独特の臭みは、好き嫌いの出るところ。
マンゴジュースにカットフルーツ。
3月25日の産経新聞に掲載され、ほぼ同じ内容が「サンケイエキスプレス4/08」にも掲載されたそうだ。片面1ページを占める大作だ。 平成22(西暦2010)年2月25日 晩御飯は貝塚「日本料理・花祥」。予約のお客さんのみというお知らせが貼られるようになった玄関。一日最大3グループまでという予約で、営業中です。 カウンターには「七福神」。
先付けは、蟹と長芋。今年は柴山産の蟹だそうで、お客さんが増えたスケールメリットで、産地が変更になったのかな?今まで、京都へ流れていたのが、大阪へ流れているとしたら、さびしい話ではある。
油物には、先ほどの甘海老の足、蕗の薹、甘藷。大きい蕗の薹がニガニガ。苦くなきゃいけません。
ご飯は、鯛茶漬け。ご飯に海苔を散らして出汁を張ってあります。手塩に鯛の身がゴマダレが盛られて出てきます。ゴマダレごと、お椀に移せばいいのですが、そこはお好みで調整。
最近は、随分と客層も変わってきたということで、若いお客さんや、遠くからのお客さんが増えたということだ。リピーターとなった人もいるようで、お店が知られるようになってよかったですねぇ。一方、ふらっと、やって来て、つまみでお酒を飲んで帰るという昔からのお客さんは、お困りでしょうね。一応、カウンターも自然と分煙化したような状況らしい。 平成21年10月23日 今宵は『あまから手帖・10月号』で「味の各駅停車・わが町に名物あり」の南海沿線で紹介された「貝塚の☆☆」に予約をしております。(南海沿線では他にも「梅市」で修業されていて石津川で営業されている「松(ときわ)」(もう7年前)があるけど、節穴の雑誌は名物扱いしておりません。頼りになりませんなぁ) 予約した時点では、ぽっかり空いた日で、休みにしようかというところを開けてくれた。 門前の壷に活けられた花は贈り物だそうだ。向かいの店舗が取り壊し中で、自慢の桜も一部枝打ちされている。
先付けに酢の物。細く切った長いも、ほぐした渡りかに。やさしい酢の加減。
盛り込まれた八寸は、6種。とりわけ酒の肴に「内子の塩辛」が塩辛くなく旨みがいっぱい。塩加減が絶妙だ。
ご飯は栗のおこわ。ごはんがいい味。二膳たっぷり、お腹いっぱい。いくらは栗おこわに合いませんね。猪口に残った最後のお酒で味わいました。
いつもながら感じることは、派手な今風でもないし、古臭い割烹風でもないし、館で純粋培養された素直なお料理だと思うこと。 平成21年8月6日 晩御飯は貝塚「日本料理・花祥」。日も落ちた頃から、電車でおでかけ。
先付けには、酢の物。オクラの上に乗っている糸こんにゃくの様なのが、海藻を原料にしたシークリスタルというもの。プチプチ。タコと太キュウリは薄く、長芋と素麺かぼちゃは千切り。やわらかい酢で、残さず呑む。 お椀は、葛打ちの鱧、素揚げの貝塚の沢(10年ほど前には住んでいた土地)の沢茄子、蓮芋。ちょっと今日は醤油の香りが立っているようで・・。 お造りは、蓮の花に、花びらに覆われて出てきます。八枚あるので八葉の曼陀羅風に広げてみました。あこうの味わいがいい。
団扇に盛りつけた八寸。珍味ということで、酒に合うように辛目に味つけるところがあるけど、ここでは全て出汁の味わいを生かして旨甘い。欲をいえば、淡路のウニにトロロは不要かな、ってなことぐらい。
いつものフルーツ。ワイングラス(?)にカットしたフルーツがジュースの中に入っております。 ミシュランが来た?大阪市内から遠く離れたところまで、来てはるんやんねぇ。
しばらくぶりだったので、しゃべり過ぎてしまい、店じまいを遅らせてしまいました。 平成21年5月19日 晩御飯は貝塚の「上等なランチ」のお店である「日本料理・花祥」。ランチと言っても特別なメニューはなく、昼も夜もお値段は一緒で、献立も一緒。
藤棚を模した格子の上に紫色の藤。格子を取ると、酢のもので、オクラとタコに千切りの長芋。生のタコでさっぱり。 お椀には、鱧だぁ!茄子。細やかな骨きり。シンプルな色の椀。
長持のような塗りの箱の中に盛り込まれたお造りは、くるま・カレイ・いか・赤貝。いつも立派なクルマエビです。
ご飯は、焼きアナゴのチラシ寿司。錦糸、空豆。奇麗な色どり。どちらかといえば煮穴子が好きだけど、焼いても旨いことに変わりがない。
カクテルグラスに入ったカットフルーツ。 カウンターでまた話こんで、おいとま。 平成21年2月16日 晩御飯は貝塚の「日本料理・花祥」。ガストロノミーな和装小物の社長とは、随分と久しぶり。 玄関には、蝋梅。先客1名は、元黒門でフグを商っておられた方だそうだ。
季節の定番になりつつある、葉わさび。香りもちゃんと残っております。 松葉のお椀には、白魚。味の染み込んだ大根。 しゃべっていて、デジカメのタイミングを逸す。オコゼはモミジオロシでポンス醤油。大きい車はお得意の食材。 季節の梅が二枝、二月らしいの柊。 焼き物は、味噌漬けのマナカツオ。白いチョロギ。 油物には、山菜(というほどではないか?)と海老の足。 鍛造のホタテ型の小鍋に出汁が張られてでてくる。オコゼと牡蠣などをシャブシャブ・・・炭の火力が弱い。オコゼは肝とか皮とかの方が美味し。 最後に「遊穂・純米吟醸」を頂く。食べながら呑むには、当たり障りのないバランスのいいお味。 ご飯は雑炊。浜坂のかに。 始めての沖縄のフルーツが「カニステール」。芋のような根菜の食感でボソッとした舌ざわり。 和菓子と、お薄がでて、仕舞。 平成20年12月15日 晩御飯は貝塚の「日本料理・花祥」。ご無沙汰である。
四方ののぞきに酢の物。間違いのない組み合わせ。 珍しい鴨のお椀。旨出汁というのでしょうか?香ばしい香り。サクッとした歯触りを残した固めの炊き加減の大根。 お造り三品。鯛は脂の乗った部分を出してくれます。今日も太いクルマエビ。冬に旬と言われる赤足を最近ちょくちょく見かけたりするんですが、こういう車をあつかってりゃ、使いたくはないでしょうねぇ。 柴垣に載った八寸。珍妙なものがない分、すべて美味しい。
焼き物は、白甘鯛。酒焼きかな。アマダイの淡泊ながら旨みを引きだして、ホクホクの焼き上がり。
今日はジュースじゃなくて、カットフルーツをワイングラスに入れて出てきた。 平成20年8月26日 晩御飯は大阪料理研究会の「日本料理・花祥」。 webの研究会第2回会合で上野のおやっさんの隣が、花祥の山本君だ。
金箔を貼ったガラスの器。細かく包丁の入ったタコたくさん。かすかに梅の風味が爽やかな先付け。キラキラと透明感のあるトッピングが、海藻から作られたという新しい食材のシークリスタル。シャキシャキ。
お椀は、葛打ちのハモに、あげた蓮餅。
揚げ物には鮎の骨に、小口に切った野菜のてんぷら。お造りのクルマエビの足も揚げられてでてくる。カルシウムとキトサンたっぷり摂取。 平成20年6月19日 晩御飯も和食・「日本料理・花祥」。 涼しいカウンター。
先付けに、タコにオクラ。出汁でのばした梅肉。短冊の長芋を乗せ、わさびの天盛り。美味しい塩梅で飲み干した。
お椀は、あこう。隠れるように玉子豆腐。散してあるのはジュンサイ。美味しひ。むちゃにとっては夏の魚を使った椀種では、鱧と双璧。好みを知ってくれているということの、恩恵。ごっちゃんです。
夏らしい虫籠に盛られた八寸。淡路のウニ。暖かい八幡巻きならではの旨み。直前に焼いてくれる丁寧さにウルウルの一品。
水菓子はマンゴジュースに浮かしたフルーツ。 平成20年3月27日 晩ご飯には、貝塚の「花祥」に向かった。 静かなカウンター。ゆったりした食事。
葉わさびの辛みが心地よい先付け。 お椀が、潮。小さい鯛だから、頭は一匹分。ええ出汁でてます。醤油で煮つけたりするのは勿体のうございます。
お造りが甘エビと鯛。甘エビって久し振り。仕入れの時にはピンピン生きているのだそうだ。そんな活きのいいのは見たことがない。
