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平成28(西暦2016)年1月30日 今宵の食事は心斎橋の「もめん」(4.18/38)です。いつものようにドクター比率の高いお店です。 おや?いつもの四方の折敷から丸盆に変わりました。
お酒はいつもの「鄙願」です。
お正月の鶴皿の先付けは、松葉蟹、その下に鶏卵豆腐(玉子豆腐とは違います)、胡瓜おろしにきゅうり、水前寺海苔。
七宝の描かれた宝船のお椀は、鯛蕪、焼き餅、金時人参、鴬菜、柚子。改めて確かめてみると、利尻にマグロの吸い地。 お任せしている二本目のお酒は、「松の司・陶酔」でした。
蓋付きの茶碗。河豚の白子の茶碗蒸し。シンプルに白子と百合根。紅葉おろし。 平成27(西暦2015)年12月18日 今宵の食事は心斎橋の「もめん」(4.18/37)です。アルバイトの子が二名新しく入っております。遅刻大王だった三番手は飛んじゃったらしい。
始めて呑むお酒で、伏見の「澤屋まつもと 純米酒 守破離」です。プチプチと溌剌とした新酒です。華やかな味わいで濃厚。
一品目は「しまった!しまった!シマクラチエコ」の白子豆腐。一件目で雲子食べたばっかりで、失敗したなぁ。20年近く通っていてパターンを忘れがちな脆弱な記憶力で、まとめてても意味のない日記だということだ。雲子の香りも適度に残した豆腐。
松のお椀が、湯葉真蒸と焼きうるち餅、黄柚子。湯葉真蒸だと説明をするからそうだろうと思うけど、ヒロウスちゃうかな?
折敷に出てきたのは、紅白の鮮やかな猪、クレソン、豆腐、牛蒡、白ネギ。しばらくして、コンロに鍋が乗って出てきます。昨年と同じならばカツオ出汁の酒粕風味。大将の支持通り。まず、猪を全部入れて、小鍋を蓋してしばらく待ちます。再び湯気が上がればイノシシから頂いて、後は自由に入れます。 平成27(西暦2015)年11月10日 今宵の食事は心斎橋の「もめん」(4.18/37)です。真上の照明のシェードが新品になったようです、今までの真黄っきの写真が解消された。
お酒は「鄙願」です。新潟の酒としては旨みのある酒ですが、前の店の酒に比べると・・。チビチビ。
一つ目の前菜は、焼きホタテと蒸し海老、リンゴおろし和え。銀杏、くり抜いたリンゴ。
向が、マグロと鯛。鯛はおろしポン酢。 水菓子が平種柿、シャインマスカット 平成27(西暦2015)年10月6日 今宵の食事は心斎橋の「もめん」(3.70/37)です。八月は夏休みを取って休日が多いからというて、予約枠から外されてしまいました。今月は、一回転で、いつもよりお高い予算のお任せ。
お酒は「松の司・純米大吟醸・陶酔」です。今日は不思議と味がしっかり、ドッシリした旨味。いつもと違って一本が限界だなと悟って、チビチビ。
菊皿に一つ目の前菜は、渡蟹と干しズイキの酢の物、水前寺海苔、黄菊。
菊のお椀は、焼き鱧・松茸・蓮芋・ナス・軸菜。淡い吸い地。暖かい汁物が胃に優しい。
今日のご飯は、サンマの腸焼き定食。腸を溶かし込んだ醤油で焼いた濃い味。こりゃ苦しい。いつもは食べきるご飯を残してしまった。 平成27(西暦2015)年9月8日 今宵の食事は心斎橋の「もめん」(3.70/37)です。八月は夏休みを取って休日が多いからというて、予約枠から外されてしまいました。今月は、一回転で、いつもよりお高い予算のお任せ。
一本目は「松の司・陶酔・純米大吟醸」です。定番の通年商品だけに安定したお味。穏やかなか果実の香りと甘み。キレの良い後口。松茸の香りを損なうこともないし、出汁を殺すこともありません。
一つ目の前菜はいきなり焼き松茸のようです。松茸が切られて折敷に置かれた後で、コンロが出て来て、自分のペースで焼きます。割り醤油も程よい濃さで醤油が勝つことはない。ジワッとキノコ汁が滲みだすころが頃合い。
武蔵野のお椀は、風干しの焼き鮎にゃうめんに胡麻豆腐、ササゲ。少し濃いめの吸い地ですが旨い。出汁でお酒が美味しく呑める味。 向が、波切りの生アワビに肝醤油。磯の香りとクリーミーな味。少々、年寄りには固いかもしれないけど、包丁はしっかり入っております。肝醤油も、肴になりそうな味。
お椀の鮎の骨せんべい。
水菓子が幸水・ピオーネ。 平成27(西暦2015)年7月1日 今宵の食事は心斎橋の「もめん」(3.70/37)です。
一本目は、珍しく「松の司・陶酔」です。冷酒を頼むと今日はすべて最初の一杯が「陶酔」のようです。
一つ目の前菜は、鱧の落としと糸瓜、出汁のジュレ、花穂紫蘇。
天の川の描かれた七夕のお椀が、枝豆豆腐にアコウとジュンサイ。 二本目はいつもの「〆張鶴」です。
夏の定番領である「そうめん」は三輪の白龍。適度に固まった黄身を素麺ツユにいれて砕きながら絡めながら、食べます。お家で食べる素麺となぜか数段違うのです。 平成27(西暦2015)年6月22日 夜の食事は心斎橋の「もめん」(3.67/37)です。
一本目は「鄙願」です。
今日も黄色い写真ばかり。一つ目の前菜は、ハスの葉の上に、毛ガニと玉子豆腐、加減酢のジュレ、三つ葉、美味しいジュレ。ええ塩梅。
お椀が、湯葉真蒸、若芽、いんげん。揚げ真蒸ですな。 二本目は「〆張鶴」です。
今月もナス。丸茄子の揚げ浸しと茗荷。 平成27(西暦2015)年5月12日 夜の食事は心斎橋の「もめん」(3.68/37)です。
一本目は「麒麟山」です。
菖蒲が敷かれたガラスに酢の物。蒸しアワビと肝、白ズイキに姫オクラ、降り柚子。飲んでも美味しい加減酢。
お造りが、マグロと、ハリ烏賊。蓼の葉、撚り胡瓜、山葵。 水菓子が、マンゴーのジュレ掛け。心斎橋のカフェで食べた「氷」と重なってしまったがな。 平成27(西暦2015)年4月6日 夜の食事は心斎橋の「もめん」(3.68/37)で晩御飯。私は覚えていないけど、以前も隣り合わせたご夫婦。
一本目は「麒麟山」です。
いつもながら鮮やかなウスイ豌豆の葛豆腐、ウニ、花山葵。それぞれの味が強く残っております。
桜のお椀が、ホタテ真蒸、ふき、若芽、木の芽、炙ったバチコ。カツオを強く感じる熱々の吸い地。ごろっとしたホタテの貝柱。
お造りを盛り付けてから、水草からピッチピッチの鮎を掬い上げて、一匹一匹踊り串に打っていきます。結局大将一人で刺し終わりました。お腹におかきをつけてあるだけ。藻塩とレモン。一寸豆、蓼の葉。 平成27(西暦2015)年3月19日 先月は入れてもらえなかった畳屋町の料理屋さん「もめん」(3.76/37)で晩御飯。カウンターは、ギュウと狭い10人掛け。
一本目は「鄙願」です。最近アルコールを控えているので、日本酒も久しぶり。ほんのりと甘い口当たりに、キレる味わい。
黄身酢の和え衣をたっぷりと皿に敷き、ホタテ・赤貝、分葱、長芋、防風。 お造りが、まぐろ、ミル貝、山葵醤油、塩。中トロですね。これは山葵が乗っております。ミルガイは塩でということです。 お酒を呑み切ったので二本目は、「〆張鶴」が出てきました。より端麗な味わい。
和え物がでてきて、ゼンマイとネイモ(ズイキ)の白酢和え。プチトマト、三つ葉。ネイモは新物でしょうが、ゼンマイはまだでしょうねぇ。結構なボリュームのある和え物でした。 平成27(西暦2015)年1月24日 予約のままならない料理屋さんで晩御飯。「もめん」(3.76/37)のカウンターは、ちょっと狭い10人掛け。
一本目は「鄙願」でした。バーでグラスで三杯呑んだ後だけど、すっきり喉を滑ります。淡い旨みが口に広がる印象です。
どこでも出てくる鶴のお皿には、松葉蟹の蟹ミソおろし和えに、生のウルイがシャキシャキ。 二本目は、珍しく「松の司・純米吟醸・楽」が出てきました。松の司ですが、定番すぎて、個人的には縁が薄い商品。一本目に比べると、旨い酒であります。定番商品として人気があるのが分かる気がします。
大根の焚いたんに、玉味噌掛け。柚子皮が混じっているようなので、味は柚子味噌風。とってもジューシーに焚かれた大根。 平成26(西暦2014)年12月26日 大阪での今年最後の晩御飯は、「もめん」(3.74/36)となりました。時間通りに皆さん着席です。といっても遅れたからと言っても、笑って笑いのネタにされるだけですけどね。各人の食べるペースに合わせて、料理が出てくるところは、客主体です。
一本目は「鄙願」でした。バーでグラスで三杯呑んだ後だけど、すっきり喉を滑ります。でも霞むことに違いはありません。
白子豆腐は雲子ですが、香りを残した豆腐。雲子同様濃いめのポン酢醤油が合います。フライ二種が海老芋と車。味を含ませすぎて旨すぎる海老芋。 二本目は「麒麟山」が出てきました。
炊き合わせには、カブラと菊菜。振り柚子。 年末の挨拶をして、難波まで歩きます。 平成26(西暦2014)年11月28日 食前酒を呑んでからの晩御飯は「もめん」(3.74/36)。
一本目は「麒麟山」でした。バーでグラスで三杯呑んだ後だけど、すっきり喉を滑ります。
焼きホタテ、蒸しクルマエビのすりリンゴ和え、銀杏、三つ葉。ほんのり暖かいホタテとエビさん。さっぱりリンゴ。
椿のお椀が、蟹しんじょう、焼粟餅、軸菜、松葉柚子。
二本目は「〆張鶴」が出てきました。これも、今日はやたらとスッキリした味。
通い始めたころからの定番料理「大根の焚いたん」。 平成26(西暦2014)年10月16日 バーで食前酒を呑んでからの晩御飯は「もめん」(4.11/35)。
最初はいつも通り「鄙願」で始まり。新潟のお酒だけど、旨みのあるお酒。過剰な旨みがないので、料理に寄り添う印象です。
唐津風の器に、さっぱり酢の物が先付で、泉州産わたりがに、ずいきの酢の物。胡瓜や人参、水前寺海苔などが短冊。ちゃんと酢まで美味しいのです。 二本目は「獺祭」。流石に洗練された呑み心地。
ナスの焚いたん、茗荷。おばんざい風の一品だけど、ナスというのはこんなに深い味わいだったのかぁ、という味。 予約が取れない店だから、役に立たない情報になるけど、2月と9月は一回転だけで料金アップになるみたい。で、どちらの月にしか食べられないようだ。 平成26(西暦2014)年9月30日 今宵は「もめん」(4.11/35)で食事。食事のためにはるばる心斎橋までやって来たというわけです。自由な身になった日に、予約の不自由な店で食事という奇妙なめぐりあわせです。 9月は、いつもより高額な食材を使うということのようで、お値段がお高くなっております。一回転のみ。カウンターのいつもの端っこ。
最初はいつも通り「鄙願」で始まり。
いきなり松茸が折敷に置かれて、びっくり。先付というか、お通しが、焼き松茸で始まる9月の献立だったようです。こまめに大将が目を配ってくれます。あれこれ一緒に焼かずに松茸だけというのが、心意気ですな。醤油がでて、酢橘。焼き目を付けた松茸に、鄙願がよぉ合います。鄙願を見直した。 二本目は「麒麟山」が出てきました。
菊の大輪が描かれたお椀が、焼き鮎にゅう麺。三枚に下した鮎を焼いて、にゅう麺と一緒。美味しい吸い地。ゴマ豆腐、軸菜、降り柚子。 三本目は「黒龍」です。
焼き物は白アマダイの塩焼き。カマの部分でした。酢橘をギュッと・・。壺壺にはホウレンソウとシメジのお浸し。 いつもは二回転目の8時の予約ですが、今月は6時。で、食事は、いつもより1時間ほど長め。帰る距離を考えると、まっすぐ帰ろう! 平成26(西暦2014)年8月7日 今宵は「もめん」(4.26/35)で食事。 いつもの端っこ。二回転目で、ほぼ同時スタート。
最初は「鄙願」。今日の鄙願は旨みいっぱい。暑いせいもあって、温度が上がってくると、旨みが出て、後口にはハーブっぽい爽やかさも感じることができる。新発見の味わい。
先付は、もう見飽きて来た芋の葉。鱧の落としに梅肉。糸瓜を添えて加減酢ジュレをたっぷり。鱧も適温と思える温度加減。 二本目は「黒龍」としました。
お造りが、北海道のウニに、イカ。淡路のウニが採れない、ということらしく、北海道のウニです。確かに甘みは劣るかもしれませんが、味の濃さは十分。
今月のご飯には、太刀魚の塩焼き。夏向けにあっさり味のおかずというわけです。ほっくり・しっとり。止め椀には豆腐。香の物 平成26(西暦2014)年7月10日 今宵は「もめん」(4.26/35)で食事。 いつもの端っこ。
最初は「鄙願」。ココでしか感じないけど、古酒っぽい味が混じっております。嫌いなだけに少しでもあると気になる。
天の川のお椀が、ヒロウス、ナス、擦りしょうがが天盛。シンプルな椀種。香りの高い吸い地。
コンロが出てきて鱧しゃぶ。シンプルに春菊だけ。グツグツ沸いている鍋に鱧から入れていきます。すでに鱧のいい味が出ております。最後は鍋出汁を小皿に移してくれますので、ここで酢橘を加えて味わいます。 平成26(西暦2014)年6月6日 珍しく端っこの常連席でない所に座らされた。おやっ!玉子焼き器が、サイズアップしてテフロンに変わっておりますがな。
最初は「鄙願」。
二本目は「〆張鶴」。鄙願をさらに味をそぎ落とした印象。料理と合わせて特別なマリアージュというのはあまり期待できないけど、食事がすすむ気分。
三本目は「黒龍」にします。 平成26(西暦2014)年5月7日 連休明けで今日から営業の「もめん」で晩御飯。 今日も黄色く映るカウンターの端っこ。たぶん今月で、移転10周年だと思いますが、頭上のライトの和紙のシェードも年期が入ってマッキキィ。
最初は「鄙願」。ぽってりした甘さを感じる旨い味わいだけど後味はすっきり。
二本目は「〆張鶴」。味わいも上品。
三本目は「黒龍」。なぜか、黒コショウのようなピリピリ感が舌に残るのでした。 平成26(西暦2014)年4月18日 晩ご飯は、黒門で出会った「もめん」へ。今月から13500円にアップして、一品増し。(隣のマダムは、値上げを知らなかったようで、めちゃめちゃ上がったと思わず声が漏れてましたが、まだまだ大阪プライスといえましょう。 来月で移転10年ですかねぇ。カウンター上の白熱灯のカバーの和紙もすっかり焼けて黄色に変色。ですから、写真でみると黄色が強いものですが、きっとそれがええんや、とおっしゃるんでしょう。プロの写真。
最初は「鄙願」。
二本目は「磯自慢」。
三本目は「黒龍」。 「今年いっぱい予約はいっぱいです。来年のカレンダーは未定です」ということで、電話での予約はできません。そういう店だという事です。 平成26(西暦2014)年3月28日 晩ご飯は、「もめん」。
最初は「麒麟山」。
三本目は「黒龍」
昨年も出たアキレス鍋。きっとこれは馴染みのおでん屋で思いついたんではないかと想像したりしながら食べたのでした。コラーゲンで口がベタベタと思っていると、案外あっさりしているのです。ウルイ・わらび・白髪葱と適当に、好き勝手に鍋に入れて、焼き餅は最後にしました。に着く舞って来た出汁に溶けて絡む餅が美味しい。(後記:実は20年ほど前にもアキレス鍋を出していたそうですし、加えて強調していたのは、目刺し定食は「なかひがし」より古くから出していたという。)
先月・先々月と料理が好評だったそうで。気を良くした結果、消費税アップとともに品数が増えて料金もアップするそうです。むちゃの祇園価格となるようです。 平成26(西暦2014)年1月20日 歩いて1分。晩ご飯は、「もめん」。 今月・来月と同じメニューらしいし、一回転のみで、料金アップという、スペシャルメニュー月間です。玉子焼きのコンロがある場所には、抹茶椀が並んでおります。
初めてのことですが、折敷には朱盃がおかれておりまして、一献いただきます。で、一本目は、いつものように「鄙願」から出ます。冬の鄙願は、他の季節より旨い。妙な香りなど嫌みがない。
二本目は「麒麟山」が出る。カニさんの旨さに合う、ほんのりと甘味を感じるお酒。カニには日本酒だと実感。。
お椀が出たら、浜坂の活けのカニさんがドン、ドン、ドン、ドン、ドンとまな板に積まれ、さばき始める大将。今月は板前で力仕事です。とはいえ、足をさばくまでが対象の仕事で、甲羅は裏でミノちゃんがガシガシ割っているようです。足と爪に切れ目をいれて、おおきなカンテキを出してきて焼き始めます。人数分の足が並び、焼きあがれば爪が並ぶという順番で、大将が焼き場。カニスプーンで身をほじって、塩を振って、好みで酢橘、で食べるように言われます。焼いた蟹の甘さが日本酒とあいます。
三本目は流行の「獺祭」が出てきました。よりガツンとした旨みだけど、これもカニさんにピッタシ。
水菓子が、でこぽん、イチゴ、練乳羹くずし。
スペシャルメニューでお値段は高くなっておりますが、素材を考えれば、納得できる範囲です。コースの料理は「山あり谷あり」と昔は言っていましたが、今回は「山あり谷なし」でした。ここでは珍しく、食事に3時間余りかかるのですから、二回転は無理だと分かっていたんでしょう。 平成25(西暦2013)年12月6日 さて、晩飯は、「もめん」。 今日もいっぱい。予約の電話を「再来年の予約になります」と断ってはる。キャンセル待ちと言っても、来られなくなったら知人を紹介するケース(今日もおられます)が多いので、キャンセルは期待できないと言っていいでしょう。
一本目は、いつものように「鄙願」から出ます。冬の鄙願は、他の季節より旨い。妙な香りなど嫌みがない。
二本目は「獺祭」が出てきました。これも旨みがあるけど、繊細ですっきり。
炊き合わせには、冬の定番カブラ。小さくなっちゃったかな?いいお出汁。 新年あけて、1.2月は同じメニューになって、料理代も値上げ。値上げをめぐって行き違いがあったけど、空席を見つけてくれました。 平成25(西暦2013)年11月5日 さて、晩飯は、畳屋の「もめん」。 今日もいっぱいだよ。
一本目は、いつものように「鄙願」から出ます。しっとり落ち着いてます。嫌な香りもしていない。
二本目は「磯自慢」が出てきました。純米吟醸クラスだったと思うけど、旨みジンワリ、でキリット。 平成25(西暦2013)年10月4日 さて、晩飯は、畳屋の「もめん」。 今日もいっぱいだよ。
一本目は、いつものように「鄙願」から出ます。しっとり落ち着いてます。嫌な香りもしていない。
二本目は「八海山」が出てきました。新潟のお酒は軽んじてしまうことがままあるけど、ブレてない。派手さが際立たない分風格に似たものを感じる。
三本目は「〆張鶴」です。キリッとシャープさが増す三本目。 平成25(西暦2013)年9月21日 晩御飯は畳屋の「もめん」へ向かいます。早く着いたら着いたで何やかや言われるのでした。
まずはいつもの「鄙願」。今月の鄙願は、端麗な味わいの奥に甘さがほんのり感じて、綺麗なだけでない旨みがじんわり。
先付が、しらす和え。ほんのり暖かいエビが旨いし、豆の香りがほんのり残った「しらす」がよくできてます。今年初めての柿。
ふたの裏側に「武蔵野」の椀。鯛乳麺に枝豆豆腐。か細い枝豆の香りだけど、それをちゃんと感じさせる薄味に吸い地に仕上がっております。後からは鯛の旨みが加わってきます。 お浸しの「ホウレンソウとシメジ」。
お鍋が用意されているようです。鱧と松茸。菊菜が並び、小鍋が用意されます。ふつふつと湯気が沸き始めれば、鱧から鍋に入れるように指示がでます。ハモ出汁じゃないし鱧の旨味が逃げ切らないように、そしてちゃんと火が通った頃合いで食べるのがよろしいようで。ホロホロと崩れる鱧の旨み。その後、松茸を最後まで入れっぱなしにしておきます。鍋奉行としては松茸の香りを出汁に全部出したいのです。というわけで、出汁を取り皿の小鉢に移してもらって飲み干します。 平成25(西暦2013)年8月8日 晩御飯は畳屋の「もめん」へ向かいます。早く着いたら着いたで何やかや言われるのでした。
まずはいつもの「鄙願」。喉の奥からわずかに古酒風の香りがするのが、残念。後味が重い。
先付が、鱧の落としに糸瓜。加減酢の影響で鱧の味はダイレクトではないのですが、じんわり浮き上がってきます。口の中で鱧が温まってくるという意味でもそういう味。糸瓜にはほとんど味を感じない程度で、これだけだと酢の物です。 二本目もいつもの「獺祭」。軽やかな旨みでサラサラ。
三輪そうめん「白竜」に玉子の黄身。たっぷりボリューム。たぶん一束。 平成25(西暦2013)年6月28日 晩御飯は畳屋の「もめん」へ向かいます。20分ほど遅れてしまったけど、予約時間を10分少し遅れた時点で、電話が入って、伝言まで残っておりました。シビアやなぁ。
一本目は「鄙願」です。一口目が古酒っぽく感じる。好みと違うなぁ。二杯目からは和らいだけど、季節によって味が違うことに不信感。 二本目は「獺祭」。しっかり美味しい。端麗な味わいの中に綺麗な甘み。
お造りが、カツオのたたきとイカ。わさび、醤油、ポン酢醤油。
今月は出汁巻き定食。カツオの香る出汁巻き。珍しくというより初めて「唐辛子味噌」。そのままご飯に乗せてもいいし、出汁巻きにもOKでした。 来年からは、6時からの一回転で、日月休みの週休二日になるそうだ・・・。 平成25(西暦2013)年5月24日 さて、お腹の準備運動が終わって、本番の食事は、畳屋の「もめん」。カウンターは大将と前田君二人。まだ大将も名前を間違っていたりするのでした。
一本目は「鄙願」です。かすかに古酒っぽく香る。その性か味が重い。
お椀は、鯛にゅう麺に、白いゴマ豆腐。一度で1.5度ほどは美味しい。 二本目は「獺祭」。結構呑んでいるけど、それでも美味しい。ほんのり甘味を感じる端麗なお酒。
お茄子の炊いたん。ニシンがいなくなりました。うっすら油n浮いた煮汁まで美味しいのでした。 平成25(西暦2013)年4月3日 さて、ちゃんとしたお食事は、畳屋の「もめん」。とうとう今週一杯で西岡君もあがっちゃいます。。
一本目は「鄙願」から。 二本目は「麒麟山」。
お造りは、鯛にミル貝。切り分けるのに、というよりは分量に差が出ないように、苦労してはります。ミル貝は山葵に塩、鯛はおろしポン酢で食べるようにいわれます。 還暦を過ぎてからのお友達のお店の開業を、心配してはります。大将は来年から、一回転にしてゆっくり仕事をしたいと言うのですから、いろいろ心配事が思いつくようです。料理の先生を3件担当していて、いまさらということでしょうか?それに若い料理人が独立すれば、もてはやされて、年齢を重ねて独立しても全然取り上げられないとお嘆き。若くて日本料理をよく知らないライターが、自分より実績も経験も実力もある料理人を取材したいと思わないでしょう、とむちゃは思うのです。マスコミを利用するのがお上手な料理人は別として・・・。 平成25(西暦2013)年3月22日 さて、お食事は、畳屋の「もめん」。新人一名が引継ぎの研修。
一本目は「麒麟山」から。
ぽってりと黄身酢を皿に広げて、タイラギ、タイラギ、赤貝。いつもながら優しい酢の加減です。
派手な貝のお椀には、蛤と鶏卵豆腐。蛤は葛を打っているようです。オーソドックに昆布の効いた吸い地。最近、蛤の濃厚ばっかりでした。木の芽。蕨。 二本目は「獺祭」が出てくる。淡麗極まるお酒。
ゼンマイを敷きつめ、ネイモ(白ズイキじゃん!)の白酢和え。トマト、軸菜。 平成25(西暦2013)年2月14日 さて、お食事は、畳屋の「もめん」。 見知ったお客さんもおられます。相変わらずの満席。ほとんど一斉スタートになっております。
一本目は「鄙願」。料理に対して、毒にも薬にもならないタイプのお酒と言ったらお叱りを受けそうです。微かにコクを感じる時もあります。年四回の出荷ごとに味わいが違うようで、そういう点でイマイチ信用が置けない印象を受けます。
甲羅からほじった身に蟹足を乗せて、蟹味噌やら野菜をトッピング。野菜はなんでしょう?
