お料理 宮本

adrress大阪市北区東天満二丁目10−28 フローライト南森町102
call06-6809-6990
open/lunchi昼:12:00-14:30:<4人以上の予約必要/TD>
open/night夜:18:00-20:30:\10000(サービス別)
off定休日:水曜日
capacityカウンターのみ:7席
memo/impression 平成27(西暦2015)年10月13日
今朝のTBS系バラエティ「朝ちゃん」で「匹見わさび」の紹介をしていた、地下鉄南森町「宮本」(3.83/18)で晩御飯です。二週間かけて一人旅のNY親父が後から。最近外国人客が増えているそうです。

  • 先付は、小茄ずんだ和え、揚げ小芋、三度豆、もってのほか
  • お椀には、車海老の焼きひろうす、どんこ、壬生菜
  • お造りが、鯛、カツオ、劍先イカ、ツルムラサキ
  • 琵琶湖産子持鮎の塩焼き
  • 八寸には、渡蟹にイクラ、蓮餅にウニ、イカとワケギのぬた。むかご、銀杏、才巻エビ、丸十茶巾、カマスのお寿司、茗荷
  • クエあらの酒蒸し
  • スダチ牛のタタキ
  • 御釜で炊いた白ご飯に、サンマの腸入り幽庵焼き
  • 水菓子、和菓子、お薄

折敷の朱盃で一献「鍋島・純米ひやおろし・ハーベストムーン・精米歩合60%」を頂いた後、少し甘い口当たりですが、さらりとした喉越し。
今宵は「七本槍・平成26酒造年度全国新酒鑑評会出品酒・大吟醸・袋吊斗瓶囲い・山田錦精米歩合40%」を呑むます。出品酒というインパクトがなく、香りも味も控えめでバランスがいい。喉越しも軽く食事にはうってつけ。

先付は、葉皿に、小茄ずんだ和え、揚げ小芋、三度豆、もってのほか。
お椀には、車海老の焼きひろうす、どんこ、壬生菜、柚子。エビさんたっぷりのヒロウスですが、真蒸に比べて吸い地が濁ってしまうのがあまり好みじゃないんだなぁ。

お造りが、明石の鯛、気仙沼カツオ、劍先イカ。旨みの出た鯛、ねっとねとの剣先イカ。ツルムラサキの芽。
琵琶湖産子持鮎の塩焼、二匹。ヴィジュアル的には飛び出る腹子が小さいようですけど、中身はしっかり。

八寸には、渡蟹にイクラ・三つ葉、蓮餅にウニ、サザエの中がイカとワケギのぬた。むかご、銀杏、才巻エビ、丸十茶巾、カマスのお寿司、茗荷。
他のお客さんには「カブラの炊き合わせ」が出ているみたいだけど、折敷に出てきたのはクエあらの酒蒸し。今日は適度に半尾のようです。4キロ程度のサイズも程よい形。いつもは一番に食べる眼窩ですが、胃の調子を慮って残してしまいます。お腹の脂の乗った部分なんか結構持たれる気分。
徳島のスダチで育った牛のタタキ。さっぱりです。フィレの部分。

御釜で炊いた白ご飯に、おかずがサンマの腸入り幽庵焼き。軽く一膳。おにぎりにして持ち帰らせてもらいます。
水菓子が、次郎柿、ピオーネ、レッドグレープフルーツ。和菓子が栗蒸し羊羹、お薄


平成27(西暦2015)年6月15日
長堀橋から地下鉄に乗り、地下鉄南森町「宮本」(3.69/15)で晩御飯です。一部二回転です。遅くからやってきたのは「ぶんぶ庵」の料理人だそうです。

  • 先付は、徳島産のはもの落とし・おかわかめ
  • もう一つ、トウモロコシのすり流し・ジュンサイ・百合根
  • お椀には、アワビに冬瓜、ドンコシイタケ、蔓菜
  • お造りが、鰹、あこう、ケンイカ、オカヒジキ、胡瓜、花穂紫蘇
  • 琵琶湖産鮎の塩焼き、蓼酢
  • お凌ぎは、ウニ・海苔・芽ねぎのお寿司
  • 八寸には、とこぶし、鯛のカラスミ和え、アコウの煮凝り、クラゲと胡瓜のゴマ酢、岩もずくとレンコン・コノワタの酢の物、鱧の子の玉子とじ、空豆
  • スペシャルメニューが、アコウの酒蒸し
  • 才巻き海老・白ずいき・姫オクラ・岩茸
  • ご飯、じゃこ唐辛子、香の物、止め椀(豆腐)
  • フルーツ(小玉西瓜のひとりじめ、マンゴ、美粧柑・ジュレ)、本わらび饅頭、お薄

最初に「黒文字茶」が出ます。スーッとします。
折敷の朱盃で「満寿泉・純米吟醸・平成27年1月22日搾り・仕込み第69号・精米歩合58%」を一献。半年ほど前の「しぼり」のようですが、一杯目としてはクドイ。ダレちゃっているのかな?
今宵は「松の司・2014(H26BY)大吟醸・兵庫県東条産山田錦精米歩合35%・限定368本/500ml」を呑むます。出品酒だというけど、香りは控えめで、味はもう落ち着いて穏やかな印象。いくつかの料理とは合わなかったけど、酒自体は美味しい。

先付は、徳島産のはもの落とし・おかわかめ。熱くもなく、冷たくもなく、旨みの広がる温度のハモ。鱧の下にも梅のソース。
もう一つ、トウモロコシのすり流し・ジュンサイ・百合根。トウモロコシの芯も使った出汁で蒸しトウモロコシを割ったすり流し。甘いんだけど、ジュンサイの草っぽさが気になるところ。ジュンサイは、お酒に合わなかったな。

お椀には、アワビに冬瓜、ドンコシイタケ、蔓菜。椎茸からいい味が出ております。アワビと相まって深い味わいの吸い地。
お造りが、鰹、あこう、ケンイカ、オカヒジキ、胡瓜、花穂紫蘇。アコウの季節になってきましたねぇ。
琵琶湖産鮎の塩焼き、蓼酢。半天然のアユ。脂も乗ってきているようです。
お凌ぎは、ウニ・海苔・芽ねぎのお寿司。

青楓の八寸には、とこぶし、鯛のカラスミ和え、アコウの煮凝り、クラゲと胡瓜のゴマ酢、岩もずくとレンコン・コノワタの酢の物、鱧の子の玉子とじ、空豆。残念なことに「とこぶし」だけ味が濃く辛め。
スペシャルメニューが、アコウの酒蒸し。一匹分の頭とカマで、食べる前から満腹感がヒシヒシ。それでも、しっかり骨だらけ。アコウのアコウも一つしか取れなかった。ベッタベタの左の指のためにフィンガーボウルを出してもらいます。
才巻き海老・白ずいき・姫オクラ・岩茸。

ご飯は釜で焚いた白ごはん。ご飯のお友にはじゃこ唐辛子。唐辛子よりは実山椒の方が香りと辛みが優しくて好きなんだけどね。香の物、止め椀(豆腐)。
フルーツ(小玉西瓜のひとりじめ、マンゴ、美粧柑・ジュレ)、本わらび饅頭、お薄


平成27(西暦2015)年5月7日
はるばるやってきた今晩の食事は、地下鉄南森町「宮本」(3.69/14)です。満席です。先客が帰ってから、香港の鉄板焼きのオーナさんが、ホテルを通じてやってきました。
堺出身の、新人1名が入っております。今度は一月持っているようです。

  • 先付は、ウスイ豆腐・ウニ・岩茸・花穂紫蘇
  • お椀には、徳島産ハモ、冬亦ナ茸、絹サヤ、実柚子
  • お造りが、葉皿に鯛・防風、染付にカツオと愛知産鳥貝・花穂紫蘇
  • アブラメの木の芽焼き、胡瓜
  • お凌ぎは、焼き穴子の柏寿司、鯛の粽寿司
  • 鮎の唐揚げ
  • 八寸には、ウドと牛肉の炊いたんに花山椒、クジラベーコンと水菜、蒸し海老、一寸豆、青干しワラビのごま和え
  • 炊き合わせには、ヒロウス・もみじかさ
  • 毛ガニの酢の物・茗荷・三つ葉
  • 鯛のアラ煮、破竹
  • ご飯、ヒメマスの幽庵焼き、香の物
  • フルーツ(せとか・農六・さちのか?)・ジュレ、本わらび饅頭、お薄

折敷の朱盃で一献「新政・純米・瑠璃2014・美山錦精米歩合(麹40%&掛50%)」を頂いた後、少し甘目ですが、さらりとした喉越し。
今宵は「善知鳥・大吟醸・百四拾精米歩合35%・2014.5」を呑むます。一年経っている善知鳥ですが、開封直後はまだ苦み走ったフレッシュ感がありました。向を食べることには、苦みが消えて、柔らかい味わい。

先付は、ウスイ豆腐・ウニ・岩茸・花穂紫蘇。由良のウニ。
お椀には、徳島産ハモ、冬亦ナ茸、絹サヤ、実柚子。今年初めての鱧のお椀だ。やたらとしっかりした味の吸い地だと思ったけど、椎茸の味が加わっているようです。旨すぎる吸い地。まだまだ柚子も小っちゃい。でも今年花柚子を味わってないんだけどなぁ。

お造りが、葉皿に鯛・防風。明石のようです。しっかり熟れて旨みが一杯。染付にはカツオと愛知産鳥貝・花穂紫蘇。鰹は軽くタタキ風。
焼き物はアブラメの木の芽焼き。胡瓜。刻んだ木の芽だけど、香りが不足。ドカッと欲しいところ。醤油の焼きタレが辛め。

お凌ぎは、焼き穴子の柏寿司に、鯛の粽寿司。
小鮎サイズの鮎の唐揚げ五匹。キレイにそれぞれのヒレが広がっております。もう苦みも十分。

八寸には、ウドと牛肉の炊いたんに花山椒、クジラベーコンと水菜、蒸し海老、一寸豆、青干しワラビのごま和え。しゃぶ牛と言ってましたが、熱いように出してくれたらいいのに。
炊き合わせには、ヒロウス・もみじかさ。初めて聞いたような山菜。ヒロウスがなんだかとっても旨い。
毛ガニの酢の物・茗荷・三つ葉。
びっくりスペシャルは鯛のアラ煮に、破竹。北九州からの破竹だそうだ。これもちょっと辛めのアラ煮。お腹膨れちゃいました。

ご飯のおかずは、ヒメマスの幽庵焼き。香の物。一膳頂いて、おむすびにしてくれます。
フルーツ(せとか・もう一種類・さちのか?)・ジュレ、本わらび饅頭、お薄。

食後だけど、一方盛り上がっている香港客からお酒を頂いてしまいました。「十四代・中取り純米・無濾過」。香港でも「十四代」人気は凄いそうです。


平成27(西暦2015)年3月24日
はるばるやってきた今晩の食事は、地下鉄南森町「宮本」(3.69/13)です。満席になります。
来月になれば、新人が来るようですが、今日は一人で奮闘。今度は長続きするといいねぇ。

  • へしこ、一文字飯
  • ホタルイカ・ウルイ・酢味噌、氷魚・梅オロシ
  • お椀には、焼き赤甘鯛に湯葉真蒸、コゴミに木の芽
  • お造りが、鯛、はりいか、岩茸、山葵、醤油、酢橘、塩
  • 赤甘鯛で塩焼き。一匹分のカマ付の頭
  • 八寸には、サザエにミルガイと花わさび。菜の花酢味噌掛け、フキの白和え、イイダコ、才巻の艶煮、燻製サクラマスの砧、蛤のウニ焼き、バチ子のてんぷら
  • さくら肉のタタキ、玉ねぎ、紫芽、生姜
  • 炊き合わせに、熊本玉名のタケノコ、鯛の子、タラの芽天ぷら、木の芽
  • 蒸し寿司、香の物
  • フルーツ(農六・あまおう)、ジュレ、本わらび饅頭、お薄

折敷の朱盃で一献(銘柄聞いてない)を頂いた後、今宵は「NECHI根知・純米・根知谷産無農薬五百万石壱等米(精米歩合55%)無農薬・2013」を呑んでみましょう。
最後に呑んだのは、10年以上前だと思いますが、その頃は、山田錦などで醸していたはずです。その後、蔵のある根知谷の五百万石(越淡麗)だけで醸す蔵になったようです。日本一の五百万石という自負からくるお酒です。
一年前のお酒で、柔らかく、尖がったところが全くない。モモやメロンのような甘い香りが微かに香りますが、味わいは甘さを感じないし、酸味もほとんどなく、ただただ丸い味わい。余韻も甘さは感じず、キレるお酒という印象は無いけど、上品に消えていきました。五百万石のお酒は久しぶり。根知男山の印象は、新潟のお酒とは思えない味のある印象だったのですが、食事を通して美味しい。

最近では煮え端ともいうと分かりやすいかもしれない一文字のご飯に、へしこ。
先付が二品出て、桃のお皿にホタルイカ・ウルイ・酢味噌。旨味の¥を逃してないいい茹で加減でした。ホタルイカもいいんだろう。折り紙の器に氷魚・梅オロシ。桃おろしというてましたが、梅肉でピンク色にするからだそうです。