そうだ、まだ3月だった。ちらし寿司。海老さん、アナゴ君、蕨ちゃん 平成19年12月6日 晩ご飯には、貝塚の「花祥」に向かった。
四方鉢に、カニ、胡瓜、長芋。そろぞれに邪魔をしない加減酢の塩梅がとてもいい味。 お椀は、うっすら脂の浮く玉子真蒸。ポテッとした椎茸だが香りがよくて、出汁の味が濁った感じ。 屑屋の器で、屋根を取ると、カレイ、えび、いか。味覚と言語とのつながりの悪いむちゃは、食べていてもなかなか何だったか思いつかない。先入観が働いてしまうので、今の時期、カレイは思いだせなかった。ダメだなぁ。 八寸は、秋。落ち葉たっぷりで、隠れて見えない。白和えの和衣がとても美味しい。 焼き物はマナカツオ。珍しいのは徳島産という赤いレンコン。味に差があるとは思えないけど、彩りにいいですな。 油ものに、シラサえびの吉野揚げ。葛をエビに絡めてあげたそうでニュルという食感。 炊き合わせは、大根と甘鯛。最後の出汁までしっかり頂く。 御飯が、カラスミ茶漬け。小ぶりで焙ったカラスミ2切れ。 今日はジュースに仕上げていない水菓子。 香りのいい案巻きは、餡入り生八橋って感じ。 平成19年10月2日・火 晩ご飯には、貝塚の「花祥」に向かった。暗くなってからのお出かけ。 ゆったりカウンター。
先付けは、皮目を炙ったカマスの暖かい一品。そろそろ先付けも暖かいモノが欲しくなる頃合い。半生のカマスもよろしいなぁ。
八寸はススキの飾り。5種盛り。兎の器の中が、イチジク。
水菓子は、いつものジュース仕立て
毎年出る「岸和田だんじり情報誌」である「サザンプレス25」を貰った。岸和田の祭なのに、「花祥」さんが料理を紹介してはる。「えびじゃこのかきまぜ寿司」と「水茄子と鱧のお椀」の2種類。カメラマンの腕には不満のようだし、大将が老けて写っているの笑ってしまった。 平成19年8月23日・木 晩ご飯には、急行電車で一駅、「花祥」に向かった。 玄関脇のお地蔵さんには、提灯が上がって、夏の風情。変に写真を撮って、心霊写真になるといやなので見るだけ。 静かなカウンター。
播磨の青瓜と地のタコ、長芋。今年の猛暑で夏野菜も出来が悪いそうである。 お椀は、定番の鱧。水茄子の原種という茄子は薄くスライス。しっかり茄子の香り。昔の「美味しいぼ」の話で知ったどこかの放送局が、郷土料理に興味を持って、市に問い合わせがあったようで、花祥さんをつうじて、今月初め水茄子農家さんを取材していったようだ。なんでも11月頃のオンエアらしい。縁があれば見られるでしょう。 お造りが、3種。お決まりの蓮と花。このあたりのお客さんは、すずき、ちぬ、ぼらを毛嫌いするそうである。その気持ちは、よく分かります。ネコマタギ? 団扇に盛られた八寸。旨いのは「うざく」。淡路のウニも暑さの影響がでているそうである。
カワセミのお鉢に、琵琶湖の鮎の塩焼き2匹。渓流の鮎を狙っているカワセミと見立ての器だそうで、鮎を食べると、満腹のカワセミ?蓼酢。 猛暑のあおりを受ける魚介の話から環境問題を語って、日本文化で、景観問題で、アーヤコーヤと・・・。また長居。貝塚自慢も聞いて、おいとま。 平成19年6月26日・火 夕ご飯は貝塚の日本料理屋・「花祥」。
さっぱり酢の物。 お椀は、定番の鱧とジュンサイ。香りの高い出汁。 ちょっと間の空いたお造りは、4種。サザエの殻には氷も入っているんですが、出てきた時のサザエの温度が冷えている方が好きだ。鯛はいつもより味が劣るかな。車が素晴らしい。 蛍駕籠。シンプル。3種のアワビは、オス・メス・クロだったかな。一緒の茄子がとろける味わい。ウザクの胡瓜は毛馬。 焼き物は、サプライズなキスの塩焼き。女将は「貝塚風懐石」と笑ってましたが、「鮎」などより、古くから夏の焼魚として親しまれているという。あしらいの一品もないので、後で話題にした。お江戸では天だねにするキスだが、その理由がよく分かる淡泊さ。 天ぷらは野菜。焼き物ののあしらい替わり(?) ウオゼも貝塚風の一品。季節柄紫蘇で焚いたさっぱり煮付け。立派な子は、火加減がグッド。 焼き物で鮎を出さなかったのは、御飯で鮎を使うからだったと言うこと。鮎は骨を抜いてあります。出汁茶漬け。煮山椒。
マティーニグラスに水物。レンボという沖縄のフルーツ。ちっちゃい赤いピーマンのような外観にズイキのようなシャキシャキの食感だった。 珍しい物が出てくると、喜んじゃう性格。 平成19年5月15日・火 夕ご飯は貝塚の日本料理屋・「花祥」。
夏らしくなってきたガラスの器に、タコ。細かく入った包丁に加減酢が染みて旨い。加賀の太胡瓜のスライス。オクラも叩くまくると団子のようになる。 お椀は、鱧。鱧の旨味は碗が一番感じることが出来る。 お造り三種。黒塗りのお重の蓋に菖蒲とヨモギの束。長崎で獲れたマグロ。加太の鯛。今週末に中央市場で開催される「・・・・・会」で鯛料理5品を作るそうだ。まだまだ脂の乗った活きのいいのもいる。 天竜寺塗りのお重に八寸。どれもハズレのない食材と味。 焼き物は、脂たっぷりに滲む甘鯛。シンプルに塩。付け合わせがないよ。流行? 天ぷらは、山菜。必死に覚える山菜の名前。天つゆと塩。「もみじがさ」が山菜で一番美味しいと言う人がいるらしいけど、どれも大きな違いはないと思うんだけどなぁ。 黒メバルと木積のタケノコ。タケノコは一番甘いとされる太い部分。肝とか浮き袋とかも入っている。 御飯は、鯛のチラシ寿司。御飯が隠れるように鯛を並べて、その上に木の芽。麗しい。 マティーニのグラスにジュース。カットしたフルーツ。定番水物 柏に巻いたお餅は、餡巻き。 平成19年3月29日・木 今宵は貝塚の「花祥」で晩ご飯。 キブシと椿が玄関でお出迎え。枝垂れ桜はまだ早うございます。
古風な胡麻豆腐で、お箸で挟める堅さ。淡路のウニと合わせるお決まり。 貝塚・木積のタケノコを出回り始めたという碗。産地に近いというのは強みですな。青みに片栗。難易度の高い季節感だ。 お造り4種。クルマが美味しい。他がかすんでしまう。 袴腰という変形の塗りの容器に盛られた八寸。 焼き物には、海のもの山のもの。タケノコは輪切りにして醤油を塗って香ばしく焼いたモノ。産地に近いというのは強みですな。甘味の増すタケノコでございます。土筆はきんぴら風に甘辛く炒めてある。土筆のお掃除ご苦労様。付け合わせでちょっぴり頂くことはあるけど、たっぷり頂きました。 揚げ物の山菜はまだ市販のモノ。お手製の塩。 炊き合わせにも、タケノコ。タケノコに穴子の脂が絡んで旨い。お出汁もしっかり頂く。 御飯はチラシ。鯛を上に敷き詰めてあるけど、海苔と錦糸がその下に隠れている。醤油が出てきて、鯛を醤油につけて頂くように言われるが、丼風にしたくなっちゃうな。付けにしてくれてもエエかな。花びら生姜。止め碗なし。あった方が嬉しい。 ウィスキーグラスのようなカットグラスにフルーツ。溶け加減のシャーベットがソース替わり。 桜色に染められた山芋をきんとんで餡を包んである。 平成19年2月27・火 貝塚の「花祥」で晩ご飯。
先付けが、ミル貝と葉ワサビ。思いがけずに微笑んでしまったのは、兄弟子とソックリだからだ。「三つ子の魂百まで」だな。昨日大阪の芽生会が弟弟子の「柏屋」で開かれたそうだが、やっぱり先付けは「ミル貝に葉ワサビ」だったとか・・・。 お椀が、玉子真蒸と白魚。真蒸はしっかり固め。 お造りが三種。伊勢の生の赤貝、加太の鯛。 後から、小さい桶に入って来たのがシロウオ。ピチピチはね回るシロウオを箸で捕まえるのは、なかなか楽しい。鰻と一緒で首根っこをはさむと良いのだが、逃げ回ること逃げ回ること。出汁を張った猪口に全部を入れて、一気に口に流し込んでやった。いい死に方は出来ないなと覚悟する料理。氷を入れるとか、金網で救うとかなら、楽なんだけど・・。 サヨリのお寿司は細長い。山葵の変わりに木の芽いり。クルクル巻いただけだけど、香りも良いし、旨い。 八寸は7つ盛り。紅白の梅。お多福の中には暖かい雲子。クルマに酒盗といっても、酒盗そのものは入っていないのは当然。 焼き物は、マナの味噌漬け。軽いみそ味で、好みでいえば、もっと使ってる方がいい。 揚げ物が、河内の蓮根。ふきのとう。苦い苦い。 珍しくコンロが出てきて、ミル貝の殻を使った器。和歌山の青首大根と自家製の厚揚げに蟹あんかけ。 御飯は、菜の花の飯蒸しに、甘鯛の塩焼きがドン。おこわと菜の花には下味が付いているようだ。上品な菜飯。 イエローのマンゴを使ったジュースにフルーツが浮く、お馴染みの水もの。 百合根でくるんだおまんじゅう。小豆餡。お里が忍ばれる百合根のお菓子。