お椀は、鶯に梅。甘鯛の蕪汁は、みぞれ風。米の粒粒も残った焼餅はレア風に歯ごたえのある焼き具合。 定食は、いわしの塩焼き。梅肉の餡かけ。珍しい(初めてだと思う)カブと赤カブの漬物。豆腐の味噌汁。 もめん風イチゴミルク。 平成25(西暦2013)年1月22日 さて、お食事は、畳屋の「もめん」。
一本目は「麒麟山」。一口目には熟成した老香がチラッと香ります。時折、顔を出す香りですが、そんな時以外は端麗でほのかな甘さが心地いい。
笹雪の器に柚子釜。蓋を取ると炙って焼き目を付けたフグの白子。底には湯葉。柚子の蓋を絞らないように注意されます。
一月のめでたい宝船のお椀は、鯛の切り身を乗せた蕪。今日は鰹の香りが、喉の奥からワンテンポ遅れて湧き上がってくる。いつもより鰹が強いようです。
醤油付けのフグアラの焼き物。唐辛子は使わなくなったようで、うれしい。壷壷に皮。 平成24(西暦2012)年12月15日 さて、本飯は、畳屋の「もめん」。
お酒は「鄙願」で始まり。
二本目のお酒は「獺祭」。グレードは三割九分かな?白桃のような香りにミルキーな味も感じてほんのりした旨味。
今年の八月は(満席で)来られなかったのだが、その時がたぶん「出汁巻き定食」。ということで、ほぼ一年ぶりのご対面。もうちょっと柔らかかった記憶があるんですが・・・それでもしっとり美味しい出汁巻きには違いない。 平成24(西暦2012)年11月12日 さて、晩飯は、畳屋の「もめん」。 時間通りに行けば、一回転目のお客さんが残っていて・・しばらくウロウロ。
お酒は「麒麟山」で始まりました。
二本目は「獺祭」
ここは前世紀から通っていますが、その頃からの冬の一品が蕪や大根の炊いたん。まぁ、こういう料理で多くのリピーターを満足させているわけですから、たいした大根です。 もう既に来年年末の椅子取り合戦ですわ。月に二回は月曜日を休むようだし、休みもまとめて取るようです。ひょっとしたら二回転もやめちゃうかもしれない。なんとかなるでしょう。 平成24(西暦2012)年10月5日 さて、晩飯は、畳屋の「もめん」。 今日もいっぱいだよ。
菊の器に渡りカニ。味噌も絡めてあって旨い仕事。見えにくいけど奥にズイキ。優しい酢の加減。 秋の定番の松茸のお寿司。そんなに美味しいと感じるものではありませんけど、香りはいい。 菊のお椀は、帆立の真蒸に大黒しめじ。いつも磨かれた漆の艶っぽさが吸い地の美味しさを増しているかのようです。 お造りは、鰹に平目。醤油が二種類で、鰹には生姜入りの、鯛には大根おろし入りのポン酢醤油。
二本目は「獺祭」と注文しました。 フルーツは梨と柿。 平成24(西暦2012)年9月 3日 さて、晩飯は、畳屋の「もめん」。
一本目は「鄙願」が出てきました。
お椀は、茶碗を使ったもので、焼きハモと松茸。土瓶蒸しほどではないけど、出汁の香りも生きた吸い地。
ご飯は、サンマ定食。いつものように腸を使った付け焼き。腸の苦味は年々控えめな印象。 平成24(西暦2012)年7月5日 ちゃんとしたご飯は、畳屋の「もめん」。
一本目は「麒麟山」が出てきました。
今月は、牛皿定食。薄味で煮た牛肉に白髪葱に梅肉。あっさり。いつもの豆腐ではなくて、茄子の止め椀。 今月は一品少ないような品数ですが、食材や見栄えもメリハリのある献立でした。 平成24(西暦2012)年6月8日 さて、メインダイニングは、畳屋の「もめん」。
先付けは、ハモ。白いハモが赤い梅肉のソースに浮かんでます。梅肉はお出汁で割っているんでしょう。骨きりしたハモの間に入り込んで、最初は梅の香りと酸味、その後からハモの旨味が口に広がります。
お椀は、伊勢海老の真蒸。黄色い真蒸で揚げてあるのかと思えば黄身も混ぜているそうだ。でも、海老さんの旨味はそれほどでもなかったな。
今月は太刀魚の焼き魚定食。醤油ダレの焼き物に粉山椒ですから・・・蒲焼だな。太刀魚の縁側も脂が乗って美味しいのです。ひょっとしてウナギの代わり・・・だったら寂しいな。太刀魚も美味しい魚ですけどね。味噌汁は、定番の豆腐。 平成24(西暦2012)年5月11日 晩御飯は、畳屋の「もめん」へ。とうとう先月は予約が取れずに(2005年3月から続いていた)月一連続していた訪問も途切れてしまいましたわ。お決まりの席。
サッパリしたお味が浸みこんだズイキがとても心地いい先付けになってます。アワビはいつものように波切り。肝も少々。
冷やしたニシン茄子。濃いようであっさり炊かれたニシンは脂もそこそこ。そんなニシンの味を吸った茄子。ニシンが旨けりゃ茄子まで旨いわけです。 平成24(西暦2012)年3月9日 晩御飯は、畳屋の「もめん」へ。二回転目のカウンター。お決まりの席。
唐津風の器に奇異酢和え。帆立と赤貝。幾分酢が勝っているかなと言う黄身酢。 笹舟にお得意のアラレ揚げは白魚。サクッと噛めば、ムチッと返す白魚の食感。 菜の花のお椀には、蛤。葛打ちしてあります。鶏卵豆腐とヨモギ餅。蛤の旨味が出てくると淡い吸い地に旨味がドンドン増してくる。
二本目は、鈴のチロリで「獺祭」。
先月の「雪うるい」は生で、今月はお浸しです。炙ったバチコを刻んで散らしてあります。シャキシャキとシコシコ。
ご飯には、味噌漬けにした鮭。白味噌の甘いがしっかり移ってます。相変わらず素っ気無い豆腐だけの味噌汁ですが、とても美味しいのです。 平成24(西暦2012)年2月2日 晩御飯は、畳屋の「もめん」へ。相変わらず、いつもどおり。
一本目のお酒は新潟の「鄙願」。軽くてすっきりでも、円やか。
お椀は、蕪汁。カブの甘味がとりわけ気持のいい吸い地。
二本目は「黒龍」。今日の酒のラインナップからは、食事を損なうことは無いけど、軽くて痩せたイメージ。
今日のご飯は、味噌漬けのサワラの焼き魚定食。ご飯も美味しいけど、豆腐の味噌の加減がより好きです。 平成24(西暦2012)年1月30日 晩御飯は、畳屋の「もめん」へ。相変わらず、いつもどおり。
熱々の蒸した柚子窯。銀餡の中に焼き白子が数個。その下には焼き葱のようです。餡の味を確かめて、柚子の蓋をぎゅっと絞りましょう。
宝船のお椀は、鯛蕪。ヘギの鯛の身と蕪、片面に焼き目をつけた丸餅。焼き目をつけて蒸して柔らかくした餅なんでしょう。いつもながらクリアな出汁です。
出し焼き定食。今日は、鰹が効いてるなぁ。あまりやりすぎると魚臭さを感じるよ。 今日は、仕事が遅いようで、いつもより時間がかかる。 平成23(西暦2011)年12月16日 晩御飯は、畳屋の「もめん」へ。相変わらず、いつもどおり。
一本目は「鄙願」。キレイなお酒なんだけど、なんだか店によって味わいが違うように思うんだなぁ。
松のお椀には、カニ真蒸。割ると透明感のある真蒸です。焼いたお餅。吸い地のクリアな味わいも、キレイに磨かれた漆器の輝きも一役買っているようです。
ご飯は、蒸し寿司。たっぷり織り込んでくれましたなぁ。しっかり食べます。酢の加減も好み。錦糸と生姜の甘さもよろしいなぁ。 平成23(西暦2011)年11月17日 晩御飯は、畳屋の「もめん」へ。いつもどおりに満席になります。景気とは関係がない店。
一本目は「麒麟山」。樽で寝かしたウィスキーのような香ばしさが、鼻に付く。老ねたキャラメルのような香りではないけど、好きじゃないな。
丸皿に、帆立・海老を置き、林檎おろしを盛り付けてあります。林檎も悪くないなと思いますけど・・・。
お椀は、椿。香ばしさがアクセントの吸い地。甘鯛の旨味が加わる吸い地もいいし、味の増した吸い地を吸った焼き粟餅も美味しい。 二本目は「獺祭・純米大吟醸・磨き三割九部」。好みの香り・甘味。クエが更に旨くなる。
この季節の名物、大根の炊いたん。 もう来年のシートが埋まってしまっている。そりゃ、ないよねぇ。 平成23(西暦2011)年10月7日 晩御飯は、畳屋の「もめん」へ。いつもどおりに満席になります。 コンロの前に座らせると、玉子焼き器が置いてあります。ふむふむと理解。
一本目は「鄙願」。時間つぶしのアペリティフ代わりの「早瀬浦」に比べると、線が細くて、イメージとして「辛い」酒。
菊の菱皿に、渡り蟹の酢の物。 どうも写真を撮っていて真っ黄色が気になる。お隣さんはデジタル一眼みたいなカメラで撮ってはる。チラッと見える液晶は、やっぱり真っ黄色。いままで色温度の設定はメニューにある「オート」「太陽光」「蛍光灯」「電灯」くらいをいじくっていたのだが、白っぽい皿を「白データ」として取り込んで撮ってみた。カメラをかって7・8年たったが初めて取り込みに成功した。めでたし、めでたし。なんで気が付かなかったんでしょうなぁ。
お椀は、ススキ。名残の鱧ですが、会わせてあるのはニュウ麺と胡麻豆腐。ここの吸い地はとっても熱い。胡麻豆腐もしっかり蒸されてます。裏でミノちゃんが手際よく作っているんでしょうなぁ。大体同じような時間帯で始まるのもいいんでしょうな。 二本目は「獺祭・純米大吟醸・磨き三割九部」。丸みを感じるて、呑んでいることもあって「旨い」としかいいようが無かった。山口県のお酒と聞かれれば東洋美人を推していたんだけど、獺祭の方が口当たりが優しくてサバケがいい。どちらかが劣るという意味ではないよ。
お浸しには、松茸とシメジ。冷たくなってもちゃんと松茸の香りがしております。 もう来年の夏がプラチナシート? 平成23(西暦2011)年9月9日 晩御飯は、畳屋の「もめん」へ。いつもどおりの満席。
先付けは、白酢和え。和え衣の上に皮むきの茄子、蒸し立ての暖かい海老さんを二匹。冷め切った海老さんにはない旨味が美味しい。フルーツといっても日本料理では古くから使われて、違和感のないイチジクと柿。 二本目のお酒は「黒龍」。軽い酸味を感じる爽やかな軽い味わい。
油物は、ホタテの貝柱をお得意のオカキ揚げ。二つに切って出てきますが、火の通ったレア状態。 平成23(西暦2011)年8月1日 晩御飯は、畳屋の「もめん」へ。少し予約時間に遅れてしまって、苛められる。 今日から八月の献立。
ガラスの器に先付けの梅肉合え。ほんのり暖かい鱧に海老さん。旨味が増す感じ。梅肉は出汁で割っているのかな?梅肉だけでお酒が呑めるくらい。 小振りの鮎は、素揚げ。もちろん頭から食べられます。腸の苦味のある鮎と、甘いトウモロコシ。
お造りは、イセエビ。初めてかもしれない「モミジオロシ」の入った醤油で頂きます。山葵で醤油より海老の甘さが活きているかもしれない。 デザートは、メロンとさくらんぼ。 店も歳を取ったのか、頭上の和紙越しの照明が黄ばんできた。焼けてきたというべきかな。ということで、どうも最近のココの料理はデジカメで黄色く撮れてしまう。とっても気に食わないんだけど、いまん処 手立てがない。 平成23(西暦2011)年7月20日 台風の影響もあって、日本料理屋の食事に一抹の不安を覚えつつ、予約が取れた畳屋の「もめん」へ。いつもの席が空けてあります。
銀の皿には伊勢海老をほぐしたもの。酢のジュレがかけられてます。いろいろ応用の効く酢の物お先付け。 つや消しの黒のお椀を裏返せば、天の川。三枚に下ろした鮎を皮目から炙ってます。焼きナスは皮をはいでます。それに固めの白胡麻豆腐。徐々に香ばしさが増してくる吸い地。 さて、台風の影響が魚に・・・と思ったら、アワビでした。アワビなら生簀で持っている魚屋もいるだろうから、海が荒れても大丈夫だな。丁寧に波切り。コリッとした食感だけど、牡蠣にも負けない海の香りが口の中に広がる。あわせて肝を潰して醤油の中にボテッと入れてあります。醤油は香りだけにして肝で食べる感じで食べると、言葉に出来ない味です。
お椀に出た、鮎の中骨が揚げられて出てきます。 デザートは、メロンとさくらんぼ。 平成23(西暦2011)年6月16日 晩御飯、畳屋の「もめん」へ。ちょっと遅れたら、皆さんもうスタートしてはる。一斉スタートではないけど、予約時間が決まっているので、自然と皆さん一斉スタート。皆さん律儀。
この季節が美味しい毛蟹に良く出会います。ここでは玉子豆腐が蟹のお相手。蟹の味に玉子豆腐が負けてるようだけど、蟹酢のジュレはとても美味しい。芯を抜いた花丸胡瓜? ウニのお寿司。ウニは上品な甘さで口の中で溶けていくんですが、上品過ぎるようで寿司飯だけが、残るようなイメージです。ウニだけ出して欲しいな。
お椀は、ひろうす。ふわふわの揚げたひろうすの脂と、中の海老の香りがとても素晴らしい。吸い地も美味しくなるし、ひろうすにも吸い地の味がしみこんでこれも美味しくなる。 平成23(西暦2011)年5月9日 晩御飯、畳屋の「もめん」へ。 二回転めのお客が重なって、奥のミノちゃんが大忙しの様子が目に浮かぶ。
加減酢の先付けで、蒸しアワビとシロズイキ。もう少しだけズイキが柔らかくなって草っぽさが消えると完璧だな。浪切りされたアワビの味が抜群。 暖かい油物一品。オカキを衣に帆立の貝柱。半分に割って提供するということは、火の通し方に自信があるということだ。レアでジューシーな帆立でした。 お椀は、鯛にゅう麺に胡麻豆腐。昆布の円やかな吸い地。 お造りは、アマテカレイとその肝。鳥貝。連休には、丹後まで鳥貝を食べに行ってきたというてはります。小振りながら甘味のしっかりした鳥貝。山葵醤油で頂く。アマテカレイはポン酢醤油。縁側も身に付いて卸されているので、いい塩梅に旨味が乗ります。縁側が付いてない部分は肝をつけます。これもまた旨し。 二本目は、いつもはない「喜楽長」。ほんのり甘味のある落ち着いた丸い味。とても綺麗な味。 京都ではオバンサイの一つの「ニシン茄子」。タップリの茄子。 油物には、鰈のメイタ。ついつい、海老の足や骨煎餅からポリポリと食べちゃう。ホクホクの鰈の身。藻塩、レモンが出ますが、塩だけ使います。
久しぶりの「出し巻き」定食。止め椀はなく、じゃこおろし。出汁巻きだから、大根おろしの組み合わせでしょうか? 今日も、予約の電話が入ってますが、新しいお客さんを入れる余裕がないということです。電話で取れないならと、連れてこられたお客さんがその場で予約を取って・・の繰り返しでは、ねずみ算です。しょうがないねぇ。 平成23(西暦2011)年4月5日 晩御飯、畳屋の「もめん」へ。 キャンセル待ちの方がおられるので、いつでも満席。
最初は、碧の綺麗なうすいえんどう豆の豆腐。豆の香りもいいんですが、ウニの甘味と山葵の辛味がとてもいい。この時期、いろんなところで葉山葵がでるけど、辛味の点でココが一番。山葵で合えているのかと思うほど辛味が残っている。一工夫というか、そういわれればそうなんだ。淡路のウニでしょう。被っちゃった。日本料理屋の仕事だと感じ入るウニの食べ方。 お寿司は、平アジでした。おろしポン酢(?)が乗っていて、そのまんまパクリと食べる。 壁の花も桜でしたが、お椀も桜。ほたての真蒸は、流行(?)の身がゴロゴロタイプではない。ふんわりシットリ。タケノコ・蕗・木の芽は定番の組み合わせ。やっぱり桜の時期は「たけのこ」が出てこないと駄目だ!(と花見弁当を思い出す)。 お造りは、鯛とハリイカ。どちらもネットリと、コナレテおります。今日はなぜか、醤油をイカにつけた時の醤油の香りが取り分け素晴らしい。
白酢和え。上に乗った山菜はお馴染み「雁足」。一番底にアスパラガス、その上にウルイ。両端に程よい酸味のトマトがあって、甘めの白酢の和え衣とあいます。白酢だけでも酒が呑めるぞ!ってもんです。 今年のGWは日本橋とツーリングに出かけるようだ。事故のないようにね。 平成23(西暦2011)年3月2日 暗くなってから、畳屋の「もめん」へ。 燗付けの鉄瓶の前。すでに満席。
先付けの一品目は、帆立と赤貝。例年より濃いお味? 先付けの二品目は、白魚をアラレを付けて揚げたん。丁寧な仕事で、尻尾を残して(当たり前か)まっすぐに揚がってます。
菜の花のお椀には、玉子豆腐と蛤。クリアな吸い地。玉子豆腐と若布の相性っていいようです。吸い地に味と取られたのか細かく包丁の入った蛤は(葛を打っているようですけど)味の抜けた印象を受けます。吸い地が美味しいのそれでいんですけど・・・。
旨い味噌漬けの魚はブリ。あまりにも旨味が強いので、満腹だ。 デザートは、いろんなフルーツに黒豆とお得意の練乳羹。満腹になった胃袋だが、別腹にしてくれたのが、ジュレの心地よい香り。 平成23(西暦2011)年2月18日 メインダイニングは、畳屋の「もめん」へ。 「おぼえてますか?」と見慣れない顔から挨拶を受けるが、忘れてますよ。爆発事故の煽りを受け休業した法善寺のお店から、その時期に手伝いに来ていた男性でした。覚えてません。今は香港の寿司屋で働いているらしいが、二ヶ月間だけ居るそうだ。
先付けの一品目は、蟹。 先付けの二品目は、白子豆腐をアラレを付けて揚げたん。
椿のお椀には、自家製のひろうすと玄米餅。ユルユルのひろうすは箸で摘むと出汁に溶け出すような柔らかさ。口に持ってくる端からも零れちゃったりもする。恥ずかし。玄米餅はボソッとした歯ざわり。
年一回の蒸し寿司。刻んだ鰻。これぐらい錦糸が乗っていると嬉しくなります。熱々の蒸し寿司なので甘酸っぱい香りが馥郁と香る。なぜだか「大盛り」にしてくれて、あふれそうです。出されたものは意地でも食べます。
デザートが、メロンと苺。お得意の練乳羹。
二ヶ月間とはいえ人が増えたカウンターは、50%増しの賑やかさ。香港の寿司屋さんで活躍中? 平成23(西暦2011)年1月6日 晩御飯は畳屋筋の「もめん」。
今日は「麒麟山」から出してきた。 緑釉の松毬の器が面白い。香りのいい白子豆腐。残念ながらフグではこの味は出ないなぁ。これに合わせたかのようなポンス醤油がいい味。 世情では高額になった蟹は出ないかなと思ったけど、出てきた。茶碗蒸しに蟹味噌を流しかけたもの。いいお味。百合根が甘いこと甘いこと。 蟹酢。今年はデンと蟹足は出てこないのかな?寂しいなぁ。しかし、どこからやってきた蟹だろうか?
