みちくさ料理 尾花

adrress甲賀郡信楽町神山1078
call0748(82)0933
open/lunch12:00-14:00
open/dinner17:30-21:30
off水曜日
capacity
impression 2003年9月21日
辺りも暗くなって、伊賀上野への国道を走ると、看板がでていて、少し脇にはいると、今日の晩ご飯に予約していた料理屋がある。
土日のお昼は観光客が多いそうだが、今晩のカウンターの先客は母娘の2人だけ。カウンターの後ろには信楽の器がきちんと整理されている。ご主人一人で切り盛りして、奥に広そうな厨房があるが、カウンター脇には蒸缶とコンロがある。清楚で簡素な塗りのカウンターだ。
お任せのコースが2種類。選んだコースの献立は
  • 松茸の菊花和え
  • お造りが甘鯛・茗荷・防風・ネギ・紫芽・紅葉おろし
  • 豊年ハモと松茸の椀
  • イサキのつけ焼き、蒸し栗、揚げ銀杏、松葉、はじかみ
  • 近江牛の冷しゃぶ・ごまだれ
  • 子持ち鮎と茄子の炊き合わせ、隠元
  • 白ズイキとしめじの酢の物
  • ナメコ雑炊、香の物
  • イチジク、巨峰
だった。1合だけと覚悟を決めて頼んだ冷たいお酒は、選ぶ程おいてなく「鈴正宗」だ。
季節めいた先付け。黄瀬戸の器に黄菊が映えます。ちゃんと目の前で和えてくれる。もう地の松茸は採れないそうだ。
「みちくさ料理」と看板に掲げていても、魚はでる。瀬田にある「公設市場」まで仕入れに通っているそうである。片道約30キロだそうだ。ねっとりした「甘鯛」は割醤油でたべる。
煎った米をハモにまぶして揚げたハモが椀種。香ばしさはあるが、ハモの旨味が消えちゃっている。直球勝負のハモの方がいいと思えるけど、お米の収穫時期に合わせて「豊年ハモ」と名付けた料理と聞くと、それはそれでいいかと思える。甘鯛ででた紅葉おろしの辛みが残って、吸い地の味わいがわからへんかった。
ちょっとびっくりしたのが「冷した牛しゃぶ」だ。薄くスライスした肩ロースに熱を加えて、並べている。きれいなピンク色だ。ただ、ごまだれが濃厚な方がむちゃの好みだ。
子持ち鮎は焼いて煮浸ししたのを蒸し直す。温かい料理の器はすべて蒸し缶で暖めて出てくる丁寧さだ。
酢の物も出す直前で作るって、味を確かめる。カウンターで見ているだけに安心できる。
雪平の鍋で作る雑炊。見ていて楽しい。
瀬田の家から車で40分でお手軽な値段でいただけるという点で、むちゃは気に入りました。近くで集められる食材を使って、おいしく料理されているけど、特別にわくわくする興奮もないことも確かだ。さて「遠くから食べにいこう」とおすすめできるかというと自信がない。でも、信楽に来たら寄ってみるといいでしょう。
信楽出身の大将は、「真葛ヶ原」の料亭で修行して15年前に独立、この屋敷に移って9年らしい。ご主人一人だけにコースしかこなせないそうだし、料理はちょこちょこ入れ替わって、1ヶ月かかってすっかり変わるような案配だそうだ。座敷もあるそうだから、人数がいっぱいの時は大変やろう。
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