扇のお椀には、湯葉真蒸の上に焼き目を付けた赤アマダイ。ほろりと崩れるアマダイ。コゴミに木の芽。
二枚貝を合わせた器にお造り。鯛、はりいか。いい感じに売れている鯛。岩茸、山葵。醤油、酢橘、塩。
あれれ!今宵も見たことのある赤甘鯛の頭。しかも、一匹分のカマ付の頭で、昨晩よりでかい。塩焼き。塩分取り過ぎになっちゃうよ。熊本産のレモン。
八寸には、サザエにミルガイと花わさび。少し辛みが飛んじゃってます。菜の花酢味噌掛け、フキの白和え、イイダコ、才巻の艶煮、燻製サクラマスの砧、蛤のウニ焼き、バチ子のてんぷら。バチコを半分に切ってあげてくれているようで、二個にしてくれました。ありがとう。なんだか高血圧になりそうです。

熊本産のさくら肉のタタキ。玉ねぎ、紫芽、生姜。
炊き合わせに、熊本玉名のタケノコと鯛の子。タラの芽天ぷら。木の芽。
熱々の蓋付きの器に蒸し寿司。錦糸にカニ子(?)。中には海苔たっぷりでいい香り。香の物。
フルーツは農六というミカンとあまおうに、ジュレ。静岡で生まれたミカンのようですが、ここでは熊本産のようです。
そしていつもの小豆餡入り本わらび饅頭。お薄


平成27(西暦2015)年2月26日
はるばるやってきた今晩の食事は、地下鉄南森町「宮本」(3.92/13)です。満席になります。
お友達の助っ人は、年末を最後に熊本へ帰って、オープンに向けて金を稼いでいるようです。替わりに春になれば新人が来るそうです。おせちを一日だけ手伝いに来たらしい。というわけで、今日の料理は一人で作っております。

  • 埋み豆腐、白味噌仕立て
  • のれそれ、ウルイ、浜防風
  • お椀には、ハマグリ真蒸、大根、新若芽、木の芽
  • お造りが、下関産天然フグのてっさ・てっぴ
  • マナガツオの塩焼き、熊本産レモン
  • 黒トリュフ風味の茶碗蒸し、カブラ餡
  • 八寸に、サザエにイカの海鼠腸和え・山芋、湯葉にウニ、才巻きの艶煮・空豆・ウズラ玉子の黄身の味噌漬け・菜の花黄身酢・フキノトウの白和え・自家製カラスミ・鴨ロース
  • 淀大根とホウレンソウの炊き合わせ、柚子
  • 焼白子入りフグ雑炊、香の物
  • フルーツ(デコポン・あまおう)ゼリー寄せ、丹波黒豆の粒餡入り本わらび饅頭、お薄

折敷に乗っている朱盃(鯨波)に、注がれたのは通称「裏鍋島」という「鍋島・純米吟醸・生・精米歩合50%」です。

で、今宵は「松の司・2014(H26BY) 純米吟醸・竜王山田錦・・竜王町産山田錦精米歩合50%・自社保存株酵母」を呑みます。一口目から美味しい。少し温度が上がった方が、味が乗ります。

着席してから、しばらく時間があってから、埋み豆腐が出てきました。豆腐の上に炊き立てのご飯。辛子。白味噌仕立てで、少しづつ崩していただきます。茶懐石の流れなんでしょう。そういえば最近一文字のご飯が出てきてないなぁ。
続いて、のれそれ、ウルイ、浜防風。ノレソレ少な目で、ウルイたっぷり。ジュレが掛かっております。

お椀には、丸っぽのハマグリが入った真蒸。薄くスライスした大根。新若芽、木の芽。一口目はカツオの香り吸い地。昆布、若芽そして真蒸を崩して、ハマグリの香りと変化する吸い地でした。
妙全の四方鉢のお造りが、下関産天然フグのてっさ・てっぴ。
焼き物はマナガツオの塩焼きに、熊本産レモン。シンプルに塩焼きで食べるのは、珍しいなぁと思いますが、しっかり脂が乗っておりまして、漬けの甘味がない分、味がよくわかります。皮まで食べられるレモンみたいな事を言ってましたが、必要ないくらい旨い塩焼き。お隣さんは、出て来ていきなりギュギュと形が潰れるまで絞ってはりましたが、利休は西瓜に塩を振るのを怒ったとか?
黒トリュフ風味の茶碗蒸し、カブラ餡。ほぉと何ともいえない気分のトリュフ。あまり香りが立つとも思えない。茶碗蒸しの上に焚いたカブラのすり流しという風情。もうちょっと香りがあれば、良かったのにねぇ。

八寸の、サザエにイカの海鼠腸和え・山芋。海鼠腸が少なくて味が中途半端だ。ケチっちゃいけない。湯葉にウニ。才巻きの艶煮・空豆・松葉に刺したウズラ玉子の黄身の味噌漬け・菜の花黄身酢・フキノトウの白和え・自家製カラスミ・鴨ロース。先月の出たけど、自家製カラスミは、ユルユルでぐたっとしております。「へたっぴ」と伝えておきました。
炊き合わせには、淀大根とホウレンソウの炊き合わせ、柚子。地はまちがいなく美味しい。
今日のご飯は、焼白子入りフグ雑炊。ちゃんと身も入っております。香の物。
フルーツ、デコポン・あまおうのゼリー寄せ。お得意、丹波黒豆の粒餡入り本わらび饅頭。お薄


平成27(西暦2015)年1月25日
今晩の食事は、南森町からすぐの「宮本」(3.89/11)です。満席になります。
お友達の助っ人は、年末を最後に熊本へ帰って、オープンに向けて金を稼いでいるようです。替わりに春になれば新人が来るそうです。おせちを一日だけ手伝いに来たらしい。というわけで、今日の料理は一人で作っております。

  • ヒラメの昆布締めの酒盗和え、岩茸
  • 海鼠腸の飯蒸し、刻み長芋、刻み柚子
  • お椀には、雲子真蒸、熊本産タケノコ、冬亦ナ茸、鶯菜、柚子
  • お造りが、ブリ・辛味大根、ハリイカ、醤油、酢。別皿に漬けマグロの山かけ
  • ブリカマの塩焼き
  • 正月の八寸に、ウニナメコ、才巻き海老の艶煮、タタキ牛蒡、田作り、焼き粟麩、黒豆、蒸しアワビ、ちしゃとう、姫慈姑、カラスミ
  • クルマエビ、法蓮草、湯葉の治部煮、柚子皮
  • 富山産白エビ、水菜、椎茸の酢の物
  • ぶりご飯、香の物
  • フルーツ(熊本産ポンカンのゼリー、イチゴ)、丹波黒豆の粒餡入り本わらび饅頭、お薄

折敷に乗っている朱盃に、注がれたのは「新政・新年純米しぼりたて・あきた酒こまち(精米歩合麹40%&掛60%)」です。新年の元旦0時から上槽するしぼりたての生原酒で、「新政酵母」。派手なラベルは2015のようです。

で、今宵は「四季桜・純米大吟醸・花宝・精米歩合50%」を呑みます。味はふっくら、お餅とか、マシュマロのようなニュアンス。。

ヒラメの昆布締めの酒盗和え、岩茸。ややこしい事を言うてましたが、ヒラメを焼き霜にして、昆布でしめて、種痘で和えるという仕事のようです。
海鼠腸の飯蒸し、刻み長芋、刻み柚子。海鼠腸って、肴になるけど、ご飯と合って美味しいと思ったことがないんです。印象は覆らなかった。

お椀には、雲子真蒸、熊本産タケノコ、冬亦ナ茸、鶯菜、柚子。淡い吸い地で、喉の奥からカツオ節がふわっと戻ってくる。小さい椎茸ですがいい味。残念なのは雲子の香りがほとんどなくて、真蒸が蒲鉾のようでした。少し雲子の癖が残っているといいんですけどね。タケノコが出てくるなら、吸い口は木の芽の方が自然なんですが、春のものと冬のものがお椀の中にあるんで、吸い口も難しいな。
お造りが、ブリ・辛味大根、ハリイカ、醤油、酢。別皿に漬けマグロの山かけ。青森で獲れたブリで、神経を刺して締めてあるというから、釣物のブリのようです。紫色の大根ですが、辛味は少ない。ハリイカにはフルーツの香る酢でと言われたけど、醤油がいい。別皿で、マグロのづけに山の芋の山かけ。
びっくり!ブリカマの塩焼き。向と同じブリでしょうけど、13キロだそうだ。嬉しんだけど・・・大きい。最後は飽きてしまいました。おひとりさまの特権ともいえる食材です。お隣さんは、「島根のモロコ」とか聞こえてきましたが、それも興味が沸く食材。

丸い匣に、まだまだ正月の八寸。、ウニナメコ、才巻き海老の艶煮、タタキ牛蒡、田作り、焼き粟麩、黒豆、蒸しアワビ、ちしゃとう、姫慈姑、カラスミ。昨年、おせちを作って、今年はもうやらないと音を上げてました。
炊き合わせはクルマエビ、法蓮草、湯葉の治部煮、柚子皮。吉野葛を使った治部煮で、エビさんでは初めて食べるはず。出汁が旨けりゃ、どうしても不味くならない。
酢の物が、富山産白エビ、水菜、椎茸。昔は、ホタルイカが終わってから、白エビのシーズンだったと思うんですが・・・。
お隣さんのおかずがお肉だったので、でてきたのが「ぶりご飯」で、またびっくりさせられました。色ごはんは好きじゃないというような事を言っていたのにね。中村米穀のお米「夢つくし」。香の物。ブリご飯でも、店によって味わいが違います。食べ残したブリご飯は、お持ち帰り。


平成26(西暦2014)年11月24日
後で知ったのですが「和食の日」なんだって。 今晩の食事は、南森町からすぐの「宮本」(3.880/11)です。先客二組、3名。今日はゆったりのカウンターです。

  • トロロ羹に北海道産ウニ、加減酢
  • ワタリガニの飯蒸し、キャビア、甲羅敷
  • お椀には、クルマエビのヒロウス、軸菜、人参、柚子
  • お造りが、目板カレイ、皮を炙ったよこわ、醤油、チリ酢
  • 焼き八寸に、サワラの幽庵焼き、青味大根の味噌漬け、酢橘釜に北寄貝のおろし和え、海老艶煮、松葉零余子、松葉香茸、サーモンの大根巻き、甘エビの麹漬け、玉子カステラ、菊菜胡麻和え
  • 梅と水前寺生海苔
  • 長崎産クエのアラ酒蒸し、三つ葉、白髪ねぎ、チリ酢
  • ご飯、松葉蟹入り出汁巻き、香の物
  • フルーツ(ラスランス、刀根柿・ザクロ)のシャンペンジュレ、栗餡入り本わらび饅頭、お薄

先付とともに折敷に乗った朱盃(今日は鴛鴦だった)が出て、注がれたのは「磯自慢・純米吟醸・生・東条産山田錦麹:50%&掛55%)・自社保存酵母」です。当たり外れのない磯自慢です。

で、今宵は「喜楽長・大吟醸原酒・平成26年全国新種鑑評会出品酒・山田錦精米歩合40%」を呑みます。味はふっくら、喉越し軽し。家杜氏最後の出品用タンク。

トロロ羹に北海道産ウニ、加減酢。
ワタリガニの飯蒸し、キャビア、甲羅敷。カニ甲羅を長い間酢漬けにすると柔らかくなるそうです。蟹に喜楽長があうのでした。

お椀には、クルマエビのヒロウス。今日は、吸い地に酸味を感じました。昆布かな?いつもながら」、きっちり色が入っており綺麗。
派手な永楽の器でお造り。目板カレイ、皮を炙ったよこわ、醤油、チリ酢。目板の肝は」どうした?
焼き八寸に、サワラの幽庵焼き。いい具合に漬かった味。吹き寄せ風。青味大根の味噌漬け、酢橘釜に北寄貝のおろし和え、海老艶煮、松葉零余子、松葉香茸、サーモンの大根巻き。甘エビの麹漬けはピリッと旨い。ブリュレのような玉子カステラ、菊菜胡麻和え。

梅と水前寺生海苔。梅干のようです。塩抜きをして無いそうです。
折敷の上が片づけられて、大皿のスペシャル。長崎産の6.5キロのクエのアラ酒蒸しです。白髪ねぎに三つ葉。半割にした頭ですが、一匹分。でもカマは一つ。賄にまっちゃうようです。中骨とか腹のところとか、たっぷり。そうそう肝も一緒。チリ酢。
白いご飯。おかずには「かに玉」つまり松葉蟹入り出汁巻き、香の物。実際、かに玉の餡かけを出していたそうですが、不人気だったそうです。残ったご飯は、ちりめん山椒でおにぎりにしてくれます。

デザートのフルーツにはラ・フランスと刀根柿、ザクロ。のシャンパンのジュレ。
その後で、栗餡入りの本わらび饅頭。ダブル餡。お薄。


平成26(西暦2014)年10月12日
今晩の食事は、お友達は初めてになる「宮本」(3.90/11)です。夜遅くなると台風の影響が出ると、開店早々に入店。
おや?新しい調理スタッフが増えてる。主人(社長と呼ばせているらしい)の同級生で、招福楼で10年修行して、独立のための準備中だとか?いずれ熊本で店を出すそうです。持つべきものは友達。

  • 焼きナス、蒸しウニ、しょうが
  • お椀が、湯葉真蒸、クルマエビ、冬亦ナ茸、しまささげ、黄柚子
  • お造りが、あこう、剣先イカ、戻りカツオ、ポンス醤油、醤油
  • のどぐろの塩焼き、肥後赤牛の焼き物、酢橘、からし、リンゴおろし
  • 水前寺海苔、金時草、キクラゲ、蔓花紫
  • 朱塗りの匣の八寸の小皿に、ワタリガニ・長芋・ミズの実。酢橘釜には菊菜・菊花の白和え。炙ったサバ生鮨、蘇、才巻き、松葉に香茸、焼き栗、子持ち鮎の醤油煮・芥子の実の化粧、銀杏、マナガツオの幽庵
  • イチジクの焚いたん・白味噌風味?、溶き辛子
  • 蕪の焚いたん・梅肉、菊花餡
  • マツタケご飯、香の物、止め椀(なめこ)
  • フルーツ(梨、柿・シャインマスカット)の白ワインジュレ、本わらび饅頭、お薄