宝船が描かれたお椀は、鯛蕪。鯛をへぎ造りにした切り身とトロケる蕪。透明感があるけどしっかり味の吸い地。焼餅は硬めに焼いてありますな。
今日は、コンロのそばだったので、出汁巻きに見入る。焼きあがっているときからフワフワなんです。フワフワの玉子が油の上を滑って巻かれていくのはワクワクしますな。白菜の漬物、豆腐の味噌汁・・・王道だ。 平成22(西暦2010)年12月14日 予約の時間が来れば、畳屋筋の「もめん」へ。 定位置の隅。気楽でよございます。
柚子釜に焼き雲子。雲子って食べたときにトロンと白子が溶けるような舌触りが無いと旨味の要素が一つ減った気分になるんですが、それはそれで火加減が難しい。ところが絶妙です。炙った焼き目が付いて表面はしっかり、中はトロトロ。柚子釜の中で硬くもならずに、巧いものです。とろりとした葱が底にあって、香りをプラス。餡の出汁もすばらしい。 ウニを乗せたお寿司二貫。ちゃんと目の前で握って、ウニを載せはります。振り塩。
松のお椀には、蟹をヒロウスにして、脂に通してある。真蒸より、出しの旨味を吸って美味しくなるヒロウスに香ばしさと脂のコクが加わる椀種です。旨さは出汁にも広がって行くという仕掛け。丸餅も焼き目がつけてあります。 デザートは、洋梨・あまおう等。「あまおう」とはいえ「すっぱおう」。この時期なら一番果だと思うけど、いまいち。イチゴは不作なんだろうか?
ここの客層を眺めていると、あちこちで食べてきた人が最後に辿り着いてたむろしている感じだね。それぞれに贔屓があるようで、そんな引き倒しを聞いているのも楽しい。でも、話題に出てくるのは、もう語りつくされているような名店ばかりなのが、どうなのかなぁ?って思うんだけど、黙って聞いておるわけです。 平成22(西暦2010)年11月19日 予約の時間が来れば、畳屋筋の「ミシュランから消えた店」へ。
先付け三種、八寸風に吹寄せ風。揚げたての車えびは足つき、尻尾つき。バリバリでポリポリで香ばしい。焼き目をつけたほんのり温かい帆立貝柱に林檎を摺り下ろした加減酢。小さい片口の器に長芋短冊をそこに敷いてウニのトンブリ和え。 お椀は、蟹真蒸に焼き餅。吸い地は蟹の味を考えて控えめ? お造りは、クエ。磯の香りが嫌がられることもあるけど、ポンスよりは醤油の方が好みですね。イチョウの器に白身のクエが綺麗なグラデーション。
二本目は「黒龍」。
今日のご飯は、鰆の味噌漬け。むちゃはここのご飯が一番安心。土鍋や羽釜はどうしても水加減や火加減、蒸し加減が安定してないように思うことがしばしば。それに比べて美味しさの安定度はぴか一。それに、シンプルな豆腐の味噌汁がとてもいい味。
今日はややこしい事情でデジカメを控えたけど。まぁこちら。せっかく日本料理屋にワインも持ち込んでいるのに、マリアージュには一切の言葉が無いのはプロのブログとしてはいささか頼りない。合うのか?合わないのか?そこが肝心で知りたい壷なんだが、的外れだよ。ワイン会のお客さんの方が良く分かるな。 平成22(西暦2010)年10月14日 予約の時間が来れば、畳屋筋の「もめん」へ。
前菜は菊の楕円皿。小さくサイコロ状に刻んだ梨がソース代わり。フルーツを使うのは未だに今一つ好きになれない。 炙った松茸に酢橘をギュッと搾って降り柚子。スライスして薄いんだけど、香りがいいなぁ。
お椀は、例年通り茶碗を使った煮物椀。焼き鱧と松茸。鱧を焼き霜にして蒸し缶に入れていたようですが、炙ったるだけに食感がしっかり。お椀の中でグチャーと崩れることも無いので、最後まで、吸い地が汚れません。酢橘が用意されていないのは、正しいと思います。
今月は人気者の出し巻き定食。最近では少なくなったような気がするけど「カラスミ大根」というのがあります。余り感心できないけど、同じように「なんで出汁巻きに大根おろしを添える」のかが不思議。そう思っているので、ここの出汁巻きには納得。玉子焼きならまだしも、出汁巻きに醤油を使う人がいるのは論外ですな。 平成22(西暦2010)年9月1日 予約の時間が来れば、二週連続になるけど畳屋筋の「もめん」へ。9月は今日しか空いて無いんだというので、献立変わりの初日の訪問。自然と、二回転がしっくりしてしまったお店。
お得意(?)の白酢和え。和え衣だけで、お酒が進むお味。エビは茹(?)立て。甘いイチジクや柿が白酢ととってもいい相性。
お椀は、湯葉真蒸。木耳とか百合根とか具沢山の真蒸です。その真蒸を揚げて、吸い地にコクが加わります。そのせいか、吸い口の香りやカツオの香りが少し遅れて広がります。
ご飯は、鮭の味噌幽庵の焼き魚定食。鮭の皮は取り除かれております。それでも皮下辺りの脂なのか、テカテカとジューシーに光ってます。いつも思うけど、豆腐の味噌汁が旨い。 平成22(西暦2010)年8月25日 予約の時間が来れば、畳屋筋の「もめん」へ。
ガラス鉢に先付け。鱧もエビも、入店と同時に裏で調理を始めはります。熱々ではないけど、旨味の広がる温度だと思えます。
お椀は鮎と胡麻豆腐に素麺。三枚に下ろした鮎の2枚が焼かれて素麺の上。焼いた香りは控えめで柚子の香りが立ちます。胡麻豆腐は、ネッチャリ。舌の上で溶けると、微かにミルクのような香りも残ります。その後で、三枚に下ろした中骨の骨煎餅が出てきます。尻尾の付け根のところに穴が開いているので、串刺しで焼いてあるそうだ。カリカリです。そつが無い。 最後は水菓子。 平成22(西暦2010)年7月6日 晩御飯は、畳屋筋の「もめん」。 燗酒用のコンロの正面の暑いカウンター。
お椀は、湯葉豆腐、アワビ、ナス。豆腐には味がしゅむということはないけど、ナスは吸地が染み込んでとても美味しい。だんだん味が重なって、旨味が増してくる吸い地です。 お造りが、イカの上にウニ。なんだかボリュームダウンしてるんじゃないかと・・・。特にウニ。 二本目は「黒龍」。
お得意の素麺。素麺つゆも美味しいので、呑めちゃう。 平成22(西暦2010)年6月10日 晩御飯は、畳屋筋の「もめん」。
大鉢に氷を敷いて、銀の皿に盛られた玉子豆腐と毛蟹の酢の物。キリッと冷えた豆腐と酢の加減が大変よろしい。 前菜の二品目には、鮎のから揚げ。稚鮎を天ぷらにするときは五匹揚げてくれますが、今日は一匹。「たった・・」と、一言余計なことを言っちゃいました。よく考えれば、前菜ですからね。反省だ。
お椀は、湯葉真蒸。シンプルな椀種。中に海老さんが入っていました。湯葉がふんわり。油で揚げた真蒸からの油が吸い地に浮いてますが、ちと多いような印象。徐々に湯葉と海老さんの味が吸い地を旨くしていきます。でも、吸い口が、青柚子を摺り摺りしただけでは弱いな。蓋を開けたときに忘れたのかと思って、良くないけど、お隣さんを確認しちゃいました。
丸干しご飯定食。ガスコンロのあるところに、かんてきを置いて炭火焼。三匹。止め椀の味噌汁は、にゅう麺でした。来月には冷たい素麺かな?
めでたい話は、お客さんにまで広まっているようで、「本湖月」が媒酌で、「もめん」が挨拶すると、進んでいるようだが・・・・ 平成22(西暦2010)年5月10日 今日のメインディナーは、「もめん」。なんとか今月も暖簾をくぐれました。
一本目は鄙願。酢の加減を損なわないお酒ですなぁ。鄙願は季節によって味が違う(仕込が違う?)というけど、この季節は美味しい料理に合います。 器に寿司飯を握って、盛りいれ、上から胡瓜を細く刻んで乗せてある。その上にデンとてんこ盛りのウニは北海道産。盛りつけに一工夫ですな。
お椀は、鯛にゅう麺。いつもいいお味。一口目より、二口目、とだんだん香りが立って、味が深まってきます。
今日はコンロと反対側の遠い席だったので、フライパンの妙技を見られなかった、人気メニューの「出汁巻き」。いつもと変わらない豆腐の味噌汁は、ここでは、出汁巻きに一番あっているように思います。粉山椒の香りも好き。妙なタイトルのマンガが現実になっちゃった。 平成22(西暦2010)年4月14日 予約時間をちょっと過ぎてしまって、「もめん」。2回転目だけど、空席あり。キャンセルでたかな?今じゃ新規のグループ予約は10月になっているらしく、半年先。お客さんも忘れることがあるらしい。
唐津の器に黄身酢が鮮やかな先付け。鳥貝と帆立にしっかりと絡めていただけるように、黄身酢が盛りだくさん。ほのかに辛味も感じます。
このところ、お椀までに二品お出すようで、今日は鯛の握り。二貫。立派な鯛で鯛が口に残るのです。酢橘風味。鯛が出るとは思ってなかったので、ワイン屋と重なってしまった。
今月の定食は「鮭」。味噌幽庵だったと思うけど・・・、幽庵だったかも。デパートではお高い「時鮭」なんかが出回っていたけど、定食屋だけに「紅鮭」のようです。定食に出てくる、極々シンプルな豆腐の味噌汁が美味しいと感じます。 平成22(西暦2010)年3月4日 メインのディナーは「もめん」。今月もなんとかもぐりこめました。当然満席。
記憶に無い先付け(今日4品目の先付けだな)の飾り。小振りながら蛍烏賊。金を塗った帆立の貝殻に、茹でた葉山葵を敷いて、アワビを盛り付けてある。びっくり葉山葵で、茹でた葉山葵でこれほど辛いものは記憶に無い。山葵の根っこも混ぜているのかと思ったくらいにしっかりガツンと辛い。残念ながら香りのほとんど感じない時もあるのだが、なんせお隣さんは辛すぎて残されるほど。自慢げに腕を叩きながら、茹でる温度で全然違うことを教えてくれはりました。
ここでの先付け二品目は、お得意の油物。白魚5匹。香ばしく揚がった衣が旨すぎて、白魚が霞む。
定食は、焼き魚の定食で、アマダイ。ほろほろと崩れる柔らかさ。半端に残っていたようで、他のお客さんは太刀魚(塩焼きかな)。今月も味噌汁がなく、氷魚がでた。 平成22(西暦2010)年2月15日 今月もなんとか入店できた「もめん」へ、晩ご飯を頂きに行きます。
御馴染みの蟹にかに味噌ジュレの先付け。甘さを感じる酢の加減が、蟹だけじゃなく胡瓜にもピッタシ。 お得意の油物は、昔、ゴマ豆腐を白子のような味わいに仕上げていたのだが、白子豆腐そのものを揚げてます。白子の風味は少し弱いけど、塩の加減と香ばしさとが美味しい組み合わせ。
椿の描かれたお椀は、曰く「アマダイのカブラ汁」だそうだ。面倒くさいことを云えば「・・汁」というのはご飯と一緒に食べる時に使う名前で、煮物椀の時には「・・・仕立て」と呼ぶと、四条流の本には載っていた。(昨日読み返したばっかし)。そんなことは味には関係ないけど、一口目は鰹の香りが高く、改めた二口目にカブラの甘味が現れてくる吸い地。薄く葛をひいてトロミを出してあります。香ばしい焼いたアマダイとカブラを使って、かぶら蒸しの代わり種ですな。カブラ蒸しなら絞ってしまう絞り汁を使っているんでしょうか?
ご飯には、味噌漬けのブリの焼き魚。漬かり過ぎかもしれないけど、濃い味。たまに出てくる茶碗蒸し。なんといっても出汁が美味しい。 相変わらず予約が取れない。二名以上の予約は6月以降でないと空いて無いとかいうし、五月の連休で、入りきれないお客さんが六月に回って、順繰りにあふれかえっています。毎日のようにホテルから、外国人の予約問い合わせがあるようですが、大変ですな。そんなお客は、どこへまわっているんでしょうなぁ?! 平成22(西暦2010)年1月29日 畳屋筋の「もめん」へ、晩ご飯を頂きに行きます。 カウンターは、入れ替えのはざまで、まだ折敷も揃ってないけど、続々と、満席。
先付けにしては、美味しすぎる銀餡のかかった焼き白子。底まで白子なら文句なしなんだけど、湯葉で底上げ?味を確かめてから、柚子蓋をギュッと絞ってみましょう。 二品目の先付けが、お寿司。ネットリした旨みの鯵の味。
七宝を乗せた宝船のお椀は、鯛蕪。玄米餅。シャープな切れ味の吸い地。柚子が香りが溶け込んでも更に美味しい。
久しぶりの、出汁巻き。見ていると大事なことは、しっかり油を引くこと、まめに空気で膨らんだところを潰すこと、焼き固まらない微妙なところで巻き上げること。出汁がたっぷりでふわふわだけど、決して焦げるような下手を打ちません。いつも、ごはんのおかずとして美味しいものばかりだけど、とりわけ人気者なのが、うなづけます。釜で炊いてないけど、美味しいご飯。土鍋で炊いたから美味しいというのは、間違いだと思いますね。
どれもこの季節に繰り返し出してきた料理だけに、雑っぽいところは感じないけど、今月はどれも出来すぎじゃないかなぁ。 平成21(西暦2009)年12月10日 本当の晩御飯の畳屋の「もめん」へ入店。11月の連休で店内の土壁もすっかり出来上がって、しっくり落ち着いてます。 また、ケーキ屋さんでよく合う先生も遅れてやってきはります。
まず「鄙願」がでます。気分がいい状態だが、このお酒は不安定さをどうしても感じてしまいますな。
もう一品の先付けは、塗りの箱に二品。海老のあられ揚げ。尻尾まで食べられますというけれど、釈迦に説法。身の部分には足も隠すように巧いこと揚げてありますなぁ。壷壷には、短冊にかに味噌和え。塗りの折敷に吸い付くような箱の底である。まっ平らとまっ平らが重なって空気が押し出されてくっつくことを「真空接着」とか言うんでしたっけ?
今月の定食は、鮭の味噌幽庵の焼き魚定食。既に鮭の皮が剥かれちゃってます。 既に3月の予約が埋まっているけど・・・・。年末年始の営業を聞くけど、関係ないや。来年もよろしぅ。 平成21年11月12日 予約の時間が来たので畳屋の「もめん」へ入店。 2回転目の一番客のようだが、いつものように満席。先月ケーキ屋であった先生もやってきた。
結構いい気分で酔ってたりしますが「鄙願」。ムラがある鄙願で、今日は甘い口当たりだが、熟成香はしない。
お椀は、海老真蒸と粟餅。車えびがゴロッと入って、すり身にも海老が入っているんだろうけど真蒸自体には玉子の香りが強い。味わいは玉子真蒸。お得意のお餅の椀種。先日に続いて今日もバランスのいい吸い地。 水菓子。 予約の取れないお客さんが、先送りで先行予約を行い、既に2月も余裕がないそうである。予定立たず。 平成21年10月27日 予約の時間が来たので「畳屋筋の掲載不許可の☆☆」へ入店。 当然ながら、二順目だけど、満席。電話での問い合わせに、「年内満席」!!
