adrress | 大阪市中央区東心斎橋1-18-1 ベストプラザビル3F | ||
call | 06-6213-1200 | ||
open/day | |||
open/night | 18:00〜2:00 | ||
off | 月 | ||
capacity | |||
memo | 「ちょっと」にいた「みたにたつや」さんが2000年の1月15日に開いたお店。ミナミの料亭・韓国料理その他で修行した、経験から素材を厳選し料理された1品と、日本酒が味わえる。「ちょっと」にはなかったワインも置いてある。 | ||
impression |
平成28(西暦2016)年1月15日 酒で失敗して、三年間の禁酒で立派な魚屋になったという「芝浜皮財布」の幕が降り、それでも、やっぱりお酒を呑みに行きましょう。今日から16周年のイベントの「美酒美食Bar・龍や」(3.22/5)へお酒を呑みにへ行きます。
まだまだ胃に不安があるので、2杯だけにしようと、まず、「正雪・純米大吟醸・斗瓶囲い・兵庫県山田錦精米歩合35%」が一杯目。抜栓直後に微かに固さを感じたけど、さらりとした中にも繊細な香りと甘み。 突き出し。ちと辛い。
お重は、数の子に水菜、キズシ、菜の花・梅ニンジン、諸きゅう、イクラ大根巻。控えめな味わいの料理に、大吟醸がとてもいい感じです。周年でお客さんが多いと踏んだようで、カウンターには大皿料理。 二杯目が「磯自慢・純米大吟醸・中取り・アダージョ・東条山田錦精米歩合35%」です。高額商品。ワイングラスでサービスしてくれます。年末に開けて残っていた底の方です。香りをこれだと言いづらいほどバランスが取れて、味わいも角が取れて、するりと喉を滑ります。 なぜか胃の調子が悪くないので、〆のご飯。というより食べないと夜中に空腹で死にそうになるだろうなと、ご飯を炊いてもらいました。で、アグ―豚生姜焼き定食。 平成27(西暦2015)年12月18日 メインダイニングの予約時間まで時間があるので心斎橋にある「美酒美食Bar・龍や」(3.22/5)へお酒を呑みにへ行きます。
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まず、久しぶりの銘柄山形の「磯自慢・純米大吟醸・中取り・東条秋津産山田錦精米歩合35%」が一杯目。グラスから立ち上る香りは、二十世紀梨やデラウェアの清々しい香り。長年の付き合いのある酒屋さんから仕入れているけど、アダージョとともに一本だけという割り当てだったそうで、日本酒ブームも良し悪しである。
突き出し。ちと辛い。
二杯目が「十四代・斗瓶囲い純米大吟醸・龍月・兵庫県産山田錦精米歩合40%」です。複雑に入り混じって南国系のフルーツの様な香り。だけど味わいを楽しむ時間は少なく、拍子抜けの印象。キレがイイのともちょっと違うんだなぁ。この季節の十四代の上物は三種類あるんだけど、長年の付き合いのある酒屋さんからでも、この一本だと達ちゃんお嘆き。
今日の胃の調子が悪いので食べる前から胸やけ気味。それでも酒だけ飲む気になれないので、軽く「雲子」を生で。
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とりビーなんか関係ないお友達ですから、お疲れ様の乾杯は山形の「上喜元・大吟醸・吊り下げ斗瓶取り・山田錦精米歩合40%」が一杯目。
二杯目が「鳳凰美田・初しぼり・無濾過生酒・純米吟醸・五百万石精米歩合55%」です。新酒を出して出してくれましたが、高精白のお酒の次には、よろしくない。
で、静岡の「初亀・純米大吟醸・滝上・東条山田錦精米歩合35%」です。
4杯目が「日高見・純米大吟醸・中取り・兵庫東条産山田錦精米歩合40%」です。
最後に岐阜の「醴泉正宗・純米大吟醸・中取り原酒・東条山田錦精米歩合35%」です。フロンティア東条が
続いたけど、安心・好みのお酒。
突き出しが、糸コンの明太子和え。柚子皮で入っていい香り。
お造りで、ヨコワ、ブリ、鯛。
煮物は、牡蠣カブラ、法蓮草。大きい牡蠣ですから、仙鳳趾かな?カブラはもう少し皮を厚く切って欲しいと思ったのでした。
事前にカニくらい出るかなとか、つぶやいてしまっていたので、用意してくれたのが、柴山のぶらがに、せこがに。「ぶらがに」は「ももがに」と同じで漁港によって呼び名が違うらしい。爪は小さいが、味噌は多いという特徴。
用意してくれた鍋は東京軍鶏。まず白濁したスープを塩としょうが汁で味わいます。で、軍鶏、白菜、白ネギ、シメジ、豆腐、菊菜をドンドンと。鍋はポン酢、薬味いっぱい出してくれます。ゼラチン質たっぷりの軍鶏。最後は雑炊にしてくれますが、むちゃは一膳。頼もしい友人がいてよかった。玉子の色と味の濃い雑炊で、海苔をもみほぐしていい味。久しぶりの鍋から雑炊というフルコースでした。
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まず、久しぶりの銘柄山形の「十四代・中取り純米吟醸・生詰・播州愛山精米歩合50%」が一杯目。二杯目が「正雪・山影純悦・純米大吟醸・雄町精米歩合35%」です。愛山が十四代で使われ始めたころの大吟醸の甘旨いイメージは全然なく、酸味を感じる淡いフルーティさと木の香りが混じったような香。厚みのない味わいでさっぱり。以前のイメージからは拍子抜けで、あんまり旨くないな。現代の名工の杜氏さんの名前を冠した正雪は流石の出来。雄町のほんわかした味わいはほとんどない。
突き出しは、ナス。
解禁になったのですから、食べておきましょうとセコガニ。足のところは包丁を入れてくれてあります。日本料理屋程丁寧に身してくれてないけど十分。浜茹でですからしょうがないけど、ちょっと塩が強いかな?
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日本酒ゴーアラウンドでコラボした和歌山の雜賀の二種類をのみます。市販されていないという「雑賀・ノーラベル・純米大吟醸・雄町精米歩合(麹45%、掛50%)」が一杯目。二杯目が「雜賀孫一・雑賀蔵合戦酒・大吟醸・山田錦精米歩合40%(出品酒)」です。鑑評会を合戦に例えたんでしょうか?どちらもまだ苦みが残るようです。
オープン直後に入ったものですから、突き出しのおろしをスリスリしてます。その上にイクラの醤油漬け。書油が濃いな。空腹でチビチビ呑んでおりますが、どうもまた胃の調子が・・・
それでも、食べないと呑めないので、お造りで、ショウサイフグ。できるだけしつこくない魚を選んでおります。
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順に呑んだお酒は
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新入荷の「醴泉・大吟醸・蘭奢待・生」を注文。昔は好んでいたけど、生でも落ち着いた味わいで、もうそろそろ「蘭奢待」という香りのイメージを思わせる名前は変えた方がいいんではないかと思うほど。とはいえ、バランスのいい酒ですし、とてもお値段が優しい。
突き出しが、喜楽長の酒粕を使った牛筋煮込み。なんかむっちゃ旨い。鯨のコロも・こんにゃく・ジャガイモ。
H25.7月の水害以来、以前の定番商品が未だに出荷されていない状況ですが、新酒が出ているようなので「東洋美人・原点・直汲み・槽垂れ生酒」を呑んで、支援。
お造りが、かわはぎ。新鮮なコリコリ感が残ったカワハギ。たっぷりの肝を付けてくれますので、いうことありません。
出回ってしばらくなるそうだけど、今シーズン初めての「のれそれ」。一杯盛り付けてくれたなぁ、と思ったけど、大根おろしが、下にありました。
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順に呑んだお酒は
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天然物しか仕入れないという魚から、お造りで、よこわ、もす。どっちも美味しい。
外れの少ない「羽根屋・純米大吟醸・生・精米歩合50%」を注文。香りフワッと、味ふっくら、喉越しスッキリ。
三杯目は最近雑誌などで名前を良く見かける「一白水成・プレミアム・精米歩合45%」にします。考えすぎた銘柄は好きじゃないけど、酒は好み。
ふぐのから揚げを注文して、合う酒をお願いすれば、出て来たのは白く濁ったお酒で「東一・純米吟醸・生・にごり酒・山田錦精米歩合49%」。うすにごりなので、呑んだ後の粕分が気にならないし、混じった麹ならではのいやらしい味がない。
ツマミもちょこっと選びます。
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順に呑んだお酒は
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突き出しが、突き出しが、すぐに出てくるホタルイカの沖漬。年末は来客が多くて準備が間に合わないというて、温かい先付の粕汁が贈れてできました。沖漬の濃厚な醤油とイカの旨味にも、磯自慢はすこぶる旨い酒に変貌します。あっさりしたての粕汁にも、懐の深い酒です
出来るだけ腹にたまらない肴をと注文したのは「てっさ」でしたが、いろいろで盛だくさん。
で二杯目は、初亀・大吟醸『游月』・清酒鑑評会出品酒21ケ月低温熟成酒・兵庫県東条産山田錦精米歩合35%・出荷本数90本です。奥から出て来たメニュー外の一本。全体の印象は磯自慢同様の美しい味わいがある中に、さらに二年近い熟成の割に香りが立ちます。凄味を感じるお酒です。フグの白子も盛り付けあれば、もっと楽しめただろうなと思うけど、贅沢すぎるな。
さらに東一・純米大吟醸・雫搾り・斗瓶貯蔵酒・山田錦精米歩合39%を注文。最近遠ざかっていた東一ですが、評判によると評価が昔ほどではないようです。呑んでみて思うのは、味わいが軽い印象というか、磨いた大吟醸タイプでも旨みの厚みがあったような印象の銘柄ですが、随分とそぎ落とされた印象を受けます。お酒としては洗練されたイメージです。
今日が仕事納めというマダムもお店にやって来て、年末の挨拶ができました。
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順に呑んだお酒は
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呑んだらなくなる悲しさ。続いて、いつまでも人気のお蔵の十四代・純米大吟醸・七垂二十貫・しずく・生詰・三木市吉川産愛山精米歩合40%を呑んでみます。興味はそれほどなくても、人気があるとついついつられるレアなお酒。15年ほど前に十四代が愛山を使い始めたころに比べると、甘みは随分と抑えられて、フラッグシップの名に恥じないバランスの取れたお酒です。高精白の大吟醸というのはイメージ的に香りが高くてと、という印象がまだありますが、そんな露骨な香り系吟醸はこのクラスではめったに出会わなくなりました。
肴には、お造りで、カワハギ。薄造りをポン酢で食べることが多いですけど、厚く切られてしっかり味を感じられます。たっぷりの肝も嬉しく、トロリとした醤油の香りと山葵、それに肝が入り混じって、旨いカワハギでした。
すぐになくなるグラスのお酒。次は、試飲会には行ってないので、初めて味わう松の司・2013純米大吟醸・しずく斗瓶囲・東条山田錦&竜王町山田錦精米歩合45%・特別限定500本/1.8L&830本/720ml・自社保存株酵母を注文。今日呑んだ中では一番黒いお酒}(それでも精米歩合は45%)なんだけど、さすがに松の司です。まだ硬い。さっぱり切れよく飲むにはいいかもしれないけど、味不足。美味しくないというのではなく、もっと美味しくなる可能性の話。
続いて、仙鳳趾の生牡蠣。たっぷり出てくるのが、嬉しい。コースの一品じゃないんだから、パクパクで皿が空っぽになるようでは困りものです。もみじおろし。いつもながら冬の牡蠣とは思えないクリーミーな牡蠣。
そろそろ最後の一杯・・・で十四代・純米大吟醸・七垂二十貫・龍月・しずく斗瓶囲い・生詰・三木市吉川産山田錦精米歩合40%にしました。黒龍をまったく無視した今晩のチョイス。むちゃは旨みの濃いお酒ほど、だんだん飽きてくるんですが、美味しいお酒は目が醒める思い。呑んでいるけど、酔ってない気分。今日はええ日ヤッタぁ!