先付とともに折敷に乗った朱盃(今日は鴛鴦だった)が出て、いただく一献は「新政・純米大吟醸・No.6・S-type・生・秋田県産酒造好適米精米歩合(麹:40%&掛55%)・6号酵母」です。旨く言えないが、個性的な香り。

で、今宵は「松の司・2013大吟醸 ultimus・東条産山田錦精米歩合35%・自社保存株酵母・限定1051本/720ml&911本/1.5L」を呑みます。開封直後は苦味も少し感じてキレッキレ。空気に触れ始めると、フレッシュな果実味でありながら、シャープな味わい。今日の美術品に相応しいヘレンドの「カキエモン」のティーボールで呑みます。

永楽の葉皿に先付。焼きナスの煮びたし・生姜風味は暖かです。それに蒸しウニ。それぞれに食べた方がよろしいようです。

お椀が、大きい湯葉真蒸、クルマエビ、冬亦ナ茸、しまささげ、黄柚子と、色合いもいいですねぇ。出汁はしっかり取られてます。もう大きな黄色い柚子が出ているんですねぇ。
お造りが、あこう、剣先イカ、戻りカツオ。土日は、鯛の質が良くないみたいな口ぶりで、あこうのお造りにしているようです。むちゃはアコウの方が好みですから、文句有りません。そろそろカツオには飽きて来たなぁ。模様が盛り上がった釉薬状の四方鉢で、貝塚の水間焼なんだそうだ。こういう釉は難しいのだそうです。
焼き物はのどぐろと、肥後赤牛。お店が悪いわけじゃないけど、最近、やたらとノドグロが出るなぁというのが、素直な疑問だ。
お浸しの水前寺海苔、金時草、キクラゲ、蔓花紫。
朱塗りの匣の八寸の小皿に、ワタリガニ・長芋・ミズの実。酢橘釜には菊菜・菊花の白和え。炙ったサバ生鮨、蘇、才巻、松葉に香茸、焼き栗、子持ち鮎の醤油煮・芥子の実の化粧、銀杏、マナガツオの幽庵。
笑ってごまかされて詳しく聞いてないけどイチジクのコンフィチュール。白味噌風味のようですし、溶き辛子。イチジクもいろいろ工夫してあるけど、これは初めてという味。
蕪の焚いたん・梅肉、菊花餡。ザングリとした蕪に、派手な黄菊を散らした餡掛け風。

今月は「松茸月」ということで、本湖月同様特別料金で松茸を用意するはずだったのですが、このところの不作で、通常料金に変わったのです。それでもマツタケご飯だけはということです。本来なら、新米の季節で、最初に炊き上げたばかりの一文字飯が出てくると思ったんですが、最後に松茸を炊き込むために、最初に出さなかったということです。香の物、止め椀(なめこ)
フルーツ(梨、柿・シャインマスカット)の白ワインジュレ、本わらび饅頭、お薄。

他のお客さんより一時間早く入店して始まったけど、いつの間にか追い抜かされて、最後の客になってもた。


平成26(西暦2014)年9月4日
今晩の食事は「宮本」(3.91/11)です。一番客。めったにないことで男性ばかりのカウンターになった。

  • くらげ・胡瓜・岩ノリ・冬亦ナ茸の胡麻和え
  • お椀が、丸豆腐、白ずいき、白ネギ
  • お造りが、鯛、イカ、戻りカツオ、ポンス醤油、醤油
  • マナガツオの塩焼き、酢橘
  • 山の芋トロロ汁、由良のウニ、アオサ
  • 朱塗りの匣の八寸には、小ナスの田楽、菊菜・菊花・新イクラ、小芋、銀杏、才巻き、辛子蓮根、ばちこ、酢取り茗荷、蘇
  • ツブガイ・糸瓜・生水前寺海苔・花ツルムラサキの酢の物
  • 炊き合わせに、クロアワビ、冬瓜、島ささげ、しょうが
  • 白ごはん、熊本赤肉のステーキ・辛子・タレ、止め椀(なめこ)、、香の物
  • フルーツ(新甘泉・いちじく・シャインマスカット)、本わらび饅頭、お薄

芒で飾った先付とともに朱盃(今日は福禄寿だった)が出て、いただく一献は「新政・純米吟醸・原酒15°・クリムゾンラベル・秋田県産酒造好適米精米歩合(麹:40%&掛65%)・6号酵母」です。

で、今宵は「日高見・弥助・純米大吟醸・山田錦東条松沢地区産精米歩合40%・宮城酵母」を呑みます。 酸味のある果実の香りは抑え気味。旨みも控えて、微かに酸が残る時があるけど、さらりとした味わい。弥助は「寿司に合う」という触れ込みですが、軽い酸が寿司に合うでしょう。とはいえ、寿司屋でなくとも美味しいお酒です。

高坏に先付。芒の飾り。くらげ・胡瓜・岩ノリ・冬亦ナ茸の胡麻和え。緑色の生の水前寺海苔というのは珍味なんだそうです。厚く切られたクラゲの食感が旨味を引き立てるようです。

お椀には、名月に見立てられる丸豆腐。白ずいきはさしずめ月に掛かる雲でしょうか?白ネギ。丸の香りが好き。
お造りが、鯛、イカ、戻りカツオ。イカも鯛もよく熟れて、ねっとり旨みいっぱい。カツオはタタキ風。ポンス醤油には一味が入っているようで少しピリッと来ます。
焼き物はマナガツオの塩焼き。最後に若狭地で仕上げているそうです。腹身のところを回してくれました。おおきに。酢橘。

続くときは続くもので、思いがけずに山の芋のトロロ汁。かなり緩い目に出汁で伸ばして、ズルっとドリンク。中に由良のウニが入っておりまして、やっぱり麦飯が欲しいなと思う逸品です。
朱塗りの匣の八寸には、小ナスの田楽、菊菜・菊花・新イクラ、小芋、銀杏、才巻き、辛子蓮根、ばちこ、酢取り茗荷、蘇。辛子蓮根の辛子は宮本家秘伝のレシピだそうで、黄身がたっぷりなのかな?ツンと来ることは全くない。チーズと日本酒とマリアージュが、最近は声だかに言われておりますが、日本のチースは顧みられていないようで惜しいことです。
酢の物はツブガイ・糸瓜・生水前寺海苔・花ツルムラサキ。コリコリのツブガイ。生の水前寺海苔というのが流通していないそうで、緑鮮やかな水前寺海苔は極めて珍しいようです。
炊き合わせに、クロアワビ、冬瓜、島ささげ、しょうが。トロトロになるまで煮込まれた冬瓜。

白ごはんのおかずに、熊本赤肉のステーキでした。フィレ肉。肉でご飯というのが久しぶりなんで、旨さ満喫。お替りをして残り少ないご飯でしたが、ちりめん山椒とで、おむすびにしてくれます。
フルーツの新甘泉は梨。お隣さんをふと見てビックリしたのは「いちじく」を皮を食べていることでした。女将は「食べられます」というけど、生はなんか嫌だな。むちゃは桃も剥きます。皮ごと食べられるシャインマスカット。
定番、本わらび饅頭。お薄

カードが使えるようになって便利ぃ。しかも最新のpadで、電子ペンでサイン。


平成26(西暦2014)年8月5日
今晩の食事は「宮本」(3.91/11)です。すでに二組。なんだかワインが売れております。

  • 蓮餅、由良のウニ、姫オクラ、醤油ジュレ、酢橘風味、花穂紫蘇
  • お椀が、鱧そうめん(水前寺海苔そうめん)、椎茸、輪柚子
  • お造りが、鯛、剣先イカ、まぐろ、オカヒジキ、加減酢、醤油
  • 琵琶湖産鮎の焼きもの、蓼酢
  • 焼きなすの冷やし茶碗蒸し、生姜風味
  • 八寸のホウズキには、クラゲ・胡瓜・岩茸。小芋にすり枝豆、蒸しアワビと肝、鱧の子の玉締め、蘇、トウモロコシ揚げ、カマスの棒寿司、はじかみ
  • 蛸ともずく・胡瓜の酢の物
  • 炊き合わせに、エビ入りひろうす、白ずいき、万願寺、茗荷
  • 白ごはん、毛ガニ入りの出汁巻き、香の物
  • 桃のコンフイ、宮崎マンゴ、ピオーネ、ジュレ。水ようかん
  • お薄

喉を潤す冷やした「黒文字茶」が一杯。黒文字って、ハーブだったのです。
朱盃でいただく一献は「忘れちゃった」よ。奈良萬だったかな?

で、今宵は「浅茅生『SAKE BREWER HACHIBE XVU GRACE 40』・大吟醸原酒・斗瓶どり・兵庫県産山田錦精米歩合40%・協会1801酵母」を呑んでみましょう。封切り直後に、純米の「PURE40」と同様の苦いエグミを感じたので、ワイングラスを遣わせてもらって振り回してやります。お造りが出てくる頃になると、ようやく嫌みが消えました。青リンゴやナシの高い香りは吟醸ならではの香りプンプン。溶剤臭いともとれる香りは好き嫌い出るでしょうねぇ。アル添と純米とでは、あまり違いがないように思えます。加水すれば差が出たかもしれないけど、両方原酒です。嫌味が消えた後の味は、メロンやピーチの甘さが膨らんできます。適度な余韻ですきです。ただし、このお酒を封切り直後に注文して呑んだとすると、印象は悪いだろうという事。

先付はレンコンの葉っぱに、ボソボソした触感を残した蓮餅の上に由良のウニ。姫オクラを添えて、醤油ジュレには酢橘風味。酢橘の香りが、強いがさっぱり。

お椀が、鱧そうめんで、使っているのは熊本名産の水前寺海苔そうめん。といってもむちゃには海苔の香りは分かりませんでした。わずかにモスグリーンがかった麺です。椎茸に輪柚子。葛を打っていないかのような鱧の身。淡路の鱧ですが、脂ものっておりました。
お造りが、ガラスの器に鯛、剣先イカ、まぐろ、オカヒジキ。加減酢と醤油とがでています。島根で獲れたマグロ、明石の鯛。
琵琶湖産鮎の焼きもの。二匹付けらしいですが、たまに余るようです。ありがと。刻みタイプの蓼酢。

焼きなすの冷やし茶碗蒸しは、生姜風味。
八寸のホウズキには、クラゲ・胡瓜・岩茸。小芋にすり枝豆、蒸しアワビと肝、鱧の子の玉締め、蘇、トウモロコシ揚げ、カマスの棒寿司、はじかみ。素は少し色づいております。ミルクキャラメルのような、ピーナッツ味のようでもある。でもなんだか烏丸一条で出てくるのとは違うんだなぁ。聞いてみなくちゃ。
酢の物には、蛸ともずく・胡瓜の酢の物。
炊き合わせに、エビ入りひろうすと白ずいき、万願寺。おいしいお出汁。

白ごはんには、毛ガニ入りの出汁巻き。香の物。軽く二膳を頂いて、ちりめん山椒のおにぎりにしてくれました。
桃のコンフイ、宮崎マンゴ、ピオーネ、ジュレ。水ようかん、後から、お薄。


平成26(西暦2014)年6月22日
今晩の食事は「宮本」です。
きっちり満席になります。

  • 白ずいき・冬亦ナ茸・三つ葉・ゴマ汚し
  • お椀が、毛ガニ真蒸、冬瓜、すり生姜、蔓菜
  • お造りが、淡路の鱧の皮目を炙ったん・花穂紫蘇、境港のマグロ・松菜、梅肉、醤油、
  • 琵琶湖の鮎の塩焼き、蓼酢
  • トウモロコシの茶碗蒸し、ウニ
  • 八寸に、ウナギの八幡巻き、衣被・大徳寺納豆鋳込み、辛子蓮根、蒸し海老、蒸しアワビ・肝添え、糸瓜とオクラの鰹和え、喜多品の鮒寿司、イカの醤油漬け・防風・鷹の爪、アジの笹寿司、はじかみ
  • 広島のジュンサイと高知のフルーツトマトの酢の物
  • 野菜の炊き合わせには、丸ナス・青唐辛子・青干しぜんまい、下仁田コンニャク、糸カツオ
  • 白ごはん、すき焼き風肉牛蒡、二杯目にマグロのづけ、、香の物
  • 水菓子には、マンゴ、佐藤錦、ジュレ
  • 餡入りわらびもち、お薄

朱盃でいただく一献は「宗玄」。

で、まず頼んだお酒は「新政・No6・X-type・純米大吟醸・生原酒・6号酵母・秋田県産酒造好適米(麹精米歩合30%&掛米精米歩合35%」というお酒。香りは穏やかで、味のベースに乳酸やクリームのようなコクをかすかに感じる。酸で甘みを引き締めたような味わい。生原酒とはいえ15度の抑えた柔らかさを感じます。

先付には、白ずいき・冬亦ナ茸・三つ葉・ゴマ汚し。入店時に作り始めてくれたようで、時間がかかりましたが、せっかちでもないし楽しみな時間。
お椀が、毛ガニ真蒸に冬瓜。酸味を感じる吸い地でしたが、毛ガニのエキスでまとまるようです。真蒸にトッピングされているのはすり生姜。冬瓜はええとこだけ使ってます、蔓菜。

