建仁寺・祇園丸山

adrress東山区建仁寺南側(建仁寺正門東入ル)
call075(561)9990
open/dayお昼の御料理¥6000〜10000
open/night夜の御料理¥10000〜20000
おまかせ(季節)御料理¥25000〜40000
off
capacity
memo/impression建仁寺の南側の門を高台寺の方へ100mほど歩くと、丸山の提灯。玄関前の石段を数段登ると、待合い。小さな前庭を抜けるとそこが玄関。この日、「小さい部屋ですけど勘弁して下さい」といわれて、通されたのが、茶室「無双庵」。漆塗りの高台をお膳にして、茶懐石風気分を味わうことが出来ました。この部屋で本格的な茶懐石も応じると言うことです。その他には座敷があり、お座部でもイスでもどちらでも対応していただけるようです。カウンターは無し。民家3軒分を改造したという贅沢な造りを、玄関をくぐると感じることが出来ます。
ご主人は「和久傳」などの料亭出身で本格的な京料理を京情緒たっぷりにいただけ、幸せな時間が過ごせます。 最後には、お客のペースに逢わせて炊き立ても出すという、ご飯は土鍋で焚いたそのままが部屋まで運ばれてきます。「もてなし」を十分に感じさせてくれるお店です。お酒は吟醸酒を2合ほど頼めば、料理代になっちゃうほどは割高なようにも思いますが、なかなかいい気分でお食事できます。 最後には、丸山さんが挨拶に来られてます。
この店のは98年2月オ−プンで、元の祇園南のお店「祇園丸山」とは料理人が交互に替わって、味の方はどちらも同じようになっています。大阪・東心斎橋「撫子」の女将、卜部嬢のご紹介。
2001年9月7日
木曜日に予約の電話を入れて繋がらなかったのは「祇園丸山」。かけ直して、事情を聞くと、改装中だという話。という現場を見がてら、祇園を歩きます。狭い蕗地に工事用の車が入って大変ですわ。寄り道してしまったので、花見小路に戻って、建仁寺を抜けます。

そう、やっぱり予約はそのまま「建仁寺・祇園丸山」に取っていた。お店の玄関には、法被を着た玄関番の若い衆が立っております。案内される前に写真を一枚。
待合いを抜けて、玄関ではお下足さん。廊下には仲居さんがお出迎え。仲居さんに、女将さん曰く「特別室」の茶室「無雙庵」に案内される。頭を打つ。

9月の献立は

  • 先ず桂花珍酒が京錫の猪口でだされます。
  • 先付・八寸には、クルミ豆腐・鴨ロース・オクラの摺ったモノに辛子羹の器と
    百合根にイクラ、炒り銀杏、カマス寿司、えびの酢蓮根巻き、里芋の煮たん、黄身の味噌漬け、あなご巻き、百合根に海胆が笛の器
  • 椀には、ぐじ、薄く切った冬瓜、湯葉、柚子
  • お造りが、タイ、貝柱、皮に焼き目を入れたハモ、岩竹、カブラ骨
  • 焼き物が、スズキ(ミソ漬け?)で、白味噌と大根おろしを合わせたものを載せて、あしらいに松葉に刺したオリーブに八丁味噌の鋳込み
  • お凌ぎの一品は、お素麺、ゴマと細打ちの大葉
  • 炊き合わせには、貝柱の微塵をそぼろ風に使って、なす・管ゴボウ・蓮根・三度豆・南京・シイタケ
  • クルミ盆の珍味が、もずく酢、ハモと胡瓜、白瓜・三つ葉・芋茎の白和え・鮎の干物・
  • 茗荷ご飯・香の物・止め椀が味噌仕立て
  • パイナップル・グレープフルーツ・ビターヤにマンゴのシャーベットを載せた水菓子・
  • 白小豆の水ようかんにお抹茶
です。 継ぎ目のない一体モノの黒漆塗りの高膳に用意され先付は「芋名月」に因んだ八寸盛り。里芋の葉に、満月に見立てた黄交趾は「大清光緒年製」写しの景徳鎮の高坏。月見に奏でる笛を割った中にもお料理。秋を楽しませて貰いました。お酒は「竹酒」を注文します。鴨の旨味・味わいをオクラの粘りが包み込んで忽然。練った辛子でなく羮にするところが憎らしいほどの配慮だ。
関西人のDNAを刺激する椀の出汁の味わい。
ハモは骨抜きをしているらしく、骨のさわりがない。川に焼き目を入れることで甘味が増しているかのよう。ここではよく「カブラ骨」が出ます。でも他では見ず。お造りの器も秋らしく「桔梗」の柄。
スズキに添えられている、白味噌とおろしが混ぜられた「みぞれ味噌餡(と呼ぶかどうかは知らない)」は、思った以上に美味しゅうございますが、スズキに漬けられている味わいと重なるところがあって、くどい感じがする。オリーブの味が強烈である。お凌ぎの後に、パンチを食らった感じのインパクトのある一品だった。
野菜たっぷりの炊き合わせも、貝柱の味わいで微妙な味。残りのお酒を珍味で呑みきる。釜で焚かれて、釜ごとお茶室まで盛ってきてお茶碗に盛って貰う。食べきれないので、一杯だけいただいて、持ち帰りに、おむすびにしていただく。
甘味たっぷりの水菓子。マンゴも甘い。始めて食べるメキシコの果物が、爽やか。
座敷に座っていると、神経痛に響きますな。