忙しそうな達ちゃんを目の前にして、食べる注文は、控えめ。ゆっくり3時間ぐらいでお暇します。
季節の魚を選びます。
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順に呑んだお酒は
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久しぶりに「さえずり」を食べてみようと注文。思った以上に肉厚で、口に含んだ瞬間に旨味が舌に広がります。口の中で、脂を溶かすように、ゆっくりと味わいます。
最初に喜楽長を頼めば、三種類用意してあるようなので、フルコースで呑んじゃいましょう。二杯目は「純米大吟醸30」です。香りと味の傾向はほとんど一緒。より味が膨らんだ印象で、それでも熟成した古酒感はなく、軽い。サエズリの脂にも合う味わいです。
お隣さんが注文したので、合わせて作ってもらったのが仙鳳趾の生牡蠣。でかいのもあって、貧弱な岩ガキなら負けそうな大きさ。味の濃さはイワガキに負けるかもしれないけど、海のミルク感は十分。生牡蠣の独特の香りもありません。
牡蠣に合わせたわけではないけど、三杯目は「天保正一」で〆ましょう。インパクトのある香りは押さえられていて、ナチュラル。味わいや、喉越しは変わらないようです。喜楽長を呑み比べると社長のお得意の♪どの花見ても綺麗だなぁ♪の歌詞が思い出されます。
先日行われた、「中村雁治郎襲名を祝う会」で配られたという豪華モノクロ写真集「四代目雁治郎への軌跡」を拝見しながら、呑んでおりました。
季節の魚を選びます。
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順に呑んだお酒は
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今日の魚は、すべて出来がいいという中、ヒラメとブリを盛あわせてもらいます。カマ付の半身のブリで、立派なカマは焼いてもらった方がよかったかもしれない。「十四代・愛山」の印象は、あまり昔と変わらない。若干旨みが抑え気味のような印象でした。
滋賀地酒の祭典だったかで「知事賞」に該当する「松の司・黒」です。確かに美味しいお酒ですが、脂の乗ったブリの鉄分には、負けていた印象でした。腹身の脂たっぷりの部分には良かったんですけど。通年商品ですから、あまり呑まない松の司で、久しぶりに見た「松の司」の文字は銀ピカで、こんなに光っていたかなぁ、というラベルです。
「ブラガニ」という聞いたことのない蟹がボードに書かれていたので、聞けば「ももがに」と同じのようです。龍っちゃんの解説では、脱皮を繰り返している生育途中の松葉で、成蟹より一回り以上小さくて、爪が小さいことが特徴で、味噌が多いらしい。松葉よりお手軽なこともあるけど、一匹。ゆっくりホジホジして食べます。カニに合うお酒と注文して出してくれたのが、静岡の「初亀」でした。10/19に行われた「酒門の会・第4回銘酒利き酒会」に行った達ちゃんの二押しの銘柄だったそうです。もう一つは「明鏡止水」だったそうです。まぁ、美味しい肴には、美味しい酒という酒が基本です。蟹を身していると、「一人っ子」ですかと聞かれてしまったけど、「一人っ子は、美味しいものを最後に食べる」そうです。なんとなく理解できるのでした。
今日呑んでおいた方がいいお酒という、妙な頼み方をしたのが「くどき上手」。不愛想という名前の割に裏ラベルには「可愛いお酒」と書かれております。まぁ、それは人それぞれですけど、くどき上手に感じていた甘味がちな味がなく、香りのいいすっきりした喉越し。最近、香りのいい吟醸酒が少なくなっているようで残念です。
有れば呑んでもいいかなと思ったヌーボーは、置かれてもいない。
3時間ほど居座って、おいとま。
もちろん好きなもんを頼むんですが、・・・軽く、
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突き出しには、小松菜。
まず、一杯目は「美丈夫・純米大吟醸・兵庫県産山田錦精米歩合30%・酵母KA-1」。不思議に柑橘系のすうきりした香り。一口の後口は、ピールのような苦みまで感じるのでした。香りも旨みもシャープ。
ここでは、美味しい魚を食べておかないと悔やまれるので、今シーズン最初の「もす」と、まったく初めて聞く「いしかげ貝」というのん。一つの皿に盛り込んでくれました。昆布〆にしたのかと思ったほど旨みがにじみ出る「もす」。一般には「ヒラスズキ」と呼ばれるもの。石陰貝は形は鳥貝ににているけど、黒い皮は薄茶色で、柔らかくて甘味が強い。さらに炙った方が旨いかもしれない。
事前に、一番お目当てにしていた「生牡蠣」は仙鳳趾じゃないというので、頼まなくてよかった。台風の影響がまだ残っているようです。
二杯目には、久しぶりの「醴泉・醴泉正宗・純米大吟醸・中汲み原酒・兵庫県産東条町山田錦精米歩合35%」。昔は、きっちり買ってお家で楽しんでいたお酒の一つ。相変わらず美味しい。
先日の日本酒ゴーアラウンドやら、目白押しの日本酒イベントの話など、で時間つぶし。
もちろん好きなもんを頼むんですが、・・・
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突き出しには、モズク酢。甘さを感じる酢の加減。いつもはお勧めを出してもらうのが基本だけど、今日は久しぶりという事もあって、試しておきたいものを呑んでおきましょう。まず、一杯目は「磯自慢・純米大吟醸・東条秋津『古家』山田錦精米歩合40%」。通称ブルーボトル。ピンとしたシャープで綺麗な味わいのお酒。
モズク酢で呑み切ってしまうのはもったいないお酒なので、カツオを切ってもらいます。長芋。
二杯目は「松の司・2013大吟醸 ultimus・東条産山田錦精米歩合35%・自社保存株酵母・限定1051本/720ml&911本/1.8L」にします。最後の一杯だったせいか、こなれてサラサラの心地よさ。
三杯目には家杜氏の最後の出品酒となる「喜楽長・大吟醸原酒・25BY 出品酒・山田錦精米歩合40%」も味わっておかなきゃ。開封直後で軽い苦みは感じますが、幅も感じる。買い占めた方がいいかな?
良さげな鯛のアラがあるそうなので、さっぱりい潮にしてもらいました。生醤油を加えたという事です。
四杯目は、復興支援の意味からも「東洋美人・原点・出羽燦燦(50%精米の純米大吟醸の無ろ過生詰酒、限定酒)」です。「出羽燦燦」より「雄町」の方がよかったというけど・・・夏らしいといえば夏らしい軽い口当たりで、これはこれである。
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カウンターに御神酒と書かれた紙封のお酒が二本。いただきましょう。常連客のミュージシャン岡野弘幹が出羽三山の行者でもあるらしく、お神酒を頂くそうです。白露水垂で知られる竹の露酒造の「羽黒」、嵐山酒造の「湯殿山」の二本にそれぞれ違う「屠蘇散」を混ぜたそうです。一つは「松尾神社」製。薬臭いけど、和製シャリュトルーズという印象かな。
お通しは「菜の花」。ちょっと湯がき過ぎでした。
一杯目は「鳳凰美田・大吟醸原酒・鳳・全国新種鑑評会出品酒・山田錦精米歩合35%」が出てきました。熟した柿やイチジクの様な甘くないコクが味に深みを与えているような味わい。その割には、喉ごしがするっと軽いのです。
メニューボードに書かれている端から三種、ぶり・よこわ・かわはぎを盛り付けてもらいます。十分以上に脂の乗ったブリですし、肝の旨いカワハギ。香りたっぷりのヨコワ。
二杯目は「早瀬浦・純米大吟醸・兵庫県産山田錦精米歩合40%」でしたが、ちっと甘酸っぱさを感じた。少々キレが悪い。今年の蔵見学には早瀬浦の福井だそうです。
三杯目は「墨廼江・大吟醸・ヤマサ・兵庫県産山田錦精米歩合40%」です。スキッとしたフルーティな酒。美味しい。
四杯目は「正雪・純米大吟醸・斗瓶囲い・兵庫県産山田錦精米歩合35%」です。これもフルーティ。これも美味しい。
ボードに「フグのから揚げ」と書かれたフグが「とらふぐ」だというので、食べちゃおぅ。骨の周りは一生旨い気がする。甘酢。
毎年恒例の周年記念の「喜楽町・吟醸・生・精米歩合60%・300ml」と「酒粕」とを頂いて帰ります。
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一杯目は、「駿・大吟醸・袋吊り・精米歩合35%」です。突出した香りは感じられない上品なバランス。
突き出しは、大鍋で焚いた大根に、柚子味噌が乗っております。味付けはしっかり出汁が聞いて旨い味。柚子の効いた味噌でした。
先日、今年は高騰して仕入れできないと言っていた「くえ」がオンメニューにしているので、いただきましょう。お隣さんは鍋です。新鮮だというので薄造りにしてくれまして、ポンス醤油。クエの皮を湯洗いしてあり、これはコリコリ。もみじおろし。
二杯目は、「墨廼江・大吟醸・やまさ・兵庫県産山田錦精米歩合40%」です。イチゴやスイカのようなニュアンスの香りがかすかに感じられ、ほのかに甘い味わい。さっぱり。
三杯目は、「黒龍・大吟醸・八十八号・東条産山田錦精米歩合35%」です。華やかな甘みが口に広がる旨み一杯の味わい。その割に、後口が清らか。こんなに味の幅が黒龍にあったんだぁと、見直す。
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一杯目は、「初亀・大吟醸・愛・NEW-5酵母・東条産山田錦精米歩合45%」です。熟柿、イチジク、レーズンのようなコクのある香りだけど、味は軽快。
突き出しは、温めた豆腐に紅ずわい蟹の餡かけ。カニ豆腐?