芽生会の様子を聞いたり、祇園のお店の様子を伝えたりで、また長居した。 平成19年1月23日・火 玄関脇に瑯梅の香る貝塚の「花祥」で晩ご飯。
今年のお正月はゆっくり休んでいたそうで、気合いたっぷり。今日の献立は
炙りたての脂の乗った「さごし」。ポン酢の香りがいい。羽子板の器にツクバネ。 シンプルな椀種に出汁の香りが高い。金箔も華やかな新春の椀。 宝恵駕籠の駕籠に器が二つ。4種盛り。春めくサヨリ。立派クルマ。 お正月風情の器は、小槌だったり、鏡餅だったり。箱に盛られた八寸は梅の蕾は香りを放っている。でももう正月らしい食材はない。雲子は熱々、ウニは淡路産。 焼き物の蟹は浜坂?。本ミル貝の甘いこと。ミル貝を焼いてくれるところはここだけ。たっぷり。焼くのは勿体ないと業者からもいわれるそうである。 揚げ物は、河内蓮根。河内の中西さんの蓮根。薄く切ってあるのが残念。 ここでは珍しい小鍋。焼いて香ばしい甘鯛の鍋。出汁で頂く。余り使わないのだけど、スダチもちょっと欲しいところ。忘れたかな。 御飯がからすみのお茶漬け。 水物でジュースが出て、お菓子。きんとんにも金箔。 2006年12月7日・木・大雪 夕ご飯は貝塚の「日本料理屋」に向かった。 落ち着いた食事。
蟹の酢の物だけど、蟹酢などではなく、出汁の旨味のある加減酢で、蟹の甘味と旨く合う。拍子木の蕪と、素麺状の長芋。北朝鮮問題もカニの需給には影響してないようだ。 お椀が、河内鴨の丸。ネギの香りが吸い地に加わって、香りにインパクトのある出汁になっている。鴨というのは、ダメな人がいるようで、勿体ないですな。 藁屋の器。屋根を取るとお造り三種。脂の乗った甘味を感じる鯛の腹身。旨味より甘味の方を強く感じる鯛というのはなかなかお目にかかれません。魚屋さんが特別に取っておいてくれたシロモノということですが、どんなことでも、気にくわないモノは気にくわないとちゃんと伝えることは大事のようですな。 八寸は6種。出汁が旨いことは、白和えの衣や、椎茸の味に現れている。和え衣だけで酒の肴になりそう。そんな椎茸とウニはよく合う。ふと思ったが、ナマコとコノワタを和えたモノは余り記憶がない。出汁醤油漬け。楓や紅葉の葉が乗っているので貝塚の紅葉の名所を聞くと「道陸神社」を教えてくれた。河内の「 観心寺」もエエらしい。 「萩すだれ」に「紅葉」を散らせば、「竜田川」ということでしょうか?よく見かけます。 白甘鯛の焼き物は塩焼き。壺壺に雲子の醤油焼。 揚げ物は、河内・門真の中西農園の蓮根。シャキシャキ。素材が良いとどのように料理しても美味しい。海老はぱりぱり。 炊き合わせには、もうすっかりおなじみ富田林・板持の乾さんの旨い海老芋。素材が良いとどのように料理しても美味しい。 御飯は、的矢の牡蠣雑炊。お代わり。 水菓子がでて、お菓子にお薄。 2006年10月26日・木 夕ご飯は貝塚の「日本料理屋」に向かった。 実のところ、水曜日ではなくて、金曜日に予約を入れていたというのだが、ゆるゆるの生活になれきった脳に記憶力を期待するのが間違いなようである。詰まるところ、今日に変更して貰っての晩ご飯。全く迷惑な客である。 それでもちゃんと、予想以上の美味しさの献立は
あっさりとした酢の物が食欲をそそる一品。「もってのほか」の由来は「皇室の御紋の菊を食べるのがもってのほか」とばかり思っていたが、3種類程、説があるそうだ。興味ある人は自分で調べよう。 お椀は、あこうとアミ茸。アミ茸は取ってきてくれたんでしょう。ごちそうさま。出汁にコクが加わっております。 お造りが、舟の器。屋根が付いているんだけど、カツオがでかいので、傾いてしまって格好悪い。カワハギは肝付きで、ポン酢醤油で頂く。カワハギには肝がなくちゃいけませんな。 八寸は高台に盛りつけ。出汁の香りの和え衣が美味しい白和えは松の実入り。もう雲子が美味しくなっている。ほとんど生の車も美味しいございます。頭は後で揚げ物になる。兎の壺壺には鴨ロース。テレビで有名になってしまった河内鴨は、てんやわんやだそうだ。 焼き物は甘鯛。 秋の揚げ物。 今日の海老芋は普通の海老芋。残念。牡蠣の味のでた出汁は呑みきる。 御飯は茶漬け。イメージは、御飯に土瓶蒸しを掛けたモノを想像すればOK! お菓子が着綿風。綿の花のような形にした求肥のずんだ。豆の香りたっぷり。 2006年9月28日・木 夕ご飯には貝塚の「日本料理屋」に向かった。 うるさいお客が先客。何が迷惑かって、ご機嫌な様子で、会話の相づちを打つようにカウンターを手のひらでパンパンと叩いて、こっちまで響いてくる。こういう迷惑な客は初めてだ。こういう時の女将の対応はジュンサイだ。
9月はだんじりの季節で、御難に遭うのは「ワタリガニ」。身をほぐして「酢の物」。10月の7、8が貝塚のだんじりだそうだ。 お椀は、出会いの鱧と松茸。定番。 お造りは、三種盛り。鯛は薄造りにしてある。 秋らしく、虫かごに入れた八寸は5つ。 塩焼きのカマス。 天ぷら。塩。 岸和田産の石川小芋。お山に入って採ってきてくれたスペシャル食材の「ぬめり茸」。文字通りの食感。でも下味(醤油の香り)が付けすぎのような気がするが、本来の味かも知れない。 季節の栗おこわ。ムチッとした栗。お代わり。おこわの蒸し加減といい、塩梅といい、素晴らしい。 フルーツが出てお菓子。 2006年8月29日 日も暮れ始めて、夕ご飯に貝塚の「日本料理屋」に向かった。 玄関の枝垂れ桜が、ますます鬱蒼としてきている。今日の献立は
初めての野菜は、玉造黒門白瓜という長い名前だ。シャキシャキというよりコリコリの食感。流石「浪速魚菜の会」だ。でも「玉造」で作ってるんかな。主人は江差町の男子校に通っていたらしいが・・・。細長のガラスの器だけど、お酢は体にいいと、飲んじゃう。 お椀は、鱧に(もはや)定番となった感のある「おくら」。 お造りは、蓮!いや鱧!皮目を炙った焼き目鱧だ。車も烏賊もうまい。蓮にふさわしく花弁を八葉と洒落てくれたが未開敷なので、開敷の蓮華でもデジカメる。鱧、烏賊、海老さんも成仏だ。蓮の葉もどこからか採ってくるようです。ごちそうさま。鱧は大阪湾の地の魚ではなく「高価な韓国産」で、たっぷり。 扇に盛られた八寸。ホヤのはアルツハイマーに効くという「プラズマローゲン」というリン脂質など抗酸化力がある物質が豊富だそうだ。予防になる程の量ではなくちょっとだけが残念。惚けそうな人は「ほや」だよ。ありそうでなかなか出してくれないのが暖かい鰻のウザク。その場で作っているという証です。淡路のウニは、旨い。 焼き物は、鮎の背開きの陰干しの干物。立派な干物。こてこての蓼酢は濃厚そうだけど、まろやかな加減の味付け。招福楼では背開きと決まっているそうだ。 揚げ物にも珍しい野菜。流石「浪速魚菜の会」だ。天つゆ、塩と両方出るけど、とりたてて必要でもない。 炊き合わせも地の小芋を使ってくれる。流石「浪速魚菜の会」だ。出汁も最後まで飲みきります。 ごはんは、丼に盛った寿司飯に皮目をバリバリに焼いた鱧。寿司飯にスダチが搾ってあるというのだが、実山椒を出して貰って食べる。付け醤油で焼いていない鱧寿司という感じで、いけますわ。 水物は、包近の桃のジュース。まだ冷蔵庫に残っているようだ。ジュースだけど、瑞々しいと言えるけど、何か加えた方がコクが出るだろうな。 プルンプルンの葛には金箔で化粧だ。金属イオンで抗酸化!