菊の花皿に、リンゴ酢に隠れて見えないけど、イセエビのほぐしたん。イセエビの旨みがリンゴ酢に負けちゃってるような気がします。去年はジョナゴールドと言ってましたが、酸味も少ない柔らかな奄美のある酢の加減。 お寿司二貫。温かい酢飯に焼きたての松茸スライス。塩を盛って、酢橘をかけて、振り柚子。
いつも感心するのは、お椀の艶。曇りのない塗りの椀に吸い地の美味しさが映えます。椀種の真蒸はホタテ。
端休めに、冷たい稲庭うどん。 平成21年9月28日 さて、遅い目の晩御飯は畳屋筋の「もめん」。 シルバーウィークを利用してカウンターの内側の聚楽の壁を塗りなおしたそうです。新しくしたことを喋りたくてうずうずしているようなのである。11月の連休でカウンターの後ろ、来年のゴールデンウィークで洗面所を塗り替える計画だそうだ。重要文化財の修復や官休庵の仕事をしている左官さんだそうで、今回は天王寺の赤土を使用していて、年を経ると黒味がかって来るという。
お得意の白酢和え。もっと出汁の香りが高かったような記憶があるのだけど・・・。皮をむいたナスを乗せ、蒸した車も皮むき。食べやすいようにしてます。丸にくりぬいた柿。
土瓶蒸しならぬ、茶碗蒸し風の鱧松茸も、毎年の清汁仕立て。鱧は焼き目をつけてあります。難点は、茶碗が熱々で、持ちにくいこと。 平成21年8月10日 さて、遅い目の晩御飯は畳屋筋の「もめん」。盆休みが長いと、席の確保も難しい8月であるが、そのあおりで、9月も隙間がないとか。とにかく今日の献立は、
カットグラスの器に酢の物。錦糸瓜って・・・「そうめんかぼちゃ」の事でした。最近よく使われます。ほんのり、塩を振って焼いた白焼きのハモはほんのり温か。グラスの下に氷が敷かれていますが、全体にほんのり温かい前菜。 蓋の表にお月さま。蓋の裏とお椀の鏡に夕顔。精進な椀種は湯葉真蒸に若芽。味に混じりけがないので、素直に香りが楽しめる吸い地。とてもバランスがよくてまとまりがいい。真蒸の上には、炙ったバチコ。次第に塩の香り、礒の香りがふんわりと吸い地に移ります。
お造りは、箱に盛られた淡路のウニ。バラツキガあって、甘いのやら、水っぽいのやら。当たりはずれの日もありますな。箱をポンと出して、仕事はあまりしてませんな。別のガラスの器に、剣先いかもでる。 カップに入ったフルーツに桃風味のゼリーをクダクダにして入っております。 平成21年7月16日 さて、本当の晩御飯は畳屋筋の「もめん」。相変わらずの盛況ぶりで、だいたい同じ時間帯に2回転目。それでも、作り置きはせずに、それぞれのペースにあわせて、丁寧な仕事。
美しいカットガラスに、淡い梅肉。ほんのりと温かいハモの湯引きが旨さをだしています。焼き霜のハモにしても少し温まっている方が旨く感じます。写りが悪くて、黄色ぽくなった。
お椀の蓋の裏には、天の川。椀種には、海老の真蒸。上品に仕上がってますが、旨みは弱い。
もうすぐ土用。今月はウナギのかば焼き。一色産らしい。 平成21年6月16日 さて、本当の晩御飯は畳屋筋の「もめん」。2回転目の予約。言わずもがな2回転目も満席。
芋の葉っぱに、玉子豆腐と毛蟹。ジュレが酢の物になっているんだけど、食べるにつれ、酢を感じなくなるほどの柔らかい加減。 お椀に、うっすら脂が浮いた出汁。百合根・海老入りの湯葉真蒸を揚げ、コク・旨みを出してあります。吸い口が木の芽。ジュンサイと長ひじき。真蒸を崩していくと出汁が濁り、豆の香りもうっすらと。 お造りには、鱧のおとし。旨みが染み込んだハモ。梅肉とワサビがでる。どこかで食べてるように、グチャグチャに混ぜてみる。酸っぱくなく加減してある梅肉は、それだけで酒の肴になる。 2本目は「黒龍」。 奈良・吉野の丸ナスの翡翠煮。茄子半分に茗荷。茄子だけというシンプルな料理だけに、出汁が大切。当然飲みます。 あわびの殻の中に焼かれたアワビ。肝のソースが絡んでおります。白味噌・バター、肝。深いコクのある旨い味になっております。これもソースだけで酒の肴になっちゃいます。蒸し焼きになったアスパラまでも美味しい。 <P> 定番のお得意の出汁巻きの定食。特等席なのでしっかりチェック。おや?二人前でもフライパンの半分で焼くようになってますが・・・ちょっとフライパンが乱れているようだ。いつもより形が崩れちゃってます。今宵は一番最後の玉子焼きになったせいか、いつもより出汁が多いようで、出汁巻きの器にじんわりと出汁が滲みだしてます。必要ないと思っていて先日まで気がつかなかったけど、出汁巻きには大根おろしを添えるのが普通のようだ。ここでは、そんなのない。 水菓子はマンゴ(だけ)。 平成21年5月13日 夕食は遅い目の予約の「もめん」。 主人の意向と異なり、ミシュラン掲載で話題になって、そのこと自体が迷惑になりかねないとは思いますが、影響力のないむちゃは、(ミノちゃんの突っ込みにもめげず)いつものようにメモに残しておきます。
先付けが淡い淡い酢の物。蒸したアワビもいいお味。ねっとりしたオクラが加減酢にトロミを加えて、ずるずる飲干します。
サザエに螺鈿がキラキラ光るお椀。鯛の切り身に細い素麺。下に胡麻豆腐が隠れてます。下味のついたいんげんまでも美味しい。
今月のごはんは、太刀魚の焼き魚定食。脂が滲んでふんわり焼き加減。ふっくらご飯。お漬物が塩辛かったのが残念。 平成21年4月7日 夕食は一回転目のお客さんの途中からの入店になった、畳屋町の「もめん」。2回転目に若干の余裕。 カウンターのほぼ定位置に席があけてあります。 折敷が四方の黒の梨地に替わっていて、箸置きもなくなった。箸置きがない場合の箸の置き方を知らない人もちらほら。
葉皿に緑色の碓井の豆腐。甘いウニをぼてっと載せて、辛味のアクセントに花わさび。出汁を張って出てきます。甘味と辛味が美味しくいただけます。
お椀の蓋を取ると、桜。コロコロしたサイズのホタテがゴロゴロの真蒸。深みのある出汁。
今日のご飯のおかずが、太刀魚の塩焼き。しっとりとホクホク。ちょっとだけ、ご飯をお替り。塩焼きした太刀魚は脂の乗りがいいので、いつもの豆腐の味噌汁ではなく、チリメンおろしになっております。 平成21年3月10日 今日も2回転目の予約に回って遅い目のご飯は畳屋町の「もめん」。しっかり満席。
黄身酢を皿に盛り、ホタテ・ホタテ・鳥貝と乗せ、食べるときに絡めます。 香ばしいあられの香りが立って、白魚はむっちり。4匹
お椀の裏には、菜の花が咲いて、椀種は、蛤と鶏卵豆腐。玉子の匂いは全くない。お出汁は、若芽の香りも感じる出汁の加減。ハマグリの旨みも加わって、美味。
久しぶりの出汁巻定食。 平成21年2月12日 2回転目の予約に回って遅い目のご飯は畳屋町の「もめん」。
足とほぐした蟹にミソのジュレをかけた先付け。 お椀の蓋裏が椿。玄関も椿でしたな。にしおか君は「かぶら汁」というてます。かぶらのミゾレ仕立てのお椀というべきでしょうか?アマダイの塩気、かぶらの甘味、香ばしい餅の香りに柚子の香り。 お造りが、よこわとヒラメ。いい香りのよこわ。縁側がないよ! 二本目は「〆張鶴・純」。 ぬた。和え衣もここちいい旨み。なにかの味が突出することがなく、いい塩梅。 箱に鍋の具材が入ってでてくる。コンロの上の小鍋には既に肝が入っていて、グツグツ煮えるのを我慢して待つ。ネギに、火を通した白菜。下処理に余念がありませんな。
ご飯は、ブリの西京焼きの定食。 隣のお客さんらを巻きこんで、久しぶりに話こんでしまいました。 平成21年1月8日 晩御飯は不景気知らずの「畳屋町」。壁に手が入っていて開店当時に戻っている。無骨なこんろも使わない時は隠すようにしたようだ。すっきりしたイメージ。 鏡餅がまだおいてありますな。
一本目のお酒は「鄙願」。 蓋つきののぞきが出てきて、中身は柚子の香る茶碗蒸し、具には焼いた白子。 最近は、先付けが2品になったようで、今月の柚子釜には、フグの湯引き。てっぴとかいろんなところがグチャグチャと下ろし和え。シャキシャキしたのは白菜の芯。
2本目は「〆張鶴」が出る。 デザートには、果物2種。おおきいイチゴ。 平成20年12月11日 晩御飯は2回転目しか席があいていなかった、「笠屋町」。不景気の中、日本料理では一人勝ち(?)である。 2回転目の準備も整い、お客が入れ替わったカウンター。 少しずつ料理もアレンジが加えられてます。
先付けは、暖かい柚子釜。先月はクモコを豆腐にしたので、今月は葛で練り上げたという一品。来月はきっとフグの白子になるんでしょう。底に刻んだネギの香りも高い。トッピングしてるのが芽ネギを細打ちしたもの。むちゃは柚子の蓋の裏の果肉をレンゲで軽く押すと数滴したたる雫の香りで十分でございます。ギュッと搾るのは頂けない。 次も熱々の揚げ物。トロトロに溶けたカマンベールの衣にはアラレ。パリパリの中にトロリンとした塩味が広がる。富田林のエビイモは肌理細かく、ぬっちり。少しだけ(この量が微妙だ)かかった合せ味噌のタレが、香りを添えて旨い。
お椀は、松の蒔絵。蟹の身たっぷりの真蒸。
今月は白ごはんの定食でなく、蒸し寿司。やわらかい酢の香り。ちらっと見渡せば、どのお客さんも盛り沢山。 平成20年11月10日 観劇にあわせて食べに行くのが、日程的に楽なんだけど、そんなこと言ってたら、店に入れない「畳屋町」。しかも2回転目しか、あいてない。
最初に白子豆腐がでたけど、今日は突き出しが二つと言って、直ぐに温かい揚げ物がでたので、そちらから頂く。あられの砕き方で食感や味が随分変わるもので、ここはカリカリが近いかな。ざっくり砕いたアラレだ。尻尾までしっかり食べられます。ばちこの天ぷらは初めて。噛みしめるほどに塩分が滲みだしてくる。 臭みの全くないクモコで、コクのある豆腐。キメ細かい豆腐がネトーと口の中で広がる。昨日も雲子だったし、明日もクモコ?
月にススキの武蔵野の椀。椀種が、湯葉真蒸を揚げたの。木耳やら百合根やらで見た目はヒロウスだが、豆腐は入っていない。香ばしさを出しているのは焼き粟餅。ほとんど餅に思えるのだが、諸物価高騰のあおりを受けて粟の量が減っているとお嘆き。
今月はチャンピオンの出し巻き卵。キチンと巻き簾で形を整えられる固さ(柔らかさと言うべきか)なんですが、ジワリと出汁が滲みだしてくる出汁加減。いつもの豆腐の味噌汁なんだけど、出し巻きの時が一番旨く感じる。 電話ではほとんど予約が取れない状態だというので、食べ終われば、皆さんが日程調整。とくにグループでの予約は大変。とんでもないことになってる。 平成20年10月23日 晩御飯に向ったのが「畳屋町」。いつも、1回転店目でもなく、2回転目でもない中途半端な時間のわがままな入店で迷惑をかけております。お客さんが途中でいなくなるけど、すぐにまた満席だ!1回転で帰ることはないです、と西岡君もお疲れ。 月替わりの献立はネットで流れているので、メモもらくちん。
焙った貝柱に、尻尾まできれいに剥いた車に、摺りすりしたジョナゴールドに出汁と酢で和え衣にして、たっぷり乗せた先付け。銀杏と黒豆。リンゴの酸味と甘味を旨く生かしてあります。
松茸の握り鮨。秋の定番。わさび、すだち、塩、降り柚子。
2本目以降は「黒龍」。
のぞきに稲庭うどん。口直し。お肉の後、次の魚料理の為の口直しだといわれる。納得。 来月の文楽帰りの予約を取ろうにも、取れない。どうしちゃったんだい。 平成20年9月24日 今日の晩御飯は、「畳屋町」。今日も盛況。日本料理屋というイメージから外れるように、家族のグループや女性だけのグループもいているという、ちょっと珍しい店。若い客は稀有だけど、たまに料理人もいますな。大阪で三大割烹というてる方もおられるようで・・・。だんだん露出するようになってきました。ネットの口に戸は立てられない。
今までの白酢とはすこし色合いも異なるし、風味が違う。ゴマが入ってない方が好みだったなぁ。 マツタケがフライで出てくる。半分。旨みの滲みだす石突。降り塩の加減もばっちり。 お椀の代わりというハモ鍋。淡いピンク色に染まる鱧を昆布出汁の鍋でゆっくり火を通す。お鍋の底にへぎ柚子。お椀の代わりということだし、はもの旨みを鍋出汁の中へ引き出すように泳がせる。菊菜はサッと引き上げる。鍋の具材はポン酢で、鍋に残った出汁は小鉢に移して、味わいます。美味しいけどせっかくだから、松茸の一片でもあれば・・・。 二本目は「黒龍」。サラリとした味わいで、なんにでも差しさわりなく合う。 綺麗な赤色。白い長芋が彩度を上げているようです。戻りカツオのお造り。生姜と茗荷で頂く。皮目だけ切り取り、バリバリとあぶってあります。これも生姜で。 八寸めいた焼き物。優しい梅肉のシロズイキ。柔らかな(それでも食感を生かすために硬めにしたという)タコ・椎茸は琵琶(?)の器。苦みの少ない銀杏。
お浸しがでる。これで、お酒をぴっちり呑みきる。 平成20年8月5日 予約していた晩御飯は「もめん」。珍しくど真ん中に案内される。
汗だくだけに、食欲も沸かないところだが、心地よい酢の加減に、胃の準備もOKだ。薄くスライスした蒸し海老だけど、内子が美味しい。上にそぼろ風に乗っているのが外子。いつもの細い素麺。 お椀の裏には昼顔。焼いた鮎の香ばしさ、ゴマ豆腐の甘さが微妙に滲みだした味わいのある出汁。
お造りは、淡路特産のウニ。舌の上で溶けだす甘味を満喫。山葵と紫芽で醤油。イカのお造りは別の器に盛りつけて、しょうが醤油。 お盆の連休前で、お客さんを捌ききれずに、次の日曜日も営業だそうだ。今日は遅いお客を入れていないそうなので、迷惑がられる前に、帰る。ちょうど食べている間に、夕立ちが終わったようで、少し暑さも和らいだ感じ。でも、蒸す。 平成20年7月15日 晩御飯は畳屋の「もめん」。満席。2回転。
梅肉のソースを銀の皿に敷き、湯引きの鱧、半生状態の車、おくらを載せ、花穂紫蘇を散らす。柔らかい梅の酸味が心地いい先付け。梅肉にたっぷり絡めて食べる鱧は、梅肉の酸味が消えるとジワーっと鱧の味が口に広がる。ちょびっとお情け程度に乗せてあるより、楽しい。 ミルキーウェイのお椀。味は変わってないというけど、出汁の味はやっぱり押さえ気味のような気がする。アワビの味が広がるにつれ、旨さが増す塩梅。湯葉豆腐というけど、直接湯葉は入っていないようだ。すり潰していそうだ。湯葉真蒸はあるけど、豆腐は初めて? 夏は、「魚がない」ということらしい。マグロとアマテカレイ。赤身と中とろ。鰈には肝を付けてほしいなぁ。きっと全員に渡らないから、賄いで食ってるんだ! 2本目は「礒自慢」。 氷に素麺。温泉卵の黄身。相変わらずの細麺は三輪の「白龍」。そうめんつゆに黄身を落としてモロモロに崩して、絡めて頂く。余分な薬味はない。温泉卵の白身は・・・ゴミバコだそうだ。そういえば、聞くところによると、寿司屋も白身が余るそうです。玉子の味を濃くしようとすると、余分な部分とはいえ、勿体ない。 焼き物は鮎。トウモロコシを解した掻き揚げ風。苦さと甘さの組み合わせ。蓼の葉っぱ。
定食のおかずが、三河産のウナギの蒲焼き。遠くで「ウ巻き」のリクエストの声が聞こえる。なんだかんだと鰻が多い昨今。
お隣には香港からのお客さん。困るなぁ!でも、説明も聞かなくても、アユにスダチを絞っていた。慣れてはる。 平成20年6月12日 晩御飯は「もめん」。2回転目のカウンター。 まだニシオカ君のギプスは取れない。そんな直ぐにはずしてくれるはずないのだ。右手だけにしっかりリハビリしないといけない。
陶器に氷の上にガラス皿を置き、盛り付けられた、毛蟹と玉子豆腐。出汁の香る加減酢のジュレ。夏に美味しい毛蟹。
波に浮かぶ御所車のお椀。百合根・木耳の入った湯葉真丈。たいへん淡い出汁加減。いつもは、もっとしっかりした出汁なんだけど・・・。 平成20年5月20日 晩御飯は「もめん」。2回転はひと組だけの余裕の仕事。 でも、昨晩、西岡君が骨折して右腕ギプスの痛々しい。昨晩は大雨でしたからねぇ。自転車といえども気をつけなくちゃ。助け合いの仕事ぶり。
眩いカットガラスの器に酢の物は、蒸しアワビと白ズイキ。柔らかなアワビに柔らかな酢の加減。酢のしみ込んだズイキもまで旨い。また、この酢の物に麒麟山がよくあいます。
貝尽くしのお椀は、鯛にゅうめん。出汁の旨みを飲みながら、徐々に広がる鯛の旨み。そんな旨みと一緒にニュウメンと豆腐。ごまの香りが邪魔にならないようによく晒してあります。西岡君の利き腕が不自由なだけに、誰がつくったのか気になるところ。塩味の効いた隠元がアクセント。白さの際立つ椀種。
ご飯は、太刀魚の照り焼き。とっても脂の乗った太刀魚。 帰りがけに、文楽の帰りの予約を取ろうと思ったけど、一筋縄ではいかない。 平成20年4月7日 晩御飯は「もめん」。今日もしっかり2回転。
一本目は「礒自慢」 鮮やかなエンドウ豆の豆腐。本物の豆より鮮やかで、ウニの黄色も映える。もそっとした食感だけど、それも豆らしい。豆の香りとウニの甘味とワサビの辛味。いい組み合わせです。花わさびが先付けに使われる理由がよく分る一皿。
二本目以降は「黒龍」
スーパーテクニックの出汁巻き。1人前から5人前まで、こなしちゃう。5人分を2回に分け、焼こうとするけど「元気があれば、なんでもできる!」。玉子焼きのフライパンの半分以上の面積に大きくなった玉子焼きが、舞い上がっております。ブラボー!!