今日も「笑四季・マスターピース2014・3・純米・仕込み3号・火入れ・滋賀県信楽産山田錦精米歩合45%・笑四季6号酵母吟醸型・出品酒候補仕様」を呑む。
今の時期、少しづつ円やかさが出て来た印象で、フルーティな香はも落ち着いてきた印象で甘さが少し残る。ただし、くどくはなく上品。この6号酵母は新政酵母分離ですから、そう思って比較すれば、ベースのコクはクリーミーさに通じている印象。

お造りが、淡路の鱧の皮目を炙ったんに・花穂紫蘇。悪く言えば生ぬるい生鱧ですが、焼かれた皮目の脂が旨味を出す温度。旨い食べ方は一つではないという事。境港のマグロ。松菜という添え物は初めて。もう栽培農家さんが一軒だけだとか。
琵琶湖の鮎の塩焼き。蓼を刻んだ濁りのない酢。
冷たいトウモロコシの茶碗蒸し、ウニ。想像通りの甘い茶碗蒸し。

八寸に、大きいナギの八幡巻き。衣被って秋じゃなかったっけ?大徳寺納豆が鋳込まれて塩味のアクセント。大将の故郷の料理辛子蓮根。蒸し海老。蒸しアワビ・肝添え。壺壺に糸瓜とオクラの鰹和え。喜多品の鮒寿司が左端。京都から買っているそうですが、数年前に廃業したんですが、叶匠寿庵がテコ入れして復活させようとしているという事までは知っていたんですが・・。記憶にある喜多品の味とはちょっと違う感じです。イカの醤油漬け・防風・鷹の爪はしっかり辛かった。焼きアジの笹寿司にはじかみ。

広島のジュンサイと高知のフルーツトマトの酢の物。
野菜の炊き合わせには、丸ナス・青唐辛子・青越ぜんまい、下仁田コンニャク、糸カツオ。去年もでた「ゼンマイ」。料理屋さんのお出汁は美味しいねぇ。

お釜で焚いた白ごはんのおかずは、すき焼き風肉牛蒡。二杯目にはマグロのづけが用意してあるようなので、お替り。おこげを除いて完食というやつ。
水菓子には、マンゴ、佐藤錦、ジュレ
餡入りわらびもち、お薄


平成26(西暦2014)年5月13日
東梅田から地下鉄谷町線を利用して南森町で下車。今晩は「宮本」で晩御飯。
3月の下旬から入っていた新人君が、今日正式に辞めちゃったようです。また一人に戻ってしまって、二回転の予約を受けた日を後悔してるようです。ゴールデンウィーク前には、両親が食べに来ていて、よろしくお願いしますと挨拶していたそうですが・・・。
今日もお馴染みさんばかりのようです。

  • うすい豌豆の豆腐とウニ、酢の物
  • お椀が、徳島のハモ、よもぎ麩、牛蒡、実柚子
  • お造りが、かつお、あこう、あおり、防風、醤油、ぽんす醤油
  • 粽寿司が鯛、柏寿司が焼きアナゴ、甘酢生姜
  • 天草大王の焼き物、柚子胡椒、粉山椒   
  • のどぐろの若狭焼き、酢橘
  • 珍味三種、毛ガニ・加減酢のジュレ・うど・水前寺海苔・胡瓜・防風、フルーツトマトのすり流し・トマトのコンフィ、スナップ豌豆と白ずいきの胡麻和え
  • 小鮎の焼き物
  • 湯葉・もみじがさの焚いたん、ネギ
  • ジュンサイとタタキオクラ
  • 白ごはん、鰆の幽庵焼き、香の物、止め椀
  • 水菓子には、マンゴ、イチゴ、オレンジ
  • 餡入りわらびもち、お薄

朱盃でいただく一献は「新政・No6・純米吟醸・生・吟の精&酒こまち精米歩合50%」。最近のトレンドは甘口だと言われているようですが、まさしくそういう味。少々まったりした余韻。

最初の一本目は「而今・純米大吟醸・三重県産山田錦精米歩合40%・25.10」を注文です。このクラス(精米歩合40%)の而今は初めて。10月出荷のようで、去年のお酒のようです。幅のある甘みは、酸とのバランスで厚い味わいになっているようです。でもキレはいいようで、比較的早くに甘みが消えます。立香は控えめでふくらみのある大吟醸。

うすい豌豆の豆腐とウニ、酢の物。初夏らしい緑色に、鮮やかな色合いのウニ。シャキンとする酢加減でした。
お椀が、徳島のハモ。今シーズン初めての鱧椀。よもぎ麩に牛蒡。吸い口は実柚子。
お造りが、かつお、あこう、あおり。不漁というけど、日本料理屋ではちゃんと出てくる。夏の魚のあこう。醤油とぽんす醤油。珍しく向にガラスの皿。

その後は、「田酒・純米吟醸・百四拾・華想い精米歩合50%」です。新酒ですから、ちと苦みが残っております。次第に消えますが、そういう意味でもちょっと若い。味わいは而今と似てますが、精米歩合が低い分、お米の違いで、少し粗い。ラベルの模様は桜のようです。

粽寿司が鯛、柏寿司が焼きアナゴ。アナゴは断然「煮穴子派」なんですが、焼いてもいいなと思わせるお寿司。穴子のお寿司と言えば、卯菴のアナゴ寿司が懐かしくなる。甘酢生姜。

二か月前に熊本の食材が話題になった時に、熊本なら天草大王があるじゃんと、催促していた地鶏「天草大王」の焼き物。手羽先とむね肉を焼いてくれました。硬いと言うていた割には、淡泊な白身で脂は無くてもいい味で程よい固さ。皮の脂も旨い地鶏でした。たまに使ってほしい食材です。宮本君が、なんにでも柚子胡椒を使うらしいので、柚子胡椒。出て来た柚子胡椒は、効く。辛いのは苦手でも痺れるのは快感に近い味。後で製造元を見せてもらうと、宮崎の米良商店の青柚子胡椒です。webにも地鶏に合うと書かれている。わざわざネットで買うほどのもの(送料の方が高い)でないけど、どこかで探してみようと思った。粉山椒もいい香りだった。舌がピリピリ。(無頓着だが、これは追加料金だったようだ)

スペシャルというて出て来たけど「のどぐろ」の若狭焼き。他はグループ客だったので、中途半端に残ったものはこちらに回ってくるのかもしれないという「のどぐろ」。酢橘。

珍味三種、毛ガニ・加減酢のジュレ・うど・水前寺海苔・胡瓜・防風、フルーツトマトのすり流し・トマトのコンフィ、スナップ豌豆と白ずいきの胡麻和え 他のお客さんには、バラバラで出て来ていた。想像するに、食べるのが早くて、三品揃えるよりできたものからドンドン出さないといけないという状況だったようです。若い子が辞めたばかりに、忙しいことです。濃縮トマトジュースのような味わいでした。
小鮎の素揚げ。三匹です。苦い子もいれば、そうでない子もおります。
湯葉・もみじがさ(たぶん?)の焚いたん。生湯葉を乾燥湯葉で巻いて揚げた?
ジュンサイとタタキオクラ。

お釜で焚かれる白ごはん。おかずに鰆の幽庵焼き。一膳食べて、後はちりめん山椒でおにぎりにしてくれます。
水菓子には、マンゴ、イチゴ、オレンジ。
餡入りわらびもち、お薄。

辞めちゃった新人君の話でうだうだ。どこも長続きしないなぁと嘆息。


平成26(西暦2014)年4月13日
地下鉄を南森町で下車して、再びお友達と落ち合って「宮本」で晩御飯。撮ってないけど、門前には帝王桜の飾り。
奇しくも全員が揃っての開始。二回転目に2名やってきた。飲食店関係者風?3月の下旬に長崎からの新人が入っているようです。いつもと違ってカウンターの奥ですが、頂き物というバカラのくまモンがおりました。

  • 赤貝・ウルイ・蕨
  • お椀が、うすい豌豆の豆腐、あぶらめ、木の芽
  • お造りが、とろ、ひらめ(+縁側・別皿に肝)、はりいか、岩茸、防風、醤油、ぽんす、酢
  • 山城の白子タケノコのステーキ、木の芽
  • 八寸には、本ミル貝と防風、一寸豆、鯛の子、才巻、渡蟹の錦紙海苔巻き、サーモンの燻製、湯葉の味噌漬け。桜の香合にイカとタケノコの木の芽あえ   
  • 宮崎牛の山菜鍋
  • 煮ハマグリ、ハマグリ出汁で炊いたホワイトアスパラガスと日向夏、菜の花の和え物
  • 桜鯛とタケノコのご飯、香の物
  • 水菓子には、デコポン、とよのか、オレンジ
  • 桜餅、お薄

朱盃でいただく一献は「鍋島・純米吟醸・隠し酒(裏鍋島)・生・精米歩合50%」。甘くて濃厚な味わいだったとしか、覚えてない。

最初に頼んだのは「鳳凰美田・純米大吟醸(髭判)・無濾過・生・山形県高畠産亀神精米歩合50%」です。これも甘めがちな味わい。軽めの繊細な口当たりで、料理にはOK。

「旦入」作の器に赤貝・ウルイ・蕨のあえ物。赤貝に散らされているのは刻んだ日向夏(?たぶん後で身が出てくるから皮を使っているだろうと思う))の皮。大きい赤貝でした。
お椀が、白さも鮮やかなアブラメに、木の芽。隠れているのはうすい豌豆の豆腐。実は派手に細かい扇面が描かれたお椀。そういえば「料理通信の3月号」にイル・チプレッソの高嶋シェフからイタリアンの料理法を教えてもらうという企画があって、見逃していたので、見せてもらいます。

「半七」の乾山写しの向に、お造り。とろ、ひらめ(+縁側・ねじり梅の別皿に肝)、はりいか、岩茸、防風、醤油、ぽんす、酢。

二本目は「十四代・純米吟醸・生酒・赤磐産備前雄町精米歩合50%・13.09」を注文。後から気付くが、去年のお酒。封切り直後だけにダレてはいないし、思ったよりさらっとした味わい。

お友達の「作礼」作の丸皿に山城の白子タケノコのステーキ。下茹でしない生タケノコのステーキです。和風醤油味。木の芽。
八寸の箱には、本ミル貝と防風が小さい器、一寸豆、鯛の子、才巻、渡蟹の錦紙海苔巻き、サーモンの燻製、湯葉の味噌漬け。桜の香合にイカとタケノコの木の芽あえ。蓋の裏に桜の花が散らされて、へばりついていたんだそうだ。裏向けて置くべきだったなぁと、反省。

三本目は「松の司・2013(H25BY)純米吟醸・選別・竜王町産米山田錦(環境こだわり農産物認証)精米歩合55%・自社保存株酵母・限定800本(1.8L換算)・酒のやまもとスペシャル」です。シャープさに丸みを持たせたような味わいの松の司。

グツグツの鍋。宮崎牛の山菜鍋。うど、フキノトウ、タケノコ、若牛蒡、蕗、木の芽。抜けているかもしれない。
煮ハマグリ。そして、ハマグリ出汁で炊いたホワイトアスパラガスと日向夏・菜の花の和え物。
土鍋で炊いた桜鯛とタケノコのご飯、香の物。残ったご飯は、お握りにしてくれます。
水菓子には、デコポン、とよのか、オレンジ。オレンジは初めて聞いた品種ですが、忘れました。
桜餅は、もち米を使った珍しいもの。牡丹餅風。葉っ4枚使って贅沢。食べないことを進めるので、葉っぱは残す。小山園のお薄。


平成26(西暦2014)年2月27日
クリスタながほりをぶらぶらして長堀橋から南森町へ。地上へ出れば、雨だ!今夜は「宮本」です。

  • 蒸しアワビ。肝和え、千六本の浜防風、菜の花
  • お椀が、おこぜ、オコゼのモツ(肝・胃袋など)を混ぜた玉子豆腐、芽ねぎ
  • お造りが、ヒラメ(炙った縁側)、マグロ中トロ、ハリイカ、醤油、酢
  • 太刀魚の若狭地の焼きもの(+太刀魚の腹子)と、ノドグロの焼き物、ヤマトイモ入りのおろし、酢橘
  • 八寸には、サザエに茶振りナマコと?、福枡には露地物のフキノトウの白和え、中央にイワシの酢漬けにウイキョウとそのジュレ、グラスにノレソレとウルイ、花の皿にイイダコ・才巻き海老・黄身酢・芽キャベツ、猪口にウニと花山葵   
  • カブラの茶碗蒸し、黒トリュフ
  • ボタン鍋
  • 大根とホウレンソウの炊き合わせ、降り柚子
  • 氷魚ごはん、香の物
  • 水菓子には、イチゴ、オレンジ、グレープフルーツ
  • わらび饅頭、お薄

朱盃でいただく一献は「忠臣蔵・初しぼり(本醸造)・兵庫産夢錦精米歩合60%」。不思議と苦み(柑橘系ではない)を感じる香りが口に含んだ時に来る。味わいは少々濃いが、呑みやすい。

今日のメインのお酒は「田酒・純米大吟醸・精米歩合40%」を呑む。最初は苦みが少々残るけど、リンゴや梨のような果実の香りが沸いてくる。美味しいと思う瞬間はあるけど、体調がすぐれないのか、だんだん重くなる。

先付は、新米の季節ではないという理由で「一文字」ではなくなって、蒸しアワビ。肝を軽く和えてあります。底には千六本に切った浜防風、菜の花。
お椀には、虎魚と、虎魚のモツ(肝・胃袋など)を混ぜた玉子豆腐。芽ねぎたくさん。もう少し磯臭てもいいと思うけど、上品な味。

