京料理 谷ぐち 〜夢懐石〜

adrress京都市中京区富小路通り丸太町下ル地方裁判所横
call075(213)0131 (代)
open/day午前11時30分〜L.O.午後2時
open/night午後5時〜L.O.午後8時
off水曜日
capacity
memo/impression 平成20年3月4日
晩御飯は、神戸のアーティストさんに教えてもらった「谷ぐち」へ向かう。地下鉄の丸太町から歩く。裁判所の東側に、中華料理屋のような外観。
カウンターまでに階段があるとか、2階席は外の通路を出てエレベータで上がるとか、ちょっと変わったお店。前の店の影響だそうだが、2階は車いすにも対応できるそうだ。バリアフリー。
ドイツからのお客様もいる座敷と違ってカウンターはゆったり。白い樹脂製のようなカウンターはカジュアルだし、紙敷というのもお気楽。
和食の店にないような内装に、戸惑いながらも、出てきた料理は、まっとうな料理。
  • 一寸豆・海老をくるんだ茶巾のヨモギ豆腐、木の芽
  • 八寸に、鴛鴦の器にイカのてっぱい、桜をかたどったゴマ豆腐、鯛の龍皮寿司、袱紗蒸し、サーモンの博多、諸子の佃煮、白魚の利休煮、厚焼き、エビ・焼き麩の串、はじかみ
  • お椀が、あいなめ、たけのこ、わらび、結び人参、木の芽
  • お造りが、しびまぐろ、さより、たい、ヒラメの湯葉巻き
  • 焼き物は、鱒の幽庵、ごま豆腐の木の芽田楽、きゃらぶき
  • 白魚、うど、花丸きゅうり、赤貝の酢味噌和え、加減酢、木の芽
  • 炊き合わせが、タケノコ、揚げたトロ湯葉、えび、うすい豌豆、若芽、木の芽
  • 揚げ物が、車えび、たけのこ、よもぎ、タラの芽、しょうがと大根のおろし、天つゆ、抹茶塩
  • 茶巾寿司(たけのこ・シイタケ・えび)、止め椀
  • 桃のムース、カスタードクリーム、八朔、ばら、紫蘇茶
お酒は松本酒造の「夢懐石・谷ぐち(アル添・精米歩合65%)」という小瓶。
ほんのり甘い出汁が張られたヨモギ豆腐。緑が春を表現して、とってもかぐわしい。
梅の飾りの八寸。珍味に頼らない八寸は新鮮。どれも柔らかい味付けで、好き。桜の花の形のゴマ豆腐が甘いのはびっくりしたけど、そういう風にアクセント付けたのだそうだ。面白い。難癖をつけると、はじかみが瓶詰くさい。

お椀が、あぶらめ。きれいに身がはじけている。春を満喫できる筍、わらび、木の芽。ちゃんと京都産。
お造り4種。桜の花にかたどった大根を敷き詰め器替わり。鯛が旨味たっぷり。切るだけでなく、仕事もしてある。
焼き物は、鱒。上に乗っているのはメレンゲに卵でふわふわ。あっさり炊いたきゃらぶき。このゴマ豆腐は普通。
酢のものには、白魚・赤貝・・。淡い酢。
モダンな黄こうち。若竹に海老と湯葉と豌豆。珍味屋さんで作っているというトロ湯葉は、組み上げ湯葉を湯葉でまいたトロトロの湯葉だそうだ。それに焼き目をつけているそうである。
揚げ物は、車。足もしっかり。山菜は露地ものでないようで、苦味はなくて残絵年。たけのこは下味が付いているのかな?花弁風の飾りは「葛そうめん」というてました。パリっと言うのではなく、ホロリ。てんぷらの衣が、なんだか旨過ぎ。天つゆと抹茶塩が出る。
ご飯は薄焼き卵の茶巾のお寿司。小ぶり。
びっくり、桃のムースは、女性客の多いことによるらしい。

ほんのり甘味の残る味の出汁や汁は、とってもお好みの味わい。木の芽餡や酢味噌の加減も穏やかで、口当たりがいい。
サプライズな料理は出てこなかったが、献立も内容もオーソドックスな会席に見えます。わずかに残念に思うのは、食材や味が重なる料理が出てきたことぐらい。

喉の調子が悪いのだが、最後まで、料理長は話に付き合ってもらって、最後まで飽きなかった。単身赴任だそうで大変そうだ。奥の厨房に3人だったかな。結構贅沢な仕事。
好き嫌いが出そうなのは、内装かな?
場所柄裁判関係のお客が多そうだけど、あまり利用はないそうである。裁判所の役人は顔を刺すのが嫌なようである。思惑外れだったという。
今日は不在だったようだが、オーナーの長い経歴から、興味深い話も聞ける。そういう意味でも、カウンターの楽しみは十二分に味わえる。

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