デトックスで外で食べる時もお酒の量を減らしているが、ふと気が付くと、食が早くなるようです。自分でも落ち着きのない食べ方になって、格好悪いや。 2006年6月2日 夕ご飯は貝塚の「花祥」に向かった。 カウンターにおられたご夫婦は以前にお見かけした建設屋さん(だった?)。5月末で退職されたそうで、名目はお祝いだそうだ。 カウンターには山菜を採りに行って見つけてきたという「金蘭」が飾られている。といっても言われるまで珍しいものだとも思わなかったんですけど・・。
ショットグラスに赤いお酒が出てくる。一口で良いんだけど、たっぷり。コリコリのサザエ、ネトネトのオクラでゆっくり始める。 お隣さんのぺースに合わせてお造りが先にでる。旨味たっぷりにメイタカレイとは気付きませんでした。烏賊も海老も美味しい。 6月に入って、本格的に鱧もシーズンインでしょう。この季節にはジュンサイを使うのは定番。嬉しい季節の吸い口は「柚子の花」。花をかじると柚子の香りがポワ〜ンと鼻に抜ける。鱧には柚子の香りが、馴染みますなぁ。鱧の上に載っている(本当は薄い黄色の)つぼみが柚子の花。 蛍駕籠に盛られた壺壺の八寸。 あじさいの柄の四方鉢に鮎が二匹。解禁まなしだし、和歌山あたりの釣り物かと思ったけど、まだ稚鮎と言うことらしい。ちょっとがっかり。 朝から山を巡ってくれたようです。アリガトウゴザイマスの山菜なんだけど、今日初めて聞く名前をあって、覚えられまへん。脳を鍛えなくては食材も覚えられへん。春先の苦味がある物とちょっと変わってきている感じ。塩と天つゆがでるけど、ちょこっとだけの塩で十分です。お客のためにご主人自ら、山で花を摘んで、草を採る。ついつい気軽に来てしまうけど、なかなか一見で味わえる持て成しでははありません。 炊き合わせは、地のトビアラに衣かつぎで出てくる小芋、豆はささげ(?)。丁寧な仕事 ごはんは、飯蒸し。穴子だ。やっぱりこの季節なんでしょうねぇ。丼じゃないけど錦糸が有れば言うこと無し。焼き穴子のごはんが続いてますが、煮穴子のごはんも良いなぁと・・・。 グラスに水物。 お菓子もでた。
カウンターのお客さんは昨年7月下旬に同席された方。今日も、和服に、自分の猪口を持参というのも同じ。自分のスタイルが決まっているというのは、素晴らしい。 2006年4月29日 晩ご飯は貝塚の「花祥」に向かう。玄関の枝垂れ桜もほとんどが散っていた。生け花でツツジが満開で迎えてくれる。前栽の竹から竹の子が伸びている。 今日が4月の献立の最後だそうだ。で
淡い酢加減が食欲を誘う。花山葵の辛みもイイ塩梅です。 若竹の椀に海老の真蒸。よく練られた真蒸で、歯ごたえは柔らかい蒲鉾という感じ。ちょっとは海老の身を感じる方が嬉しい気分。 お造りは、白い・・。海胆とか花びら人参とかしか色がない。もちろんそれぞれは美味しいのですけど、じゃりン子チエの漫画の中でチエちゃんの弁当をみてはやし立てるマサルの言葉を思い出す。「お前の弁当黄色いもんしか入ってへんやんけ!」だったかな。 今日はカウンターだけで7人と、この店に来てこんなにカウンターが混んでいるのはめったにない。そのせいか、料理に間が空くのはしょうがない。暖かいはずの卵とじがちょっと冷めていたりすると、奥は大変なんやろなぁ、と思うわけだ。その点以外は美味しいのだが、とりわけ空豆を茹でる塩加減がすばらしい。 焼き物は、白甘鯛は塩、竹の子は醤油、鮑は炙っただけ(?)。今日は木の芽が手違いで不足していたというのだが、木の芽たっぷりしてちょうだい。 好みでない揚げ物だけど、例外的に、白魚や山菜、海老は好き。気を使ってくれるのが嬉しいものです。 他のお客さんには揚げ物で終わるみたいだけど、ちょっとだけということで、炊き合わせを出してくれはる。好みを知ってくれていると言うことの居心地の良さを感じられる品。でもね、やっぱり木の芽がもっと欲しいのだ。烏賊の白子がムチっと面白い。 ごはんは穴子。チラシに海苔を載せ、穴子を載せ、錦糸を載せて、鯛の刺身を載せる。お代わりを用意してくれているので、遠慮せずに食べる。 デザートがでて、和菓子がでて、お薄を喫む。四角い細い餅で餡を巻いて、桜の葉で巻いたもの。 貝塚にはここを含めて界隈には著名な料理が3店程ある。お客さんの話を横から聞いていると、食事を楽しむと言うことになると、この店以外ではダメなんだそうだ。まぁ分かる人は分かってはるんでしょう。そんなお客さんの話が盛り上がっていたせいで、危うく貝塚からタクシーで帰らなあかんと覚悟を決めた程だった。 2006年3月3日 桃の節句の晩ご飯に貝塚の「花祥」に向かった。玄関脇の紅しだれ桜が通行の邪魔になるそうで、竹のつっかい棒で支えられるようになっていた。
お酒は「菊姫・鶴乃里・山廃純米」にした。ぬるいと熟成香が感じられるが、きっちり冷えると甘くてコクが出てくる。味は多いけどキレもあって旨い。燗にしてもエエんとちゃうかな? 酢の物のナマコ、千切りの長芋に葉ワサビ。ナマコたっぷり。 松葉の椀の蓋の裏は鶴。できたてという玉子豆腐は菱型。小降りながらフカヒレはマルッポ。透き通るフカヒレは、ほぐれにくく食べにくい。日本料理でこんなにちゃんとしたフカヒレは始めて。淡いながらも出汁が引き立つ。 お造りは、勝浦のマグロ、加太の鯛、大葉を巻いたヤリイカ。 今日の夕方のニュースで見た、紀州のシロウオの踊り。ピチピチトレトレ。 サクラの花飾りの八寸。今年のアラレは、アウトソーシング。 ミル貝を焼いたのは始めて。甘味が際だつ焼き物。愛知から来たらしい。 タケノコは合馬産。焼き目を付けた雲子に、苦味も嬉しいタラの芽。あんかけ。 お椀にチラシ。あなご、くるま、たい、わらび、はなびら生姜、空豆、つくし、錦糸、木の芽・・・。 お腹は十分だったけど、用意しているので・・・と頂いた白ごはん。子供を腹に抱えた赤いしらすは、自家製の釜揚げ。大根おろしと和える。しっかり食べちゃった。 フルーツにお菓子、抹茶。 思いがけない「フカヒレ」、あればいいなと思った「踊り」、期待していた「チラシ」・・・と期待以上の食事でした。 2006年2月9日 晩ご飯を「花祥」で取る。 店に向かう道から芳しい香りがするのは、玄関脇に活けられた「蝋梅」。お客さんが持ってこられたそうである。 春の夜のやみはあやなし 梅花色こそみえね香やはかくるる
またもデジカメにメディアが入っていない。せっかくバッテリーは充電したのに出番無し。
寒い時期も蛸の旬だと始めて聞いた。岸和田と貝塚の間に「蛸地蔵」という地名があって、実際に地蔵さんがあるそうだが、いまでも信者の人は蛸は食べないという。宗教上の禁忌というのは恐ろしいものだ。「蛸絶ち」とい願のかけ方もあるそうだ。 椀の吸い口で、並でない香りはネギだ。鴨を焼いて椀種とは、なかなか複雑な味わい。 お造りで格別なのは鯛。小さいけど綺麗な鯛だったという。甘味たっぷり。平目は紅葉おろしでポン酢醤油。これも美味しい。タイラギもコリコリのシコシコの食感だ。海老も品薄の中とびきりのサイズだと言っていた。ありがとう。 八寸は石切神社ご祈祷済みの福豆と、八寸。鯨のベーコンが嫌な匂いもなく旨い。本ミル貝がうれしい。 炊き合わせに餡掛け。料理屋の雲子はいつでもどこでも立派。たっぷりの湯葉。 隠岐から来た松葉の雑炊。おかわりしちゃう。 マンゴのすり流しのジュースに、イチゴ、メロンなど 餡を入れた畑菜を入れたきんとん風。「雪の中に芽吹く芽」という風情。 何故か最後はチャングムの誓いの話になった。これにはまった料理人も知っているだけに、気になる。未だ見たこと無し。
2006年1月17日 美味しいものを・・・・と「貝塚」へ出向く。
羽子板の器にカニ。はじめて衝羽根が食べられると知る。一応皮を剥く。旨いものではないけど、確かに食べられる。 鶴の絵柄の椀と一緒に殻入れがでる。オコゼの頭だ。白い餅の上にへぎ柚子、それも金箔で彩られていた。 お造りには鶴が羽を広げた形。甘い大根だと思ったら、田辺大根だそうだ。 八寸にもオコゼのいろんな処がでるが、肝と心臓はポン酢で生。旨いものだ。もうノレソレが出ているようだ。 焼き物はマナガツオ、あしらいが黒豆。 炊き合わせが、河内板持、乾さんの海老芋。きめが細かくもっちりほくほく。半分出してくれるけど、お腹いっぱいになる。 ごはんが、おこわ。 デザートにお菓子にお薄。
料理が終わってから、明日、浪速魚菜の会の研修会が「びわとも」で開催されるそうで、飛びアラの塩辛を作っているそのむき身を少し頂く。今日は浪速野菜やら近在の魚介を多く出しましたという。耳イカとか。 2005年10月31日 今日はちょっとホクホク状態なので、今日は「ディナーおじさん」する。で貝塚「花祥」へ向かう。 コースの御料理は
酢が聞いているせいかもしれないが、〆加減が微妙。明らかに〆ましたというような昆布〆は大嫌いだけど、巧いモノです。黄菊に、たぶん紫蘇が添えられた長芋も旨い。 明日から11月。そろそろ鱧も終わりでしょう。文字通りの名残。 屋形舟の器のお造り。屋根を取ると、白いお造り3種。 加太の鯖の棒ずし。ちょっと肉は薄いけれど、良い香り。 楓で飾られた八寸。和え衣をポテっと載せた白和えが堪らなく旨い。海胆も美味しいし、カニも美味しい。 ほっこりジューシーなカマス。 今日採ってきてくれたキノコと海老芋。今年は雑茸がいっぱい出ているそうだけど、事故も多いので、怪しいのは使用しないそうである。絶対安全なんだけにしておいてちょうだい。口の中で溶けていくように煮含ませた海老芋がやたらと美味しい。 前回と同じく「栗おこわ」。お替わりする。明日の朝の「みそ汁」と言うて出てきた止め椀。ごちそうさま。