富士山の形の織部にお造り。ヒラメ(炙った縁側)、マグロ中トロ、ハリイカの三種。醤油と酢が出てますが、酢は遠慮。
冬らしい椿。太刀魚の若狭地の焼きもの(+太刀魚の腹子)と、ノドグロの焼き物。しっとり太刀魚、ジューシーなノドグロ。ネットリしたおろしはヤマトイモ入りの大根おろし。酢橘。
八寸には、サザエに茶振りナマコと?(また覚えきれない)、福枡には露地物のフキノトウの白和え、中央にイワシの酢漬けにウイキョウとそのジュレ、グラスにノレソレとウルイ、花の皿にイイダコ・才巻き海老・黄身酢・芽キャベツ、猪口にウニと花山葵。イワシとウイキョウの組み合わせは日本料理屋では初めての記憶。レアなイイダコに黄身酢。硬めの黄身酢です。

蒸し物はカブラの茶碗蒸し。カブラを擦り下ろして玉子を加えただけで水も入れないマジリっ気なし。普段より固めに仕上がった茶碗蒸しでカブラの甘さが強い。今が一番香りが高いという黒トリュフ。
スペシャルだそうですが味噌仕立てのボタン鍋が、グツグツ出てきました。豆の香りが残る味噌風味の出汁はちょっと辛い目に思われたけど、イノシシの脂の甘みといい具合。ただイノシシの肉はもっと脂っ気があった部分が、むちゃの好み。牛蒡・人参・ネギ・椎茸といったところかな。薬食い。
大根とホウレンソウの炊き合わせ。トロトロで崩れかけ直前のような大根でした。

ご飯は釜で焚かれた氷魚ごはん。今年は本当に豊漁のようです。季節めく食材ですが、聞き耳を立てておりますが、あまり有難味を感じていないお客が多いようで、滋賀県人のむちゃが思うに「猫に小判」的ご飯。一膳だけ。おにぎりにしてくれます。
水菓子には、イチゴ、オレンジ、グレープフルーツ。
お得意の蕨。ユルユルわらび饅頭。お薄

草津の酒屋で話題に出た、「七本鎗」がテレビに出たのを、見ていたようで、登場したお酒(山廃純米生原酒 蔵付酵母)を仕入れたそうです。味見を勧められたけど、すぐれない体調では勿体ないなと遠慮します。内容?。すぐに売り切れたそうで、テレビの影響デカいね。


平成26(西暦2014)年1月21日
文楽を見てそのまま帰るはずもなく、晩御飯は日本料理「宮本」です。今月から13000円のコースが増えた。

  • 一文字めし・沢庵、焼き餅の白味噌仕立て、溶き辛子
  • 焼いたホタテ・白バイ貝、水菜・人参などのサラダ風加減酢のジュレ
  • 扇のお椀に、牡蠣豆腐、トロロ昆布、芽ねぎ、吉野餡
  • お造りが、ヒラメ・漬けのひっさげ・鶯菜・山葵、熊本産馬刺・玉ねぎ・生姜
  • 金目(頭とカマ)の塩焼き
  • 八寸には、芹などの白和え、赤貝縁側のてっぱい、ちしゃとうの味噌漬け、玉子カステラ、蒸しアワビ、ウニ、菜の花、リンゴのサーモン巻き、茶振りナマコの海鼠腸和え
  • 金目のシャブシャブ鍋、ネギ・三つ葉、ポンス醤油
  • 蟹雑炊、香の物
  • 水菓子には、紅マドンナ、イチゴ、リンゴ
  • わらび饅頭、お薄

朱盃でいただく一献は「新政・純米大吟醸No.6・X-type・生原酒・秋田県産酒造好適米(麹米精米歩合30%&掛米精米歩合35%)・6号酵母」。ガツンとした甘みが最初で、余韻は少々くどい。生酒で原酒だなぁという味わい。

いつものように「一文字めし」には沢庵。白味噌仕立てのお汁には焼き餅。辛子トッピング。

今日のメインのお酒は「松の司・2008Special・Black Azolla(純米大吟醸古酒)・東条山田錦(栽培期間中除草剤無使用栽培)精米歩合40%・杜氏瀬戸清三郎・限定850本/720ml」を呑む。むちゃは密かに「瀬戸物」とよぶ松の司です。香りは静まり味も落ち着いて、厚いコクに包まれた中に、ジンワリと味が浮かび上がってくるようです。渾然となった味わいで、脂にあってはミルキーさを感じ、醤油には甘みが増すようです。

焼いたホタテ・白バイ貝、水菜・人参などのサラダ風加減酢のジュレ。生野菜じゃないので、サラダとは言えないかな?お浸し?
扇のお椀に、牡蠣豆腐。上にトロロ昆布と芽ねぎ。吸い地は吉野仕立ての餡。牡蠣の風味は控え目で、昆布が効いてきます。コッテリ目の葛が引かれてました。
お造りが、大皿にヒラメ・漬けのひっさげ・鶯菜・山葵。小皿に熊本産馬刺・玉ねぎ・生姜。お酒の旨さが際立つ魚でした。

他のお客さんはマナガツオの焼き物のようですが、残飯整理係を担って金目(頭とカマ)の塩焼き。一匹分の頭。程よく脂を落としてあって、オイリーな焼き上がりではないものの、旨い。酒も旨い。金目の金目は一匹だけ。
八寸には、芹などの白和え、赤貝とヒラメの縁側のてっぱい、ちしゃとうの味噌漬け、玉子カステラ、蒸しアワビ、ウニ、菜の花、リンゴのサーモン巻き、茶振りナマコの海鼠腸和え。ごちゃごちゃと和えたものがいい味。
金目のシャブシャブは全員にでてます。この残りを焼いてくれたんですな。鍋みはネギと三つ葉がグツグツしていて、別皿の金目の薄造りをさっと湯にくぐらせるのです。ゆっくり食べていると冷めちゃうし、薄造りだけに火が通り過ぎると割れてきます。なかなか食べ辛い具材です。鍋出汁が美味しいので、平らげます。もう一つの難点は、ポンス醤油が薄まっちゃうことです。

柴山の松葉の蟹雑炊。香の物。
水菓子には、紅マドンナ、イチゴ、リンゴは北海道からドサッと送ってきたから品種まではわからないんだとさ。
漉し餡入りのわらび饅頭に、お薄。

食べ終わって、話し込んでいて、北海道の田中酒造のお酒を味見させてもらう。「初馬・縁起干支酒・大吟醸・ニセコ町産酒造好適米「彗星」精米歩合50%」というのん。大味で味わいは雑で、余韻がくどい。派手で華やかと感じる人は幸せ。「北海278号」(のちの「初雫」)/「空育158号」(のちの吟風)の組合せの人工交配の雑種後代から選抜


平成25(西暦2013)年12月11日
晩御飯は日本料理「宮本」です。普段定休日の水曜日で、3組だけ。すべて同じ時間の予約のようだし、本湖月の常連さんのようです。

  • 一文字めし・降り塩、カブラの白味噌仕立て、溶き辛子
  • 漬けマグロ、昆布森のウニ、トロロ山かけ、醤油のジュレ、山葵
  • お椀が、クルマエビのカブラ蒸し、山葵、すり柚子、吉野仕立て
  • お造りが、ぶり、かわはぎ、辛味大根、醤油、肝醤油
  • 雲子の茶碗蒸し、椎茸、百合根、ホタテ貝柱、すり生姜
  • アマダイの若狭焼き(頭とカマ)、青味大根の味噌漬け、酢橘
  • 勢子ガニ、柿、リンゴ、軸三つ葉
  • 赤穂の牡蠣のバター醤油焼き、ネギ、グレープフルーツ
  • アマダイの骨に出汁をはった吸い物
  • 炊き合わせが、淀大根、ホウレンソウ、柚子味噌
  • そばご飯、海苔、青ネギ、香の物
  • 水菓子には、グレープフルーツ、ルビーグレープフルーツ、柿、イチゴ、白ワインジュレ
  • 薄皮まんじゅう、お薄

雪輪の朱盃でいただく一献は「鍋島・しぼりたて生・中汲み純米吟醸・無濾過生原酒・NewMoon・雄山錦精米歩合50%」。無濾過生原酒とは思えない穏やかな口当たりで、デラウェア系の果実の香りにほんのり甘め。

その後は前回と同じく「東洋美人 「生き残ってくれた酒たち」 限定品・10月ロット」を呑む。味わいはよく似た優しい甘みだけど、よりさらりとした喉越し。

いつものと言ってよくなってきた「一文字めし・降り塩」に、カブラの白味噌仕立てで、茶懐石風の折敷。ベチャッとしてアルデンテのお米は、美味しいとは思えないけど・・・。
続いて漬けマグロ、昆布森のウニ、トロロ山かけ、醤油のジュレの一品。細かく刻んだ漬けのマグロがしっかり味。粘りの強いトロロは擦ってそのままのようです。旨い組み合わせ。

お椀には、クルマエビのカブラ蒸し。卵白の比率が高いようなカブラの部分。吉野仕立て。吸い地を飲み干した後に、カツオの香りがフッと広がるようなお味。 お造りが、ぶり、かわはぎ。ブリには辛味大根と山葵。カワハギには肝醤油。シャブシャブにするような厚みだけど、ブリは肉厚の方が好み。肝醤油のカワハギはとても旨いものですが、ひょっとしたらマヨネーズでも近い味が出せそうな醤油でした。
蓋付きの茶碗に雲子の茶碗蒸し、ホタテ入り。椎茸、百合根。
今日も頭を焼いてくれました。甘鯛の若狭焼き。添え物には青味大根の味噌漬け。一匹分の頭とカマでした。骨だらけにしたので、出汁を注いでもらいましょう。

勢子ガニにフルーツを合わせて、細かく刻んだ柿とリンゴ。今の料理の値段では勢子止まりのようで、値上げしたらオスも出てくるんでしょう。
本日のスペシャルメニューらしく、赤穂の牡蠣のバター醤油焼き。ムニエル風の下ごしらえ。普段使いのバターがないというので、プライベートのエシレを使ったそうです。おおきに。
アマダイの骨に出汁をはった吸い物。ええ味出まんなぁ。
炊き合わせが、淀大根、ホウレンソウ、柚子味噌。いい味。もうちょっと小さくてもええよ、と言っておきます。
そばご飯というのは初めて。元にしたのは辻留さんの料理らしく、忠臣蔵の討ち入り前の蕎麦にちなんで12月のごはんらしい。和風ラーメンライスみたいな奇妙な気分。

泡ガラスの大皿に水菓子。グレープフルーツ、ルビーグレープフルーツ、柿、イチゴ、白ワインジュレ。
薄皮まんじゅう、お薄。

来年から、もう一つコースを設けて、¥10000と¥13000の二本立てにするそうです。順調ですねぇ。


平成25(西暦2013)年11月28日
晩御飯は日本料理「宮本」です。すでに満席。

  • 唐墨ののった一文字めし、結び生麩の白味噌仕立て
  • 山の芋豆腐、昆布森のウニ、山葵、加減酢
  • お椀が、松葉カニ真蒸、カニみそ、軸菜、柚子橘
  • お造りが、明石の鯛、氷見のブリ、山葵、おろし、ポン酢醤油
  • 鰆の幽庵焼き、おまけ(ぶりカマ)、おろしポン酢
  • 珍味・八寸には、柿・椎茸・松の実の白和え、モロコの焚いたん、揚げレンコン餅・田楽味噌・けしの実。イカの三升漬け、北寄貝・イクラのおろし和え
  • 炊き合わせが、二子芋、ホウレンソウ、降り柚子
  • なめこ雑炊、香の物
  • 水菓子には、洋ナシ・富有柿・ザクロ・白ワインジュレ
  • 栗餡ころ餅、お薄

先付の乗った折敷の盃で、たぶん「新政・24BY・純米大吟醸・No.6・X-type・火入れ原酒・秋田県産米精米歩合40%・6号酵母」を一献頂く。

その後は「東洋美人 「生き残ってくれた酒たち」 限定品・10月ロット」を呑む。赤肉メロンや柿のような甘い香りが徐々に消えると、優しい甘い味が残る。和三盆や氷砂糖に通じる爽やかな甘み。先月BARで呑んだ時より、円やかになった印象を受けるが、甘くダレている印象もする。この酒が受けた過酷な災害の影響かもしれない。
酒リストには新酒も乗り始めたようです。

唐墨ののった一文字めし、結び生麩の白味噌仕立て。カウンターに付いた時に、女将がから、時間がかかるようなことを言われたけど、それはご飯が炊きあがるのを待って、という意味だったんだなぁ。蒸らす必要はないのでそんなにたいそうな時間ではない。茶の筋の人はどうなのか知らないけど、味だけ問えば美味しいと思えない。
先付に山の芋豆腐、昆布森のウニ。出汁をはっているのかと思えば、加減酢のようです。

お椀が、柴山の松葉カニの真蒸。上にカニみそのトッピング。鰹節の印象が強い吸い地でした。
お造りが、明石だろうと思う鯛に、氷見のブリ。ねっとり感のあるいい鯛だけど、旨みはそれなり。大根は普通の大根のようです。水っぽさが邪魔だと思うので、辛味大根にした方がいいように思います。半七の竜田川。
鰆の幽庵焼きに、おまけ(ぶりカマ)。塩焼きのブリ。おまけの方がでかいし、脂が乗って旨みが強いし、・・ありがとう。おろしポン酢。これも半七。ブリのブリも取れました。