宴会の注文で忙しそうだけど、てきぱき捌いてもらったのが、ヒラメとカンパチ。厚めに切ったお造りは程よく熟れた味わい。とくにカンパチ。ヒラメは縁側付。
二杯目は、「羽根屋・大吟醸・平成25年全国新種鑑評会金賞受賞酒・富山県産山田錦精米歩合40%」です。なんだか懐かしい香りの大吟醸を思い出す。雑誌に載って、蔵からお酒が無くなったそうです。
目の前で金目をさばき始めたので、聞くと頭を焚くそうである。もう売れちゃったのかぁ!と思って諦めかけると、半身いけるというので、一緒に炊き上げてくれます。スライスされた生姜もいい味。金目の金目は、かっこいいぞ。
ところで「クエ」が高騰しているそうだ。その理由が、本物をを使い始めたからというのが情けない話。アブラボウズ以外にも、聞いたことのない深海魚など様々なようです。
三杯目は、「開運・純米大吟醸・伝波瀬正吉・山田錦(麹米:精米歩合40%&精米歩合35%)」です。爽やかにフローラルな香りがトップ。香りも味もさらりとしたお酒。
雉鍋を食べられなかった「タケノコ竹の子」の無念を晴らしてあげようと、デパートを探したけど「雉肉」なんか売っておりませんわなぁ。で、「鴨鍋」にしたのです。京鴨、豆腐、白菜、芹、菊菜、シメジ、エノキ、椎茸。カセットコンロで一人鍋。
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一杯目は、「磯自慢・大吟醸・兵庫県秋津産山田錦精米歩合45%」です。選んで間違いのない好みの味。
突き出しは、茹でたての男爵イモを使った「タラモサラダ」です。茹でたてのザクザクのジャガイモに、作り立てのタラコソース。妙にお酒に合いましたよ。
お勧めの魚を聞き、お造りは「真鯛」。湯霜にしてくれてますが、とっても脂が乗っておりました。
二杯目は、「鳳凰美田・大吟醸原酒・鳳・全国新種鑑評会出品・山田錦精米歩合35%」です。ナッツ系のコク、ミネラル感も豊富で深い味わい。
三杯目は、「紫波の匠・大吟醸・南部杜氏直伝・精米歩合40%」です。熟した柿のような甘さと黒糖やカカオの甘さと苦みが絡み合ったような味わい。
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突き出しは、茹でたての「しまえび」です。
一杯目は、「東一・雫搾り純米大吟醸・選抜酒・山田錦精米歩合39%・24BY・仕込順号7G63・斗瓶番号419」です。久しぶりの東一ですが、薫り高くてすっきりした甘さがスパッとキレる流石の味わい。
メニューの一番目と二番目の魚である「真鯛」と「かんぱち」を盛あわせてもらいます。コリコリ新鮮なカンパチに、いつの間にか秋は近づいているんだなぁという味わいの加太の鯛。
京都で買えなかった「東洋美人・生き残ってくれた酒たち」は呑んでおかないといけませんな。7月28日の豪雨で、出荷まじかに迫っていた上物を含んで(ほとんどそうだという話)出荷できそうなお酒を集めてとにかくブレンドして出荷したというお酒。たぶん「吟醸もしくは大吟醸」ぐらいの規格には収まっているんではないかと思えます。フルーティな酸味と香りが心地よく感じます。災害があって停電もあったし温度管理ができていないという話を聞いていたけど、それほどのダメージを受けているとは思えなかった。口に含んで、涙腺がユルユルしちゃいそうだった。
仙鳳趾の生ガキです。プクッと身の厚い牡蠣は、岩ガキには味の深みでは一歩譲るものの、クリーミーさだけでは劣らないんではないかと思うほど。大きいサイズなので、口いっぱいに牡蠣の旨みで充満。大根おろしに、ネギに、かんずりかな?ポンス醤油。
三杯目に「磯自慢・大吟醸・水響華・東条町山田錦精米歩合50%」です。安心して呑める味わい。期待を裏切らない。
2キロの重さのクエの頭を煮付けてもらいます。牛蒡・生姜に木の芽。
久しぶりに義侠で、煮つけに合うのをチョイスしてくれたのが「義侠・純米原酒70%・東条町山田錦特別栽培米(無除草剤・ボカシ肥)精米歩合70%」。一見濃厚そうなスペックだけど、料理にあって打ち消し合うように穏やかな味。
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一杯目は滋賀八日市の「喜楽長・大吟醸・天保正一・山田錦精米歩合35%」。深みのある旨み。
先付には「あなごの煮凝り」。刻み海苔に山葵。しっかりした味付け。
二杯目は高知の「美丈夫・純米大吟醸・夢許・兵庫県産山田錦精米歩合30%・KA-1酵母」を抜いてくれます。高知系の酵母の薫り高い馥郁たる吟醸。30%まで磨いた割に旨みもあって、端麗だけではない素性のお酒。
お勧めの魚の中から「ほんまぐろ」。。
三杯目は栃木の「龍神・大吟醸・鑑評会出品酒・山田錦精米歩合40%」の最後の一杯。これも流石いい香り。イチゴのようなベリー系の香りにミルクのようなコクも感じて、素晴らしい呑み心地。スペシャル感を感じる仕上がり。
最後に、酒蒸しで、〆る。椎茸、シメジ、三つ葉。
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一杯目は福井鯖江の「梵・純米大吟醸・吉平・山田錦精米歩合50%(精米歩合35%純米大吟醸ブレンド)」。穏やかな味わいだけど、麦わらのような枯れた香りを感じる。弱点には感じない程度の癖。
先付には「すじ煮込み」。ザングリです。胡椒の効いた薄味で煮込まれております。
二杯目は秋田市の「ゆきの美人・純米吟醸・夏しぼりたて生酒・精米歩合55%」。スーッと爽やか。
お勧めの魚の中から白いのを注文。「こち」と「鯛」。まだ弾力の残るコチ。旨みもある。春に産卵を終えて、どんどん太ってくる時期の鯛だそうで、脂の乗りのいい鯛。
カウンター中央の上に新しい「龍や」の扁額。お客さんできた「吉川壽一」氏が即興(?)でたばこのパッケージで書いたそうである。酒飲にとっては身近な作品と言われれば「黒龍・しずく」の文字だそうだ。
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一杯目は「ゆきの美人・純米吟醸・夏しぼりたて生酒寒紅梅・純米吟醸・精米歩合55%」を出してくれます。香たっぷりの味ぽってり。クドクはないけど厚みのある味わい。
突き出しは、たっぷりのモズク酢。でかい「しらさエビ」。
二杯目は「寒紅梅・純米大吟醸・三重県産山田錦精米歩合40%」を出してくれます。ほんのり甘く飲み口やさしい。
カツオの半身を舞台で観てるだけに、なにはなくとも「かつお」です。豊後水道の「すずき」も一緒。
三杯目は、「明鏡止水・純米大吟醸・斗瓶囲い・兵庫県東条産山田錦精米歩合40%」です。昨年秋の蔵出しのようで、落ち着きすぎて、味が抜けたように軽い。
煮つけても美味しいというので「すずきの煮いたん」。大根・生姜。
歌舞伎の小道具もぼちぼち増えているようです。
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一杯目は初めての「寒紅梅・純米吟醸・三重県産山田錦精米歩合50%」を出してくれます。甘い、旨いの二重奏でぽってり。後を引く甘さ。
突き出しはモズク酢。しらさエビにしては立派な大きさ。
生ウニを食べましょう。濃いオレンジ色の北海道産。こってり味。
キアラが仕入れてあるようなので、お造り。おやおや焼き霜にしてくれました。
二杯目に考えていたお酒をドンピシャで出してくれます。すっきりという注文に「磯自慢・水響華・純米吟醸・麹米東条町産山田錦精米歩合50%&掛米山田錦精米歩合50%」です。すべてに抑制のきいた繊細な味わい。
三杯目は、グラッパボトルの「磯自慢・純米大吟醸・愛山精米歩合50%」です。比較して味が膨らみますが、お上品。
天満での業界裏話や、某神社の禰宜さんの話やら、興味深いネタ。食べている途中で送られてきた出雲大社遷宮グッズの中、シールを頂いちゃう。
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一杯目は、最近気になる「日高見」から「山田錦の父親の酒米」から醸された「日高見・純米吟醸・天竺・生・瓶囲い・短稈渡船(渡船2号)精米歩合50%」を呑んでみる。旨みが一杯広がりますが、なかなか綺麗。綺麗な中にも甘さが程よく旨みと調和しております。天竺シリーズには、母親の山田穂バージョンがあって、呑み比べたかったけど、もう売り切ったそうで残念。
先付が「赤足エビ」を蒸して、胡瓜と酢の物。エビの甘さが残る酢の加減です。
二杯目は「鳳凰美田・大吟醸原酒・別誂至高・雫絞斗瓶取り・山田錦精米歩合35%」にします。たぶん鑑評会出品用と思われる。黒糖やレーズンのような香りはするんだけど、甘さは感じずキリッとした喉ごし。濃厚な甘い香りの割に、味は深みがあって澱みがない。
さて美味しそうな旬の魚介からまず「キジハタ」と「鳥貝」。
キジハタの頭もあるんで、当然煮てもらうのです。今日は「こってり」とテンイチ並みのオーダーでお願い。砂糖は使わず味醂だけで甘みをちゃんとだして、濃い醤油の色の割にはあっさり。大根もしっかり味がしゅんでいるし、スライスで入っている生姜もいいアクセントです。
三杯目からは、レアものを試しておきます。まず「上喜元・かおり吟醸・純米・2003.2」というのん。10年も前の酒のスペックはわからないんだけど、「かおり吟醸」ではあるけど、10年も経てば香りはかなり落ち着いて柔らか。味はそうとう枯れたイメージを受けるけど、いやな香りや味は無いし、不要な酸もない。日本酒メーカや酒販店も、バックビンテージのスペックだけでも商品説明を考える時期(webに残すとか)に来ていそうです。
四杯目は「千代むすび・平成16年斗瓶囲いしずく酒・山田錦精米歩合35%・総米600kg」です。際立った香はないのだけど、すべてが存在して大きくマトまとまっている印象。幅のある味そのままに深みが増したような味わいながら、すっきり。
食べ終わって、呑み終わって、お客さんのチーズ屋さんのチーズ講義を聞いて、ぼちぼち、引上げ。
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一杯目は「土佐しらぎく・(龍やスペシャル)平成24年酒造年度全国新酒鑑評会出品用(金賞受賞)大吟醸・中汲み・無濾過生・出品16号・兵庫県産山田錦精米歩合40%」を呑みます。GWの天満宮のイベントに出したお酒を何本か残しておいて店出しです。価値の分からない有象無象には出すのが勿体無いと思う酒です。過去のしらぎくの印象よりは香りは抑え目で(どうも高知のSEL酵母を使わなかったという話)、味に幅があります。骨太感があります。
突き出しはスナップエンドウ。上のタレは、明太マヨに味噌を混ぜたようです。グッジョブ!