カウンターだけのお店だけど、女性一人でくるお客さんも少なからずおられる。ご主人の人柄がよろしんでしょうな。なかなか魅力的に映りますな。 平成20年3月25日 晩御飯は「もめん」。いつも繁盛。電話もひっきりなし。
美味しい黄身酢。和え衣だけで十分美味しいというのが一番いい。勿論ホタテも赤貝も負けない美味しさ。お客が入店してから、目の前で作り始め、作り置きしないというのが嬉しい。
アツアツの白魚4匹。 今日は、鰆の味噌幽庵の焼き魚定食。甘味が旨みの幽庵。長年練ってきている献立だけに、ハズレがない。ブラボーな仕事。 平成20年2月21日 晩御飯は「もめん」。むちゃの中ではもっとも超人気店で、いつも満席2回転。
先付けが松葉蟹。ほぐした蟹の身に胡瓜を前後に置いて、カニみそジュレをたっぷり。 熱々の揚げ物はレンコン豆腐。豆腐というからには葛入りですな。表面サクサク、中はむっちり。
椿の絵柄の椀。つなぎを使わない蕪の底にアマダイ。崩れやすいけど甘味が加わった出汁が格別だ。 平成20年1月16日 晩ご飯には、畳屋町の「もめん」。今日もきっちり満席。そして2回転。
柚子カマに入った焼き白子、その下に湯葉。あんかけたっぷり溢れ返るほど。白子の旨みと塩焼きの塩梅がいい。
お寿司2貫。醤油に浸したおろしが天盛り。
ご飯は、「なんだ目刺かぁ!」という定食。どんなによくても目刺は目刺と思っちゃう。でも炊きたての白ご飯の甘味が際立つ目刺であった。対比するかのように優しい味の茶碗蒸しはウナギ入り。目刺を食べたのは、銀閣寺の草を喰う店以来かもしれない。 平成19年12月13日 晩ご飯には、畳屋町の「もめん」。今日も満席。結局2回転。
12月は蟹のメニュー。先付けからカニ刺しと派手な演出。このおかげか12月は早くから予約いっぱい。わさび醤油。
お得意の白ゴマ豆腐の揚げ物。香ばしく揚がった衣の香り、ゴマの香り。
お得意の出汁巻き。コンロの欲で妙技を眺める。 平成19年11月3日 晩ご飯には、畳屋町の「もめん」。きっと客を制限してのカウンターはゆったり。
コクのある白子豆腐。 今月は先付けが2品あるといって出てきたのが、吹き寄せ風。車海老の揚げ物と、烏賊コノワタ。 2本目は「麒麟山」。 夕日にススキの武蔵野。蕪汁という碗には、白甘鯛の身と粟餅。蕪の甘味のミゾレ仕立て。軸菜の緑と黄柚子の黄色が鮮やかな碗。 今朝の番組「旅サラダ」で和歌山のクエが登場していたのだが、でたぁ!薄造りにアサツキを巻く。器に九谷長左の文字。 3本目に「磯自慢」 立杭風の焼き物に大根の煮物。今年は貝柱の出汁だそうです。旨い煮汁で飲み干します。 インパクトのある牛肉の朴葉焼。長芋は既に焼き目が付いている。白味噌ベースという風情の色。味噌ガ変わった?と言うと、とぼけられたけど、以前のインパクトのある味噌が好きだったよ。 4本目が「黒龍」。 御飯たっぷりサービスの蒸し寿司。錦糸の色が濃いぃ。淡い酢加減の蒸し寿司。 デザートは、よく熟した洋梨に、固めが好きだという平種柿。 平成19年10月25日 晩ご飯には、畳屋町の「もめん」。先週から外観が変わっているのだが、気付かなかったので怒られる。それだけ馴染んでいるという事じゃないかな?
菊の皿に、リンゴ酢掛けの先付け。車海老と帆立。甘酸っぱさが心地よい。 艶っぽい塗りの器と光を反射する出汁の表面が、見た目にも出汁の旨さを引き立てる風情。脂が浮かないと、本当に綺麗。ライティングも大切だ。少し黄味がかった真蒸は伊勢エビのミソ入り。海老真蒸は苦労の一品だそうで、なかなか思い通りのが出来ずに、献立に入れていなかったそうである。 2本目は「磯自慢」。 3連続のエビは、お造りでもでてくる。エビの触覚付きの盛り込み。 茄子の炊いた一品。あっさり炊いてあるが、出汁の旨さがしっかり染み込んでいる。箸で掴めるほどの山芋のおろし。出汁を絡ませるだけで山芋が十分旨い。
>焼き物がアワビ、四方皿ででてくる。アワビの下には、アワビ茸。醤油バターの香りが漂い、緑色の肝に味噌を絡めた黒い肝タレ。醤油バターで焼いただけでも十分旨いはずなのに、さらに味噌を絡めた肝タレがかかるのだから、言葉がない。
御飯のおかずは「サワラ」。お得意の味噌幽庵。
毎週決まった日にランチに出かけるご主人だそうだが、そのネタにZAGGATを買ったという。その内容を見て、笑うやら、怒るやら。顔の広いご主人は、知り合いの店の評価が低い事にたいそうご立腹で、一通り見て投げ捨てたという。 平成19年9月20日・木 晩ご飯には、心斎橋の「もめん」。
いつもながら色合いのイイ組み合わせの先付けは、白酢和え。緑色の千両茄子が乗り、紅白のエビに橙色の柿。防風の濃い緑も綺麗な先付け。白酢の加減が旨い。 毎年のことだけど、お椀の替わりに、茶碗を使うから、茶碗蒸し。土瓶蒸しのように濃い味ではなくあくまで清汁。 2本目は「麒麟山」。美味しい酒だ。微かな甘味が旨味に変わって、スッキリした後味。料理に負けない強さもあってバランスが崩れない。 お造りは、灰色の釉薬に葡萄の絵皿に、鰹、アマテカレイ。鰹の色が素晴らしい。鰹は生姜醤油。カレイはポン酢。鰹の皮も焼かれて、おろし和え。 2つめの茄子は暖かい賀茂ナス。出汁の旨さが際だつ茄子。 調子よく3本目が「磯自慢」。 焼き物はキンキ。カマも入っていた。脂じんわり。柿の器に、シメジとほうれん草。これも出汁の旨いお浸し。長芋をさらして粘りを取ったのにイチジクを和えたもの。不思議な長芋。 リクエストの多い、出汁巻き定食。あまりに御飯が美味しく感じる今日の体調。お代わり。御飯だけでも食べられちゃうほどの旨さ。まだ新米でもないのに・・。ミノちゃん入魂の御飯だ。
いつもながら、常連さんと、食に関わる業界人とが集まるお店。 平成19年8月1日・水 文楽劇場近くのなじみの店がお休み(PLの花火見物?)だというので、晩ご飯には、「もめん」だ。2週つづけてだが、今日から8月のメニュー。
酢の物の先付け。蓮の花。旬の毛ガニ。これから葉っぱのシーズンです。秋も里芋までズーッと。暑い日の最初の一皿目に口福な加減。さっぱりでもあり甘くもあり。 蓮の葉の柄の碗。3枚におろし焼いた鮎。にゅうめん。胡麻豆腐。振り柚子。 小さいけどウニ一箱。イカ。一つ頬張るごとに笑ってしまう旨さ。 2本目は「麒麟山」 氷をいれたガラスの器に1/8のザル豆腐、胡瓜、トマト。味付けは、日本橋太源の諸味味噌。酒の肴に諸味がぴったり。 焼き物が帆立、味噌仕立ての焼ダレ。茄子と万願寺。旨い味噌だれ。 半身のサンマが腸焼。まだ苦味が少なくて腸の面白さが物足りない。今日も長生き。 先週のデザートに西瓜が入った。もうそろそろ桃もシーズンアウト?今月いっぱい持つかな? 平成19年7月27日・金 晩ご飯には、心斎橋まで足を伸ばして「もめん」だ。 1回転目のカウンターの端っこに席があるだけ。
ガラスの皿に梅肉を載せ、鱧のおとし、エビ、オクラ。花穂紫蘇を散らした涼しげな先付け。梅肉は出汁で伸ばして、鱧やエビに絡んでくる。申し訳なさそうにちょこんと梅肉が乗っているよりは、旨い。 蓋を取ると「天の川」の碗。金蒔絵だけでなく螺鈿も散る凝りよう。椀種はヒロウス。 アワビの殻に盛られたアワビ。醤油には直前に肝の練ったのが添えられる。山葵は好み。 2本目は「黒龍」。 重箱に氷。その中に綺麗にそれられた素麺。黄身がちょこんと載って、楓。卵は半熟状に固まっているので、そうめんつゆの中でザックと砕く。白身がないので黄身の味が薄まらないし、卵が出汁を柔らかくするし、上手いこと考えてある仕事。素麺でお金を取るだけのある旨さ。むちゃは錦糸好きなので、お家では錦糸たっぷりで、ネギや茗荷を入れるだけ。お家では十分じゃん。 油ものが、メイタカレイ。流石にカレイの頭までは煎餅にしてくれないが、中骨煎餅はしっかり出てくる。塩が出てくると言うことは、出す前ニシオをしていないということだが、骨煎餅には、しなくて十分だと思います。身の方は、ポン酢、スダチ、塩。 御飯のおかずは、太刀魚。今年は土曜でも鰻を使わないそうである。太刀魚の皮がとっても上手い焼き加減。 デザートはグラスに桃。ゼリーで固めてある。 平成19年6月6日・水 晩ご飯に向かったのは、近くの「もめん」だ。 カウンターの左。目の前のコンロに卵焼き器がある。そうかそうか。
備前風の焼き締めのさらに氷を敷いて、銀の器に伊勢エビ。なんだがこのところよく出てくる伊勢エビ。打ち粉もまぶした二色のジュレ。 浪に浮かぶ御所車の碗は、鱧ではなくてむっちりアワビ。ふっくら湯葉真蒸。甘さののこる出汁。 お造りは、マグロとアマテカレイ。山葵醤油とポン酢醤油。コリコリの弾力のカレイ。 2本目は「磯自慢」。 生きてる鮎を串に刺して、今月は塩焼き。塩味の鮎と、甘味のあるトウモロコシの天ぷらの対比がよろしいなぁ。 菊菜と鱧の皿が出てきて、鍋がコンロに乗って出てくる。出汁だけ張った鍋に鱧を入れて、じっくり火を入れる。鱧の旨味が出汁に出て、残った出汁もご馳走。 御飯は、だし巻き。目の前でじっくり。 デザートは鹿児島のマンゴ。 平成19年5月8日・火 晩ご飯に向かったのは、近くの「もめん」だ。 急なキャンセルがあったようだが、そこそこ。
立夏も過ぎ夏らしいグラスの器に、さっぱりズイキ。アワビも旨いのだが、柔らかな酢の加減が、口に合う。 お椀には鯛にゅうめんに胡麻豆腐。やっぱり出汁が際だつ。 お造りはなく、アジの握り一貫。ということは、今日は刺身定食だと分かる。強烈な生姜。メリハリのある味。汗が出ちゃう。 普段はない「満寿泉・純米大吟醸」があるというので頂いた。 ニシン茄子の出汁も美味。じんわり茄子に染み込んだ出汁がとにかく美味しい。コレばかりは、食べてみんと・・・。甘いようでくどくなく、濃いようで辛くなく、・・。にしんだって旨い。 目の前で串に刺さされる稚鮎5匹。串揚げ。もうしっかり苦い鮎。藻塩とすだち。 マグロの定食。 はやりの宮崎マンゴ。マンゴに檸檬をスクィーズ。 お客さんも少なく、早く帰れると思っているだろうから、長居せずにおいとま。 平成19年4月2日・月 晩ご飯は心斎橋の「もめん」。予約に一番に電話を入れたのが「日本橋」だったが、お休みということで、先週(もう先月)も来たばかりなんだが、こっちにした。なんとか隙間に入れてくれました。 今日から4月の献立。
季節のウスイエンドウの豆腐。豆の香りたっぷり。ウニの甘味と葉ワサビの辛みがエエ塩梅。タケノコの甘味を引き立てる脂分である。 蓋を取ると裏は桜の花が散っている碗。うっすら脂の浮いた出汁には、揚げた真蒸とタケノコ。 お造りが薄造りのオコゼ。他オコゼ一式。ポン酢醤油、紅葉おろし。 2杯目は「磯自慢」 和え物が、しらす和え。美味しおす。今年は雁足じゃないのかな? 熱々のお鍋が出てきて、ワラビと牛肉。鍋から山椒の香りが馥郁と香る。 焼魚定食のホウボウは2色。醤油焼と白焼きの梅タレ。2匹分。 水物は、柑橘3種。2色のグループフルーツに、もう一つよく分からない。
最近はほとんど2回転。大変ご繁昌。 平成19年3月28日・水 晩ご飯に向かったのは、近くの「もめん」だ。 大にぎわいの3月の献立は
唐津風の皿の底に柔らかな酢味噌が敷かれる。映える料理だこと。ツンツンした酸っぱさや辛みが目立つのは好みじゃないけど、ここのはぽってりした甘味を感じて好き。 揚げたてあつあつ白魚。香ばしい。 蓋の浦には、菜の花。鶏卵豆腐。開いて葛打ちしたハマグリ。 2本目は「磯自慢」。今日、お酒は抑え気味。 先月に引き続いての「ひっさげ」。マグロを使いたかったそうだが、出来が悪かったという。プラス平目だが、縁側なし。「目の前の箱の中にある縁側はまかない?」と突っ込みたくなるけど、他のお客さんもいるから、言えない言えない。帰るまで使ってないようだが・・・ あっさりお浸しを挟んで、 メバルの煮付け。ふっくら、3枚におろして中骨以外を盛りつけて、一匹分。 御飯定食は、お得意の味噌幽庵の焼魚定食。ふっくら御飯。 あれぇ、先月と同じ(?とっ言っても先週だけど)フルーツ。 平成19年2月20・火 晩ご飯に向かったのは、近くの「もめん」だ。 空いているなと思ったら、8時半から団体さんでいっぱいになった。2月のメニューは
先付けが松葉蟹。ほぐした蟹の身に胡瓜を前後に置いて、ジュレをたっぷり。蟹味噌のジュレを手前に長芋の短冊と防風を置いて出来上がり。 熱々の揚げ物。目の前に燗用の鉄瓶とガスコンロがあるせいか、ぽかぽか、じんわり汗ばむ。 某店で蕪蒸しにはなんで木耳を入れるか?と話題にしたことがあるのだが、なくても全然平気なんだという見本のような椀。椿の絵柄。つなぎを使わない蕪は崩れやすいけど甘味が加わった出汁が格別だ。食べるに連れ甘鯛の塩味を加わって、複雑。 ここからいつもの「磯自慢」。 お造りは、ひっさげ。きれいな色。美味しい色をしている。 和え物は、赤貝、ワケギ。酸味をほとんど感じない柔らかい優しい和え衣。緑釉とワケギの緑と黄身酢の黄色が春めいてとっても綺麗。トッピングは大根に紫芽。 3本目は「黒龍」。 折敷の上に鍋の具材が出てくる。蓋を閉じたコンロも出てくる。ちょっと待ってくださいというので待っていると、蓋を取ってくれる。中には、既に肝が食べ頃になっている。やっぱり肝は旨い。火を通して丸めた白菜、白ネギ。切り身のカワハギは、しっかり熱を通して食べる。 カワハギの下敷きになっていたのはスライスされた餅が2枚。薄いお餅は鍋に入れると、すぐにとろけてくる。ちょっとびっくり。早く引き上げないと、溶けちゃうほど。上手いこと考えてあります。 デザートはデコポンにイチゴ。アクセントの色合いに黒豆、白い練乳羹。 遅いお客さんで満席になったので、早々にお邪魔して帰る。チャビホビのBLOGは宣伝効果抜群で、外国人は増えたそうである。 平成19年1月16日・火 晩ご飯に向かったのは、シンガポールじゃ話題の「もめん」だ。
暖かいあんかけの下に焼白子、柚子釜の底には湯葉。 時々出てくる握ったお寿司で、今日は「鯛」。 宝船のお椀は、でっかいヒロウス。箸を入れると脂がさっと広がって、旨味も広がる。秋から冬にかけて出てくる焼いた餅も今月は玄餅米。香ばしい。 お造りは氷見の寒ブリ。辛み大根と山葵が付いてくるけど、山葵の方が好きだぁ。 2本目は「磯自慢」。打ち止め。 ご自慢の蕪の炊いたンは、鯛の出汁。身はお寿司で、骨は出汁と、いう使い方です。 河豚の身の方は、焼き物ででる。塩焼き?酒焼?(聞くの忘れた)。えらの皮の部分をくれたけど、とろんとして旨い。 芸術品のだし巻き。マジシャン並の手際。(ちょっとこぼしたりしてるけど) 最後はフルーツ。 2006年12月14日・木 晩ご飯に「畳屋町」へ向かう。 満席の上に、困ったことにシンガポールからのお客さんを隣にしてくれる。
すだれの上に松葉の生のカニ足2本分。山葵と醤油。 おなじみの揚げ物は「白ごま豆腐の揚げ物」が一個。たったの一個だが、侮れない一個。アラレをまぶした表面はポリポリ、中はむっちりと食感がいい。 順番通りに2本目は「磯自慢」。 お椀の裏側には「松」。蟹いっぱいを使い切る今月の献立の椀種はカニ真蒸。ほぐしたカニの身がざくざく。焼いた餅とはいえ、箸で割れるのは、搗き立てだからか? 八寸にもカニで、函の中のつぼつぼには「カニ味噌」。酢、出汁、生姜の塩梅がいい。昆布は英語でKOMBUで通じるのかな?カニ味噌?慈姑?からすみ?こっちに振らないでくれぇ! 順番通りに3本目は「黒龍」。 大根煮き。出汁は貝柱が加わっているそうだ。美味しい出汁は飲み干す。しかし大根一個を堂々と出してくるのだから、すごみがある。おでん屋で「大根」を注文して出てくる姿は同じだが、全く違う「美味しさ」の裏にあるモノを理解できるのは、簡単ではない。慣れてない客が「大根か?」と思ってしまったら、単に「美味しい」だけに終わってしまって、有り難みも糞もなくなってしまうところなのだが、それでも「大根」は「だいこん」として出してくるし、「蕪」も「かぶ」なんだ。油断のならない親父だ。 焼き魚の定食。魚の鮭はお得意の味噌幽庵漬け。 水菓子。