最後は郷土史家と言っていいほどのご主人の講釈を楽しく聞く。 2005年9月14日 祭りの騒々しさから少しでも逃げる為もあって、久しぶりの「貝塚」に行く。 だんじりを見物した帰りの地元の家族がいるだけの落ち着いたカウンター。今年は「だんじりツアー」もお断りしたそうだ。早々に軒がつぶれていたとか、救急車が走っていたとか、楽しそうだ。
だんじりに欠かせない「ワタリガニ」。 定番のお椀。中国産の松茸。以前聞いた話では、出汁に香りを移すために、松茸を出汁で煮るとか言うてました。ちょっと味が濃い。 お向こうが3種盛。 夏にふさわしい虫籠。 カマスの棒寿司。寿司にしてから表面を炙る。出来たてのお寿司を炙るようで、暖かい。3切れ。 琵琶湖産の鮎の塩焼きがまだ出る。 炊き合わせがあんかけ。生姜風味。「ねぶと」っていわば雑魚。地の魚で一般には「テンジクダイ」とかいう小魚。丁寧に中骨をとって松葉にして葛を打ってあるようだ。指の1関節分程度しかない身。小芋は焼き目がついている。丁寧なお仕事。 ご飯は丹波の新栗がゴロゴロと入った「おこわ」。別々に蒸し上げるという。栗のムチムチとおこわのモチモチがとっても美味しい。出来るというので、お替わりする。おこわの塩加減が又よろしい塩梅。 ステムグラスに入ったジュースはいつも通り。果物は一杯だけど、覚えていない。 卵の黄身の入ったあん入り葛饅頭にお薄。麩饅頭のような舌の感触。
2005年6月21日 先月はとうとう行かれなかった貝塚の「花祥」へ食べに行く。雨が降りそうな天気だが、真っ当な料理屋なら、帰りしなに雨が降り出しても傘ぐらいは不自由しないと思っているのである。 賑やかなカウンターは席一つを余すだけの、かって経験したことのない混みようだ。 で、頂いた献立は
能舞台の飾りのような飾りの中に先付けの器。本当は榊を飾るそうだが、楓。柔らかな酢の加減とワサビとでアジが美味しい。 露打ちの銀椀には、鱧。しかし葛の打ち過ぎで香りがない鱧。以前食べたのよりコクのない玉子。これは頂けない椀だった。 お造りが、鯛、車、イカ。鯛は上手く味が乗っている。あまり他の店と比べたくはないけど車は普通。普通でも劣っているように思えてしまうのだがら、余り比較してはいけない。 夏の蚊帳を模した飾りに壺壺の器が並ぶ。ウニの甘さが格別。始めてのチャンバラ貝。 焼き物の鮎は、温めた器に盛りつけて出てくる。蓼酢が旨くて、蓼酢だけでお酒を呑んでしまったほど。もちろん摺ったトロリとした蓼酢だ。かりっと焼き上がった鮎も美味しい。今日は「飽きてはいない」。 炊き合わせは、作っている農家さんが1軒だけになったという水ナスの原種「沢ナス」に、アコウのカマ。あまり他の店と比べたくはないけど頭が出てくる店に比べると・・・・驚きとか華やかさが乏しい。お上品にカマだけ。正直なところ「頭もくいたひ」。餡かけらしく摺り生姜が乗っている。旨い出汁加減。去年は虫が喰って出来が悪かったと言う沢ナスだが、今年はしっかりした、サクサクした実だ。ジューシーなイメージとはちょっと違う。 ご飯は鱧茶漬け。柚子風味だけかと思ったら、そこの方には、蓼の刻んだのが出てきて、ええ香りだ。甘辛く煮付けた実山椒もお茶漬けに香りを添えている。ハモは焼き目を付けるように炙ったもの。鱧が無くてもいいくらい。 水菓子が出て、茶菓子。
最近お客さんが多くて忙しいということである。繁盛でよろしいのですが、主人一人で賄っているだけに、客が多くて時間が重なると、どうも仕事が怪しくなる。どこの店でも、真っ当な料理人というのが望まれておりますようです。 2005年4月22日 今晩晩ご飯の予約を取っていたのは「花祥」だ。 玄関の「しだれ桜」ももうほとんど散ってしまっている。今日は「高橋キヨシ」がBGM。
湯にくぐらせた程度の半生の蛸。へぎ造り。短冊よりは細いけど、素麺ではなく、曲がることはない。 地の竹の子に若布と、極シンプルな椀かと思ったけど、輪切りにしていたと思ったのは「帆立」。 綺麗なピンク色の「鰹のたたき」は和歌山・周参見の一本釣りだそうだ。かなり厚く切られている。ポン酢醤油。メイタカレイと甘エビは山葵醤油。 八寸には、鯛の白子ポン酢、鯛の肝の生姜煮、ミンク鯨の赤身・生姜醤油、鯨のさえずり・ノビル・芥子酢みそ、わらびの炊いたん、穴子の蒲焼き、空豆、土筆の炊いたん、と、あと1品。「さえずりにノビル」の組み合わせが気に入りました。 道草筋に売っているというセラミック製の石。焼いた方が甘くて好きという主人の好みのミル貝だ。付けダレは、いつもの酒盗風味の煎り酒かな。
予約の電話でプレッシャーを与えてしまった山菜は、今朝葛城の山中で採取してきたというもので、数え切れないほどと言う。とにかくサンプルをバットに並べて見せて貰った。山スミレ、とりあししょうま、かたくり、二人静、つくし、よもぎ、こごみ、タラの芽、嫁菜、岩鏡、山ふき・・・思い出せない。 2005年3月3日(木) 今日は「♪ひなまちゅり♪」と浮かれて今年も「花祥」さんへ向かう。お天気がうっとうしい。 カウンターが賑わっているというのはこの店では珍しいことだ。献立は
甘い白酒から。 山かけといっても、上からドテッと乗せたんではない。入り酒に酒盗(?)のお浸し。ぴりとした葉山葵が、甘酒をリセットしてくれる。 すっかり春の椀種になった油目。葛打ち。昆布屋に教えられた目から鱗の「昆布出汁のひき方」とはいったいなんだろうか?次回以降の楽しみにしておきましょうと女将に出し惜しみされた。 時間稼ぎという、自家製の「雛あられ」。何でも自分でしな気がすまへん性格が現れた仕事。 もう桜!の枝を飾った八寸。本当なら「白魚の踊り」が入れるつもりだったらしいが、死んじゃったらしい。大損したと女将。 焼き物が甘鯛。揚げ物を避けてくれた山菜は焼き物として出してくれるが、それほど気にしなくてもええです。白魚の天ぷらも食べたいものです。まだ地の山菜は出てないけど楽しみ。 徳島のタケノコ。歯触りもあるし、微かに苦みも残ってイイ出来です。「貝塚水間の小積」はタケノコの産地だけど、長岡あたりに点在するようなタケノコ料理屋というのはないそうである。勿体ない話に聞こえる。お客さんの中にも「タケノコはイラン」という予約もあるようだ。勿体ない。 ご飯は季節柄「ちらし」。鯛もある、穴子もある、タケノコもある、えびもある、・・・一箱2千円のつくしもある。。作り置きしたチラシじゃなく、食事に合わせて、具に火を通す丁寧さ。たっぷり作ってくれる。 出すのを忘れていたとか言って、酒のあてが出る。「ケンイカの白子と卵」。イカに入っているのは珍しいということだ。お酒が残っていただけに嬉しい。 お腹いっぱいだが、別腹のフルーツに桜餅。塩抜きが足りない。 2005年2月3日(木) 寒くて、風が厳しく、漁師さんも漁に出ないと思える寒さの中、夕御飯に向かったのは「貝塚」。こんな寒い日には、おっ客さんもいてまへん。
節分を選んでやって来たけど、まず福豆。生駒の聖天さんで御祈祷済みの「福豆」だそうだ。ありがたやありがたや。大根・海苔・山葵などで和えたヒラメ。 前回、話題にしていたアンコウを「丸仕立て」で椀。プリプリの皮とか、卵巣とか、無理矢理椀に押し込めたような具だくさんの椀。生姜の香りが暖まる。身はマカナイだそうだ。肝もない・・・おいおい。 金箔を貼った珪藻土の軽い皿に薄造りを並べたオコゼ。ポン酢醤油。 八寸には、・・節分らしいのは柊の小枝だけ?絵馬をかたどった皿。 焼き物は、鰤カマ。鰯じゃない。 コンロが出てきて、赤の鍋が出てきて出汁が張ってある。合鴨と水菜が出てきて、ハリハリする。 ご飯は、「巻き寿司」じゃなく「魯山人のご飯」を再現したという説明の「車エビの佃煮?の茶漬け」。煮染められた醤油の香りがお茶ににじみ出してくると旨いものです。実は巻き寿司はローソンで衝動買いして、お昼に食っちゃていた。 余り嬉しくない冷たい水菓子。 和菓子にお薄が嬉しい。 結構お魚がでました。でたけど、美味しい野菜がない。 2005年1月19日(水) 毎月通って12ヶ月目のお店に向かう。
お酒は「天界・寛・純米大吟醸・山田錦精米歩合40%・総米600kg」。 鶴の絵柄の椀には、玉子真蒸、油目かと思ったのは、あおり烏賊の足と胴の付け根の部分らしい。軟らかい部分ということで、コリコリではなくムチムチ。 宝恵籠の飾りに向付けの器が乗って出てくる。北海道のマグロ、氷見のブリ、他。エベッスサンの飾りにしてはエエ鯛がなかったとお詫びを聞く。 結び柳の描かれた塗りのお重に八寸盛り。 良い鯖が入ったときだけでるという握り。鯖の香りは肉厚の「棒寿司」の方がいいと思うが、その場その場の思いつきで用意した献立も変わっているようである。その性かすし飯にしては、軟らかい。 とても良い状態の活けのシラサがあったというのでメニューに出てきた。揚げ物を避けて出してくれたのが石焼き。つけ込んである液体の色が妙に赤いので、どこかで食べた記憶が・・・・・そうだ、酒盗の風味だ。でっかいシラサ。和歌山で上がる「ぞうりえび」というのが「伊勢海老」並みに美味しいそうである。食べたい。 頭は焼いて小皿で出てくる。 なまこは小降り。八寸に入れるつもりだったようだが、忘れていてとか、いないとか。小降りのなまこは茶振らなくても柔らかいそうだが、今年は小さいのがとれないという。今日のも少し固い。右上の奥歯が1本ないだけに食べづらい。 地元原住民向け献立ではここで「揚げ物」がでるそうだが、むちゃ向けに「炊き合わせ」。富田林の浪速野菜「乾さんの海老芋」と理が入る。キメが細かく筋が少ない。出汁もしゅんで旨い。 ご飯は茶漬け。と言っても料理屋だから「出汁漬け」。唐墨二切れ。 京はワイングラスでなく平皿。シャーベット状の苺の擦ったジュースに果物が浮く。 最後のお薄には、おせちの残り?