珍味・八寸には、柿・椎茸・松の実の白和え、モロコの焚いたん、揚げレンコン餅・田楽味噌・けしの実。イカの三升漬け・微塵の長芋、北寄貝・イクラのおろし和え。初めての味は「三升」。自家製じゃないそうですが、醤油・麹・・・忘れた。女将は「甘露煮」と言ってますが、滋賀育ちとしては、甘くないのに甘露煮というのは抵抗がある。ちっと飴で糸を引く感じが甘露煮のイメージです。和え物はすべて美味しい。

炊き合わせが、岩手の里芋「二子芋」、ホウレンソウ。実物を見せてくれた二子芋は京芋の親戚のような里芋。とはいえ食感は馬鈴薯に近い。ネットリよりホクホク。
ご飯はなめこ雑炊。いいお味。いいトロミ。香の物
水菓子には、洋ナシ・富有柿・ザクロ・白ワインジュレ
温かい栗餡ころ餅、お薄

ボチボチホテルの紹介で外国客が増えてきたようですし、星めぐりのお客もチラホラいるようです。よきかな。
年末30日まで営業、新年7日から。


平成25(西暦2013)年10月29日
晩御飯はぐるなびからお花が届いている日本料理「宮本」です。すでに満席。

  • 一文字ごはん、振り塩
  • 先付に、エビと焼きなす、出汁のジュレ、すり生姜
  • 土瓶蒸し、岡山産の松茸、ハモ、三つ葉、酢橘
  • お造りが、、明石の鯛、アオリイカ、山葵、醤油、オリーブオイル
  • 鯛のカマ・頭の塩焼き、おろしポン酢
  • 匣の八寸には、菊菜ともってのほかの白和え、銀杏酒炒り、しらさエビ、自家製カラスミ大根、四方竹直煮、ウニととんぶり、子持ち鮎のあられ揚げ
  • 毛ガニ、水菜、加減酢ジュレ
  • 鯛かぶら、黄菊
  • 湯葉餡かけ・山葵、香の物
  • カリフォルニア(洋ナシ)、柿、いちじく、ジュレ、
  • 栗ようかん、お薄

最初に「新政・24BY・純米大吟醸・No.6・X-type・火入れ原酒・秋田県産米精米歩合40%・6号酵母」を一献頂く。すっきり芳しいけど甘い味わい。でも最初に呑むには程よい甘さ。

チャンと聞いてないけど新米「夢つくし]の一文字ごはん、振り塩。

今宵は9月23日に行われた「みんなで選ぶ滋賀の地酒会」で純米吟醸酒の部「びわこ賞」5点の一つ「笑四季・純米大吟醸・マスターピース ピアノ53番・仕込8号原酒・滋賀県産吟吹雪精米歩合50%」といたしましょう。立香は穏やかだけど、含香は、洋ナシ・メロンの熟したような甘みを伴うフルーティなお酒。ぽっちりした甘みが残るけど、爽やかな味でくどさがない。日本料理の味の甘みとは合うようです。ただ、酸味や渋味はほとんど感じないので、足は短いかも?酒屋さんの評判はええようやけど、個人的には、もう少し甘さを控えて、香りが立てばええのにねぇ。

先付に、エビと焼きなす。いい組み合わせ。エビが出てくると思い出す今日このごろ。すり生姜が甘目のお酒とはちと合わない印象でした。
お造りが、明石の鯛、アオリイカ、山葵、醤油、オリーブオイル。小洒落ましたと言ってでてきたオリーブオイルです。カルパッチョと考えれば、納得です。「ストゥポル・ムンディ」というEXヴァージンオリーブオイルです。オイルの中には胡椒と塩だったかな?醤油の方が濃いので、割った方がいいかもしれない。べったり漬けるとちょっと後悔するぐらい濃い醤油。
土瓶蒸し、岡山産の松茸、ハモ。最近は土瓶の形で出すところも少なくなったようで、今年初めてのような・・・。国産松茸を使用するという事で、今月は割増料金コース。とはいえ、(ほとんど使わないけど)酢橘なんかしぼっちゃうと香りが飛んじゃうようです。面白いのは、鱧がミルフューユ状態。屑は打ってないというので、どうやら偶然のようです。脂のそれほど浮いてないのですが、鱧の旨みを十分感じる種。

鯛のカマ・頭の塩焼きは一匹分。独り占めしちゃったようで、周りに気お遣っちゃいます。塩は効いているが、ないかの塩加減ですが、鯛の旨みは十分です。
匣の八寸には、菊菜ともってのほかの白和え、銀杏酒炒り、しらさエビ、自家製カラスミ大根、四方竹直煮、ウニととんぶり、子持ち鮎のあられ揚げ。カラスミは昨年のですが、出来はイマイチと言っておきました。子が大きくなると苦みが減ってくる鮎ですが、香ばしさを足してあります。鮎っぽさはなくなるけど、旨い揚げ物。
ミソも一緒の毛ガニ・水菜に加減酢ジュレ。
蓋椀に鯛かぶら、黄菊。鯛カブラといっても出汁が鯛という事です。砂糖も味醂も使ってないというけど、カブラの甘みを引き出してあるカブラ煮です。黄菊が一杯浮いて華やかです。
ご飯は湯葉餡かけに山葵の天盛。残念なのはご飯が熱々じゃなかったこと。たっぷりの湯葉、出汁のきいた餡かけ。香の物。

水菓子には、カリフォルニアという洋ナシ、柿、いちじく。香りはリンゴっぽい洋ナシ。今日から使い始めたという紅梨。
栗ようかん、お薄


平成25(西暦2013)年9月25日
晩御飯は専門料理10月号に登場の日本料理「宮本」です。満席のカウンター。

  • アマダイの昆布〆、岩茸、黄菊、胡瓜
  • お椀が、しらさエビの真蒸、金時草、インゲン、糸柚子
  • お造りが、石鯛、戻りカツオ、山葵、紫芽、防風、ポンス醤油、醤油
  • アマダイのカマ・頭の若狭焼き、酢橘
  • 骨にお出汁
  • 珍味、アワビ・いくら・ワタリガニ・花穂、白ずいき・人参菜・もってのほかの白和え、ケンイカの漬け・由良のウニ
  • すっぽんの冷やし茶碗蒸し
  • 小芋、南京、島ささげ、ヒスイナス、茗荷
  • 白ごはん、熊本産赤牛のすき煮風、香の物
  • 新甘泉、シャインマスカット、ピオーネ、ジュレ、
  • わらび饅頭、お薄

折敷の上の鯨波の盃でいただく一献は「巌・特別純米吟醸・ひやおろし・山田錦(酒母・麹)25%&美山錦(掛米)75%・精米歩合60%・601号酵母」です。苦み走ってました。もうちょっと寝かしておいた方がベターではないかと・・・。濡れ箸が濡れ過ぎ。これなら、いつもの鍋島の方が随分と旨い。

今宵は「田酒・純米大吟醸・百四拾・華想い精米歩合40%」を呑みましょう。少し温度が上がればミルキーなコクが加わりますが、基本的にリンゴの香りが支配的で軽い甘み。さらっとした喉越し。美味しい。

ススキが添えられた先付がアマダイの昆布〆に岩茸、黄菊、胡瓜。オロシもついていたかな?膾風。

お椀が、しらさエビの真蒸に金時草、インゲン、糸柚子。極めて薄味。それぞれの椀種の香りが徐々に広がるけど、それぞれに味わえるといった味わい。ぶつ切りのしらさエビ。
妙全の乾山写しに盛られたお造りが、石鯛、戻りカツオ。コリコリした石鯛だけど旨み十分。人によっては磯臭ささを感じるかもしれない。三陸沖の戻りカツオだそうだが、脂の乗りはまだこれから。最近買った(買わされた?)器のようです。桔梗に女郎花でしたか?
日頃聞かれないけど、焼き物で「マナの幽庵」と「アマダイ」とを選択(もしくは両方)を問いかけてきたので、アマダイの方を選択しました。適当に聞き流して注文したのはカマ付の頭ですが、一匹分を焼いてくれました。嬉しいけど追加料金だったみたい。カウンターで目立っちゃった大きな器は唐津の岡本作礼(作礼窯) だそうです。取り皿も黒唐津。二匹もいたアマダイのアマダイを取り損ねて落ち込むけど、骨だらけ。
骨だらけになったので、お出汁を掛けてもらいます。改めて伝えるまでもなく用意してくれてたようです。黒唐津の上からジュワっと掛けてくれるかと思いきや一旦下げてお椀に用意してくれました。骨いっぱいなので濃い味。このお椀も同じ作家だそうです。実家に戻った時に窯にも遊びに行ってるそうです。

珍味三品。アワビ・いくら・ワタリガニ・花穂の壺壺。ガラスに白ずいき・人参菜・もってのほかの白和え。枡にケンイカの漬け・由良のウニ。
すっぽんの冷やし茶碗蒸しがでます。暖かい方が絶対に美味しいと思う。香りが生きていません。
野菜の炊き合わせに小芋、南京、島ささげ、ヒスイナス、茗荷。ほとんど油が浮いてないけど、ナスは油通ししているそうです。ちゃんと出汁までいただきます。
お釜で焚いた白ごはんに、おかずで熊本産赤牛のすき煮風。玉ねぎと牛肉だけであっさり。開店当時に聞いて勘違いしていたけどお米は女将の実家・中村農園の「夢つくし」という銘柄だそうで、コシヒカリを父・キヌヒカリが母の福岡限定のお米だそうです。偶然にも、今日から新米だということです。

水菓子には、梨の新甘泉、シャインマスカット、ピオーネ、ジュレ。
お菓子は、由緒正しき「蕨」饅頭。お薄。

今月は松茸ないなぁと思っていると、修行先と同じく、松茸を使う来月はコース料金が上がるそうです。


平成25(西暦2013)年8月27日
晩御飯は日本料理「宮本」。今日は先客一組だけのようですが、お昼(予約のみ)は貸し切りだったそうです。
いつも入り口端っこがお決まりの席となっていて見えませんでしたが。カウンター背後の床の間に絵軸。ちゃんと12か月揃えたということです。名前は知っている画家さんですが、書いている段階で忘れちゃいました。

  • 蓮餅、レンコン、毛ガニ、加減酢ジュレ、オクラ
  • お椀が、アワビ。肝、隠元、冬瓜、生姜
  • お造りが、たまめ、ケンイカ、炙った〆イワシ、生姜、山葵、紫芽、ポンス醤油、醤油
  • 熊本産赤牛の焼きもの、ヤングコーン、万願寺、椎茸、ポンス醤油
  • 八寸には、クラゲ・胡瓜・フルーツトマト、なめこ・人参菜の白和え、焼きなすとずんだ、タコとオクラ梅醤油の柔らか煮、トウモロコシのすり流し、サンマ鮨
  • ウニの冷やし素麺
  • 揚げ湯葉、アキシマササゲ、白ずいき、小芋
  • 白ごはん、カマスの幽庵焼き、赤牛のしゃぶ風、香の物、止め椀
  • 桃のコンフイ、桃のグラニテ、シャインマスカット、巨峰、
  • 焼き葛饅頭、お薄

折敷きの上に用意されてる寿老人の朱盃で「鍋島・純米吟醸・(裏鍋島)隠し酒・生・精米歩合50%」を一献いただきます。ぽってりしているけど旨みはしっかりしてます。
後は「七本槍・平成24酒造年度全国新酒鑑評会出品酒・大吟醸・袋吊斗瓶囲い・山田錦精米歩合40%」を呑みます。 少し温度が高い(でも常温より低い)時は、甘さをクドク感じる後味だったので、氷水で味を抑えました。フルーティな香りに程よい甘み。バランスはいいけど、スケールの大きさがないのが残念かな。注文があった数しか瓶詰めしないという限定酒。

先付は、徳島のレンコンを使った蓮餅。上にほぐした毛ガニ。美味しいのですが、先月も毛ガニが出たなぁと思い出せば、今月は「ワタリ」に変えるとかしてほしいところであります。
椀が、アワビと冬瓜、カツオ出汁。アワビの味を殺さないようにカツオが控えめのようです。お年寄りにも優しいアワビの硬さ。
お造りが、たまめ、ケンイカ、炙った〆イワシ。よく脂ののったタマメでした。両面に包丁の入ったケンイカはコリコリ感はありませんがねっとりしながらも溶ける歯触り。酢で洗ったイワシの皮霜造り。妙全の四方皿。
お盆休みで帰って仕入れてきたという熊本産赤牛の焼きもの。いい感じにレア。ポンス醤油。

、 肉に合わせて味の濃い南あわじの「都美人・山廃仕込み純米吟醸・五百万石精米歩合55%・22BY」を一杯出してくれました。これが嫌いな熟成酒の香り。古酒の香りは呑むほどに強く感じてくる。料理に合う合わないの前に香りがダメなのです。肉に合すなら、酸の効いた酒の方がいいと思います。もちろん七本鎗だって肉に合わないことはありません。

八寸には、クラゲ・胡瓜・フルーツトマト、なめこ・人参菜の白和え、焼きなすとずんだ、タコとオクラ梅醤油、トウモロコシのすり流し、サンマ鮨。なめこを白和えにすると粘りが加わって妙に旨く仕上がるものです。香りのいい人参菜でした。いい腕してます。トウモロコシは先月も出たけど、芯から出汁を取った丸ごとトウモロコシです。
素麺には北海道のウニ。ウニのカッペリーニ風ということです。とはいえ、ウニがダイレクト過ぎ。たぶん素麺ツユを掛けてあるんだと思うけど、ウニとあってないかも。気になったのは、キリッと冷えていないことと、茹で過ぎ感があるということ。
炊き合わせ風の煮もの。揚げ湯葉は自家製で、生湯葉を巻いて揚げてあるそうです。巻いて揚げたことで湯葉の味は閉じ込められているんだけど、旨い出汁がしみ込んでいないように思います。もう一工夫。甘みのあるアキシマササゲは飛騨美濃伝統野菜。
白ごはんに、カマスの幽庵焼き、赤牛のしゃぶ風。それぞれをおかずに軽く二膳。後は、ギュッと握ってくれます。おおきに。

