懐石料理 三木

adrress神戸市中央区中山手通3-7-29 揚(ヤン)ビル1
call078-321-0818
open/day午前11時半〜LO午後2時
open/night午後5時〜LO9時
off月曜
capacity
memo/impression 平成20年2月15日
晩御飯はトアロードを登って(実は迷っているのだが)、「懐石料理・三木」というお店。教えてもらったのは鯖寿司屋の大将で、東京吉兆の後輩である。聞いたのはずいぶん昔なんだが、ようやく暖簾をくぐれた。
狭い店内だが、奥には狭い座敷もあって、2回転してはる。厨房も狭いけど3人は手際がいい仕事をして張るんでしょう。
神戸のベーシックな予算がわからないので、ナンバで食べる予算での献立は
  • ヨモギ豆腐、わさび
  • お椀が、レンコン饅頭の丸椀。焼きもち、すっぽん
  • お造りが、まぐろ、ひらめ、赤貝、はりいか、大根の甘酢、ワサビ醤油と塩
  • 鯛の兜焼き、丸十、酢レンコン、木の芽
  • 八寸には、長いもの軽羹、湯葉・くわいチップにジュレかけ、チキンと蕗の白和え、トリガイのぬた、おから、白菜の甘酢漬け、イワシの梅煮、菜の花とばちこ、リンゴと干し柿
  • カキの土手鍋、かぶら、焼き豆腐、シイタケ、カキ
  • 稲庭うどんの織田蒸し、蛤、エビイモ
  • あわび、クルマエビ、シイタケ、大徳寺麩の加減酢、黄身酢、アワビの肝ソース、木の芽
  • カニ雑炊、香の物
  • いちご・パパイヤ・グレープフルーツのゼリー、サヴァイヨンソース
  • わらびもち、お薄
お酒はお勧めという「参の越州・特別純米」というのにした。「越州」は全てが揃って、他には「洗心」とか「得月」とか朝日酒造バカリ。ちょっと困る。
先付けは、ヨモギ豆腐。ワサビがちょこんと乗っている。はられた出汁醤油が慣れた味より結構辛い。

お椀は「丸吸い」というてましたな。すっぽんの身も入っているし、焼き餅もある。聞こえてくる他のお客さんの碗も、レンコン饅頭のようだ。丸の味は素晴らしい加減。濁りのないきれいな丸味。あげたレンコン饅頭がぼそっとした食感が残念。
お造りは、4種。なかなか鮮やかな彩り。こりこりしたメキシコの生まぐろ。ヒラメはやっぱり生で〆ない方が好きだ。ヒラメの下に大根の甘酢。(似てますなぁ)。ねっとりの針イカ。赤貝をまな板にたたきつけるのが、スナップが効いているようで、一発で決まってない。
鯛の頭が出てきてびっくり。2晩続けて頭とカマ。煮ているのかと思ったら、焼いている。焼きながら醤油をつけているんでしょう。これもむちゃには辛い醤油。でも、身はほっこり、おいしいございます。
立春大吉の八寸。湯葉と慈姑にかかった出汁のジュレ、白和えの加減、ぬたの味わい、お気に入り。9品もあれば、印象の悪いものもあって、菜の花は茹で過ぎ。懐石料理を名乗る店で「おから」が出たのは初めてじゃないかな。地域によっては好まれない食材なんだけど・・。

3本目なんだが「悟の越州・純米吟醸」にランクアップ。
お鍋が出てきて、グツグツの土手鍋。びっくりしたのは鍋以上に、味噌の味。後には残らないけど、とっても甘いのにびっくり。牡蠣は立派な大きさ。
サイズも大きい小田蒸し。そろそろおなか一杯だけに、太いうどんは困っちゃうけど、稲庭はいい選択。でもエビイモはお腹が膨れるた。これも出汁が幾分濃い。ハマグリの味が隠れて惜しいかな。
酢の物にアワビ、クルマエビ。この酢の加減は好み。小付のアワビの肝ソースを絡めていただくのも美味しい。
ご飯は、選べて、牡蠣の玉子とじの丼、野菜のちらし寿司、ヒラメの飯蒸し、蟹雑炊、鯛茶漬けの5種類から。食材が重なるのを避けて、蟹雑炊を食べる。ちらし寿司は定番のご飯で、年中用意しているという。ご飯を少な目にと言ったのが悪かったのが、玉子が多くて、カニ玉雑炊という感じで玉子の香りにむせてしまった。塊になっている玉子もあるので、もうちょっと丁寧にしてほしいな。漬物も、しっかりした味。
水菓子はゼリー。
和菓子もでて、温かいわらびもち、黄粉。蕨粉は本蕨のようだ。お薄。
ぴたりとはまる味もあれば、そうでないのもあり。辛かったり甘かったりで、これも振れ幅が大きくて、マイナスかな。お値段的には、満足ですが、日頃慣れた味と異なるのは、違和感。神戸のお客さんの好む味なんでしょうか?
楽しめないのはお酒の種類。
2回転するほどの繁盛店のようです。お馴染みさんは、次の予約をしてはります。

map


ショップリストに戻る inserted by FC2 system