座敷の他のお客さんが帰られてから、ご主人としばらく話す。まだ珍しい食材があるようです。食べ物に関しては未練が残りますな。今日賄いで食べた「アンコウ」は絶品だったとか言うて、悔しい思いをさせてくれはる。捨てるところがないというアンコウも、関西ではあまり使わない食材だし、案外内臓まで出してくれはるところは少ないし、未体験の部分が多い。 2004年12月22日 日がかげると寒くなる中、「貝塚のお店」に今月も晩ご飯に寄る。明日は休日、遅くなってもいいや、という乗りで予約していた。
先付けは茹でたカニ。今まで生きていたという「浜坂」のタグ付き。 松葉を散らした黒の椀には、玉子真蒸。 お造りには、北海道産の生マグロのカマ下。少し前には「大間」も仕入れていたそうである。鯛は今ひとつの旨味だった。 雲子は茹でてポン酢。崩れもしないし臭くもないし、当たりだ。ここの白和えは和え衣をポッテリと載せて出てくる。いかにも今載せましたという主張するようだが、客に出す直前に和えるのが一番という事だから、これが一番良いのでしょう。烏賊はエンペラの部分を使ったもの。お得意のユニチカ試作の花びら茸。製造が本格化したら「ホクト」みたいに株が値上がるかも? 。 氷見の天然ぶりは白焼き。シンプルに山椒だけ。ここは付け合わせがないのが特色。普段どうでもいいようなものでも、無いと、ちと淋しいものである。 オウチで焼いたら煙だらけやろなぁ。脂の多い腹身の部分だけど、ほどよく抜けている。 小皿でポリポリ一口。 炊き合わせというより、焼き合わせ。大根は歯触りを残すように炊いたそうだ。焼いた鴨が好きという事で組み合わされたけど、それぞれ美味しいモノが、合わせてそのまま美味しいかと言われると悩んじゃう。 ご飯は餡掛け。葛が中途半端に溶け残っているのかと思ったらフカヒレだった。揚げた双子芋の香ばしさとほのかな甘味がなかなか。
2004年11月20日 今日の晩ご飯に貝塚に向かった。古くからお煙草を吸う常連さん達に辟易しながら頂いた食事は
もうキノコのシーズンも終わりなんだけど、イクチタケが手に入ったということで、帆立と合わせた一品。帆立が旨い。黄色と紫色の菊の飾り お造りが三種盛り。 サプライズな骨酒。1合半ほどの酒が注がれているそうだ。一気にからだが火照る。ほとんど酒の味しか感じないイワナもしっかり食べる。 今日も出た鯖寿司は、握り。 厨房から肉を焼く香りが漂っていたのだが、八寸の一品。 今日も笹カレイの焼きもの アツアツの鴨。しっかりとした山椒の香りがたまらない。やはり今年も「青首」が食ひたい。 東北の方でとられるという肌理の細かい双子芋に的矢の牡蛎。黄柚子の香り。 お得意のおこわにカニの身。ちょっとおこわに味を付けすぎのようだ。カニは境港から。 2004年10月 7日 台風の間の平日を狙って、途中下車して、「貝塚」で「ばんごはん」。 今日の献立は
車エビは、煎り酒で味を調えた酢の物。短冊より細い長芋がざくざく。ワサビが天盛りだけど、あんまり必要ない。 特別に山に入って探し回ってくれたという「馳走」の「キノコ」なんだけど、説明が多すぎて、記憶が曖昧。2種類のキノコが入っているだけど、「あみたけ」は確かなんだが、後ひとつは「ヌメリタケ」とか言っていたかなぁ・・・? とにかく、キノコの話をいっぱい聞くことになる。珍しい「タマゴタケ」とかは美味しいと力説してくれるので、食べさせてくれるかな? 鯖のお寿司が出る。作りたてで暖かい鯖の棒ずし。「押して熟れて冷たい」という「押し寿司」「棒寿司」のイメージと異なり、ちょっと違和感があるけど、すし飯の熱で鯖が口の中で溶けていく。暖かいうちは酢の香りが勝っているけど、さめてくると鯖の香りが立ってきて、微妙な温度で味わいに違いがあるようだ。ちょっと熱が取れたあたりが好き。加太からの新鮮な鯖があるときだけのお寿司。 屋形舟の形のお皿にお造り。メインは鰹。平日と言うこともあって、ニンニクは遠慮する。紅葉おろしのポン酢醤油。 網駕籠の中に壺壺が並ぶ八寸。 焼き物は笹カレイ。丁寧に骨が抜いてある。ちょびっと岡山産の松茸が焼いて出る。 最初の海老の頭と笹カレイの中骨が揚げて出てくる。口の中に刺さりそうだけど、パリパリボリボリ。 炊き合わせは「炒りだし」と言うていたかな、記憶が薄い。簡単に言えば「揚げ出し」の感触です。それをあんかけにしてあるわけですが、餡に香る柚子が格別。「天ぷらは好みじゃない」と言うていたのを覚えてくれていて、一手間掛けてくれたんでしょう。 ご飯はお茶漬け。煮詰めた「鰻」をお茶漬けに乗せて食べるやつ。「はも」とか「あなご」とか「鮎」とかいろいろあるやつですわ。招福楼でもおみやげで売っているという、いわばお得意(?)の一品。大きさの割にお高いので、ありがたみの分からない人には不評を買うと笑い話。焼いて煮詰め・・その手間は聞くまで、作った人にしか分からないかな。 鰻の味が、茶漬けにしてもなお濃いので、梨の甘みがいまいちわからへんかった。 お菓子は、胡桃のくるみ餅という、ありそうでない餡。オイリーな餡かと思えば案外あっさり煮仕上げているのは、料理屋ならでは。 毎回、珍しい食材を食べさせようと走り回ってくれて、感激である。ここの主人も「変な魚」を扱いたくないと言う、貴重な存在。 キノコの話や、料理屋の話で話し込んでしまって4時間余り、最終の空港急行に乗って帰れば、日が変わる。
2004年9月16日 一昨日の反動で、ストレスの解放もかねて、月1回欠かさないように、貝塚は「癒しの隠れ家」へ向かう。
ショットグラスで、山桃のお酒が出て、祭りの後の風情といったワタリガニ。味噌はウサギの壺壺に、まだ青いススキ。ワタリガニには、長いも・キュウリ。 毎回同じ椀というのは趣が欠けるけれど、中は定番。後で言っていたけど、一人のために椀を作るのは、相当集中力を要する仕事らしい。そうだったのかぁ!松茸の香りを出しに移すために少し煮るらしいが、火の加減や時間ではすぐに出汁が濃くなってしまうと言うのだ。 3種盛り。梅ではなく紅葉の焼きハモはポン酢、あとはイカに車えび。曰く「皮をパリパリと焼いた」生ハモ。やっぱりハモは美味しい魚やった。 八寸は、虫籠。鴨が焼きたてというのでそれから。それぞれの壺壺にはそれぞれ出汁が張ってある。何かしら手を加えてある。生ハムに長芋はいける。生ハムの塩味が妙だ。 小皿に平べったい三角形の笹寿司。 お父さんが是非にと、お父さんがやってみた店の頃のご自慢の名物をと、焼いてくれた「だし巻き」。これだけでご飯にしたいくらいなんだけど、女将が「おやつ」というので「おやつ」替わりにたべた。にじみ出してくる出汁で器は煮浸しのようで、焼いて簀巻きで形を整えるという仕事は絶対無理な出し焼き。溶き卵を解いた後に漉してくれると、もっと料理屋の仕事になるのだろうけどね。いろいろと名物料理があったようで、これからも出てくるかもしれない。 付け合わせがない、かます。しっとり。 天ぷらには塩と天つゆ。天ぷらは好みじゃないと伝えたから、次回からはまた違うンが楽しめると期待。 芋がすごい。口の中でニュルニュルと崩れていくのだが、器の中では崩れもしていない。ゆっくりと丁寧に贅沢な炊き方をしてくれたんだろうと想像する。 女将がお酒を調子に入れるから、勿体なくて呑んでいるが、よっているのがわかるほど。やばいと思いつつも、グラスは空にしないと・・・ 今日もおいしいおこわ。おこわのイメージが変わるおこわ。新栗は蒸してから刻んでトッピングしたんでしょう。栗の甘さと、おこわの旨味と食感が、そして時折感じる振り塩の辛さが更にうまさを引き立てていた。お代わりしたかったが、栗がないそうで、あきらめる。アガリクスより効く「花びら茸」だそうだ。 文字通りの水菓子。 むちむちのくずまんじゅう。卵の風味は黒蜜に負けているのか・・・わからへん。
東京から「だんじりツアー」があったそうで、お食事をしていったそうだが、平日と言うこともあってか、たった6名のバスツアーだったとか。ぜんぜん全国区の祭りじゃナイ。 2004年8月19日 今日は委員長と「貝塚」で食事。 お昼は賑やかだったそうだが、夜は貸し切り状態。その中で頂いたのは
お箸で切れるし、お箸でつかめる、胡麻豆腐。 葛打ちしたあこうに、赤い梅肉。緑も鮮やかなオクラが浮く。 此処でも蓮や!生の鱧、おこぜ、いか。今日は何を出すかなと期待していたとおりの「おこぜ」だった。 鱧の白子は面白い形、普通にポン酢醤油で壺壺。 鮎2匹。 今年の暑さは「なす」にも暑かったようで、「沢ナス」はもう終わっちゃったそうだ。で今日のナスは「普通」の水ナス。 特別に仕入れてくれたという「四万十の天然」。「鰻には錦糸」と思っているだけに、残念。女将は「鰻」そのものを味わって欲しいからと、いってたけど、じゃ、焼き物の鮎に変えてくれた方が、むちゃの好み。 水菓子と和菓子とお薄と食後も十分な献立だ。
2004年7月22日 夜のご飯は「貝塚」に向かった。涼しげな打ち水が気持ちいい。