水菓子には、桃のコンフイ、桃のグラニテ、シャインマスカット、巨峰。
お菓子は焼き葛だったと思う。餡が混ぜ込んであって、金つば風。お薄。

柴田書店の取材があったようで、専門料理?
今日初めて知ったんだけど、コンベクションがあるんだ!正当な日本料理屋でも活躍してるんだとちょっとびっくりですが、本湖月もそうなんだそうだ。これがあると料理の失敗というのがなくなるんだそうだ。いろんな伝説めいた笑い話もあります。でも、一人分の仕事は十分しているそうで、若い子を雇うよりは安上がりかもしれません。とはいえ、調理師を募集しているそうです。腕のいい子がきたら、ご主人が前に出てきたいそうだ。


平成25(西暦2013)年7月23日
予約していた晩御飯は日本料理「宮本」。すでに席は私の席だけ。

  • 鱧の落とし、梅肉、オクラ、花穂
  • お椀が、毛ガニ真蒸、椎茸、黄ニラ、すり生姜、葛を引いた吸い地
  • お造りが、あこう、赤足エビ、甘エビ、おろしポン酢醤油、わさび醤油
  • アユの塩焼き、蓼酢
  • ホオズキの八寸には、クラゲの酢の物、タコの柔らか煮、小芋と三度豆の胡麻和え、アコウの頭の身の煮凝り、鱧の子の玉子とじ
  • トウモロコシのすり流し、ウニ
  • 賀茂ナス、万願寺、青越ゼンマイ、ズイキ、茗荷
  • 白ごはん、ウナギの柳川、香の物
  • 二色のグレープフルーツ・マンゴに白ワインジュレ、水ようかん、お薄

折敷きの上に置かれた雪輪の朱盃で「鍋島・純米吟醸・(裏鍋島)隠し酒・生・精米歩合50%」(たぶん)を頂きます。甘い口当今宵のお酒は、愛知の「蓬莱泉・純米大吟醸・楽(松坂屋オリジナル)・山田錦精米歩合40%」としました。昔の記憶にある通り穏やかなふんわりした味わい。今日のところはキンキンに冷やさない方が、苦みが感じられなくてよい。蓬莱泉といえば「和」とか「美」とか「空」とか有名だけど、純米大吟醸「空」の精米歩合は、麹が40%&掛45%らしいところ「楽」は掛米も40%と贅沢になっているようです。

金縁のガラスに淡路の鱧。鱧の下には梅肉のタレが敷かれております。
お椀は、毛ガニの色が見える真蒸。珍しい黄ニラが乗って、すり生姜。うすく葛を引いているようで、軽いとろみ。清涼感のある生姜の量です。
お造りが、あこう、エビ二種。真夏に甘エビなんて冷凍物なんて思っちゃいましたが、北海道産らしい。最近、いいイメージを持ってないので、食べてないエビです。

焼き物は鮎。今月いっぱい鮎でと断られたのですが、先月も一緒だったようです。記憶がいい方じゃないので、言われなきゃ、振り返ることはありません。濃厚な蓼酢。
朱いホオズキ五個。その中に盛り込まれた八寸。クラゲの酢の物、タコの柔らか煮、小芋と三度豆の胡麻和え、アコウの頭の身の煮凝り、鱧の子の玉子とじ。
蓋付きの器に冷やしもの。トウモロコシのすり流しにウニ。トウモロコシの種(可食部分のこと)を向いた後の芯で出汁を取ったので、蒸しトウモロコシを擦り、合わせたるようで、トウモロコシ以外の物は入っていないそうです。自然な甘みにウニのコクが加わってとても美味しい。ウニの磯臭ささは出てないのです。北海道の普通のトウモロコシに淡路のウニ。
炊き合わせには、賀茂ナス、万願寺、青越ゼンマイ、ズイキ。今頃ゼンマイ?と思ったんですが、燻製した乾物のようです。福井で少量作られている貴重な代物だそうです。素揚げしたナスと万願寺は、聞くと「揚げびたし」に近い。随分と油が浮いているので旨いんだけど、もうちょっと落としてほしい気分になります。

白いご飯のおかずは、ウナギの柳川。土用だけでなく、今月出しているそうです。天然ものではないそうで徳島で養鰻しているようです。ご飯の二膳目には「柳川丼」にしちゃいます。ご飯に合うような味になってます。
デザートは二色のグレープフルーツとマンゴに白ワインジュレ、水ようかん、お薄。


平成25(西暦2013)年6月11日
日本橋から南森町へ。晩御飯で予約していたのは日本料理「宮本」へ。7名でカウンター一杯。

  • 先付が、湯葉豆腐にウニ、降り柚子
  • お椀が、葛打ち鱧、ジュンサイ、蔓菜、実柚子、梅肉
  • お造りは、アマテカレイ、カツオ、芽ねぎ、紫芽、おろしぽんす醤油、醤油
  • 焼きアジの笹巻寿司、甘酢生姜
  • 鮎の塩焼き、蓼酢
  • 八寸の ホタテのあられ揚げ、アマゴの南蛮、枝豆・ウナギの八幡、芋タコ南京の串、海藤花とフルーツトマトの酢の物、白ズイキと三つ葉の白和え、金時草と椎茸のおひたし
  • 毛ガニ、胡瓜、蓮芋、ホウレンソウの酢の物
  • 炊き合わせで、賀茂ナス、万願寺、粟麩、茗荷
  • 白ごはん、イサキ・スナップ豌豆の煮つけ、香の物、止め椀(あおさのり)
  • 宮崎マンゴ、パイナップル、ピオーネのジュレかけ
  • 水無月、お薄

折敷の盃で「鍋島三十六萬石・特別純米・かすみ酒・生・精米歩合55%」を一献いただきます。ちょっと甘い口当たり。今日初めて「うすにごり」だと知りました。ほとんど濁ってないのですけどね。

一本目は広島の「天寶一・辛口吟醸・広島県産山田錦精米歩合55%」です。鍋島の後では、軽すぎる感じがしたけれど、バランスのいい柔らかい酒で、広島だなぁという感じ。辛口のイメージは感じない。盃はヘレンドの「カキエモン」のティーボウルです。器好きのお店ほど、陶器の猪口はそろっているんだけど、磁器まではしっかりチョイスできる店は少ない。吟醸系はガラスか磁器だと思いますけどね。
先付は、ゴールドリムのガラスに湯葉豆腐。微妙にスが入っているけど、味はいい。

お椀は、韓国産の鱧だという。しっかり脂ののった旨みあふれる鱧。ちゃんと鱧の香りが生きる吸い地は淡い味。
お造りは、見にくい芋の葉の器に、カツオとアマテカレイ。カレイの肝がないじゃん!カツオは味は悪くないけど、ちょっとグダグダ。

二本目からは「松の司・大吟醸・出品酒・斗瓶囲い・東条町産山田錦精米歩合35%・自社保存株酵母・500ml限定110本」にします。 常温に近い状態では、円やかなふくらみを感じるほんのり甘い口当たり。冷えてくると、徐々にキリッと酸も感じるようになってくる。不思議とどの温度でも楽しめるのでした。

笹巻寿司には、焼きアジ。一口サイズ。
グループさんには、大きな宝楽のような素焼きの器に笹一杯で出てきますが、一人にはこうです。といっても宝楽は一個のようですから同時に出すことは無理なようです。旨く焼いてあります。ガラスのリンゴの蓼酢は重湯でとろみをつけた濃厚な味。
八寸には、揚げたてのホタテのあられ揚げ、焼きたての八幡巻き。ちゃんと川のもののアマゴも入っている。海藤花とフルーツトマトの酢の物、白ズイキと三つ葉の白和え、金時草と椎茸のおひたしのお出汁がいい。

酢の物で毛ガニ、胡瓜、蓮芋。
蓋付きの唐津に炊き合わせ。油通した賀茂ナスが旨い。でもちょっと油残りすぎかな?万願寺が二切れだけど、嫌いじゃないけど、香りが強いので嫌い。賀茂ナスも粟麩も万願寺の香りに負けちゃうように思うんですけどねぇ。八寸当たりに一切れで十分です。それに、食べた後のゲップだって、万願寺です。「葷酒山門に入るを許さず」という言葉を思い出す。

最後に半分だけ「澤乃井・大吟醸・精米歩合50%」をいただく。東京のお酒だったんですねぇ。
お釜で焚いた白ごはん。おかずに煮魚。思わずお替り。止め椀と香の物。毛馬胡瓜の漬物が入っていたけど、毛馬胡瓜って旨いものだったんだぁと目鱗。
フルーツが出て、六月ですから水無月。お薄。

今月末で、ようやく一周年です。夜だけ三組一回転が基本。だいたい埋まっているようです。


平成25(西暦2013)年5月28日
雨も降っていることだし、傘出すのも面倒だし、天満までタクシーで移動して、予約していた晩御飯の日本料理「宮本」へ。デパートから店頭までにしぇんえん!
先客一組。今日はカウンター総勢7人の予約でした。

  • 先付が、蒸しアワビ、蓮芋、胡瓜、肝ソース、花穂
  • お椀が、浅利真蒸、椎茸、蔓菜、実柚子
  • お造りは、たまめ、はりいか、芽ねぎ、紫芽、酢橘酢、醤油
  • 鯛の粽寿司、アナゴの柏寿司、甘酢生姜
  • のどぐろの塩焼き、酢橘
  • 八寸の 枡に空豆の白和え、サザエに白エビと金時草、舟に数すき焼き風牛肉と牛蒡の焚いたんに花山椒、グラスに湯葉うに、菊に宮古島ぜんまいとバチコ
  • うすい豌豆のすり流し、白玉
  • ホタテ入りヒロウスとスナップ豌豆、白だつ、茗荷
  • 白ごはん、カツオの漬け、香の物、止め椀(あおさのり)
  • フルーツゼリー寄せ
  • わらび饅頭、お薄

鍋島」を一杯いただいて、今宵は仙台の「シャトーガクト・LEI-CRESCENT・精米歩合55%・アルコール 12度」というのを呑みましょう。 GACKT氏と伊達政宗公の伊達家御用蔵である「仙台伊達家 勝山酒造株式会社」とのコラボレーションにて誕生した新日本酒であり、味わいはもちろんのこと、ボトルデザイン、コルクキャップに至るまで、GACKT氏自らがプロデュースしたというお酒。
メロン・マスカット様の香りとそれに見合った上品な甘みがまずやってきます。第一印象は「甘い」です。しかし上品な甘みはさらっと消えるし、何杯呑んでも甘さをクドク感じないのです。呑めば呑むほど瑞々しくなるし、食中酒として理想的なアルコール12度を設計した効果で、酔いが廻ってこないのでした。
しかし55%という精米歩合で、アルコール12度という低アルコールという割に、たいそう立派なプライスです。同じ値段ならアルコール度数の高い酒を選ぶような飲兵衛には、割り損でしょう。

先付は、蒸しアワビに肝ソース。ちょっと塩が効いてる。
お椀が、浅利真蒸、椎茸、蔓菜(だと思うんだけど、まったく記憶がない)。浅利の出汁であることはわかるが、カツオ出汁とのダブルスープなんだそうだ。ということで真蒸のゴロゴロの浅利から味がどんどん出てきるわけです。ちっちゃい実柚子が吸い口。
お造りは、たまめ、はりいか。細かい包丁が入ったイカ。ここんところ「たまめ」が続いているそうです。古風な酢橘風味の酢。醤油に比べると頼りないけど、案外いけます。

そういえばまだ五月でした。という鯛の粽寿司と、アナゴの柏寿司。
焼き物はのどぐろの塩焼き。
八寸には 舟に数すき焼き風牛肉と牛蒡の焚いたんに花山椒ですが、撮る前に食っちゃった。暖かい内にといわれて、食っちゃいました。スライスの牛さん一片にササガキの牛蒡。枡には空豆の白和え。サザエに白エビと金時草は加賀の組み合わせということでしょうか?グラスに湯葉うに。菊皿には小ぶりで歯触りのいい宮古島ぜんまいのお浸しに、炙ったバチコ。柔らかいバチコ。
豆の香りが喉の奥から立ち上がってくる「うすい豌豆」のすり流し。白玉入り。
炊き合わせにホタテ入りヒロウス。キクラゲとか・・・具だくさんで箸で摘まむとボロボロ。でもホタテのいい味。スナップ豌豆、白だつ。

グループごとに釜で焚く白ごはんには、カツオの漬け。お江戸風(?)に練りからし。止め椀には「あおさのり」。二膳食べて、残りはおにぎりにしてくれます。ちりめん山椒のおむすび。
デザートはフルーツゼリー寄せ、で、続いて和菓子。修業先が思い出される蕨の餡入り饅頭。お薄。

カウンターの奥に、ここでもバカラのラッキーキャットがトリオで鎮座。いままでブラックと思っていたのはブルーで、三色でフランスカラーなんだそうだ。なるほど透かして見れば青に透けてる。