二杯目は龍や一泊ツアーで蔵見学した富山の「羽根屋・大吟醸・平成25年全国新酒鑑評会金賞受賞酒・袋つり斗瓶囲い・山田錦」を呑む。柔和で繊細な味で、その分、香りが引き立つ感じ。どちらかというとこっちが好み。
今日のお奨めは「すずき」と「しまあじ」だというので、頂きましょう。旨味たっぷりのスズキでした。スズキって旨いんだとビックリ。また使っている醤油がピタリ。シマアジも脂の旨味がネトーと舌に広がりました。コリコリしたシマアジでは出ない味だ。
三杯目は「松の司・special・1999大吟醸純米(白ラベル)・兵庫県山田錦精米歩合40%・特別限定300本(1.8l換算)杜氏:瀬戸清三郎・2003年12月」という謎のお酒。想像するに、1999年の出品タンクを寝かして2003年に販売したものではないかと・・・酵母はK-14(金沢)だと思う。たぶん2000年に同スペックのを呑んでいるんだけど、2003年と書かれたバックラベルは縁がない。表ラベルはないけど、龍やのブログでは白ラベル。
20世紀のお酒とは思えない味わい。最近の松の司では熟成させた「BLACK AZOLL」を彷彿させる深味。
メニューに「時鮭」と書かれてあって、「唐揚げあんかけ」と書いてあったけど、シンプルに炭火で塩焼き。生で食べられないのが残念。
久しぶりに店でマダムに会う。
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さて、デジカメを取り出し、撮影しようかと思ったのだが、パワーが入らない。電源のボタンがとうとう馬鹿になった。ご臨終だ。考えれば、いつから使っているかわからないぐらいだから、良く頑張ってくれました。というわけで、めげずに携帯で撮ります。
お通しが、牛肉と牛蒡の甘辛煮。時雨煮と言った方がいいかな?しっかり味。
一杯目(一杯で終わったけど)始めての「作・純米吟醸・雅の智・中取り・三重県産山田錦精米歩合60%」。桃やメロンの香りと、それに相応しい甘さが最初にきて、キレの良さは感じるものの、くどさがない甘さは残る。上品ですが甘口とよんでいいでしょう。
続いて岩牡蠣を頼んでおきます。隠岐産で小振りなのを選んでいるそうで、大きなサイズは高額で使えないという。確かに岩牡蠣1個に数千円は、ちと困る。旬のクリーミーさはまだまだかもしれないけど、それでも、いい出来。
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お通しが、ぷっくり膨れたホタルイカ。胡瓜に酢味噌。
一杯目は、5月5日の上方日本酒ワールド 2012で龍やとコラボする酒蔵の「土佐しらぎく・大吟醸無濾過生・平成二十四酒造年度・全国新酒鑑評会出品十六号・兵庫県産山田錦精米歩合40%」を呑みます。いいねぇ。果実味に溢れた味わいだけど、切れがいい。当日は、この出品タンクの中汲み部分を提供するそうです。60mlでワンコイン。価値が分かる人には分かる酒です。ちなみに龍やの肴は「イカの一夜干」だそうだ。
そろそろ美味しそうな貝が出回ってきたようで、鳥貝に岩牡蠣を注文します。食べやすいように切ってくれてます。鳥貝は山葵醤油、岩牡蠣は高知のポン酢醤油。サイズは小振りでも、今日も寿命がちょびっと延びた気分。
二杯目は、今日も「頑張れ三陸」で「日高見・天竺・純米吟醸・生・山田穂精米歩合50%」。やや大人しく感じる味。
メニューに「生しらす」があるので、ちびちび食べます。これには和歌山のポン酢がでてきます。
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お通しが、貝柱と胡瓜。あっさりでございます。
一杯目が頑張れ三陸で「日高見・純米・本生・兵庫県産山田錦精米歩合60%」。いいねぇ。最近の純米酒は、一時期のもっさい味のが減ったようです。未だにその味が純米酒本来の味と思っている飲み手がいるようですが、それは「昔の二級酒が懐かしい」とか「ウィスキーはダルマで若い頃を思い出す」というのような心情ではないかな?あえて低精白のお酒を出しているところもあるけど、やっぱり際物だなぁ。そんな酒が蔵の代表になってしまっては、いかんだろうに。
目の前で刺身の盛り合わせを作っている「かつお」を見て、注文しちゃった。
二杯目は「醴泉・酒無垢・純米吟醸・生・南砺産雄山錦精米歩合55%」。旨いなぁ。香りブワッと立って、味がじんわり広がって、すーっと消える。新酒の華やかさも感じられるし、いいなぁ。
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一杯目は、土曜日から蔵見学へ行って来たという富山の「羽根屋・純米吟醸・煌火・生原酒・精米歩合60%」。白桃やメロンのようなモワッとした甘美な香り。フルーティーですが、甘味が残ります。だんだん甘味が残ってどんどん甘くなる感じ。少々くどい。
お通しは、もらい物(バレンタイン?)の宇和島のじゃこ天を温めたもの。で後から、蒲鉾も。
早くも「ケンケン鰹」が出回っているようで、今じゃ初鰹っていう季節になるのかな。ムチーとした食感と鰹の香りがいい。
二杯目は、「土佐しらぎく・純米吟醸・生無濾過・精米歩合50%」も、羽根屋同様のニュアンスの香り。ただ酸味が甘味をマスキングしてスッキリです。わずかに苦味を感じる。
鰹の次は「くじら」。種類までは聞いてない。脂が口の中で溶けた旨味いっぱい。
三杯目は、人気のお酒をネタ代わりに「十四代・七垂二重貫・純米大吟醸・愛山精米歩合40%」に呑みましょう。びっくり、一気に口に香りが広がるフレッシュ感はないんだけど、これも味わいが似てしまった。流石に磨いただけあって、後口はずいぶんと残らなくなってます。残念なことに、お値段的には、「しらぎく」が一番お得のようです。
上方日本酒ワールド2013が、5月5日(日)に大阪天満宮で開催されるそうです。
出してくれたのが新酒で「松の司・純米大吟醸・陶酔・2012(H24BY)・生酒・竜王町産山田錦(環境こだわり農産物認証)精米歩合45%・自社保存株酵母・限定420本」。新酒というたっぷりの旨味が広がって、その後に落ち着きの無い喉越しの粗さと酸がいい調和。
突き出しは「蛍烏賊」。今年初入荷の・・・富山かな。もうちょっと太ってくるだろうな。
二杯目も新酒「磯自慢・純米吟醸・生酒・東条産山田錦精米歩合(麹50%&掛55%)。自社保存株酵母」です。派手なフルーツの香りがパーッと広がって、優しく穏やかな味わい。
お弁当が胃に残っている・・・というよりカレーのスパイスも胃に残っていそうな感覚だけど、「生牡蠣」と「ブリ」を注文。肴がないとヨー呑みませんから。昆布森だろうなという牡蠣、氷見だろうなというブリ。
三杯目には、お隣さんが味見に持ってきた「菊姫・大吟醸・平成七年特吟・吉川町山田錦精米歩合40%・No.252/500・23/5」を頂いてしまいました。最近呑んでない菊姫ですが、かっての印象に無い甘さがコクとなって幅のある味になってます。16年経っているけど、バランスは崩れていないし、シミジミとした味わい。裏ラベルを読むと、蔵で寝ていた500本限定のようです。前杜氏で名工の農口さんの作品ですね。
一杯目は「浦霞・別誂大吟醸・山田錦精米歩合40%・自家酵母」を出してもらいました。新酒が出始めているんだけど、あんまり呑みたくないのですわ。レーズンのようなコクのある味わいだけど、軽めの甘味でサバケのいいお酒。落ち着いたお酒がいいな。
先付けは、子鯛の酢漬けに紅白の膾。美味しい酢の加減です。
天然の魚がウリの店ですから、なにはなくとも、お造りを注文したくなります。で、「もす」と「よこわ」。
二杯目は「鳳凰美田・別誂至高・雫絞斗瓶取り・大吟醸原酒・兵庫産山田錦精米歩合35%」。ミルキーな香りを残す深みのある味。喉越しもキレイで、余韻がほとんどない。フルーティさとは異なる香りだけど、受け入れやすい香り。
今日も「カワハギ」がいいと言うので、あっさり煮付けてもらいます。今日も一匹分で、でかい肝もまるまる。シメジ、葱。
最後の一杯は「明鏡止水・純米大吟醸・東条産山田錦精米歩合40%」。口に含んだ途端にフルーティな香りが広がり、少し甘さの余韻がある印象。
エトロの手帳を手繰れば、達っちゃんと知り合ったのは、「ちょっと」の料理を担当していた1997年6月7日となっております。まだwebで日記を書いていない時期。宗右衛門町の「龍や」に初めて伺ったのが2000年4月8日でした。思い起こせば「ちょっと」も勘三郎所縁のお店でしたねぇ。
13周年の記念品として「喜楽長・吟醸・生酒・精米歩合60%・300ml」と「喜楽長の板粕」とを頂きます。先着100名?
お通しとお奨めの魚を頂きましょう。
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最初のワンショットに愛知の「醸し人九平次・純米大吟醸・2008・彼の岸・兵庫県産山田錦精米歩合35%」を出してくれます。高価そうなボックスに入っております。black azolla並みのプライス。始めてお目見えした「彼の岸」は2008年のお米で醸した熟成酒です。凝縮したフルーツの香りが重めの香りと味。ボディがあって豊潤。むちゃの好みとは、違うなぁ。
お通しは、ひらめの南蛮です。優しい酢の加減で、ベースは「雑賀」を醸す米酢だそうだ。吟醸酢と言う奴かな?
二杯目は、酒のやまもとが押す伏見の「澤屋まつもと・うるとら純米大吟醸・山田錦精米歩合40%」です。繊細で軽めのフルーティーな香りと味が口中に広がった後に、甘さがふわっと沸いてくる感じ。慣れるまで、この口に残る甘さは結構しつこい。懸念するのは、開封後どんどん甘くならないかってことだ。しかし、精米歩合は10%を切る白いお米のお酒があるのに「うるとら」を名乗ってはイカン。
今一番旨い魚は、肝がでかいカワハギでしょうと、今日もカワハギ。見慣れない赤い身を削いでくれてますが、縁側にあたる筋肉質な部分。
アラはセットのようで、醤油と酒(勿論出汁も)であっさり。骨からもエエ出汁がでてきますなぁ。
三杯目は、始めて呑む福岡の「庭のうぐいす・純米大吟醸・黒鶯・(麹:山田錦+掛:夢一献)精米歩合45%」です。「くろうぐ」っていうらしい、庭の鶯唯一の大吟醸だそうだ。繊細といえば聞こえはいいけど、痩せたイメージを受ける。軽やかにクイクイと呑める大吟醸としてお手軽な値段であることを考えると、良く出来たお酒という評価です。
勘三郎が亡くなって、役者さんの相談を受けたり、慰めたりと、大変だったそうです。京都からやってきた役者さんもいたらしい。観ているだけの素人には分からない、内部の事情・関係と言うのが、大きく変わりそうなんだという。口上の言葉が重そうだ。
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松の司のフラッグシップとなった「松の司・2008Special・Black AZOLLA・東条山田錦(特A地区栽培期間中除草剤牛陽栽培)精米歩40%・自社保存株酵母・杜氏:瀬戸清三郎・限定850/720ml」から呑みましょう。深まった味にコクを感じつつも、消えるように喉を滑る。これに限らず、杜氏の瀬戸さんのお酒が少なくなってきて、つまり時を経て、素晴らしい仕上がりになっているように感じます。
突き出しは、すけそうだらの子の炊いたん。甘めの出汁で炊かれております。晒した生姜の千切りが程よい辛味。
魚屋さんが、なかなか今日の魚を配達してくれないという中、やってきました。で「よこわ」と「かわはぎ」を注文。カワハギは一匹分かぁ!肝はでかいし・・。余ったアラは葱と一緒に薄味で炊いてくれました。