お隣に来たシンガポーリアンなカップルの男性は「フード・ブロギング」「エディショナル・サービス」「フォトグラファー」というカードを貰ったが、フードライターというてはりました。メモも取っているし、デジタル一眼レフだ!以前シンガポールの新聞に寄稿したライターさんの紹介ということで、あちらでは有名店になっているようですな。だったらNOVAにでも通っておきましょう! 2006年11月13日・月 晩ご飯に予約していた、ゆり工房さんのwebに掲載されている料理店の一つである「畳屋町の料理屋」へ急ぐ。
白子豆腐は、クリームチーズのような味わい。葛とかの混じりっけなしの100%白子だそうだ。 八寸めいたのは、海老の餅粉揚げ。足も尻尾もぱりぱりと食べる。壺壺の容器にイカでコノワタ和え。 2本目は「磯自慢」。 月に芒の椀は、蕪汁。出汁に蕪の甘味が加わって美味。皮を炙った甘鯛と焼いた粟餅。粟、黍、栃、粳と順々に変わっていくはず。 お造りは、マグロにクエ。ちゃんと毎日コンスタントにクエが入るようだ。ご立派。クエはポン酢醤油+おろし+アサツキ。 三本目は「黒龍」。わずかながら老ねたような香り。残念。 お浸しが、ほうれん草とシメジ。菊菜じゃないし、舌がおかしくない限り酢の物とは・・・。。 焼き物が「朴葉焼」。その日の内で一番良いところを持って来るという牛肉は「信州」?「松阪」?甘味のある味噌だれは味醂?秘伝の味噌だれ。素晴らしいサシ。肉の傍らに焼いた長芋が一緒。 今日の御飯が「蒸し寿司」。刻んだ鰻と柴漬け、たっぷりの錦糸。今度「穴子」バージョンを作ってもらおう!おう! デザートがフルーツ。 2006年10月20日・金 晩ご飯に予約していた「畳屋町の料理屋」へ急ぐ。 今日のお客は遅くからのようで、まだ一組だけ。 11月は
摺りリンゴをふんだんに使った酢の物。スプーン付き。 お馴染みの焼き松茸のスライスで握ったお寿司。柿色の釉薬の綺麗な葉皿。塩とスダチが載っているので、そのまま食べる。 松茸には、ちょっと脂が無いと香りが立たないと言うことで、鱧を使うのだという理。今日はその脂分を、揚げた湯葉真蒸で補ったと、聞こえてくる。キノコ類全般に道理と思いますな。 2本目は「〆張月」。 お造りはマグロと鯛。中トロにあたるかな。とっても綺麗な色。 今年の焼き茄子はジネンジョとろろが掛かっている。冷製の煮浸し。 急かされて、注文してしまった3本目「黒龍」。 柿の葉、銀杏、楓で飾られた焼き物が「甘鯛」。 今日の定食は「サワラの味噌幽庵」。 2006年9月26日・火 夕ご飯は畳屋町の「御料理屋」にした。今日も満席、ご繁昌。 献立は
秋めいた色の橙色が加わる先付け。胡麻と生湯葉の白酢和え。白味噌なんか使われてはおりません。 今月も淡路のウニ。もう漁期も終わりだ。にぎりめしの上に山葵、ウニを乗せてスダチ。そのまま頂くように言われる。付け合わせが生姜の甘酢。 茶碗に松茸と焼き目の鱧。以前は木の葉で蓋をしていたはずだが、今年は輪島の塗りの蓋を作ったという。土ものの器に漆器の蓋というのは、エエンでしょうか? 2合目が「鄙願」。 お造りは、戻りカツオ。摺り生姜で食べる。紅蓼、花穂紫蘇。皮は焼いておろしポン酢で和えて出てくる。 野菜が賀茂ナスの炊いたん。しっかりとした賀茂ナスの食感が残っているのは、ええ仕事。 焼き物はキンキ。カマが当たった。ありがとうさん。栗は渋皮付きだけど、渋皮を付けるために渋を抜く手間が入る。ごちそうさん。口に入れるとジュワッと果汁がほとばしるトウモロコシ。甘くて美味。焼魚の付け合わせだからといって手を抜いていません。 人気者のだし巻き定食。京都の錦やら著名な卵焼き屋さんはあるけれど、料理屋のと総菜屋さんとの違いは、にじみ出してくる熱々の出汁ですな。しかも、普段はお造りぐらいしかカウンターで腕を披露しないご主人も、卵焼きだけは、目の前で焼き上げて熱々が出てくる。このときコンロの横の席が最上席だ。ほれぼれしちゃうよ。 載せないでおこうと思ったけど、写真がある方がメリハリが出る気がする。 水物が、梨と葡萄。 2006年8月31日 夕ご飯は心斎橋筋・裏手の「御料理屋」にした。8月のメニューも今日が最後だから、滑り込み。
先付けは「蓮」、いやいや蓮の葉を器にして、玉子豆腐、ほぐした毛ガニ、そして酢のジュレと蟹味噌のジュレと2種類を流した酢の物仕立て。控えている酒が進んじゃいますがな。 夏向きの浅い椀には、鱧の真蒸。冬瓜のスライスが載って、炙ったバチコ。昆布の香りが活きた出汁。 お造りが、小さい箱ごと淡路・由良のウニ。烏賊もたっぷり。甘〜いウニ。 奈良・山本の素麺「白龍」。卵は黄身だけ。 2本目のお酒は「黒龍」。 鮑の殻を器にして、賀茂ナスと鮑を味噌で焼く。鮑は2ヶ月続きで、この焼き物は2年ぶり。 ごはんは、サンマ定食。サンマは3枚におろして、腸を使った醤油で漬け込んであるが、苦味が全くない。大変素晴らしい仕事だ。相変わらずのモチモチのごはん。日本の秋の定食の定番だ。 グラスに白桃、ゼリー掛け。ゼリーの甘さが抑え気味だったが、白桃が際だつ甘さ。 2006年7月22日 夕ご飯は「和食」にした。今日は、空席がちらほら。珍しいこともある。
銀のお皿。涼しげな梅肉のソースを敷く。記憶に残る梅肉のお味。 今年初めてという、天の川の蒔絵の椀。北斗七星を加えたというオリジナルの椀に、焼鮎にゅうめん。 お造りは鮑。生鮑のくせに柔らかくてムチッとした部分と、コリコリとした部分とが同時に渾然一体となった味わい。その上、肝も溶かし込んだ醤油が旨い出来だ。 備前風の深鉢に、ザル豆腐1/8、トマト、胡瓜を盛り込んで、氷で冷やす。小皿に「もろみ」。 揚げ物は「す揚げ」。骨せんべいもでる。むちゃはポン酢醤油の方が好みだ。 土用と言うからではないが「鰻定食」。鳴門産。中国産は値上がりしているようだが、国産は影響なしということです。ごはんがちょっと柔らかい。 最後はマンゴ。
気付かなかったのだが、ご主人が「禁煙にした」と言っていた。そういえばそうだなと気付いた。客層も随分と変わったし、エエ店になってきました。マスコミに出ないと言うことが、客の差別化になって成功した例になれば、これからこういうお店も増えてくるかもしれない。それでも今までやって来た長い経験と信用があってのことだけれど・・。 2006年6月5日・月 晩ご飯は、畳屋筋の「もめん」。
暖かい帆立と蒸し鮑にジュレで盛りつけ。お箸では食べにくいぞ。肝もちょっぴり。 椀の内側と蓋の裏一面に描かれた「浪に御所車」。ご立派。口に含むとさわやかさを感じる吸い地。徐々に旨味に変わってくる。ヒロウスというのは食べるに連れて出汁が濁ってくる。ヘタッピ。 焼き締めの黒っぽい皿に大葉を敷いて盛りつけられるカレイと烏賊。色にメリハリがあって見せ方が上手い。肝心の魚がダメならしょうがないけど、ハズレがありません。カレイはポン酢、烏賊は山葵。花穂紫蘇が散らしてあるけど、丁寧すぎ? 2本目は「磯自慢」がでてきた。 鮎はまだ稚鮎で、骨まで食う。むちゃは尻尾から頂くタイプ。どちらが正しいというのはないと思うけど、「冷めやすい部分から食べる」、「美味しい苦味の部分を後に残す」、「背骨の硬さを確認しつつ頭を食べるかどうかを考える」という勝手な理由。塩焼きとトウモロコシの甘味の組み合わせがいいですなぁ。 悩みつつも、3本目は「黒龍」だ。 コンロが出てきて、小鍋仕立ての、鱧しゃぶ。鍋の出汁を沸騰させない火加減は、出汁を煮詰まらせないという理由でしょうか?最後まで美味しく頂く工夫をしてあります。鱧を入れ、身が白く色づき丸まって、また数秒。やんわり熱が通った頃が美味しいようで・・。ちり酢で頂く。余分な野菜もなく、菊菜だけ。残った出汁は器に取ってスダチで呑む。鱧の旨味とスダチの香りだけど、鍋を沸かさない理由はここで理解できるわけですな。 ごはんには太刀魚の焼き物。幽庵かな?身の厚い太刀魚が立派。焼き物だと塩焼きなんでしょうが、ごはんのおかずならではの下ごしらえ、なんだと今日気が付いた。食べている時は美味しいだけであまり考えていないんだけど、後で振り返ると、心配りが感じられるのです。 水物はマンゴ。 2006年5月8日・月 晩ご飯は「もめん」。 5月の献立は
氷に笹を敷いた上にガラスの器。加減酢を張り、しっとりズイキと柔らか鮑。素材に含ませた出汁の味わいが格別。淡いながらも深みがある。 椀が鯛にゅうめん。去年の素麺は極細だったから、比べて「今年はヤスモン?」と言ったら機嫌を害した。 ほんのり朱色に色づいた身の伊勢エビ。シンプルに伊勢エビだけ。コリコリよりネットリむっちり。 2本目は「黒龍」。 小鉢でニシン茄子。ここでは初めてかな。以前は定番としていたという。実に淡泊であっさりしているが、先付け同様にしっかり出汁が感じられる。ニシン臭さなど微塵もない。おばんざいのそれとは異なる料理屋の仕事だ。こんなにお上品なニシン茄子は始めてだ。 稚鮎は鮎の下半分にパン粉を付けたフライ。揚げる前に踊りに串を打ってあげるのは割烹ならでは。せこせこせずに5匹。蓼も食うむちゃ。 久しぶりのだし巻き定食がごはん。今日はコンロ側に座っていないので、手練れの技は見られず残念。 高そうな味わいのマンゴと熟れたメロン。 2006年4月7日 晩ご飯は、畳屋町の「もめん」。 4月の献立。
唐津風の器に緑色と橙色とが映える。山葵に辛さで海胆の甘さが引き立つ。 ここのお椀は、外見はシンプルでも蓋の裏は季節の柄。今月は桜。真蒸の上に乗っていたのはウドらしい。 いつもは3杯目に出てくる「黒龍」が2本目。 今日のお造りはオコゼ。肝と皮。ぷりぷりの皮は美味しいけれど、何でも最初に食べて人は勇気が要るなぁ。ポン酢醤油。 和え物。トマトは高知。 3本目の「室町時代」という40%精米の大吟醸は岡山のお酒。たまにはいつもにない違うのも出てくる。主人は「美味しすぎる」というけれど、「美味しい料理には美味しいお酒」というのが心情。 今年も肉鍋。グツグツで運ばれてくる。 最後はハタハタの焼き魚定食。メニューを思い起こせば、昨年と同じだったね。 先週から新しく西岡君が入っている。まだ名前を覚えて貰っていないようである。まだおっかなびっくりという感じだ。 後から、2回転目でシンガポールのお客さん。不幸にして隣り合わせるお客が通訳をやらされる。反対側のむちゃはきいて笑っていた。まだ新聞を持ってくるのだった。「グローバル」。今度から英語の予習だけして食べに来なくちゃイケナイ。 お暇しようとトイレに入っていたら、こんな時間に予約も無しにやってくるお客が来た。席に戻ってみたら、コルビちゃんだったよ。品がないので、お酒だけ飲んで帰って行ったけど「グローバル」 2006年3月8日 晩ご飯は「御料理・もめん」。むちゃの席を残して満席。空堀の昆布屋さんも。今日は一部3回転!
酒のあてになってしまう「酢みそ」だ。タイラギがとってもいい塩梅だ。 天ぷらを食ったら、もう酒が無くなる。 いつも順番通り「〆張鶴」。 裏に菜種の絵柄の椀。木の芽の香りが高い。葛打ちのハマグリ。玉子豆腐かと思ったら、鶏卵豆腐と訂正された。濃厚な玉子の味。 お造りが、加太の鯛。醤油とポン酢がでる。 箸休めは、お浸し。炙ったバチコ。 3本目が「黒龍」。 煮魚が旬の黒メバル、一匹分。白髪ネギに木の芽。タケノコは来月だ。きっちり呑み切った。 定食は、お得意の味噌幽庵仕込みの鮭。
バイトの佐藤君は今月いっぱい。ここで修業すればいいのに、病院給食を作るそうだ。勿体ないとは、学校の先生もいってるようです。 2006年2月13日 夕ご飯は、畳屋の「もめん」へ。隣は豊中の日本料理屋の若い子のようだ。デジカメっているので、嬉しくなる。フラッシュ焚いてもエエよ! 今月の献立は
ほぐしたカニの身、酢ゼリーを掛ける。味噌を乗せる、長芋、防風。 蓋を取ると紅椿の椀。葛を引いた椀は、鯛とおろした蕪。鯛の滋味広がる出汁だ。単純な色だが、なんと鮮やかなことだろう。 2本目は鄙願。 お造りには「ひっさげ」。ワラビがあしらい。 ぬた。作り置きなんかではなく、ちゃんと客のすすみ具合を見て和え始める。当然といえば当然なんですけどね。 調子が良いので3本目。黒龍。 白子豆腐は、ちゃんと「フグ」。卵白で固めていると・・聞こえていたけど、白子の味わいが濃い。際だつ味。雲子ではこの味は出ませんなぁ。ポン酢醤油。 今年の伊勢海老は天ぷらになった。藻塩。スダチ。頭はどこへ行ったんでしょう?最後に赤出汁で出してくれたら、満点だが。 今月のごはんは、鰻の蒸し寿司。温寿司ともいいますな。錦糸たっぷりが嬉しい丼だ。甘酢の生姜が錦糸の下に隠れている。具は鰻だけのシンプルさ。
朝日新聞につづいて、シンガポールの新聞に「カハラ」さんと並んで裏1面に顔出しで掲載された。写真では「カハラ」さんより上のレイアウトされている。今後東南アジア系の、富裕層がカウンターを占めるようになるかもしれない。ちょっと怖い。 2006年1月13日 晩ご飯は畳屋町の「もめん」。
焼いた白子に湯葉をいれて、あんかけ。 塗りの折り箱。はげの身に、貝割れを載せて、肝の和え衣。酸味のある衣は一仕事してあるんでしょう。でも、水が浮いたようなハゲに、肝の旨味が目減りしたような印象で感心できなかった。 帆掛けの宝船の椀。月替わりに餅を変えて出てくる椀種。鯛も蕪もいいけど、出汁にはいつも感心。 今日は2本と言えば「黒龍」が出る。 お造りはブリの一本勝負。口の中で脂が溶け始めるとブリの甘い香りが広がる。きりっと辛み大根も好き。 緑が眩しいほど、ええ色した菜の花。 醤油の芳ばしい香りのフグの焼き物。スダチ。 人気者の「だし巻き定食」。実にエエ加減な巻き方なんだが、簀巻きの威力抜群。きっちり綺麗に出来上がる。じんわり出汁がしみ出してくる。今日はちょこっとコンロを汚したりしているご愛敬。
2005年12月14日 夕ご飯は「畳屋」。
むっちり豆腐に鰹の出汁の効いたあんかけ。薫り高い出汁。柚子の風味。 揚げたてサクサクの揚げ物。塩加減もばっちりでえびの甘味との塩梅も素晴らしい。いかに和えたウルカは塩を押さえた味わい。 「磯自慢」というのもいつも流れ。 椀の蓋裏に松。枯れた色合いの椀種は揚げた茶色の真蒸に、黒いひじき。白い粳米を混ぜた焼き餅に黄柚子と侘びた色合い。 お造りがクエの薄造り。紅葉おろし。ポン酢。 飛騨コンロを使った朴葉で牛肉。味噌は甘いが、いつもよりコクが足りない感じ。焼き目を付けた長芋と白髪ネギ。 「黒龍」を注文してしまう。 スーパー大根。出汁の美味しさを感じる野菜の炊いたん。振り柚子。 隠し酒を頂きつつ、フルーツを食べる。 2005年11月5日 夕御飯は「畳屋」。カウンターは満席で10人。今日はいつも逆の端っこ。
11月は「かに」。甘いカニ。山葵と醤油。見栄えがする。 続いて暖かい揚げ物。「とんど」でもお馴染みの「胡麻の揚げ物」。 お酒は「磯自慢」に変わる。 蓋を取ると「武蔵野」の柄。見るからにカニの身の色をした真蒸に、お得意の「お餅」だ。香ばしく焼き目が入る。 今月もお寿司。カニ刺しで醤油を使ったので、マグロには「とんぶりのおろしと和えたん」が載る。お造りがないと聞くと、最初のカニがお造りで、醤油を使う品は2ッ出さないと言う。カニ刺しは「先付け」の意味合いではないと言うことだそうで、まだまだ、むちゃも素人。トンチンカンな事だ。まだまだ知らないことは多い。 3本目は「黒龍」 3種盛り合わせの八寸。カニミソはいろいろ合わせているとか言って教えてくれないが、まだちょっとコクが不足している感じ。さっぱりして香りも乏しい。 お馴染みの蕪の炊いたンも登場。蕪だけ。降り柚子。 今日の定食は「鰤の塩焼き」に「おろし」。小皿にたっぷり「おろし」が添えられている。 水菓子が「用無し」。というからそう書いておく。オヤジギャグ。
今日は「かに」「かぶ」「ぶり」と冬の走り。でも、まだまだ暖かい日だった。 2005年10月17日 夕御飯は「畳屋町」。もうご飯を食べている先客の他、カウンターは誰もいない。と言っている間に満席。 ほとんど同じペースで進むので、段取りは楽?