鱧に合わされていたのが、貝塚の沢町で1軒だけが作っているという「沢茄子」。絶滅していたという水茄子の原種に中るそうだが、篤農家が種を保存してのを見つけ出して栽培しているという茄子。今年は、ただでさえ薄い色だそうだが、さらに色が薄いそうだ。水茄子のイメージとは、ちょっと違う肉質。 お造りの上には金箔を散らした笹の飾り。勧めに従って、金箔を酒に浮かべる。むちゃのために鱧は外して、好みに合わせて「あこう」を「お造り」と「洗い」で出してくれる。和泉地方では、夏は「洗い」が好まれるということだ。勿体ない、と思う。 自家製の鮎の一夜干しが2匹。パリパリである。蓼酢でバリバリ喰う。 沖縄の四角豆。和歌山の大唐辛子は「でかいししとう」。トウモロコシは「短冊」状にしてある。 「あこうの頭」だ。「あら炊き」なんでしょうが、あっさりしたさらさらの醤油味の煮汁。美味しいのだが、後で考えると、アクセントがなかったなぁ。茗荷とか、生姜とか、タマネギとか、白髪ネギとか、ゴボウとか・・・。 軽く炙った「あこう」の腹身の部分をご飯に乗せて、出汁を張る。 デザートは2種。お薄付き。プリンプルンの葛だけで作った「くず餅」が氷に泳いでいる。箸ですくって、黒蜜へ。 鱧は食べ飽きてるやろという事で、あんまり出さなかったそうだ。そういうことを考えてくれる嬉しい店だ。 隣におられた、ご夫婦。旦那さんは浴衣姿で、よろしいなぁ。奥さんが呑めないので車で来ているということだから出来るのかもしれないが、よろしいなぁ。「マイ猪口」を猪口袋にいれて来店されるそうです。凄いなぁ。わても猪口を預けておこうかな。「響杯」という磁器製の中国の盃も持ってこられており、鳴らし方を教えてもらった。「フワーン」となると嬉しい。 女将がいっぱいデカンタグラスに入れてくれたおかげで、呑み切れそうにない分を、浴衣の旦那さんに差し上げる。 錦の「丸弥太」の女将がよく来られているとか。遠くから来られる常連さんもいてはるんですなぁ。
2004年6月10日 FP君を誘って「貝塚」でお食事だ。 ホタルブクロという花が掛けられたカウンターの正面。頂いた料理は
細かく包丁の入ったタコに金沢の太キュウリ。 鱧も、秋が近くなると松茸だが、この季節に何を合わせるか興味津々。ジュンサイは定番やね。 赤穂の鯛。お造りの盛り合わせには里芋の葉が器。 八寸は「蛍かご」に入って出てくる。 鮎も大きくなってきたなぁという姿の焼き物。 炊き合わせは冷たいん。 丼のサイズの飯蒸し、という感じ。たっぷりの白焼きの鱧をおこわの上に「これでもか」と並べる。固めが好きなむちゃの好きな硬さのおこわに香ばしい鱧がとっても美味しい。こういうのを頂くと「鱧のお寿司」が無性に食べたくなるのだ。 2004年5月13日 晩ご飯は「貝塚」。
端午の節句の趣と山菜のオンパレードとなった。先付けは「矢羽根」の器に「こごみ」。荒く割られたクルミあえ。 椀の柄は替わってないようだが、鯛の目と口の潮仕立て。たぶん初めて聞く山菜は「ホトトギス」。吸い口は季節の「花柚子」。 節句らしい趣向は、菖蒲の花が一輪乗せられた塗りの鎧櫃に納められた「お造り」。 八寸にも山菜が登場。あれこれ聞き覚えのない山菜が出てくると、覚えきれないのが出てくる。たぶん「しろけ」と聞いたような気がするんだけど・・・暖かいお浸し風と思ったけど、要は「バター炒め」のような口振り。バターのコクが苦みを和らげるんでしょうか、旨いす。たぶん「ソバージュ」と聞いたような気がするんだけど・・・緑色の土筆のような小型の細長い野菜。白和えの和衣がポテッと乗って出てくる。 焼き物は「鯛」と「鮎」を選ばしてくれる。「鯛のおなか」というので「鮎」にする。「鯛の頭がいい」けど、椀用に割っているというので、鮎にする。でも「頭」も焼いてくれた。おおきにさん。で、ここのタデ酢がいい。だいたい鮎の香りを邪魔するタデ酢が必要ではないと、かねがね感じていた。けど、酢のきつさを押さえてタデをすり潰したら、タデの香りと鮎の香りがいいんですわ。と目から鱗と納得した次第。 揚げ物も山菜。というより木の芽?もう絶対に聞いても覚えられないと割り切ったんだけど、やっぱり「ひとつ」思い出せない。 酢の物として、岩牡蠣。丹後産。連休で博物館で聞いた「牡蠣」の生態を思い出す。牡蠣も頑張って生きているンだと思うけど、食べちゃうわけです。ちょっと小さめ。 炊き合わせには、お得意の穴子。ちょっと出汁が濃い。穴子にはいいかもしれないけど、蕗には濃い。いつもなら出汁まで呑んでしまうところだが・・・・。自野菜の水ふき。 ご飯は、握りのお寿司。朴の新葉を二つの折り曲げ、花の咲いたツクバネウツギの枝で閉じた中に入っていた。バシバシの乾燥朴葉からは想像できないほど柔らか。 ジュースの中に浮いた果実 粒あんをお餅で巻いただけのシンプルな暖ったか柏餅。 たくさん面白いものを頂いけて、楽しい食事でした。呑みすぎてしまった。 2004年4月14日 会社の冷蔵庫に隠し冷やしていた4合瓶を「一澤」に詰めて、向かった夕ご飯は「貝塚」だ。これで3ヶ月目。玄関の両脇には紅白の桜があった。もう散った「白」にわずかに残った「紅しだれ」。玄関の格子戸が閉められていたのは「避客」のサインだそうだ。2階の座敷がにぎわっております。 改めてメニューをみると、料金が25000円まであります。すごいなぁ。 で、無理をしないむちゃの献立は
一口は舌に暴れたけど、なれると松の司らしいバランスのいい酒に戻った。 前回ご主人と話題にした「ごま豆腐」はムチッとしたしっかりハードなタイプ。「招福楼レシピ」だそうだ。違和感をもったポン酢も案外いい組み合わせだ。とりわけ海胆美味し。 季節めいて、椀は筍を期待してしまっているが、わかめにはシンプルな卵真蒸。ほんまに玉子だけのようです。これもしっかりのハードタイプ。近くに地玉子のエエのがあるそうです。女将は場所を教えてくれずに「買うときましょか?」と来た。玉子だけを販売しているそうだ。朝食に玉子が欠かせなくなっているむちゃは、ほしい。 お造りである。今ひとつ小振りだったと思い通りの鰹ではないらしい。ある水曜日は市場がお休みだそうである。とばっちりは「鯛」がということだ。昼で品切れだったとか。売れ残りを気にしているのかしりませんが、仕入れは大事。この季節はやっぱり「鯛」でっせ。最近エエ鯛入ってるんですわ、と悔しい、事を言う主人である。たべたいたべたい。ゆっくり呑み食いしていると、氷が溶けてびちゃびちゃになる。「早く食え」というシグナルなんやろう。 うしおにあら、しらこにまこまで、さくらだい(無茶) タコは梅肉。ちゃんと生だこを処理(ゆでる)するそうです。だったら「なま」でも食べたいところ。ミル貝と葉わさびの「おひたし」みたいなんが好き。エビはむき身の甘エビを唐辛子(明太子?)みたいなんでちょっとだけピリッとした一品。 焼き物は「イサキ」。ちょっと早いんちゃう?と思う。花びらに切った甘酢ショウガが妙に合う。イサキ、ショウガ、イサキ、ショウガで酒も美味い。 揚げ物には、まだ山菜。しろエビとのかき揚げ。ニワトコって初めて食います。苦みは強くないですが、エビの甘みといい組み合わせ。塩で食べるが、自家製だとか。女将が息子の仕事にあきれるそうだ。昆布の出汁で煮詰めて作るようだ。丁寧な仕事に感心する。 今晩なかなかお目にかかれなかったがようやくでてきた筍は水間産。出会いの「めばる」。王道の一品。出汁がすこし苦い。酒の入れすぎ? 香ばしく焼かれた穴子に錦糸ののった丼。艶々のご飯。全然美味く炊けないむちゃはあこがれちゃうほど。IH釜でも買おうかな。 ロングステムのワイングラスに、和風にいえばイチゴのすり流し。山で摘んできたという、白と紫の山スミレがエディブルフラワー。 桜の葉でまいて、蒸し上げた餡巻き。香りがたつ。抹茶が切れたそうだ。仕入れは大事だよ。 お酒が得意ではない方揃いであるが、ワインの場合と同様に少し残しておくというのが礼儀。ではないかとおもうのだが、ちょっと飲み過ぎてしまって、ホンマ気持ちだけしか残っていなかった。3合を越えると、明日に自信がもてなくなる。 食べられないとなんだか悔しい桜鯛だが、「エエのン入ったら電話します」とうれしい言葉。食い倒れますなぁ。
カウンターにおいてあったイベント2種。貝塚出身の在フランスの洋画家「井上成三」氏の個展が京都「津田画廊」である。そのはがきと、名刹「願泉寺」での「かいづか寺内寄席」というイベントチラシ。松鶴さんのお弟子で貝塚出身の「松枝」さんがメインの寄席だ。 2004年3月3日 さて、「ひなまちゅり」ということで、昨晩、突然予約したのは「山本君とこ」。途中下車になるけど、通勤定期の中間にあるのだから、考えてみれば便利だ。電車がなくなっても・・急行一駅と考えるとタクシー代も・・・そんなに遅くまでおられたらお店には迷惑やけどね。 それにしても、寂しい駅の周辺だ。案外飲食店が少なく、サラリーマンの姿も少ない。 カウンターの中央。もちろん「ひなまちゅり」に期待して伺った訳だが、献立は・・