魚に合うというのを勧めてくれたのが福井の「早瀬浦・純米大吟醸・兵庫県産山田錦性愛歩合40%」です。美味しい。味わいは軽いけど、味は複雑。キレもいい。いつのまにか呑んでしまうお酒。一杯目の旨さに負けてない。
三杯目は、石巻の「墨廼江・純米大吟醸・谷風・精米歩合40%・宮城酵母」。フルーティさが先の二本に比べて高いけれど、優しい口当たりで、これも美味しい。
四杯目は、福井の「黒龍・大吟醸純米酒斗瓶囲・東条産山田錦精米歩合35%」。かすかに渋みを感じたけど、すぐに消えた。もう少し寝かしたいお酒です。他にも「石田屋」「しずく」と揃っているけど、財布が心配なので自粛。
あるなら味を確かめておきたい「十四代・双虹・七垂二重貫・大吟醸斗瓶囲い・精米歩合35%」が五杯目。甘旨い酒。甘いけど軽さが救い。シンプルで特徴的な味わいやね。
寒くなって魚は美味しくなるし、年末に向けて好みの美味しい酒がいっぱい出てくるし、いい季節です。
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突き出しは、大根おろしに「おじゃこ」。シンプルだ。
一杯目は「松の司・2009(21BY)・大吟醸純米『黒』・東条産山田錦精米歩合35%・金澤酵母・杜氏:瀬戸清三郎・限定800本(1.8L換算)」。変な話だ、通年商品のこの純米大吟醸は疎遠なんです。前杜氏の瀬戸さんの作品です。美味しいお酒ですが、まだ本領が出てない感じ。
月曜日には仕入れを躊躇してしまうそうで、黒板のメニューも少なめ。お昼のお弁当も蟹でしたけど、勢子かにを注文。津居山の浜茹で。自分でホジホジするのは久しぶりだ。
蟹にあわせて、というより、何にでも合うと「喜楽長・大吟醸・山田錦精米歩合50%・酒のヤマモトスペシャル」が二杯目。蟹の旨味に、喜楽長の微妙な甘さと乗りのいい味がよろしいようで。
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一杯目には「喜楽長・大吟醸・天保正一・山田錦精米歩合35%」。甘味は若干強いですが、香りはいいし、喉越しお軽いし、爽やかなお酒。
突き出しは「龍や風あっさり肉じゃが」(勝手に名前をつけた)です。タマネギ・人参は入ってません。あっさりですから、日本酒を選ばないようです。
生の魚は盛り合わせてもらう。シマアジ、キンメ、ひらまさ、かつお。どれも、むっちり熟成した魚の旨味がでてます。
リーチインのお酒で目に付いた「上喜元・大吟醸・吊り下げ斗びん囲い・山田錦精米歩合40%」を二杯目にチョイス。好きなタイプなんだけど、少々黒糖のようなコクを感じます。古酒と言う印象は受けないけど、だんだん甘さを強く感じるようになるかも。グラス一杯なら個性のあるお酒として旨い。
続いて、「喜楽長・純米大吟醸・金沢酵母・二年熟成・兵庫県産山田錦精米歩合30%」という始めてのお酒。「天保正一の30」じゃなく「家修の30」です。穏やかに落ち着いた香り、程よい甘味を感じる旨味、サラリと滑る喉越し。いいなぁ。思わず酒屋に取り扱っているかメールしちゃったよ。封切り直後だろう味の軽さが清清しい味わい。
煮付けた魚はキンメ。大根と生姜。醤油の色は濃いけれど、あっさり煮付け。
4杯目は「美丈夫・純米大吟醸・夢許・兵庫県東条町山田錦精米歩合30%・高知KA-1酵母」を出してくれます。3杯目の喜楽長に通じる味わい。
最後の料理は油物で仙鳳趾のカキフライ、それに、クモコの天ぷら。自家製のタルタルに、合わせソース。ソースにはガラムマサラが入ったピリッとしたトマトピュレの入ったケチャップ風ソース。天ぷらはポン酢を所望。
なんだかんだと高精白の酒ばっかし。お腹も満足の日本酒バーです。
先付けが、ナスのお浸し。目の前で作り始めるので眺める。ナスを脂通しして、皮を剥いて出汁でひたひた。おや?山芋を摺りだして、山かけにした。刻み海苔と山葵を乗せて出てきました。山かけとしても美味しいし、お浸しとしても美味しいし、・・・。
お酒はお任せして出てきたのが「雨後の月・真正大吟醸・斗瓶取り・平成24年度全国新酒鑑評会金賞受賞酒・広島産千本錦精米歩合40%・協会901号+協会1801号酵母・限定No.18/40本」です。厚い旨味がしっかりと響いてくるお酒ですが、キレがとてもいい。斗瓶の1番〜3番からの限定40本と書かれていた。
今日のお奨めの魚が「ひらまさ」ということで「お造り」。半身で仕入れたのは、歯ごたえがあってコリコリ。噛み締めるほどに旨味が広がってくる。
二杯目も任せればグラッパボトルの「磯自慢・純米大吟醸・中取り・愛山精米歩合40%」が出てきました。上モノの磯自慢は凄いなぁと改めて思います。
続いて「仙鳳趾の生牡蠣」。ぷっくり膨らんだ肉厚の牡蠣。強い甘味と濃厚でコク。夏の最盛期の岩牡蠣にも劣らない旨味いっぱいの牡蠣。ポン酢醤油で食べるんです。シンプルですが、とにかく牡蠣が旨い。
三杯目には、旬のひやおろしの中で、まともだという「安芸虎・純米酒・徳島県産山田錦精米歩合60%」です。純米酒でも軽やかでキレイな口当たり。マリアージュを楽しむというよりは、洗い流す感じの味わい。
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土曜日の「高知の酒蔵・仙頭酒造」を招いてのお酒の会で余ったお酒を頂くことにして、一杯目は「土佐しらぎく・20BY・大吟醸・斗瓶取り・山田錦精米歩合40%」という熟成酒。ガツンとくる厚みのある旨味。コクのあるけど口当たりの優しいお酒。
先付けは、小鉢に酢の物。素麺カボチャと胡瓜。
先付けだけでグラス(90ml?)が空いてしまったので、二杯目には「土佐しらぎく・平成2323酒造年度全国新酒鑑評会出品12号大吟醸無濾過・兵庫県産山田錦精米歩合40%」が出てきました。フルーティーな香りに、引き締まった味。一杯目に比べると若いイメージがどうしても後口に出る。
メニューに「あこう」が書かれています。なかなか定義が難しいんですが、通常「きじはた」「ほうせきはた」の類を「あこう」と呼んで、夏の魚として好んで食べております。その他に「めぬけ」と呼ばれる魚も「あこう」「あこう鯛」と呼ばれております。カウンターで見せびらかすように捌いているをみて、注文です。煮付けてくれます。旨いに決まっております。一緒に煮込まれた生姜も旨い。木の芽。
煮付けている間に、お造りで旬の「かんぱち」。
三杯目にも「土佐しらぎく・大吟醸三年熟成・山田錦精米歩合40%」でまとめます。高精白のお酒は巧く熟成させると深みが出て旨いですなぁ。
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まだ、お通しも出来ていないのだが、待ちながら注文したのが「十四代・中取り純米吟醸・播州愛山(精米歩合50%)・生詰」。コクのある旨い酒なんだが、微妙にクドサを感じるコクです。カウンターで一部始終をお通しが出来上がるのを見ながらチビチビ。温度が上がるほうがキレが良くなる印象です。
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出てきたのは、ほうれん草。シャキシャキ感の残る湯掻き。胡麻もいい香り。
お造りは盛り合わせてもらいます。マグロ、鯛、カンパチ、つばす、よこわ、ひらめ。
二杯目は「義侠・純米吟醸原酒・仕込み19号・仕込総米750kg・東条産山田錦精米歩合30%」にします。わずかに渋みを感じましたが、美味しい。
続いて、同じ路線と思しき「初亀・大吟醸・愛・東条産山田錦精米歩合45%・HD=!酵母」です。これも好きな美味しさですが、華やかさが加わってキレイ。
お造りの口直しに「だだ茶豆」を湯掻いてもらって、リセットしながら飲み食い。注文してから湯掻いてくれます。
盛り合わせの中に入っていなかったので「さんま」を注文。生姜と山葵で。
4杯目には、懐かしい広島の「富久長・純米吟醸・広島産山田錦精米歩合麹50%&掛60%・中汲み槽しぼり」を試してみます。旨味しっかりのふくよかなお酒。意外と後口もキレイで、いい出来。
魚を煮付けてもらおうと聞けば、「しょうさいふぐ」が出てきました。手ごろなサイズで、小鍋風に仕上げてくれます。淡白な味。白菜・菊菜・シメジ。
最後にしようと「明鏡止水・純米大吟醸・東条産山田錦精米歩合40%」。また東条産になっちゃいました。香りが立ちますが、これも好きなタイプ。
なんだか、魚まみれの酒食になりました。最近、料亭の二番手がお酒の勉強に来ているらしい。酒の事はともかく、その料亭のお店では「天然物なんかつかわしてもらえへん」らしい。そんなもんかいな?と思う反面、そういう風な愚痴をこぼすお客さんは沢山出会っているのも確か。
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最初の一杯は「正雪・大吟醸・斗瓶取・兵庫県産山田錦精米歩合35%」にしました。期待を裏切らない静岡の正雪です。香りも楽しめて、味もあって、キレも抜群です。
マグロを煮たのが前菜。味が浸み込みにくいのか、淡白。口の中の水分が取られるようなパサッとサクっとした食感になりますなぁ。
厚岸・仙鳳趾の牡蠣があるので、いっちゃいます。結構大きく育ってプルンプルンだ。牡蠣の独特の香りもなく美味しい。酢橘だけでもいい。
久しぶりに長野の「明鏡止水・純米大吟醸・東条町山田錦精米歩合40%」が三杯目。今日は舌の調子が良くないのか、ピリピリ感に敏感なようです。それが惜しい。フロンティア東条のシール付き。
後からのお客さんが鍋をしてはります。出汁のいい香りが充満するんですが、ちゃんと出汁を取ってるんですねぇ。マグロ節だそうだ。お見逸れしてました。
一杯目は「紀土-KID-・大吟醸斗瓶取り鑑評会出品酒・山田錦精米歩合35%」です。味が多いのにびっくり。後味もどすんと重たいし長い。本当に35%まで磨いているのだろうか?濃厚な酒好きにはよろしいかと・・・。
先付けは、ハモにジュンサイの酢のもの。かなりでかいジュンサイ。後からのお客さんの先付けは、茶豆のようです、今、茹でてます。茹で立てがいいですね。ちゃんと端っこを切ってますよ。
今日も、岩牡蠣を食べるんです。英虞湾。美味しい。
二杯目は「十四代・純米吟醸・生詰・精米歩合60%(山形県長谷堂本沢産龍の落とし子80%+兵庫県特A地区三木市吉川町山田錦20%)」です。一杯目が濃厚だっただけに、キレイさが目立つ。すっきり。旨いというよりフルーティ。
生魚は豊後水道のスズキ。「洗い」にしてくれました。
三杯目は島根の「出雲富士・22BY出品酒」。一年前の出品酒のようですけど、フレッシュ感は失われていない。山陰のお酒は固くてドライで野暮ったいイメージがあるんだけど、ここだけはいい印象しかないんです。
お勧めの魚ののどぐろを煮付けてもらいます。食べ方としては塩焼きが多いんだけど、煮付けて脂が溶けた魚の身はとっても美味。甘めだけどあっさり一気に炊いてくれてます。生姜と牛蒡。
四杯目は富山の「羽根屋・純愛吟醸・煌火・生原酒・精米歩合60%(麹:富山県産山田錦&掛:富山県産富の香50%+富山県産五百万石50%」。富美菊がメインブランドだと思うけど、どちらにしてもたぶん始めて。いい酒だ。
〆には、鶏空揚げ定食。一日一回はご飯を食べたい爺さんなんです。海苔の佃煮付き。
途中から、守山での松の司の試飲会でもあったお馴染みさんがやって来た。手帳をちらっと見せてもらったけど、呑んだ酒を記録してはります。書くと言うのが豆やね。デジカメに頼っていてはいけませんなぁと今日もいっぱい撮った。
「栃木のかっぺ暴走族イソヒ」が暴れた翌日は心斎橋も人が少なかったそうだ。とんだ経済損失です。