先付けは酢の物としての摺った林檎に酢で加減したもの。エビも帆立も暖かい状態。林檎の果実的な甘味が抑えられた酢の加減。 この季節にでてくる、湯飲み茶碗の「お椀」。蓋は「柿の葉」。鱧は焼いて一工夫。 「磯自慢」が出てくる。 お造りがヒラメ。山葵でなくポン酢醤油だ。あしらいには、防風、より人参。 蒸した松茸のスライスを、板前で握る。スダチと降り柚子で味を加える。松茸が見た目にも印象に残る効果?。時々「にぎり」が出るけど、寿司職人じゃないので、見た目はばらつきがあるようだ。試行錯誤の味付けなんだそうだ。 煮物が茄子。トロンとした食感の茄子。「茄子がええんでしょうねぇ」と言ったら不機嫌になった。煮含ませた出汁と言い、炊き具合と言い美味しい茄子。炊き合わせにしないところに、意気を感じられる一品。 もう料理も最後に近いし、お酒はいいかと思っているのに「黒龍」を通されてしまった。 珍しく飾りの多い焼き物は甘鯛。葉っぱで隠れて甘鯛が見えない。八寸とは言い難いかな。あられで揚げたムカゴや、渋皮ごと揚げた栗があしらい。 最後のご飯は、柳川風の鍋に鴨の卵とじだ。ミノちゃんがよそったご飯が山盛り。残すの悔しいから食べるけど、多い。ちょっと出汁が薄いけど、ご飯に移して丼にしたいのはどなた様も一緒のようだ。 2005年9月10日 夕御飯の「畳屋町」に向かう。今日は
一見普通の黒塗りの椀だが蓋の裏側には大輪の菊。鱧の刻んだんを玉子やすり身でまとめた「寄せ」に松茸。 2本目が「磯自慢」。 秋とは思えない綺麗な赤身の鰹。生姜。もう一品は鰹の皮に少し身が付いたんを炙って、タタキ風土佐酢。 酢飯を握ってウニを乗せる。とんぶりをトッピングして1貫。 焼き締めた四方鉢にキンキの焼き物。付け合わせがトウモロコシの掻き揚げ。最近はカウンター横のコンロは使うことが無く、揚げ物も奥でミノちゃんが籠もりっきりで仕上げている。 「(多分)黒龍」 お浸しが出て、ご飯。味噌幽庵の太刀魚、豆腐の味噌汁、香の物。 デザートには水が2品。
2005年8月6日 夕御飯は「畳屋町」に予約を取っている。 名前は聞かなかったが、隣はルマンのレーサーだったそうだ。
蓮芋の葉っぱかな。氷の上に敷いて玉子豆腐を載せて旬の毛ガニをむしって置く。酢ゼリーを掛ける。涼しい酸味が心地よくて、酒がなくなる。 「磯自慢」がでてくる。 椀裏に「松」。白く浮かんだ真蒸は鱧。それよりも出汁が強烈に香る。でもくどくないのだから不思議。 淡路のウニは5センチ角ほどの小振りの箱ででてくる。 3本目は「黒龍」。 十数年ぶりに作ったというのが素麺。三輪山本の「白龍」とか言うてはりますが、細い。(白髪ちゃうかな?一束400円強だ)。それをきっちり茹でるのも凄いが、それにもまして、玉子が凄い。胡麻玉子とかいうてましたが、温泉玉子の要領らしいが黄身だけを固めるのですから、言うのは簡単でしょうが、凄い。白身が固まり加減の温泉玉子や、生ウズラなど卵はいろいろ素麺に載せられて出てきますが、まだまだ勉強不足。白身がない分玉子の味が濃い。 ホタテの貝殻で焼かれた焼き物三種。いつもながらの旨い田楽味噌。天盛りのネギを絡めて頂く。 最後のご飯は、秋刀魚の「はらわた」につけ込んだ秋刀魚の焼き物。「はらわた」といえども苦みを感じることがない。お上手。止め椀に香の物。味噌汁の豆腐は八尾の「三好商店」(大丸でチェックした。) 宮崎のマンゴ
2005年7月22日 予約の時間がきたので「畳屋町」へ行く。既に満席だったが、もうデザートが終わっているグループもある。一部の席は2回転である。ご繁昌。16日からバイトの子が入ったそうだ。夜の営業しかしないのに、朝から他の店に顔を出す暇もないくらい忙しいらしい。手を掛けているんでしょうねぇ。
銀の椀に鱧、だつを並べて餡を廻りに掛ける。氷を敷いた器に盛りつける。最後の仕上げは簡単だが、それぞれにはきっと他の店に顔を出す暇もないくらい手を掛けているんでしょう。 酒が進んでもう2本目。「松の司」がメニューにあるようだ。というても4種類ぐらいしかおかないんだけど、むちゃは滋賀のお酒が出ると嬉しい。 胡麻豆腐、にゅうめんに焼いた一匹分の鮎を吸い地の上からおく。夏のお馴染みの椀。 生のアワビが向。この時期だけ生でだす。細かく包丁を入れてあって、かみ切れないということは無い。 豆腐の盛りつけは切って並べるだけ。盛りつけた上からクラッシュアイスを散らす。キュウリと豆腐はもろみで一緒に食べる。お馴染みの八尾の豆腐屋さんだそうだ。近くのデパートでも買える?もろみで食べる豆腐もよろしいようです。 「磯自慢」も定番にしたのかな。 唐揚げ3種。奥でミノちゃんが揚げる。カウンター横のコンロは使わなくするそうで、後釜は・・・どうなるんでしょう?まだ手を加えるそうだ。唐揚げは「塩」。揚げ物は揚げたて、パリパリの骨せんべいが好き。 吉野川の畜養の鰻。日によっては四万十のも使うようだ。まぁ魚屋任せという話。久しぶりにご飯をお代わり。最初のご飯が蒸らし不足。ミノちゃん焦って出してはダメだ。 酒器としてほしい錫であるが、かってマダム穴見から聞いた「ゆり工房」さん、そして「ようび」さんであるが、「ゆり工房」を知っているかと聞けば、どうも合点のゆかぬ答え。「錫半」時代のは使っていても新しいのは使っていないと言うことかな。せっかく「使っている料理店」に挙げてもらっているのに。 途中で、「これから行きたい」とかいう電話があるけど、予約の人数分しか作ってないのが現実。伺うときには予約しておきましょう。というか予約すら難しくなってきている。帰りがけに、次の予約を入れようとしたが、第1希望は既に満席!困ったちゃんだわ。8月は8日間も休むそうだ。
2005年6月28日 夕御飯は畳屋町の「もっとめがでるようにんとがんばろう」。週末に予約の取れないお店の予約表は真っ黒黒助だ。今宵も既に7人組の団体のお客さんが帰られた後という2回転目の最後の客となった。 6月の献立は
「福扇」から呑み始める。 最初から饒舌なこの日の主人は、4ヶ月かけて16軒ほど京都の店を巡っていたそうである。その愚痴を折々に聞かされる食事である。 生の朴葉が出回っているようで、先週に引き続き皿代わり。焼き目を付けたほんのり暖かいホタテに海老、黄ピーマン。ジュレにした酢の物で、口にさっぱり、暑さ凌ぎ。 シンプルな椀と思いきや、裏側にはサザエや貝に水草が細かく描かれびっくり。京都のジュンサイはほんのり白くぷるぷる。真蒸はふわふわだし、アワビも柔らか。 子供頃はカレイといえば、所謂若狭の一夜干しにした干物がカレイだった。でも、干物の好きな、炙りものの好きな子供は少ない。だからカレイも嫌いな魚だった。お酒を飲むようになってから美味しく感じるようになる。魚嫌いを治すには、日本酒好きに育てるだよ。カレイにもいろいろあって、むちゃは生が好き。居酒屋で出てくるような「カレイの唐揚げ」は、日本酒に合わないから嫌い。 綺麗なマグロ。また山葵が足りないので追加。「山葵もたかいんやでぇ」と目が言いつつ、島根の山葵は粘りがあるとかいう。 今月の鮎は焼き物。竹籠に皿を乗せた中に2匹。すだちで頂く。 鍋でハモしゃぶ。飛騨コンロに小鍋をのせ、張った出汁は昆布だし。近頃骨や頭からハモ出汁を用いる店も多いが、生ハモには、骨で出汁を取らないという講釈を聞く。その分少し長い目にハモを泳がせると、あら不思議。出汁にたっぷりエキスが出てくる。カスカスになってもいけないのでタイミングが必要だ。ポン酢醤油。残った出汁にスダチを搾って、味わうと、生身から出る鱧の味だけで充分で、鱧出汁を使わない講釈も腑に落ちるというものだ。 最後のご飯は、人気者のだし巻き定食。だし巻きの秘訣は、使い込んだ卵焼き器だからと言えば、怒られちゃった。一気に強火で焼いて半熟の生で巻いて、余熱で固める、と言う感じかな。 アメリカのサクランボにメロン。最近スーパにも出回り始めた大きい実。 来月の予約を取ろうと思ったけど、その日は既に9名の団体客のご予約済み。乱暴にカウンターを予約独占されちゃ、個人客のスペースはありません。 2005年5月9日 夕御飯は「畳屋」。今月のメニューは
薄い酢の香りの先付け。 浪に浮かぶ御所車の椀。「親子椀」と説明があるのは、鯛の身に、鯛の白子の豆腐が入っているから。鯛の香りたっぷり。 大分産の「関」近くのアジをその場で握る。丁寧な仕事は、お客さんが食べ終わるたびに握り始める。そのほかの料理でもそうなんだが、決して作り置きなんかしない。直前にポン酢に浸したネギをトッピング。 ガラスの涼しげな器にナス。茗荷の細打ち。 カウンターの下でピチャピチャはねていた稚鮎を天ぷらにする。忙しくても直前に串を打つ。食べやすいように串を抜く。1人前5匹。ちょっとでは食べた気がしないと言う。藻塩。揚げた空豆。飾りに蓼。 お造りがないのだが・・・、最後に定食になってご飯のおかず、赤身と中トロ。長芋、防風。男性にはご飯がいっぱい。豆腐の味噌汁、香の物はいつも通り。 ネーブルのくりぬいて器にして、フルーツを盛る。 まだまだ早いのであるが、喉の痛みは相変わらず、足もだるいことだし、真っ直ぐ帰る。 2005年4月27日 ゴールデンウィーク前に駆け込みで、「畳屋」の夕御飯を取る。満席だがいつもの席が空いている。 4月の献立は
プリンプルンの鶯色の豆腐にウニを乗せ、葉山葵の炊いたんを乗せ、廻りに出汁を張る。山葵の辛みとウニの甘味が妙。 フタの裏だけ、朱に桜を散らした椀。ここで竹の子が出る。帆立の味が滲んだ出汁は淡く白い。出汁の微かな甘味の後では、福扇は甘さが際だちクドく後を引く。全然合わない。 2本目は「鄙願」。すっきりキリッとして、面白くないけど、邪魔をしない。 いかにも旨味が乗ってます、という色合いの鯛に、赤貝。鯛はお好みでポン酢醤油。 白和えの和え衣(ちょっと仕事がしてあるけど)の上に、順に乗せていく。ゼンマイに似た山菜が「雁足」。始めて頂きました。 3本目は「黒龍」。次は「お肉」だから「黒龍」という。 例年なら竹の子に牛肉の鍋。今年は竹の子の変わりに「わらび」だ。甲乙付けがたい。木の芽が「花山椒」なら、もっと感動的だったろう。旬の1週間ぐらいだけ使うと言うから、その時は「大当たり」だ。去年までなら、カウンターで調理しているのを見られたのだが、残念だ。ヒノキに苦しむミノちゃんが奥でこそこそと。そういえば、アナミさんもヒノキに苦しんでいるそうだ。味覚が命の料理人さんにとっては、死活問題だ。かくいうむちゃはここのところ随分と楽になっている。 ホウボウの身を三枚におろして、2枚は付け焼き、2枚は白焼きの梅肉かけ。つまり2匹。 今日は2回転することもなく、早くに店じまい。対外のお客は2時間以内で食事が終わる。終わってからだらだらと過ごすむちゃ。 2005年3月24日 夕御飯は「畳屋」である。先月は予約が取れないので諦めたが、今日は空いてる日を選んでの食事。今月の献立は
たっぷりの黄身酢に盛りつけられた先付け。タイラギ・赤貝とのコントラストも綺麗。緑も鮮やか。 たぶん米粉をまぶした白魚。塩をふるだけ。 客が少ないとやたらとお酒を勧めてくれるのでペースが早い。「鄙願」。 黄色とか緑とか春らしい色合いだけど、胡麻豆腐も卵で色づけ。蛤も春めく椀。 薄造りだけど透き通るほどじゃない微妙な厚さの「おこぜ」。ぽん酢醤油。 調子よく「黒龍」。 おひたしは「うるい」。炙った「くちこ」をを裂いて載せてアクセント。磯の香りがかすかに味を膨らませてオツな一品。 「タケノコと一緒に煮付けるからタケノコメバルという」のか「タケノコの季節に美味しくなる時期のメバルの名前をタケノコメバルという」のか?ここでは、タケノコは使わず、メバルだけ。少しの濁りもなくあっさりとした煮汁が美味しい。白髪ネギもたっぷり。 今日のご飯のおかずは味噌幽庵の真名鰹。メバルの出汁といい、味噌幽庵地といい、ほんまにエエ仕事をしはります。 デザートは黄色いマンゴ。 中村くんが卒業した。
2005年1月28日(土) 夕御飯は、少し南の「畳屋」へ行く。お決まりの席に座る。コンロの廻りの壁も少しずつ汚れてきている。
柑橘類の釜蒸しはこの季節いろんな形で出来るけど、ここでは柚子。白子が美味しゅうございます。 柚子釜を食べ終わると、エビを揚げ始める。餅粉揚げ?頭を揚げたり焼いたりしなくてもいいように、揚げる前からエビにくっつけてある。エビの甘味に足の食感が加わって、こりゃ参ったなぁ。 「〆張鶴」。 透き通りような真っ白の胡麻豆腐の椀。白赤黄緑。並んだ二つの帆掛け船が裏に描かれた椀。昆布だ。 お刺身が、寒鰤。大阪まで「辛み大根」が広がっている。むちゃは家で「鰤には大根おろし」だけに違和感はないけど、もっとたっぷり出して貰わんと・・・。 「黒龍」。 今年の1月は「伊勢エビ」がない。代わりに「ふぐ」だ。人によっては物足りないだろうけど微妙な「一味」の加減がいい塩梅。備前の大きめの四方鉢に笹の葉。テッピと一緒に出てくる。 ご飯は人気の「だし巻き定食」。昔は1年に1月だけだったというけど、リクエストが多いらしい。卵焼き器の半分を使って巻き上げるというスーパーテクニックでお願いする。いつ見ても見事な!いっぱい焼いてくれたので、ご飯お代わり。 いちご、でこぽん、練乳ぷりん 2004年11月6日 予約した時間より少し早くて、一番客。お決まりの席につく。 今月は
今日からカニの解禁だったのだろうか?11月はいつものカニ。山葵、醤油が出る。生だと思っていたら身離れを良くするため、霜降りにしているような話だ。水気を切って氷を散らしているから、生と変わらない。 蓮根の四角いお餅。葛まじり。塩だけで食べる。 椀の裏はススキに満月の「武蔵野」の椀。お得意の「焼き餅」いり。たっぷりの真蒸。 続いて「磯自慢」がでる。今まで置いてなかった酒だ。 お寿司が出るが、醤油はでない。そういう仕事がしてあるという事ですな。 重箱に壺壺の器3種。 もうちょっと呑めるので「〆張鶴」 六方に剥いた蕪。これも定番。 最後のご飯は、太刀魚の焼きもん。味噌汁、漬け物付き。 今日も盛況であった。仕入れたカニも全部でたそうで、ご機嫌がいい。
2004年9月18日 晩ご飯は、「畳屋」。すっかり定位置になった席に案内される。 献立は
ちょっとすし飯が柔らかいようだが・・・ウニはとっても旨い。 お酒が「〆張月」。 鰹が生姜醤油、ヒラメがポン酢醤油という指示なんだけど、鰹は生姜でもいいけどポン酢の方が好みだし、ヒラメはポン酢だと旨みが分かんない。山葵醤油も出してくれて「おこのみでどうぞ」というのが、筋だと思うな。 出汁の利いたお浸し。 続いて「黒龍」。最近3本呑むと、結構来る。 焼き物がキンキで、カマも一緒。脂たっぷりで、しっとりしているのは酒焼き?秋らしい盛りつけ。 今日も出汁焼きを食う事になる。目の前で「淡路島だし巻きチャンピオン」のワザを見る。いつもながら感動の職人技だ。
2004年8月20日 夕御飯は、「畳屋」。カウンター横のコンロ側の壁と換気扇の外観が一変。
まず「鄙願」から。 今が旬と力説する中国産の松茸。グローバル。 もう2本目は「立山」に変わって、煮物椀は「にゅうめん」。3枚に下ろした鮎を焼いて、にゅうめんに載せる。骨は「せんべい」でパリパリ。 イノシン酸たっぷりといった色合いのカレイ。ポン酢醤油と山葵醤油が出る。 3本目は「黒龍」。 器に塩を置き、焼き上がったアワビの貝殻を載せる。いつもながら焼けた味噌が旨い。ナスはいわば田楽ナス。 買ってきて切っただけのザル豆腐が氷に浮かせて出てくる。(といえば怒るだろうな。)イソフラボンに溢れていますと言う色合い。八尾の方の豆腐屋らしい。猪口に付け汁が出てくるのだが、流石に、豆腐の旨さ・甘味を引き立てる出来。 今日の定食は「焼きサンマ」。塩焼きではない。腸を漬け込んだ醤油で付け焼きしたサンマ。ご飯も美味しいけれど、サンマと味噌汁のマリアージュを感じてしまった。 2004年7月24日 晩ご飯は「畳屋」だ。 堺筋から店に行こうとして、筋を間違える。この東心斎橋は不案内で迷ってしまう。
蓮の葉の中央に、キュウリ、ホタテ、焼いた車のむき身、赤・黄を順にトッピングして、ポテポテのゼリーをたっぷり盛りつける。心地よい酢の味わいが、体を優しく冷やす。 揚げ物は、トウモロコシのかき揚げ?トウモロコシだけを出すというのも、小憎たらしい仕事だ。油でゆでてる感じで揚げている。 2本目が「〆張鶴」。 「波に御所車」の大振りの椀。 いかにも旨そうな飴色がかったカレイと甘いイカ。ぽん酢と醤油の種類だ。 水茄子は、タッパの中の水に浮いていた。8分の1くらいにカットする。(泉州の家庭なら手で裂くだろうな)。トマトも半分にカットする。ガラスの器に盛りつけて、フランスのナンタラカンタラいうミネラルウォーターをトボドボっと氷ごと入れてでてくる。水茄子は、もろみで食べる。「もろなす」。 限定品を呑ませてもらう。「越の初鮎・生原酒」。鮎正宗のお酒だ。 奇しくも今日は天神祭で、やっぱりどこかで出てくる「はも」です。でもこの鍋があるので「椀」には使わないんでしょう。具もシンプルに「菊菜」と「ハモ」だけ。スダチもあった。 天神祭帰りの隣のお客さんからも「〆張鶴」が廻ってきた。 平串で焼いた太刀魚に粉山椒たっぷり。熱々ご飯で「焼き魚定食」のできあがりだ。 ショットグラスの大きさに桃が半分。周りを見ると、ジュレの量に差があったりする。うーん。
2004年6月16日 晩ご飯は「畳屋町」に出来た新しい店に予約を取っていた。 新調した(しかも6枚)暖簾をくぐると露地。足下の手桶に花が生けられた灯り一つの暗い露地の奥の右手、格子の扉から明るいカウンターが覗ける。たった9席のカウンターは、後ろがゆったりと取られ一面、素っ気のない聚楽で囲まれている。カウンターの中の後ろも飾り気が無く、一輪挿しだけが際だつ。洗い場はカウンター内の奥にもあって、勝手口と繋がっている。「ヨ」の字の動線配置。まぁ、一度ご覧じろ。 水回りなどは、以前のママの配置のようだ。 この日の献立は
もう「〆張月」に変わる。田楽風の串で揚げられた蓮根豆腐。皮はサクサク、中はざっくりホクホクむっちり。 貝づくしの椀。玉子豆腐が凄い。「玉子風豆腐」とか「卵色した豆腐」じゃなく、味わいが玉子そのものなのだ。「鶏肌が立つ玉子豆腐」というのでしょうか? 笹の葉にアジの握り。お造りがない。 茄子の出汁にも感心。 踊り串に打たれた鮎の腹の部分にパン粉を付けてあげる。たっぷり4匹。蓼の葉が添えられているだけで、蓼酢無し。目の前で串を打つミノちゃんの手際が素晴らしい。 今日のご飯は「勝浦のマグロ」。長芋の短冊。
先週も3日ほどお休みして気に入らな所に手を入れて、極めてご機嫌のご主人。露地から店内まで数寄屋、茶室好みに拘って、たった9席の店にしては贅沢さん。お料理代は2割ほどお高くなったけど、それは快適なカウンターの席代と十分に思えるお店。 2004年4月17日 晩ご飯は「定食屋」。3月の時は、歌舞伎が終わって遅かっただけに、今日は1番。ご主人が、もう準備は万端だよと言わんばかりに、道で歓談中だった。カウンターの端。
しっかり味についた葉ワサビ。豆の香りもぷんぷん。 アスパラ1本どーんと出る。普通なら、食べやすいように切って出てくるところだろうが、その意味は、噛んだときのジューシーさを味わえということだろう。と一人納得して、かぶりつく。 椀の蓋の裏には、桜の花。刻んだホタテの入った真蒸。 トリガイもそろそろ旬かな、と思わせる。これはきっちり切られている。醤油とポン酢の二つ。 またアスパラ? ちょっと今日は煮汁を甘く感じるメバル。タケノコも無く、シンプル。明快。 醤油の付け焼きと白焼きに梅肉のホウボウの焼き物。今日は「焼き魚定食」。きっちり4月の献立でした。 2004年3月10日 舞台が終わって急いだご飯やさんは「笠屋町」だ。すでにカウンターには客が居なくて、申し訳なくも、独り占め。 献立は
先付けは刻んでいない「てっぱい」といったところ。ごろんごろんと魚介類。 塩を振り忘れたかのような天ぷら。それでよろしいですよ。元来、天ぷらには「てんつゆ」も「塩」も、関西風に「ソース」も掛けないタチだから、降られて出てくるより、ありがたい。 プリンプリンのお得意のゴマ豆腐。この季節定番の椀種。蓋の裏側には「咲いた菜の花」。菜花と合わせたそうで、これもこの月だけの椀。 お任せのお酒は「〆張鶴」。ンされるがママ 歯ごたえのいい「おこぜ」、皮、肝、子、などまで薄づくり。ぽん酢醤油がでる。 小鉢にこんもりと「うるい」。こんなにどーんと出されたのは初めて。他の店では「高い」から出さへんらしい。炙って裂いたバチコ。 もう呑まないでおこうと思ったけど、オーダーされてしまった「黒龍」。なされるがママ。 タケノコは4月と思ってたけど、今日山城のいいのがあったので使ったそうだ。でも2ハイだけだったとご自慢。今年は柳川を使った鍋で沸騰させ、肉を並べてできあがり。木の芽たっぷり。出汁が濁らないので、最後は取り皿に受けて呑む干しちゃう。 最後のご飯には「出汁巻き」。ジュワーと出汁が滲み出してくる出汁加減。ここでも、醤油とか使わないタチです。香の物にも醤油を予めかけないで欲しいですけどね。目くじら立てるほどのことはないけど。 デザートがマンゴォ。