まず白酒。甘いわ。すぐに先付けが食べられない。けど気持ちが高まるんです。「ひなまちゅり」だから家族連れとかで込んでいると考えたのは浅はかだった。でも昼間はおばさん達で、カウンターは満席だったそうだ。わざわざ北からやってくるそうです。恐るべし、おばさん。 お酒は四季桜・花宝・吟醸純米酒・兵庫県産山田錦50%精米歩合・42号仕込み・中取りを持ちこませてもらった。(いくらなのかわからないけど持ち込み料は要る)。口に残る甘酒の甘みを消してから、先付けだ。 薄板昆布でまいた鯛の身の中に、長芋、キュウリ、人参が入っている。ところが妙に木の芽の香り。この季節ふんだんに使われる木の芽が大好きな香り。 期待通りの蛤の椀。真蒸はシンプル。刻んだ蛤でも入っているかと思ったけど、いたってシンプルな真蒸。ここでも木の芽の吸い口。 メインはオコゼなんでしょうが、ハズレでしたね。残念。身が柔らかくて、薄造りではない。なかなか善し悪しを見分けるのが難しそうです。 店によって八寸の趣向や傾向が違って、楽しい。同じ店だとどうしても似たようなものが出てくるだけに、訪問して日の浅い店は期待いっぱい。目が点になるのは「おどり」。周参見からやってきた白魚ちゃんは4匹。ポン酢醤油にほおりこんで、ピチピチ食う。味は・・・とりたててない。この季節のゴボウの茎から根までつかった一品。茎はゴマとあえるし、地下茎はきんぴら。きんぴら一つとってもさすがに総菜屋のそれとは格段の違い。 今日のマナは幽庵。細打ちの柚皮もあぶられているので、食べちゃいます。付け合わせなし。ちゃんと前回とは趣向を変えてでてきます。 この地方では、炊き合わせは不評で、野菜なんか炊き合わせて出しても「普段食べてるもんいらんわぁ」というおばちゃんがいる、と言う話を前回聞いた。ということで揚げ物を替わりに入れるそうであるが、つまらん話し。今日はちゃんと「筍」だ。もう貝塚でも取れ始めているらしく地筍だ。湯葉は大阪市内らしいが・・・。 「ひなまちゅり」らしく「ちらし」だ。えび、あなご、がメインで、錦糸たっぷり、山菜たっぷり、お椀にたっぷり。この季節人気のメニューだそうだが、納得できます。
これから、食べたことがないような山菜がでてくることがあるそうだ。聞いたことがないような名前を聞く。聞いたことがないだけに一度聞いただけでは覚えきれない。それに昔のこのあたりで食べられていたという「ほしはも」とか「きすごのなます」とか、興味をそそるような料理の話をしてくれる。そういう古いメニューが残っているらしく、「再現した宴席をやって」、とか言っておく。 2004年2月21日 近場の夕御飯は貝塚の「花祥」にした。年末、吹雪の中伺った「山玄茶」さんで話題に出た後輩さんのお店で、2年以上ご無沙汰になる。 2階の座敷では宴会真っ盛りで賑やかな中、カウンターで頂いたのは
お酒(日本酒)は、ご無沙汰している間に増えている。「鷹勇」「酔鯨」「斬九郎」「醴泉」「花垣」「麒麟山」「越州」「喜一郎の酒」「悦凱陣」「奥播磨・山廃純米」などと結構面白い。まずは、呑んだ事のない「斬九郎・特別純米・生」から。味があるようには思えないけど、口当たりが重い。 梅の香りを生かした前菜は、2月25日が天神さん縁の命日に因んだそうである。2月だったのかぁ、と思うけど、京都に馴染んでいるむちゃは「今日は弘法さん」でっせ、と言いたくなる。帆立が乾いているようなので、作り置きしているのかと思ったら、熱が加わっている(酒煮)のでそうなりやすいそうだ。言わなきゃ分からんかった事が勉強になった。 シンプルな椀。肉厚のクチコの香りが素晴らしい。 甘エビの赤と赤貝のオレンジ色が際だつ向。頭は、揚げてもらう。 お酒は「喜一郎の酒・純米」というのにする。ラベルを見せてもらったら「喜三郎の酒」を出している秋田の蔵だった。 八寸の盛られた塗りの四方の器がでてきて、折敷の上に置く。食べるに従って、文字が90度回っているのに気づく。そういえば小鉢の絵柄も正面を向いていない。そんな事は笑ってすますが、一つだけ注文を付ければ、卵とじが生ぬるい事ぐらい。「はなびらたけ」というのは、ユニチカさんが栽培に成功した茸と言う説明を受けた。東洋の魔女の住処も茸畑・・・と・・・。 いつもごとく、八寸が残っているウチに、焼き物が上がってくる。あまりの肉厚の魚の身にに「さごし」とか思ってしまうほどの「まな」。さすがにスーパーに並ぶのとは、違う。下ごしらえも細かい仕事がしてある。 お酒を「悦凱陣・純米・オオセト55%」にする。一番クセがなく、バランスが良い。以前と日本酒のメニューが随分と変わっているけど、高槻から入っているそうだ。 嫌いな揚げ物にエビの頭には車の分も加わってくる。素揚げでいいのにちゃんと天ぷらにしてくれてある。塩と天つゆが出るが、塩で良いや。 食べ終わる頃に、お茶漬けの量を尋ねてくるので、ちょっとたくさんお願いする。もう、ご飯なんだ。某店で元キガワ出身の板前さんの話を伝え聞くところによると、「最後の料理を出したときに次はご飯」と伝えるべきなんだそうだ。そこで、もう一品追加するかご飯にするか、確認するようであるが、客にとっては、銚子・とっくりに残ったお酒を呑むペースを考えなくてはいけないので、教えて欲しいところだ。炊き合わせが出るかなと思っていたペースが狂ってしまった。 焼いた唐墨2切れに、山葵の天盛り、海苔の香り。茶漬けと侮れない旨さがある。 ワイングラスにフルーツ。 更にお菓子とお薄でお得な気分。見た目は「生春巻き」みたい。肉桂の風味。 ご主人は相変わらずカウンターに出てこないのであるが、他のお客さんが帰って、料理も終わると、出てきてくれた。開口一番「山玄茶」さんから連絡があったそうで、その話から、話し込む。山玄茶の「増田」さんとは、同室だったそうである。「招福楼」に入店する前の学生時代から、修業の頃の話など、楽しい話だった。 厨房をお父さんと2人でこなしているだけに、仕事中はカウンターに出てこられない事情があるようだ。話していると、つくづく、志の高い店は楽しいと思う。今日41歳の誕生日だったそうだ。それにしても此処のカウンターは「本湖月」よりご立派。 2001年11月1日 急に予約を入れたのは、貝塚の「日本料理・花祥」だ。大瓶にいけられた花、玄関の両脇には伸びきった枝垂れ桜。門をくぐって、石畳の漏示の奥にある暖簾をたぐる。すぐ右にカウンターがあるが、座敷の2階へ上がる。黒塗りのテーブルに黒塗りの折り敷き。なぜか七福神の掛け軸。通常の座敷の懐石の予算を値切った献立は、
蟹の甘みを殺さない酢の加減に期待が高まります。でも、今日はそういう集まりじゃない。でも、そこはおいといて、味わいます。 ちょっと葛がききすぎたかなと思わせる鱧。その分ふっくらとして、つるんとした感触。この季節に合わせた加減としたら、感心します。けど、揚げた蓮根のお餅は好みじゃありません。鱧や松茸には、厚化粧だ。 信楽風の舟の焼き物に氷を敷き詰めて、盛られた向。紅葉の楓、青葉の楓をあしらった、八寸。小さな壺器にそれぞれ盛られてでてきます。さすがに海の幸が目立ちます。塩辛というものの、押さえられた塩梅はそれぞれの素材を活かしてます。きれいなオレンジ色の蟹子もねっとりと溶けていきます。少し甘みを感じる冷酒が、どの品にもあっているのが、不思議なくらい。 座敷でみんなで食べているときに困るのが、むちゃのスピードだ。類友で、みんな酒を嗜むが、それでも遅れてくる。八寸に手が付く前に、カマスを食べる羽目になる。 ご飯の茶漬けに使った車海老の頭が先にでてきて、バリバリ喰う。生の海老を胡麻が振られた合わせ醤油のヅケになって小鉢にでてくる。お茶碗はすでにお茶漬け。ここに海老を乗せて、熱で甘みが出たところの海老をムチムチっと喰う。ご飯をサラサラっと喰う。海老とご飯をズルズルっと喰う。 梨のジュースといわれて、簡単に考えたけど、立派な水菓子で果実が豊富。ゼリーで固める凡庸なデザートより嬉しい。 2年ほど前に、カウンターで「お任せ」(カウンターのみ)を食べているが、今回の「懐石」とは異なって、あまり感心しなかった。招福楼で修行した実力は、懐石で初めて発揮されるのかな。値切ったというのは、あくまで同席者の懐を考えてのこと。そんな小遣いに困ってるものばかりでなかったので、こころよく予約すればよかったと後悔してしまったくらいだ。ちゃんとした仕事に納得した。むちゃ的にご予算は、普通です。でも、ミナミのなじみに比べて、田舎の割にちょっと高い。競争相手がいないのかも知れないなぁ。やっぱりカウンターが好き。 1999年8月9日(月) 急に予約を入れる。貝塚の「花祥」である。貝塚は寺内町で、遊郭のあった場所。その遊郭跡地を利用したと聞くが、門をくぐると露地行燈のとぼる、前裁がある。カウンターは10人ほどであるが、白木の1枚もののカウンターはすごい。お任せで出てきたのは、
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