平成25(西暦2013)年4月25日
長堀橋から南森町へ移動して、予約していた晩御飯は天満の日本料理「宮本」へ。

  • 白ずいき・三つ葉・ばちこ・のお浸し、削り鰹
  • お椀は、毛蟹の卵寄せ、椎茸、菜の花、木の芽
  • お造りが、鯛、ミル貝
  • タケノコの付け焼き、木の芽
  • 珍味・八寸には、蛍烏賊・防風、赤貝・ウルイのヌタ、もさ海老の醤油漬け、ヒイラギの南蛮、湯葉の味噌漬け、カステラ玉子、蒸し海老、芽キャベツ、とこぶし、鯛の桜寿司、さよりの桜寿司
  • いいだこ、独活、木の芽和え
  • 炊き合わせが、タケノコ・蕗・鯛の子・木の芽
  • 白いご飯、焼き霜サワラの漬け、香の物、止め椀(アオサ海苔・赤出汁)
  • 豆乳プリン、マンゴソース、イチゴ・ゴールドキュイ
  • わらび饅頭、お薄

折敷の盃で、お酒を頂いたあと、一本目は「新政・No.6(ナンバーシックス)S-type純米吟醸無濾過原酒・(秋田県産吟の精・酒こまち・美山錦)精米歩合50%・協会6号(新政酵母)」を呑んでみましょう。この蔵から協会6号酵母が選ばれたと言うので、拘ったお酒です。新酒の割りに落ち着いたコクのあるお酒です。というか新酒とは思えない旨味です。錫半のちろりで出してくれてますが、年季が入っています。本湖月に眠っていたのを、譲ってもらったそうだ。弟子に甘いね。

先付けは、お浸し。いいお味です。御幣がある言い方をすれば、料理がしぶいね。
お椀は、毛蟹の玉子豆腐に椎茸、菜の花。なんだか玉子豆腐と吸い地がしっくりしない。それぞれに美味しいんだけど、なぜか?伝わらないだろうな。
四方皿に盛られた向は、鯛とミル貝。この皿も譲ってもらったしろもの。弟子に甘いね。
水間のタケノコです。黒門経由。茹でてアク抜きはしていない掘ったそのままのタケノコのようです。スコスコとした食感で独特の甘味。

ついでに、二本目も同じ蔵の「新政・純米大吟醸・160周年記念酒 改良信交精米歩合40%・協会6号酵母(新政酵母)」を呑みます。磨いた分だけキレイ(淡麗)になってますが、旨味も減っちゃった。でも、それは比較しての話で、十二分に美味しい。この日本とも、全国40店舗限定だそうだ。ありったけ買い占めたらしいが、もう最後だそうだ。

八寸には、桜のお寿司が目新しい。葉をクルクル巻いたのが鯛で、二つ折りがサヨリだったような・・。ヌタがいい味。もさ海老と湯葉の味噌漬けはいい出来。
珍しいイイダコの食べ方。米(子です)以外の部分は刻んであって木の芽餡で和えてあります。そこに白い米(子です)をぱらぱら。ちょっと硬めに炊かれた米(飯米ね)のような錯覚をおぼえますな。なんか小技が効いてます。
炊き合わせにもタケノコ。ここには穂先の部分。蕗に鯛の子と、定番の組み合わせ。
グループごとにお釜で炊いた白いご飯の御供は、鰆の漬け。アオサたっぷりの赤出汁は、濃厚。一膳でおにぎりにしてくれたんですが、受け取るのを忘れてしまった。

最初のお菓子は、豆乳プリンにマンゴソース、そしてカットフルーツ。
続いて、本湖月を思い出す真っ黒ワラビ饅頭は、餡入り。


平成25(西暦2013)年3月29日
開店以来、伺えなかった西天満の日本料理「宮本」でお食事。ほんまに素っ気無い店頭。
シルバーなカウンター。
既に折敷が置かれていて、以前のように塗れ箸でなくなった。

  • さより、防風、菜の花の酢の物、ほぐした黄身
  • お椀は、蛤真蒸、大根、蕗の薹、金箔
  • お造りが、鯛、ほうれん草、納豆醤油、醤油、加減酢
  • 蒸し寿司
  • 桜鱒の木の芽酢焼き、タラの芽
  • 珍味・八寸のサザエ壷に蛍烏賊とウルイのぬた、湯葉の味噌漬け、菊花皿に本ミル貝・独活の梅オロシ和え、ウニ・葉山葵・海苔のジュレ、生海鼠子と長芋の酢の物
  • 稲庭うどん、コゴミの天ぷら
  • 炊き合わせが、合馬タケノコ・蕗・若布・木の芽
  • 白いご飯、サワラの漬け、香の物
  • ももイチゴ・二色グレープフルーツ・白ワインジュレ
  • 草餅、お薄
折敷の上に置かれた朱盃で「菊姫のにごり酒」をほんの少し頂きます。濁った酒は嫌いですから。口の中にまとわりつくような酒粕とドタッとした味。
で、久しぶりというか、もういつごろ飲んだのかも覚えていない秋田のお酒「新政・純米大吟醸160周年記念酒・秋田県大潟村産亀の尾精米歩合40%・6号酵母」を飲んでみましょう。封切り直後のようで、ふわっとした味が広がって、後口に苦味が残るんです。しばらくすると苦味が消えてくれて甘味の残る濃厚な酒に変わります。ただ余韻は短いので切れ味がいいようです。

先付けは、サヨリと菜の花、浜防風の酢の物です。菜の花見立てにゆで玉子の黄身をほぐして乗せてあります。

お椀の上に蝶々、裏には紅葉に鳥さん。白く濁った吸い地は、当然蛤ですが、大根から透けて見えるは真蒸のようです。派手に金箔キラキラ。お上品な葉栗の香り。
お造りは、鯛とイカ。納豆嫌いと知っていると思うけど、納豆醤油。鯛は酢で食べろとうているようです。お酢がお好きなようです。三種類ありますけど、山葵醤油が一番。唐津風の茶碗に直にお造りをもってあります。ありがちな葉皆敷をしいていないせいか、器に水を振ってあるんですが、どうも見た目に多すぎ。捌いて寝かした旨味のでた鯛ですが、水っぽく見えちゃいます。損してるよ。
蒸し寿司。木の芽を取り払うと、笑っちゃいました。ワラビが錦糸の中に植え込まれております。なんか妙?
青森産のマス。ちっちゃ。シルバー仕様?
いろいろ八寸。サザエ壷に蛍烏賊とウルイのぬたです。富山湾とは蛍烏賊一匹とは寂しい!豆腐も美味しいお店の湯葉を味噌漬けにした珍味がいい味。本ミル貝・独活にかかっている梅オロシを「桃おろし」と呼んでます。確かに「梅」は散ってしまった。ウニにあわせた葉山葵が香りと辛味しっかり。山葵で合えているかと間違ってもしょうがないほどツンツンくる。茹で具合がよろしいようで・・。

二本目も久しぶりの秋田の銘柄「飛良泉・山廃仕込み純米大吟醸・山田錦精米歩合42%・協会9号酵母」にしました。酵母添加の山廃のようですが、優しい乳酸由来のコクがあるようで深みがあります。香りもありますが、このコクが全体的に円やかさを演出しているので、とても優しい味わい。

コゴミの天ぷらを乗せた稲庭うどんが出てきました。ほんのり暖かい。
春の草が描かれた蓋椀に炊き合わせ。九州合馬のタケノコに若布。さらに定番の蕗に木の芽。ほんのり甘い煮汁。
グループごとに土鍋で炊かれる白いご飯。幸代ちゃんの実家・中村米穀の「夢つくしゆめひかり」お伴に「サワラの漬け」。ちょっと醤油が強い気がするけどね。二膳頂いて、残ったご飯は持ち帰ることにします。ちりめん山椒をまぶしておにぎりにしてくれました。
水菓子には、ももいちご、二種類のグレープフルーツ、白ワインのジュレ。
最後に、草餅とお薄

相変わらずのオーソドックスな料理で、ほころびが無い印象。でも、それだけにそれ以上でない面白さにかける食事。若い世代にも顧慮した遊びもないとシルバーはいつまでも生きていないよ。
ご無沙汰している間に、昼はまとまった予約のみの営業だし、夜はワンコース。サービスも向上したようで、取られます。定休日は水曜日。


平成24(西暦2012)年7月3日
先月末にオープンした「お料理・宮本」に向かいます。堺筋線の南森町北側の五番出口を出て、東へ。天神橋商店街を越えれば、胡蝶蘭の飾られたお店が見つかりました。でも、暖簾がないやん!通りがかったサラリーマンは、何の店かわからないような話しぶり。表札には「宮本」とだけ。
玄関の戸を開け、幸代ちゃんがお出迎え。靴を脱いでカウンターへ。あれぇ?!先客は「あまから手帖の編集主幹」ではないかぁ?ビックリビックリ。
お客さんからお祝いというバカラのラッキーキャットをここでも見かける。贈るなら「座布団」も一緒にしなくちゃ。

  • 湯葉豆腐とウニ、降り柚子
  • ハモと冬瓜のお椀、輪柚子、梅肉
  • アマテカレイのお造り、縁側、肝、山葵、防風、醤油、おろしポン酢
  • 鮎の塩焼き
  • 八寸の、グラスにイサキの肝と子の炊いたん、鯵のお寿司、枝豆とゴールドラッシュの掻き揚げ、八幡巻き、紅白ナマス
  • 珍味の焼き唐炭
  • 炊き合わせにヒスイ茄子、甘長とうがらし、白ズイキ、茗荷
  • 中谷農園のトマトとジュンサイの酢の物
  • お釜で炊いた白いご飯、香の物、止め椀
  • フルーツが、グレープフルーツとマンゴ、ジュレ
  • 蕨餅、きなこ、黒蜜、お薄
お酒のリストを眺めれば・・・赤ワインがアリません。GOOD!シャンペンも置きたくなかったという大将です。立派!!
ご祝儀がてらにレア物、「松の司・2010 CLASSIC・大吟醸・東条山田錦(特A地区)特上米精米歩合35%・自社保存株酵母・限定286本/1500L(2011・5)」を呑みましょう。変化をじっくり味わってないけど、ナッツのようなフレーバーと苦味が混じったような熟成された枯れたコクのある味わい。香りは抑え目で、味わいは深いけれど、喉越しは柔らか。ちょっとピークを過ぎた感はあるけど、白いお酒の品が残ってます。美味しいけど、昨年「凄い」と思ったほどの感動が無かった。

先付けはウニとフワトロに仕上がった湯葉豆腐。折敷とともに料理が出てきます。折敷にお露打ちしてあるし、濡箸。八年間の修業の間にコツコツ買い集めていたという器。最近は、独立間際に骨董屋から前借してそろえる店があると聞いてますけど、地道な性格ですねぇ。

お椀は、ハモと冬瓜。
魚は中央(本場ともいうらしい)に買いに行っているという。今日はいいアマテカレイがあったので、仕入れたようです。縁側と肝。肝はもう少し細かくしてくれと嬉しい。難を言えば、陶器の器にお造りを並べるのは感心できないなぁ。せめて葉皆敷が欲しいねぇ。薄作りに用いる磁器なら問題ないけど。
琵琶湖産(純天然ではない)の鮎二匹。奥で炭火で焼いているそうだ。大阪で琵琶湖の鮎といえば、だいたい仕入れは決まっているようです。派手な笹の葉たっぷりです。苦味しっかりで美味しい。
八寸四品。魚の内臓を使った一品は日本橋での修業の成果だろうね。八幡巻きのツメは辛めだった。開店祝いろ兼ねているのか紅白のナマス。

昨年から作り始めていたという自家製のカラスミを炙って酒の肴。
野菜の炊き合わせに、翡翠茄子、ししとう、ズイキ。美味しい出汁ですが、脂のコクも味わいに加えてもらえると、一層いいねぇ。
土鍋でプレゼンしてくれるご飯は、幸代ちゃんの実家・中村農園の「夢つくしゆめひかり」だそうです。名前どおり「こしひかり」系のようだ。ミズの漬けものは始めて。自家製だけど大根は市販のもの。これが人気者だそうで、実際に旨い。聞き忘れたけど海藻が具の味噌仕立ての止め椀。

水菓子は、ピンクと普通のグレープフルーツにマンゴ。ジュレ。
本湖月名物でもある本蕨餅。お薄。

お昼の営業もしてはるんだけど、まだお昼のコースを出したことがないという。お昼のお客さんも「夜のコース」を頼まはるようでそれはええことであります。食材を考えると、もう一段予算を上げてもいいと思いますね。開店のお値段としては、慎重な設定です。これが祇園だったら、いきなり高額日本料理店にしちゃうかもしれませんねぇ。今日は時間差がある入店でしたが、一回転のみ。でお、誘いやすいお値段ではあります。
カウンターの後ろには床の間もあります。カウンターから向かった壁には飾りっけなし。木の壁だそうですが、彫り方の名前を聞いたけど忘れました。カウンターは栗。厨房は、壁の奥にあって、大将一人で仕事して、幸代ちゃんは、和服でカウンター。下ごしらえだけ手伝っているそうだ。
器はちょっとづつ集めていたようで、変な器はないようです。一竿子忠綱の包丁もまだまだピカピカ。冷酒のボトルを冷やす桶は用意してありあすが、錫の銚子を冷やす氷の器がないようです。

どこから聞きつけたか知らないけれど「ぐるナビ」から電話があったそうだが、有料なので断ったという。それでもミシュランで言えば★★と★で修業していたご夫婦ですから、マスコミに載れば話題になるのは当然でしょう。隠れ家であり続けられるでしょうか?穴見さんも結構、心配されているようで、毎日のようにチェックが入っているらしい。吉兆系は面倒見がいいようです。

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