さて、そろそろ来客した人には伝えているそうだから、書くけど「4月いっぱいで笠屋町は閉店」。 2004年1月17日 歌舞伎のあとに、予約していたのは「笠屋町」だ。暖簾の下には「水仙」。
2品目には、思いがけない揚げ物だ。ちょっと塩が強い。ミノちゃん振りすぎ。日本酒を冷たい「鄙願」に変える。バカラのグラスだ。キリリと冷えた冷酒だけは、磁器・金属・グラスと酒器を選ぶと思うのだ。 椀は正月の宝船、黒みを帯びた玄米の餅を焼いたんに、ふんわりひろうす。 味の乗った「ひっさげ」と「鯛」。醤油とポン酢ででてくるけど、むちゃはやっぱり醤油だ。「〆張鶴」に変える 一息つく「芥子和え」 例年、海老は「具足煮」といったエビの殻を豪華に使った一品が出ていたが、今年から使わなくしたようだ。食べやすくしたという事であるが、それでも、スープにはエキスたっぷり、味に変わりが無い。えび味噌の絡んだ出汁を張って、蕪と伊勢エビを盛りつけてあのだが、始めて知ったのは、蒸し上げているだけでなくエビの身を焼いていた。中華料理の技法?旨い出汁は飲み干す。 「黒龍」にしちゃう。 刻まれた鰻はほとんど形をとどめていないが、蒸されたお寿司にはしっかり鰻の味。トッピングの錦糸も、すし飯も、蒸缶で暖められております。丼椀で出てくる。量は多いが、残す客はいないようだ。豆腐のみそ汁。白菜の漬け物。 シンプルなデザート。 2003年11月29日 夕御飯は「笠屋町」だ。 今日で11月のメニューもお終いというという献立は
まずお酒は「鄙願」を出してくる。 突き出しは、ツメ1個、足2本。山葵醤油がでてくる。お客さんの入店と合わせてミノちゃんが出刃でカニの足をさばく。いい音。包丁の音という店では「骨切り」と同じくらいのBGMです。かぶりついて食べる。歯でしごくように食べる。 お寿司は、その日の魚次第と言うことでしょう。奥で主人が握っております。寿司ネタの上に、漬けのとんぶり、塩を載せてスダチを落としたんと2種類。 デカい真蒸はカニたっぷり。もう限界と言うまでカニを入れているそうです。真蒸を崩すたびに、出汁がカニの甘みを加えていく。 カニ味噌は酢で割った一品。中はむっちり、外はこんがりの里芋、鋳込んだ味噌も良い感じ。 冬の定番の煮物。甘みのある出汁。柚の香り、菊菜の香り。ほろほろの蕪。 たっぷりよそってくれるごはん。 カニの要望が多いようで、一部2回転。客が途切れないので、なかなか「オモロい話」が聞き出すことが出来ない。ほんまに「とんど」にコルビちゃんが出てきたら面白いやろねぇ。 2003年4月15日 昨日急に電話したのは「笠屋町」。運良く席がぽっかりだった。貝から出る香りが漂っております。
鶯色のゴマ豆腐に、半生のえびは紅白、ウニの黄色に、青味、と突き出しから感心してしまう。これだけで、お酒が1合以上が進んでしまうのです。寿司屋に言わせると「たばこを飲み客は、気を遣わない」てなことを読んだ記憶があるが、一段落するまで酒(ビールだけど)を口にしないご主人からすれば「酒を飲む客の舌は大したことない」んでしょうね。そんな寂しい食事はしたくないけど。 黒塗りの椀の蓋の裏は、桜の蒔絵。貝の香りは、この真蒸。春らしい素材でまとまっております。澄んだ出汁をいただき、真蒸をほぐすと、ホタテの白く濁った旨みが混じり合う。お椀を楽しむ醍醐味だと思うんです。 瓶詰めのホワイトアスパラは、か細いのですが、ご立派な太さ。たっぷりと敷かれたあえ衣がご自慢でした。 メバルに箸を付けると、ミノちゃんが炊飯器のスィッチを入れてくれます。ちゃんと先月のことを覚えてくれているようで、うるうる。「ご飯をおいしくするのは・・・?」と聞くと、「お客様の健康」と即座に答えるあたり、舌の肥えたお客にもまれているんでしょうな。決して健康ではないけど、おいしいご飯。 2003年3月8日 夕御飯は「笠屋町」に行く。玄関脇の桶には満開の菜の花。 あんまり記憶が不確かなんやけど
もう揚げちゃいました、と出てくる白魚。今年始めてやった。なぜか揚げ物は指でつかんじゃうクセ。噛むときの音がカシュ。 あれ?2ヶ月続けて「蛤に胡麻豆腐」?と思ったら、先月の「鰻谷」やった。 いろんな店に行きますが、イカの切り方が、色々あって、面白いものです。「黒龍」に変えます。 菜の花にウニ。と言っても、ウニの香りは抑えられているし、醤油の香りも抑えられているし、まるで「ノバうさぎ」のように「ビミョウ」だ。「山」あり「谷」ありのコースの中で、何気ない「谷」の料理と思って「舐めていると旨い目に遭う」。 なぜか揚げ物は指でつかんじゃうクセ。骨を揚げた部分は指でパキパキと折ってパリパリと食べる。熱い物は熱いうちにと、思ってパクパクと食べると、「食べるのが早い思わなかった」と、象印の炊飯ジャーさんのご飯が間に合わない。 3月はひな祭り?でチラシだそうだが、マナのいいのがあって今日は焼き物に白ご飯。日本人は「やっぱり白ご飯」というのも分かりますが、「変わった色ご飯」も外食ならではの楽しみ。で、ちょっと残念。 2003年2月22日 夕御飯は「笠屋町」とした。玄関脇には水仙の花。
椀には、湯葉。鱧の真蒸に湯葉・百合根を入れて揚げて稲荷風。湯葉を崩していくと出汁がどんどん旨くなる。お酒はもう「黒龍」に変わる。 お造りはオコゼ、皮、胃袋、肝をポン酢。むちゃは辛い物が大の苦手で、おろしに唐辛子が入っているだけで、舌がピリピリ。もっと辛くなると、頭の毛穴から汗が吹き出すのが感じられるほど。これくらいなら多くの人なら適度な加減でも、むちゃにとっては、頭がむずむずしちゃう。 炙ったバチコは割くと、ひも状にちぎれるのが普通だけど、これは肉厚で、ぶちぶち。お酒は「小鼓」。 春になると「筍」が気になるのだが、なかなか心ときめく料理は少ない。いっそ、丸のまま焼いただけの筍なんかが、食べたくなる。どこが物足りないかというと、脂がないのだ。肉の旨味と出会うとどうなるだろうか?と考えていたりするのだ。 柳川風の土鍋に下処理した筍を入れ、出汁をはって沸騰させる。煮たった鍋を火から下ろして、肉を入れ、しゃぶしゃぶ風に並べて、ひっくり返す。これならアクも出ないと感心。日本料理の出汁に、肉の旨みが加わって、こういうのを筍に期待していたんや、と思ったのでした。乗った木の芽も出汁も綺麗に食っちゃいました。 ご飯には、だし巻き。ちょうど真ん前で焼いてくれるのを、こそっと妙技を見る。お客さんが以前「涙が出る」と評していたなぁ。お客さんのペースに合わせてその都度焼かれるが、その大きさはお客さん次第。当然大きさが異なるけど。厚みや奥行きは同じだけど、幅が違う。卵焼きの半分の幅に、客に冗談をいいながらいとも簡単に、焼き上げているのだ。また、畑教授のセリフを思い出してしまった。卵と出汁の比率は教えてくれなかったが、出汁が滲んで来るのですから、料理屋ならではの比率で、大将曰く「極限」だそうだ。 2002年11月9日 晩ご飯は「笠屋町」に・・。すでにカウンターは満席。残った席に座ります。見慣れる若い子が一人入って11月から4人で仕事してるそうだが、若い子の名前すら主人は教えてくれん。忙しい間は、客のすすみ具合をにらみながら、寡黙に仕事を進めるのは、いつもと変わらない。中村君の目の前に座るむちゃの一言も逃さず、口を挟んでくる耳のいい主人が、組み立てた11月の献立は
席に着いてから時間がかかると思ていたら、いきなりのカニに目を奪われます。席に着いてから、カニに包丁を入れていたんですな。突き出しとは言えない立派なお皿で、食事が始まる。わさび醤油で頂く趣向だが、わずかな塩味が醤油なしでも頂けるし、薬味としてのわさびまで必要がないとも思える新鮮さだ。でも、甘みが出てくるのには、まだ早いかもしれない。 続いてのカニは、蓋の裏には冬らしい椿が描かれた器に、暖かい椀種。たっぷりと大きめの真蒸は、お腹イッパイになってしまうと思えるほどで、カニ風味ではなく、カニの身の食感も舌に楽しい碗。青味の緑色、柚子の黄色、餅の淡い黄色、カニの赤色などが鮮やかに映えます。でも焼いた餅の香りが、カニより強く感じる。 カニが刺身になったので、お造りに当たる魚は「お寿司」に替わってしまったようです。醤油ではなく、鯛は「かぼす?」、マグロは「とんぶり」で味が足されております。 八寸めいた盛り合わせの酒肴は、先月に引き続いて、楓で華やかに盛りつけ。カニの味噌がここで出てきます。食べられないものは出さないというが、この2ヶ月だけは遊んでいると申し添える。里芋に鋳込んだのを中村君に聞くが、「しゃべらんでエエ!」と主人の一言だ。中村君も後輩が出来て、客の前に立つようになって、ちょっとしゃべるようになってきたんでしょうか、小声で教えてくれます。 今月ご自慢の一品は「かぶら」。菊菜を添えるだけでカブラをだす自慢たっぷりの一皿。出汁の隠し味は・・・中村君が教えてくれた。カブラが旬を迎える今月の後半には、菊菜もなくなるようだ。来月は大根らしい。 ご飯に、香の物だけの店が多い中で、きっちり「ごはんおかず」を出してきます。今月は「さわら」。 今日も最後は、露を打った銀の皿。
2002年10月9日 のれんの下に生けられた「コスモス」が秋に誘う。Hanako曰く「値段も接客も申し分ない。全部で6品だけのコースは店を出た後、あぁ”あの料理”が旨かったと必ず思い出せる内容」の献立は
ただ者でない「突き出し」は、座ったとたんにでてくる1品ではなく、店に入って座ってから、エビが蒸されて、タイラギが焼かれるという仕事ぶり。その分ちょっと待たされるけど、カウンターでは飽きない。 椀代わりに信楽風の釉薬のかかった湯飲み茶碗を使った吸い物として、甘鯛と松茸。斑入りの柿の葉を蓋にしてでてきます。おやおや、これは「祇園」と同じ「出合」じゃありませんか。主人同士の好みがあるのか、そういう店を自然と選んでしまっているのか不思議。 お作りはシンプルに、鯛とイカ。秋の器は白釉のかかった菱型の菊の形。永楽さんかな?ポン酢で鯛は好みからはずれです。もう紅葉鯛と呼んでいいんでしょうかねぇ。 出汁の香りが高いお浸し。 紅葉、青楓の葉をあしらった焼き物はキンキだが、備前の四方鉢に盛られてくる。鈍い備前の色にキンキの赤い秋めく色を際だたせておりました。肝心のキンキも脂が乗ってジューシー。お酒が「八海山」になる。 たっぷり出汁巻きを焼いてもらって、ご飯はちゃんとお代わりする。黄身が指でつかめるという卵自慢の出汁巻きである。ご飯はご自慢のIHジャー炊き。 銀製の小皿に、柿と梨。
客をおかしく「マスダ派」とか「コゲツ派」とか「フジキュウ派」とか「タイアン派」とか区別して、そのくせ自分は無派閥とか適当なことを宣い、何かと「派閥が違うから教えられん」と適当にあしらわれる昨今である。 2002年9月14日 千日前から、水掛不動を抜け、消失した法善寺界隈の様子を見ながら、うろうろ「笠屋町」に向かう。義捐金を募るお坊さんが両入り口に立っているが、たくさんの義捐金が入っているようだ。さすがに、ミナミの象徴やね。心意気に熱くなりますわ。道頓堀側に回ると、まだ少し異臭が漂う。 今日も満席。ミノちゃんの前に席を取る。9月の献立は
胡麻をすりつぶした白和えを器に流し、具を乗せる。やんわりとした胡麻の香りが茄子や海老には、心地いいけど、松茸は食感だけしか楽しめまへん。でも海老がとっても美味。 黒塗りの椀の蓋を取ると、大輪の菊、一輪。「鱧は葛を打つ」という普通の仕事を嫌う性格の主人にかかると、焼かれる鱧。骨切りが細かくとも崩れることがない。「松茸は香りだけ」というが、そんなことおまへんで。 カツオとイカのシンプルなお造り。皮の部分は小皿で出てきます。 8月は、箸休めに「鮎」のお寿司だったので、ウニはお造りにしようかと迷ったらしいが、結局、お寿司に落ち着いたらしい。それぐらい使いたい食材だったと言うことのようです、淡路のウニ。余分な海苔など付いておりません。 舌休めとも言っていいほど、普通のお浸し。でも出汁は多めで、文字通りお浸し、美味しさが味わえる。 朴葉の時も味噌が旨いと思ったが、今日も旨い。焼いて旨い味噌なんでしょう。味噌の絡んだ「マイタケ」がよろしいなぁ。豆腐は「ざる」かな?堅めの豆腐の方が好みだな。せめて「木綿」やで。お皿に塩を敷いてアワビの殻を乗せて出てくる。実際にアワビで焼いているわけではない。 最後は、サンマ定食。3枚におろした半身分を半分にカットとして、1人前。醤油のヅケでしょうか。皮まで頂く。止め椀にも松茸。 桃は白鳳?ブドウはでっかいの一つ。大きいブドウに、名前を教えてと言っても、なんやかんやと教えてくれない。きっと、横文字の名前で覚えきれないんだ。こっちは「高島屋」の果物売り場でチェックしてたんだよん。横文字だから忘れたけど。 2002年4月6日 雨が降り始めた中、心斎橋を歩き、夕飯は「笠屋町」に予約を取っていた。8名の団体客がいて、うるさいですよと言われていたが、7名だったので、1席空席だった。さて、4月の献立は
一方しっかり火の入った「いいだこ」は下味が付いているだけ。酢みそに絡めて頂く。 木の芽の香りもうれしい、黒塗りの椀。ふたを取ると、波に御所車の派手目の絵が、底にも見えます。椀種は精進の湯葉真蒸。味が淡泊なだけに、吸い地も淡い。互いの味を殺し合わない微妙な加減。 脂たっぷりのマグロだが、付け合わせの大根とポン酢を付ける心配り。2本目は「黒龍」になる。 3本目は、また「立山」になる。(主人に任せっきり)。以前、朴葉で焼いたんが出たが、今回は焼いて出てくる。献立の苦労しているのが忍ばれます。味噌だれは、いつもながらいい出来。 いつもは、貝塚(木積?)のタケノコらしいが今日は「山城産」。新調した鈴引きした赤の鍋は飛騨コンロで提供されます。これがあるから、朴葉焼きが使えないと言うことでしょうか。カウンターから見える厨房の奥にある、蒸し缶から、それぞれの素材が取り出され、目の前で並べられます。単に炊き合わせにするのも、面白みがない。タケノコに不足する味を甘鯛で補う一品。澄んだ出汁にうっすらと甘鯛の脂が浮かんで、最後は出汁も小皿に移してもらって最後まで味わいます。 ホウボウは、醤油だれを何度も塗った焼き物と、白焼きの梅肉をのせたものの2種に白ご飯。茄子を使った、留め腕。 甘いマンゴに酸味のレモン。 さて、この店には八寸がありません。昔はメニューの中に7品以上の八寸を盛り込んでいたそうだが、ふと、きれいなだけの見た目の仕事に嫌気が出たそうだ。それ以来、今の形になったそうだが、それだけに、起伏のある献立は食い味重視。自分の料理を「男料理」と呼んで、孤高。 妙な雑誌のおかげで、矛を収めに伺った格好になったが、むちゃの大好きな日本料理の現実を聞いていると、新しい店には入る気がなくなる。安直な方向に向かう料理人、安さや雰囲気ばかりを追う似非グルメ客、浮薄な消費者に迎合するブームに媚びを売る「売らんかな」雑誌とライター。素人のむちゃが最後に頼るのは、板前での仕事ぶりと主人の心意気。敵は作りたくないのだが、ついつい・・・ 2002年1月18日
既に満席であったせいか、出てくるのが遅いが、お酒は面白いのがあるそうで「純米吟醸無濾過生原酒・もめん」を呑みつつ待つ。醸造元を見ると「黒牛」さんだ。なかなかに甘濃い。カラスミの香りが今一だったが、揚げ物のカマンベールのトロンとした食感とぱりっとした餅粉の衣に、チーズが旨い。先客が帰ったので、余裕のある席へ勧めてくれる。この店では「煙草が嫌い」と言ったわけではないが、様子を見て気を使ってくれる対応の細やかさ。プロの接客に感激です。 黒塗りの椀の裏には宝箱の宝船。おめでたい。1月だけに雑煮に見立てているんでしょうね。ほろほろ崩れて、口の中で溶けていく蕪が美味しい。虫養いのオードブルの胃がリセットされる。 天然のブリが無いというので、今日はヒラメ。ヨコワはポン酢でもいけるもんですな。2本目は「黒龍」だ。 箸休め風に、辛子和えと煎餅。慈姑の煎餅というのは、切って揚げるだけでは全然うまくないらしい。下ごしらえ・下味が肝心で、力説される。黄色く色づく前の緑の菜の花。鮮やか。 伊勢エビを、半分に縦割りして出汁で煮あげた具足煮。味噌仕立てではないがミソがとけ込んだ出汁が旨い。冬の定番・名物になったのかな。 「〆張鶴・大吟醸」をグラスでサービスして貰って、「珍味」を頂く。細づくりにしたイカが塩辛の味を和らげてます。 最後のご飯は、細かく刻んだ鰻をまぶした蒸し寿司。錦糸を敷き詰めて、彩りに絹さや。ジャブが効いている成果か、お椀からはみ出た大盛りに感謝。
最後の客になったと思ったら、近くの湊谷君がきた。店仕舞は若いモンに任せて「なんか食べさせて」という言葉に、「自分で賄いはつくらへんのか?」と、チェックが入るが、ヨコワを切る主人。「さすがええ素材使こてるわ、ウチの羊羹みたいなヨコワとは違うわ」と冗談だろうけど、羊羹みたいなヨコワも興味がわくじゃありませんか。 2001年12月1日 スィッチを入れた夕御飯は、笠屋町の「もめん」。9月、10月、11月はオヤジ自ら「凄かった」と自慢していたが、12月に入った献立は
カニの2連発である。温かいモノの続きは、ちょっと身体が休まる酢の物と、心憎い組み合わせです。 淡い出汁加減、くどくない焼き餅の香り、カニの甘味、柚の香り、カニの赤、真蒸の白、粟の黄、柚子の黄、青味野菜。椀が日本料理の花と実感できます。むちゃは、椀を撮る瞬間が大好き。椀の裏側は「松」。なぜだか「桝っさん」の菊の椀について聞いてくる。「ウチの方が上等」と自慢げだ。 八寸めいた柚子釜は、四方漆の器に裏白を敷いて、ちょこちょこと盛り込まれてます。珍味・酒肴盛りという感じです。器の上に並べて飾ろうとしないのが、心意気ですかね。 飛騨コンロで供されるのが、朴葉焼きで。野菜は下ゆでしてあって、味噌と絡めるだけでOK。茄子と味噌、葱と味噌、旨いはずです。鴨は半生が美味しい。でも味噌の染み込んだ鴨もまたいい。一番良いのが、味噌加減。煮詰まってくると、鴨の脂と解け合って、コクが深まり、味噌を舐めつつ酒がすすむ。黒龍も終わり加減で、調整して呑んでいたが、また酒を注文される。「〆張鶴」にされそうなところ、「北翔・大吟醸」を、もう次はご飯なのに頼む。 ご飯をしっかりお代わりして、満腹。ここでも「とんど祭り」のチラシを頂く。 お客さんから内親王誕生のニュースを聞く。同い年のプリンスも、とうとうパパだ。紀宮も降嫁も難航しているから、パパとしては心配やろねぇ。黒龍を呑んでいるというのも、縁かな。 2001年2月17日 夕御飯は笠屋町で取った。2月の献立と言うことだが、内容は
途中でデジカメの電池が切れた。悔しい。電池は買って来てくれない。 心斎橋に「もめんや」という「安モン屋」の食べるところがあるようだ。見に行ってみようかな。 2001年1月27日 夕御飯は、名前を出すと嫌な顔をしそうなので、「ひみつ」の場所だ。久しぶりの訪問になったが、キャンセルがあったということで、カウンターは贅沢な空間。お任せの献立は
書ききれないお友達の話で、楽しみましたわ。明日は東京へフレンチの旅に行くそうで、忙しい人です。 1999年8月7日(月) 夕食は、笠屋筋の「もめん」さん。頂いたのは
1999年1月22日(金) 夕食には東心斎橋「もめん」さんで、お任せを頼む。繊細な透明感のある味と刺激的な料理を堪能する。
日付忘れた 日宝ニューグランドビルの1階の奥、引き戸を開けるとカウンターのみのお店。11席ほどのキャパに男性3人。1人はバイトのようでもあり、駆け出しのようでもある。料理はおまかせで10000円のみ。この日の突き出しは、「伊勢エビの香煎揚げ」で身はあられを振ったモノと、卵(出汁で工夫してある)2色でエビの殻に盛りつけられる。味噌は蒸しあげられている為、こちらもいただける。「刺身」はヨコワ、ヒラメの2種。「エビしんじょの椀」には白身魚でつないだしんじょと、切り餅を焼き、ウグイス菜をのせ、盛りつけたモノ。かつをの済んだ香りが、椀にあふれる。かぼすの香りもまたかぐわしい。続いて「焼きふぐ」。あらの部分をロースターで焼いたシンプルな品であるが、皮の部分のゼラチンが旨い。「菜の菜の辛しあえ、イイダコの煮付け」が出され、「白子の茶碗蒸し」がでる。具は白子のみ。シンプルであるがまた美味しい。椀にはちりすが添えられ、おつ。自家製の「このわた」がイカとあえて1品出て、「ウナギの蒸し寿司」と「大根のみそ汁」でお任せのコースが終了。お酒は、小鼓を2合、鄙願を1合。他に紅寿、〆張鶴、立山かな。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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