御料理・山荷葉

adrress中央区山本通5丁目13−9・再度ハイツB1
call078−341−0037
open/day11:30〜14:30
open/night17:30〜21:00
off火曜日
capacity
memo/impression 2003年3月15日
山手女子の手前の三叉路を脇道へ下ったところ「山荷葉」に予約を入れていた。マンションの地下へ階段を下ったところ。モダーンな店内にカウンター6席、テーブル4卓16人のキャパだ。
  • お酒を一献頂いて
  • 先付は芥子風味の菜の花のお浸しに白魚
  • 椀は、鯛に白玉、花びらウドに、柚子に木の芽
  • お造りには、ヒラメとイカで、醤油と塩
  • お寿司がでて、赤貝とトリガイの手毬に、木の芽を挟んだサヨリの小袖、生姜は花びらの形に、赤貝の紐と肝は炙って小皿で
  • 八寸には、ウニに岩茸、たこの桜煮、酢味噌の菜の花、卵焼き、木の芽にのれそれ、えび、紅梅白梅は人参と長芋、赤ピーマンの酢漬け、
  • 焼き牡蛎
  • 揚げ物にふるせ、ふきのとう
  • 口直し、ボイルしたフルーツトマトとアスパラ
  • 炊き合わせは、筍、キクラゲ・百合根入りのひろうす、わかめ
  • 白いごはんの香の物、焼き豆腐の赤だし
  • オレンジに苺
  • 桜餅、お薄 
  新潟のお酒が並ぶ中、さすが兵庫県やななぁと、珍しく「奥播磨・袋しぼり」を呑む。芥子風味であるが、しっかり芥子で辛い。今年始めて食べるが、今日は白魚に縁があるなぁ。
乾山風の小鉢に盛り蹴られたお造り。醤油の他に、「好みで」と塩が出る。
椀種は、中央で仕入れるという地の鯛に白玉。白玉は、ほのかに赤く、微かに黄色く、半熟卵のように見える。鯛の味が絡まるとビミョウな味。
お凌ぎにあたるのか、すすみ具合を見て、寿司を握って出てくる。毎月変わる献立で、必ずお寿司ではないが、5月には粽だそうだ。大好き。サヨリの木の芽の香りが大好き。香辛料に弱いむちゃも木の芽だけは、しっかり効かしてもらわないといけない。
テーブルを用意してくれていたのだが、カウンターに座ったむちゃであるが、カウンターには大皿が並んでいる。気になる人には、起こらはるかもしれませんが、そんな程度のことは気にならないどころか、値踏みしてしまう。八寸もそんなお皿から選ばれて盛りつけ。毎朝、市場で瀬戸内の魚に拘って選んでくるご主人はむちゃより2つ下の寅年。選んだウニは、淡路のウニ。北のウニはどうも好きになれないようで、納得の旨み。たっぷりの岩茸。「菊姫・山廃吟醸」に変える。
広めのホールになっている店内はカウンター越しに一人で料理するご主人が、常に気配りされていて、配膳が慣れていない人のようで、きめ細かい指示が聞こえる。むちゃのペースに合わせて、牡蛎が焼かれる。牡蛎に何も足さないのが、自信の現れ。満席で22名のキャパだが、一人でこなすご主人、なかなかに出来ますな。聞けば、新潟出身のご主人は、招福楼のすべての店を回ったということで、「桜田」さんとも神戸では一緒だったそうだ。
揚げ物は始めて頂くが、地元でも少ないという「ふるせ」。始めて聞いたが、10cmぐらいまで育った「イカナゴの3年物」だそうだ。全然クセのない白身。中国産の岩塩で食べる。クギ煮にするのが勿体ないくらいだ。大きく育ててたくさん食べたい魚だ。
ここそこで食べる機会の増えてきた、フルーツトマトは高知産だが、始めてフルーツやな、と感じた。
筍は鹿児島産。京都には「山城」、大阪には「水間・木積」があるけど、兵庫には産地がないそうだ。料理屋が農家と協力しないと地野菜は育てられないと、京都や浪速の料理屋さんを誉める。新神戸の「瑞相」さんは歳も近いようで顔見知りのようだが、カウンターだけの流行のお店のようだ。どうも吉兆出身らしい。今日の神戸で食事の選択肢に最後までの残っていた店であるが、評判いいようである。
ご飯は炊飯器であるが、水加減までご主人がチェックしている。
桜餅は、道明寺でもなく、餅米。青い桜2枚で挟まれているので、手づかみで葉っぱごとかぶりつく。

三宮・元町の繁華街から相当不便ですが、甲斐がありました。「しげ松」や「馳走」ばかりでなく神戸も探せばありますな。素材、仕事、ともに美味しくいただける店でした。ホールを使えば、16名程度の宴席も可能だそうで、その規模のお店が、案外少ないというもくろみのようです。明るい店内ですから、テーブル席はお年寄りにも使えるでしょう。奥さんが女将のようですが、エプロン姿が難だ。着物にしましょう、と言っておく。


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