明日は重陽と言うことで「菊酒」なんか想像していたけど、まだ夏の掛け軸。重陽と言われても菊なんか季節的にまだまだで、旧暦で考えてますと、丸山氏に一笑される。掛け軸は「夏月」と題された、細川忠興の句。

涼しさも 山より知るや 浦の月

仲居さんには十分な対応をしていただいているが、やっぱりカウンターが好き。さて、祇園の店は、納得いくまで改装中と言うことで、いつからという返事はない。早くて11月の中頃とは、女将さんの言である。カウンターは今まで通り残るそうである。改装が終われば連絡してと、名刺を渡しておいて、お見送りを大勢で受ける。背後から大きな声で、挨拶をされて、建仁寺の裏手に曲がる。花見小路に出ると、現実に戻されるような喧噪が戻ってくる。

竹皮に包んで貰ったおむすびは、開けてビックリ、たっぷりさん。冷めても美味しく頂けました。


1999年3月6日(土)

お昼に予約した「建仁寺・祇園丸山」まで時間が少しあるので、ぶらぶら歩く。四条通りから大和大路を下がって新道小学校の横から八坂道を東へ建仁寺に沿って歩く。祇園丸山の提灯がぼんやりと光を放っている。玄関脇の待合いを抜け、通された部屋は、茶室の「無双庵」。思いがけずに茶室で懐石と相成った。漆塗りの高台で配膳をしてもらう。なんかとっても贅沢。隅の結び柳も所々芽を吹き初めている。「(ウニをあしらった)エビ芋の風呂吹き」「(エビそぼろをくるんだ)百合根饅頭の椀物」「かぶら・鯛の子の炊き合わせ」など野菜が美味しい。最後のご飯は、お客が来てから土鍋で炊きあげたご飯と香の物。嬉しくなります。「天狗舞・吟醸」「玉乃光・純米大吟(雄町)」を頂く。お世話してくれた仲居さん(とっても若い)と話す内に、食後の甘い店を教えてもらうことにした。四条「祇園ホテル」前の喫茶店「カトレア」、御幸町四条上がるの「チプリアーニ」を教えてもらう。水菓子の時に料理長の挨拶を受ける。最後には店主の「丸山嘉桜(よしお)」氏の挨拶を受ける、丁寧でよございます。茶室といい、接客といい、料理の負けないぐらい気分が良くいただける。

map
 大和     花見
  大路     小路         東大路
 │ │     ││         │ │
 │ │     ││         │ │
 │ │     ││         │ │
 │ │     ││         │ │
─┘ └─────┘│         │ │
─┐ ┌─────┐│         │ │
 │ │     ││         │ │
 │ │     │└─────────┘東山
 │ │     │┌─────────┐安井
 │ │                │ │
 │ │                │ │
 │ │                │ │
 │ │                │ │
 │ │     建仁寺        │ │
 │ │                │ │
 │ │                │ │
新│ │                │ │
道│ │                │ │
小│ │           八坂通  │ │
─┘ └─────┘└─────────┘ └
─┐ ┌────────────────┐ ┌
       NTT  ▲建仁寺   
       祇園営業所  祇園・丸山

ショップリストに戻る inserted by FC2 system