明日からの松竹座での「平成二十四年度 歌舞伎鑑賞教室」に出演の役者さんもお出で。どことなくオーラが違う。
居心地のいい店なので、久しぶりに長居。4時間。
今日の突き出しは、徳島の枝豆。茹で立てで、まだ小さいようだけど甘い枝豆。
二杯目は青森の「陸奥八仙・青森県産花想い精米歩合40%」は、フルーティな香りが最初に来て、すっきりした甘味。軽く感じます。
舞鶴産の「鳥貝」を食べましょう。勿論殻から剥いてくれます。旨いねぇ。
栃木の「鳳凰美田・大吟醸原酒・別誂至高・雫絞斗瓶取・山田錦精米歩合35%」は、深みのあるフルーティなお酒。いろんな味と香りで複雑。ボリューム感はあるけど、これも後口は軽い。
三重産の「岩牡蠣」です。勿論殻から剥いてくれます。大根を下ろして洗ってもくれます。大きくなってくると、やっぱり旨いねぇ。おろしポン酢。
山形の「菊秀・大吟醸・秘伝・山田錦精米歩合35%」は、シャープな味わい。開栓直後のせいかまだフレッシュ感もあって酸味が味を引き締めている感じ。爽やかさの残る後口。
伝助アナゴを焼いてもらおうかと思案しているときに、北海道産「本チャン」の「薄塩紅鮭」が美味しいというので、拒否することなく焼いてもらいます。北洋海域で流し網で捕まえた鮭・鱒を船底で山漬けした鮭のチルド品だそうだ。控えめな塩加減が、紅鮭らしい旨味を感じさせてます。今年は、ウナギを仕入れるのを止めるそうです。天然物は倍ほどの値段に上がって、とても出せないということ。今でこそスーパーにも並ぶようになったけど、子供の頃はウナギといえば高級食材で、そんな時代に戻っただけ、と思えば食べなくてもいいんじゃない。
マダムが新橋演舞場での「初代市川猿翁・三代目市川段四郎・五十回忌追善/二代目市川猿翁・四代目市川猿之助・九代目市川中車襲名披露・五代目市川團子初舞台の六月大歌舞伎」の初日に遠征していて、その番付を見せてもらった。東京の詳細は調べる気も起こらなかったけど、話題の中車の演目は、青山青果の新歌舞伎とスーパー歌舞伎だったんだぁ。大阪や京都では何を演るんでしょうなぁ。
やがて、カウンターは満席。
突き出しに、「大根の実の湯がいたんに花鰹」。「鯖のなめろう」を出してくれます。
大根の花が実った小さい青い豆みたいなん。大根の香りがするでしょうといわれたけど、首を捻ってしまいました。でも、「なめろう」のような魚にあわせるとなんだか大根卸のような味わいがするような気になります。チマチマとした「つまみ」にもなるのです。
さて今「鑑評会祭」だそうで、気になるのを注文します。
一杯目は「上喜元・大吟醸・鑑評会出品酒・山田錦精米歩合35%」にしました。バニラ、ナッツのような香りのクリーミィな味わいを感じつつお、喉越しのサラッとしたお酒。
今日は、お酒がメインであれこれ頼まず、お造りを盛り合わせ貰いました。ひらまさ・いさき・すずき・けんけん鰹。
二杯目は「乾坤一・大吟醸原酒・斗瓶取り・生詰・全国鑑評会出品酒・山田錦精米歩合40%」を選びます。マスカット、林檎系の吟醸香が満喫できます。最初の内こそ苦味があるものの、上品で爽やかさに通じる味です。苦味はすぐに消えていって、キレイな喉越しに変わります。
三杯目は「喜楽長・大吟醸・斗瓶採り・平成23酒造年度全国鑑評会出品酒・山田錦精米歩合40%」です。杏・桃のようなフルーツの香りに和三盆のような甘味が一体となった味わい。ふんわりとした穏やかな甘さに、心が和らぐ心地よさです。
四杯目は「松の司・大吟醸・出品酒・斗瓶囲い・東条町産山田錦精米歩合35%・自社保存株酵母・500ml限定89本」を呑んでおきます。乾坤一と同様の味わいですが、なかなか苦味が消えずに、余韻は長くて、呑んだ後が粗い感じ。
「龍や」だけで800人分の料理と、48本のお酒を用意したという「上方日本酒ワ−ルド2012 at 天満宮」の話を聞きますが、聞けば聞くほど、行きたくなくなる騒動振り。6000人近い酔っ払いがうようよする光景を想像するだけでも、身の毛がよだつ。
当日の臨時スタッフさんが、今日も来られてましたが、お疲れ様でした。開催以後、親父臭い店になっているようです。困ったことです。
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一杯目は高知の「しらぎく・純米吟醸・山田錦精米歩合50%」を出してくれます。GWの4日に天満宮で開催の「上方日本酒ワールド 2012」で龍やとタッグを組む蔵元さんのお酒です。当日のお酒は、もっと上のクラス、というかフラッグシップ級ですが「平成23酒造年度全国新酒鑑評会大吟醸出品酒、無濾過生酒」です。記憶では精米歩合は40%だったと・・・・。特別に「生」を予約・提供すると、言うてます。
生の記載がないので火入れだと思いますが、嫌味にならない程度の苦味も華の内と思わせるフルーティさ。たぶん高知酵母なのでしょう。喉越しがキレイ。
お通しが「若牛蒡の炊いたん」。牛肉・コンニャク入り。ほんのりピリ辛で旨い。牛蒡のシャキシャキも残ってます。牛さんの旨みもあって、これをおかずにしてご飯を食べて帰ってもいいくらい。でも、今日は炊いてないんだとさ。
二杯目は「東一・純米大吟醸・雫搾り斗瓶貯蔵酒・選抜(H20BY・仕込55号・斗瓶358番)・山田錦精米歩合39%」。久しぶりの「選抜斗瓶」です。ここ数年、「東一」の甘さをくどく感じるようになって、縁遠くなってますが、「選抜斗瓶」は甘さも抑え気味。微かにチョコやナッツのニュアンスもありますが、ふくらみのある味わいと、反して短い余韻が旨い酒。
さて、いつも通り「魚」を頂きましょう。「なにがいいかな?」なんて言っていると、全部美味しいということで、盛り合わせてもらいます。左からケンケン鰹。白海老、アマテカレイ、シオ、いさき、モンコウイカ、キハダマグロ、キンメです。香りのいい鰹。でも一番は鰈だ。立派なサイズだったといのは、イサキとキンメ。塩と醤油がでてます。
三杯目には「喜楽長」です。杜氏は「家」さんだけど、ラベルは「喜楽長・大吟醸・天保正一・山田錦精米歩合35%」。美味しい酒が続いて、困っちゃいますなぁ。文句つけたいけど、思い浮かばない。
四杯目には「醴泉・大吟醸・蘭奢待・兵庫県特A地区東条産山田錦精米歩合35%」を出してきた。今日も白いお酒ばかり。好みの壷を押さえたチョイスでうれしゅうございます。
常連さんが、北海道産の大きい八角を焼いてもらっているので、炭火を落すのは勿体ないと、キンメの頭半分、ついでに焼いてもらいます。ここでは「網焼き」。頭を焼いて(OR煮て)もらったときには、真っ先にカマをほじくるのがクセ。そう、キンメのキンメを取り出せました。気分上々。魚好きなら、言うことなしです。
勿論アラカルトで、注文したのは、
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当然、日本酒を出してもらいます。「醸し人九平次・別誂・2010・純米大吟醸・兵庫県産山田錦精米歩合35%」です。好みからすれば少々重い酒ですけど、ギリ・ストライク。
突き出しは、海老芋の小芋とか言うてます。ちゃんと海老芋の味がしてます。ナメコと炊いた煮汁は、ちと辛い気味の濃厚な味。
二杯目は「麓井・輝ら星の如く・きもと純米大吟醸・吊し斗瓶囲い・兵庫県産山田錦精米歩合40%」。優しい味わいの山形のお酒。デラウェアのような甘い香り。
黒板に「天然くえ」なんて、この季節珍しいので頼んじゃいます。分厚く切ってくれます。冬のそれより脂が乗ってないので厚く切っても、脂の旨味より白身の旨味が味わえます。
三杯目には、滋賀で買ってきたという「(喜楽長)権座・純米吟醸・生・滋賀県近江八幡市白王町滋賀渡船六号(環境こだわり農産物認証)精米歩合55%」が出てきました。最初に醸した年のを呑んだ記憶に比べて、随分と垢抜けたイメージです。味に膨らみもあって、上出来なんじゃないでしょうか?もう一本、わざわざ持ち帰ったのは「松の司・山廃・心酔・生」だったそうです。酒の会では、ピンと来なかったですけど・・・・ね。その他、酒じゃなくて「ひこにゃん」グッヅを買って帰ったというから、お荷物大変。
「天然クエ」の頭があるというので、「煮付け」てもらいます。それほど大きくないけど、手ごろな大きさ。大根と一緒に一気に煮付けてくれます。美味しい。
世間の流行に乗って「塩麹」を使ったという「アグー豚」があるので、ご飯と一緒に食べるのです。塩の辛さと麹の香りが少々。塩麹といっても魔法の調味料ではありませんな。旨味が何倍も増幅されるほどではないね。
ここは、倒産したという「深広」さんから魚を仕入れていたと聞いていたから、心配したけど、今はそこから独立した魚屋から仕入れているということで、一安心。
一杯目は「松の司・2011(H23BY)・純米吟醸生原酒・黒松・超しぼりたて・竜王町産米(環境こだわり農産物認証)精米歩合60%・自社保存酵母・酒のやまもとPB限定502本」を出してくれます。最初こそは、栗や麹の昔風の生酒にありがちな香りが立っていたけど、すぐに消えて微かに甘さもあるキリットしたお酒。(ただ、脂っぽい醤油の煮付けには粗さを感じた。)
先付けは、タケノコとイイダコ。いいだこ丸っぽで食べにくいぞ。薄味の醤油で味も控えめ。
団体さんの(コースの)為に煮付けたキンメが直ぐにでるというので、食べましょう。カマのついた頭が残っていたようです。勿体無いことです。あっさり炊かれております。溶けた脂と絡んでトロンとしたキンメでした。
二杯目は「早瀬浦・純米酒・23BY新酒生詰・精米歩合55%」はスカッと爽やか。
周参見のケンケン鰹で、脂は乗ってないけど、香りもあって、モッチリむちむち。
クイクイ呑める酒ばかり。さらに三杯目は「義侠・慶」です。新酒にはない深みのある味。ジンワリと浸みこむような旨味。
他のお客さんに合わせて四杯目は「十四代・角新大吟醸・生酒・播州山田錦精米歩合35%」。甘味の深い味だけど、余韻は余り感じず、キレイにさばけます。軽い味わい。
的矢の牡蠣をおろしポン酢で合えた「生牡蠣」。
小振りな「しょうさいふぐ」の唐揚げ。ポン酢がでます。背開きで揚げてます。
五杯目は「七本鑓・純米酒・23BY搾りたて生原酒・中取り・協会1401号酵母・滋賀県産玉栄精米歩合60%」。不老扇か、大治郎か、七本鑓かと聞かれて、一番穏やかそうなのを選んでしまった。今日は「義侠」以外は比較的傾向が似ている印象。
団体さんが入れ替わって、テーブルは二回転で満席。全然気付かなかったけど、入れ替わりでグループを連れてやってきたのは、酒のメーリングリストの知り合いの「ワニ君」でした。関東に転勤になって以来ですから・・・わからん。宗右衛門町に「龍や」が開店したころに「eNkai」で貸しきった記憶があります。古い酒友の一人。懐かしい。
今日のお通しは「若竹」。ざんぐりとした若布。
一杯目は愛知の「醸し人九平次・COLLECTION EYE 2010・袋取り大吟醸・山田錦精米歩合40%」をやっちゃましょう。甘さと苦さの入り混じった味と香りがブワッと広がります。徐々に苦いが消えてきます。
今日のお勧めの魚は「けんけん鰹」だというし、「塩タタキ」だというので、お任せします。柑橘のジュレとポン酢の二種類が出てきます。当然、伊勢で炙ったタタキです。
二杯目は山形の「上喜元・純米吟醸・生もと・無濾過生原酒・八反精米歩合50%」。生もとらしい酸っぱい酒のような言い方だったけど、酸味はない。アルコールのピリピリ感と鼻に抜ける香りが流石に新酒という以外は穏やかな香りと味。十分に旨味のあるお酒。
三杯目には「松の司・2011(H23BY)・選抜純米吟醸・あらばしり・生・竜王町産山田錦(環境こだわり農産物認証)精米歩合55%・限定210本・酒のやまもと限定210本」を呑んでみます。清清しい香りと味でスーッとしたお酒。
焼き魚が食べたいので、・・・「もす」にした。焼きの注文が入るたびに炭をおこしてくれます。
すっかり忘れていたような気がするが、営業時間が5時からになっていたんだぁ。
焼きあがったばかりの「かに玉」が先付け。帆立さんとか蟹さんとかに野菜を刻んで焼き上げてあって、蟹の香りプンプン。お通しと言うより、完全にご飯のおかず。
今宵は、新しいお酒を選んでみましょう。見学にいった岐阜の「醴泉・純吟酒無垢・本生原酒・富山県南砺産雄山錦精米歩合55%・金沢9号酵母」をやっちゃましょう。味の多い賑やかなモッチャリした味ですが、旨さいっぱい。品の良さがあるので、味わいは軽い感じ。
大きな「もす(平すずき)」を捌いているので食べちゃいましょう。それに「けんけん鰹」も行っちゃいます。コリコリして脂の乗ったモスです。口の中で租借するほど、脂が溶けるに連れて味がどんどん増してくる。モチモチの身の鰹で、いい香り。あしらいが、山芋・紅たででした。
二杯目は福島会津の「写楽・純米吟醸・純愛仕込・生・ささめゆき・会津美里町産五百万石精米歩合50%」。「ささめゆき」ってのは「うすにごり」っていう意味。穏やかな香りで軽い呑み心地。素直な味でキレイ。
三杯目には来月蔵見学にい行く「しらぎく・特別純米・無濾過・生・特等八反錦精米歩合60%」を出してくれます。これもスーッとしたお酒で、すべりがいい。
シロナガスがあるので、いろいろ提案してくれて、立田揚げにしました。漬けにして下味をつけてくれてますので、そのままパクパク。臭みのないし美味しいねぇ。これもおかずだなぁ。ご飯欲しいや。
毎年の周年記念品である「喜楽長・吟醸・生・精米歩合60%」を頂く。ありがと。
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お通しは「揚げ出し」。しっかりしたメリハリのあるお味。
お酒は「松の司・AZOLLA(BLACK AZOLLA)・純米大吟醸古酒・東条山田錦精米歩合40%(栽培期間中除草剤無使用栽培)・杜氏:瀬戸清三郎・自社保存酵母・2008SPECIAL・限定850本/720ml」を出してもらいます。前の杜氏の名前が入ってます。凄いと思ったクラシックに負けない味わい。とにかく円熟したというイメージで、するする滑る。
メニューには春めく「のれそれ」。乱獲して欲しくないけど、成仏させてあげなくちゃ。
お酒がすすんで、ブラックアゾラに負けないのを選んでくれたのが「大七・頌歌・生もと純米大吟醸雫酒・精米歩合50%(超扁平精米)・2009・今期瓶詰本数5669本」です。これも古酒だ。少々甘さが口に残るけど、それは比較しての話。これも円やかな味に熟してます。家の冷蔵庫には1996年の純米大吟醸(7号酵母)が眠っているけど、なんか滓のようなのが沈んでいる。大丈夫かなぁ。デキャンタしなくちゃ呑めないな。
お勧めのお魚、ケンケン鰹と鯛をお刺身で、たべます。
呑んでみたかった「明鏡止水・2008純米大吟醸プラチナ・三年熟成・東条山田錦精米歩合35%」が三杯目。この熟成酒は甘さは控えめだけどナッツをローストしたような香りがホンノリ。香りはともかくこれも円やか。
新酒も味わっておこうと、お勧めの「開運・無濾過純米・生・山田錦精米歩合55%」を出してくれました。好みを知ってくれているというのはありがたいもの。最近はピリピリ感のない新酒が多いですなあ。賑やかな口当たりは余り好きじゃないので、華やかさだけで十分美味しく呑める。
気になっていたメニューは「鰻」。寒い時期に天然の鰻って珍しいと思っていたら、静岡あたりの海鰻らしい。腹子もあったようで、これから南の海に帰っていく途中だったのでしょうか。長旅を控えてか、脂が載っております。白焼きに添えられた山葵が甘く感じるのは、やっぱり脂の乗りだと思われる。専門店とは比較できないけど、タレを弾いてしまうような脂で、蒲焼とは異なる味。焼いている途中で弾けるように反りかえるプリプリな鰻です。
鰻にあわせて出してもらったのが、「土佐しらぎく・純米吟醸・あらばしり・生・八反錦精米歩合55%」。予定では二月に蔵見学に行く高知のお酒。(むちゃは行きませんよ。)本当に「あらばしり?」という優しい味。
4月の大阪天満宮の上方日本酒ワールド2012はその「しらぎく」とタッグを組むという。
一杯目(100ml弱)は、「十四代・双虹・大吟醸・斗瓶囲い・七垂二十貫・山田錦精米歩合35%」。しっかりした甘味が最初に来て、後味に苦いニュアンスはカカオを思い出します。もうしばらくするとバランスが取れるかもしれない。ただ、味はポッチャリで上品さには欠けるように思う。
先付けは、松の司の酒粕が手に入ったというので、粕汁。鮭バージョン。味噌の効いた味と色合い。寒い季節は嬉しい。
先日と違って「鯛」と「カンパチ」を造って貰います。しっかり脂がのっていたんでしょう、鯛は松皮で湯霜。
二杯目、三杯目は、変化を味わいたくて、平行に呑む。
高いと一言添えて封を切ったのは「磯自慢・中取り純米大吟醸・原酒・No274・特A東条山田錦特上米AAA精米歩合35%」(4号瓶で16000円!)で、比べたのは「松の司・2010(22BY)・大吟醸しずく斗瓶囲・東条山田錦(特A)精米歩合40%・金沢(自社保存株)酵母・限定No.0167(250本/1800l)&450本/720ml」。値段と好みが一致しないのは良くあることです。磯爺は熟成させたようなコクが味に加わって旨いんですけど、今一キレが悪い。でもこれは、次第に消えそうだ。値段を考えると先月呑んだ40%の秋津の方が好みだ。それでも高いお酒だけど。それに比べると開封直後なのに、松の司は言うことない。先日の純米大吟醸より飲み頃のように思います。
やっぱり、美味しい酒と美味しい肴が欲しい年頃なんだと実感。
料理は頼んだ順に
二杯目は「鳳凰美田・別誂至高・大吟醸原酒・兵庫産山田錦精米歩合35%」。黒糖やナッツ、クリームのようなコクがあり、味に深みがあります。
続いて三杯目は「黒龍・石田屋・大吟醸純米酒・長期熟成・東条産山田錦35%」です。熟成酒ですので、香りは落ち着いてますし味も大人しめ。
焼き魚で「もす」を出してもらいます。昨日〆たばかりだというので、お造りでは出なかった魚です。冬に美味しい魚でしっとり脂がのって上品な旨さ。
四杯目は「初亀・滝上・純米大吟醸・東条産山田錦35%」です。今晩は「フロンティア東条」祭りですな。お勘定が怖いけど、季節ものですから・・・。東条の山田錦35%ばかり4杯目だけど、これが凄い。香りがパンと弾けて、味がジワッと膨らんで、呑んだ直後に甘さがキュンと鼻に抜けて、スパッと切れる。買いに行こうかな?
煮いた魚も食べたくなって、注文したのは「まるはげ」。一匹まるまるをあっさり煮付け。淡白な身。ふわふわの肝。シメジ、菊菜。
五杯目は「常きげん・益荒男・大吟醸・斗瓶囲い・山田錦精米歩合40%」を出してきたけど、丁重にチェンジしてもらって、「喜楽長・龍やラベル・大吟醸・山田錦精米歩合50%」を呑みます。酒のヤマモト・スペシャルに「龍や」のラベルを貼ったもの。いつも周年記念に来客者プレゼントにしているラベルです。十分旨いんだけど、東条山田35%のスーパー大吟醸に比べると野暮ったく感じますわ。旨味の余韻は長いね。
最後に「くどき上手・純米大吟醸・山田40・無濾過・山田錦精米歩合40%・小川&KA酵母」。レオンやオレンジのような苦いのある香りのバランスのいい酒だと思ったけど、徐々に甘味が残るように感じる。だんだんまとわりつくような甘味に変わる。ちとクドイ。
炊飯器でご飯を炊いているようだったので、〆に「カキフライ定食」。的矢の牡蠣です。メニューにはないけど、賄いで食べているのを知っているので注文してみました。ちゃんとタルタルソースも用意してあるじゃありませんか?牡蠣独特の牡蠣臭い香りが、まったく感じられない。牡蠣が良いのか、下処理がいいのか、美味しいカキフライだ。面倒くさい仕事を頼んじゃってごめんなさいだ。
帰ろうとしたら、元バイト君でおでん屋の息子さんがやってきた。久しぶりだそうだ。喜楽長の蔵見学にはいたよなぁ?「松の司・にごり」を一舐め。口に合いあせんわ。
一杯目は、「十四代・中取り純米吟醸・播州愛山・生詰・愛山精米歩合50%」。フルーツジュースのような香りと甘味。味は繊細でさっぱり。
先付けは、根菜煮。鶏さんの入ってない筑前煮の暖かい汁物という感じ。暖かい先付けが段々嬉しくなってきます。しっかりした味わい。アクを抜いていないそうだが、美味しい。
それだけじゃ、時間が持たないので、肴に「カンパチの刺身」。熟成というか寝かしてあるので、コリコリ感はないですが、ねっとり感が出始めた旨味のあるお造り。
二杯目は、「田酒・純米大吟醸・四割五部・精米歩合45%」。フルーティで、それなりの幅のある旨味を感じる。ふくよかであっさり。お家の冷蔵庫でついつい寝かしてしまうけど、フレッシュなのもよろしい。
三杯目は、「磯自慢・大吟醸・東条秋津産山田錦精米歩合45%」。フルーティーさは控えめに感じるけど、柔らかい上品な甘味が心地よい。料理とあわせて美味しさが云々という次元を越えた美味しさ。秋津と産地に拘った意地が「一滴入魂」やね。
なんだかアルコールを呑んでいるという感覚がなくなりそうな日本酒ばかりを呑んだ気分。
マダムにお願いしていたものを無事受け取って、年末を楽しく過ごせそうです。
来年から開店時間と閉店時間を早めるそうです。遅くまで開いていても客が来ない、ということらしい。で、最近早く起きては京都の錦をぶらぶら散策してるんだとさ。
2月の連休に、今年は蔵見学に「しら菊」と「美丈夫」を一泊して回るそうです。そのころは大津にいる予定。
日本酒ゴーアラウンドでは、スペシャルなお酒として用意した「早瀬浦・平成21酒造年度・大吟醸・仕込み15号・全国新酒鑑評会金賞受賞タンク・上槽22年2月8日」が一杯目。ふわっとフローラルな香りが広がるが、味の幅は香りに割りに狭い。硬い余韻で腰が折れたようなイメージだけど、含み香がいい。
突き出しは、「ヤリイカに黄身酢」。
「淡路のウニ」がそろそろ終わりで、大きくなっているというので、半分押し売りですが、食べましょう。クリーミーな甘味たっぷり。酢橘・山葵・海苔・醤油。値段も聞かずに食べちゃったけど、財布が心配。美味しいからいいけどね。
二杯目は「早瀬浦・平成19酒造年度・大吟醸・仕込み20号・全国新酒鑑評会金賞受賞タンク・上槽20年2月28日」をだしてくれます。香りが穏やかに広がって、味が伸びやか。全体としてバランスが良くまとまってます。喉に消えるまで味わいが変わらない。巧い事熟成させてあります。
メニューの始めのほうに「さわら」とありますので、食べたい気分が高揚。皮目を炙ってタタキ風。紅たで・わさび。むっちりした食感。
ゴーアラウンド当日スタッフで参加したお姉さんからも、当日の顛末を聞いて、楽しく呑んで過ごします。昼の3時から夜の11時までお疲れさま。無料で飲める「早瀬浦純米酒五百万石55%」は20本近くが空になったとか?むちゃは「呑まなきゃ損、みたいなイベントでよく見かけるベロベロの酔っ払いの醜態を見たくないので、参加したくない」と思うのです。何人かは病院のお世話になったそうです。
先付けは、モズクと毛蟹。日本料理屋の酢の物に比べると、少し酢の香りがきついようです。
一杯目は「喜楽長・大吟醸・平成23年全国新酒鑑評会金賞受賞酒・精米歩合40%」。イベント以来、初めて栓を抜いたという開封直後。ちょっと甘味が膨らんだ感じがするけど、スッと切れるので、美味しく感じます。酢の物だけで呑み切ってしまった。
続いて二杯目は「麓井・生もと純米・ひやおろし(生詰原酒)・酒田産はえぬき精米歩合55%」というのん。口に木香のような、普段感じない香りが残りますねぇ。ボリュームのある味わい。温度があがってくると、妙な香りは消えたけど・・・。
黒板の中にプレノワールという黒鶏が書いてある。聞けば滋賀県のだそうだ。食べたいモードがマックス。炭火をいこして、煙もうもう焼いてくれます。身も皮もコリコリ。脂もジワーと旨いしぃ。(帰って調べてみたが、水口の滋賀ポートリーかな?水口の軍鶏をかってるとこやけど
しゃも鍋倶楽部と同じ養鶏場)。入店の三時間前からこのトリガラが炊かれてストックを作ってます。美味しそうです。鶏鍋の出汁にするんだそうだ。約三日ほどかけて骨まで崩れるほど煮詰めるらしい。
三杯目は「松の司・2010(22BY)・特別大吟醸・出品タンク・東条産山田錦精米歩合35%・自社保存酵母・限定200本/1.8L&196本/720ml」は、二杯目が口に残っているのか水のようにさらさら。日本酒であるというアルコール感は胃で感じるような清楚な味わい。口が慣れてくるとそれでもふんわりとした甘さが出てきた。超ぉぅクリアな酒でした。
昨晩、10月1日の日本酒ゴ−アラウンド(NGA2011)で、タッグを組む早瀬浦の蔵元がこられて、提供するお酒を決めたそうである。500円のバッチを買えば無料で飲めるお酒は「純米酒・五百万石精米歩合55%」のお酒に決めたそうである。でも、その他に出してくるのが、19BY・21BY・22BYの3年分の金賞受賞酒だそうで、垂直呑みができるそうだ。もうそれだけで、ここに根付いてしまってもいいんじゃないかと思えるほどだ。他にも市販されてないのもでるとかどうとか・・・・。
一杯目のお酒は「山形正宗・純米吟醸・秋あがり・山田錦精米歩合55%」が出てきました。味の乗ったぼってりした旨味。好みとはちょっと外れます。醤油の香りにはしっかり合って、突き出しだけで軽く呑んじゃった。
突き出しは、余ったサカナの煮付け。カンパチとか鯛の端っこの部分を煮詰めてあって、煮凝り付き。臭みなどは全く無く、美味しい魚はどこの部分でも美味しい。醤油の香りの煮凝りも旨味タップリ。
先ずはお造りを注文するのが、サカナ自慢の「龍や」でのお決まり。台風のせいで、外洋のサカナは駄目で、瀬戸内の「天然鯛」「天然つばす」とします。やや厚めに切った鯛。
二杯目もひやおろしで「松の司・2010(H22BY)・選抜純米吟醸・ひやおろし・滋賀県竜王町山田錦(環境こだわり農産物認証)精米歩合55%・限定300本/720ml&1000本/1.8L・酒のヤマモトSP」です。すっきり。後味に品のよさを感じます。松の司らしいホノカな甘味はまだ乗ってないようにも思えますが、スルスルです。
三杯目は仙台の「勝山・暁・極純原酒・遠心しぼり・早瓶火入・兵庫県産山田錦精米歩合35%」。ぜいたくな箱入り娘。磨いた割りに味の多い、豊潤なお酒。まったり感があります。
メニューに早くも・・・、走りの牡蠣は厚岸・仙鳳趾産。大根おろし・紅葉おろし、柚子をポン酢で食べます。まだ岩牡蠣を見かけますが、岩牡蠣にも負けないクリーミィーな旨味で、ちいさい岩牡蠣を食べるなら、この方が絶対に嬉しい。柚子を絞れば、甘味が増す。
四杯目には「早瀬浦・純米吟醸・兵庫県産山田錦精米歩合50%」。今年も参加する日本酒ゴ−アラウンド(NGA2011)で、タッグを組む福井のお酒。三年前に訪問しているそうです。すっきりと綺麗なお酒。牡蠣の旨味を引き立てるようです。
昨年から参加して、一応今年が最後だというイベントだけど、それを契機にお客さんが来るようになったかというと、どうもそうではないらしい。イベント好きは、イベントにしか来ない、らしい。日本酒を愛すべき日本人としての礼節・仁義に欠けてますなぁ。
生で「天然クエ」を食べようかと、最初に聞いたんだけど、小さいから煮た方がいいというお勧めもあって、「クエ鍋」になります。しいたけ、豆腐、利くな、エノキ。頭とカマの半匹分を入れて、身のところもざっくり鍋で仕上げてくれます。寄せ鍋風。
5杯目は、新聞紙に包まれた低アルコールの「義侠・侶・純米吟醸原酒・アルコール度13〜14度・兵庫県東条町特A地区山田錦精米歩合60%・協会10号酵母」がでてきた。この頃低アルコールを呑む機会が多いけど、薄っぺらさも無く、濃厚な味の重みは無いけれど、侮れない味わいがあります。くどい酒が嫌いな向きには、勧められるでしょう。酒飲みの卑しいところは、不思議とアルコール度の高い「原酒」に手が伸びてしまうことかな。なんだがお得なような気分になるのは、爺臭い選択で、より酔える方を選んでしまうのは貧乏臭い飲み方かもね。
。 残った鍋出汁で「雑炊」。溶き卵を流し込んで、三つ葉とシンプルだけど、旨いですわぁ。あまりに旨そうなビジュアルだったので、珍しくデジカメるのを忘れてしまったよ。
途中、宅配で和歌山の天川村洞川の「ごろごろ水」が届いた。見せてくれたのは放射能検査(セシウムとか・・)の証明書だった。過敏すぎるんちゃう?鉱泉水ならラジウムとかゲルマニウムとかが、放射線を出していても不思議じゃないから、あまり神経質になるのもなぁ?
結局最後まで一人だった。寂しいぃ
一杯目は「くどき上手・大吟醸・澱がらみ・生詰め・播州山田錦350%・酵母M-310&KA(2011.07)」を出してくれます。フルーティな香りがわんさか混じった濃いし、味わいも濃厚。これで料理はつらなぁという感じ。ロックとかにするともうちょっとサッパリするかも。浦ラベルの「旨味たっぷり」というのに納得できます。
先付けは「ウニと長芋・山葵」。お手軽で美味しい組み合わせ。
いつものように生のお魚から「インドマグロ」を頂きましょう。
二杯目は「醸し人九平治・御点前大吟醸・杜氏佐藤彰洋・離見の見・山田錦40%・(23.06)」です。一杯目と同じような濃厚な香りと味ですが、少し大人しめで、キレがいい。マグロの赤身の鉄(血?)の味には合わないけど、マグロの脂にはいい感じ。
三杯目には「醴泉・純米大吟醸・平成18醸造年度出品酒・精米歩合43%」は、日本酒イベントでタッグを組んだ玉泉堂さんが蔵に寝かしいたのを面白がって引っ張ってきたお酒。口の中でふくらむ香りと味は枯れ始めているのか、ふっと消える。しかし余韻がなくあっさりクリアな感じで美味しい。前の二つの濃厚な酒のせいか、清清しいくらい。出品酒のスペックが純米で、43%とは。
エレベーターを降りたところで、花を抱えたミサちゃんにであったぁ〜。
突き出しは「もずく」。
最初に出してくれたのが「墨廼江・大吟醸・600K・兵庫県産山田錦精米歩合40%・総米600kg(11.5)」。スッキリ酸味のあるフルーツの混じった香り。
二杯目は「栄光富士・大吟醸・雫・本生・山田錦精米歩合40%(23.1)」は、黒糖のようなコクのある香りが加わったフルーティなお酒。熟成したような香りや老ねの香りではない。でもかすかに苦味を感じる生酒らしさも残っている。入り混じって微妙にバランスが取れている。
なんだか「もずく」一杯で、二杯も空けちゃってしまった。こういう先付けだけで酒を呑むような、貧乏臭い呑み方は嫌いなんだが、酒が進んじゃう呑み易さなんだからしょうがないな。
台風の最中に、満足な魚はないのは、黒板のメニューを見れば分かることだけど、盛り合わせ。剣イカ、松皮の鯛、よこわ。そんなに悪くありませんでした。今回のような大きな台風がかすめていった和歌山では、まだ2,3日は漁ができないだろうということです。
魚にあわせて三杯目は「磯自慢・大吟醸・東条町秋津産山田錦精米歩合(麹)45%&(掛)45%」が出てきました。期待を裏切らない磯自慢でした。
先日の酒の会で、喜多社長が参加者に質問してはったけど「辛口」という酒について、ちょびっとディスカッション。今でも「辛口」の酒を求めるお客さんは、あちこちの飲食店で見かけるのですが、頭をひねることも確かに多い。最近では、純米酒が徐々(特に中吟クラス)に増えてきている状況で、昔風のアルコールを添加したような「辛口」は少なくなったように思う。メーターを切った(日本酒度を+にした)酒が「辛口」ともいえないし、納得させるのは難しい。味や香りを押さえて、痩せた酒がむしろ「辛口」のイメージに近そうだ。
といって味見させてくれたのが、「川鶴・純米・袋しぼり・末垂れ雫・無濾過・さぬきよいまい精米歩合65%」。不思議な酒で、65%の純米酒をなんで袋で搾ってるんでしょう?いわゆる「セメ」と呼ばれる余りいい印象のない部分なんですが、純米で取り分けた意味が良く分かりません。売りもんじゃなくて、マダムの金比羅歌舞伎の土産だそうで、未だに残っているのですから、感想は聞くまでもないね。
むちゃの「辛口」の定義は、簡単に一言で言えば「喉越しに甘さが残らない酒」だと思ってますが・・・。
後からやって来た、お客さんも先日のイベントの参加者。お世話になった飲食店には、ちゃんと日を改めてお礼に伺うというのが、正しい酒呑みのマナー。お世話になった酒蔵のお酒は、好みを見つけて酒屋で買う、または、飲食店で呑むというのが、正しい酒呑みのマナー。だと思いますな。
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3つ目の「大吟醸・酒のヤマモトSP」は何度も呑んでいるけど、毎年品質の変わらない味わいのようです。一口目から清清しいマスカットや林檎のような香り。良く出来たブレンドだと思います。50%で、先の二つに比べて「黒いお酒」だけど、香りが控えめなので、味自体も軽やか。
4つ目の「純米大吟醸・酒のヤマモトSP」(赤ラベル)は、始めてみました。粉っぽくて枯れた味わいを感じて、不思議と薄っぺらく感じたけど、徐々に味が出てくる。味や香りの綺麗な大吟醸に比べると、もっさり感が残るようです。
「古酒(?熟成)の天保正一」(杜氏は天保さん)は、角が取れたお酒で上品。熟成することで出てくる悪い要素は感じませんね。
絶対自分から呑まない「大古酒」。冷酒ですけど、燗にした時のような味わいがあって、面白いですけど・・・小さなグラスで軽く一舐めしただけ。
昨日から龍ちゃんが、ちまちま造りためていたという料理は、順に次のコース。一人で作ったのですから、たいしたもんだ。
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お造りは、大阪湾のはボロクソにけなすスズキですが、今日のは豊後水道だそうです。カンパチと二点。
修業時代を思い出すと、一心に天ぷらと格闘しているのを見ながら、お酒を呑んで見守ってました。キス・鱧・万願寺。色の濃い抹茶塩でした。
〆は、コーンバターごはん。鯛の身の入った清汁。
一人で料理を作った龍ちゃん、頑張らはりました。いつも手際が良いんだけど、感動的でした。
東近江市から遠路参加の喜多社長、お世話になりました。不便な土地だけに早い目に帰られました。というものの、2時間半の予定だったんですが、気が付いた時には4時間を越えているんですから、こっちだって急いで帰ります。最終の普通電車でした。危ねぇ。難波で日付が変わる。
一杯目はグラッパボトル「磯自慢・大吟醸・愛山精米歩合50%」。磯自慢らしいドライな口当たりと香りではなく、ちょっと艶っぽい味わい。バランスの取れた旨味でした。
先付けは、先週と同じだけど「もずく」。ザックリと切られていて、箸で摘むとボテッと固まりになってます。大葉が底にあって生姜が天盛だけど、グチャグチャしてから、記録した写真。
メニューの黒板に「ますのすけ」と書かれている。レアなもんは食べたがる性格なので注文します。北海道産。カナダのキングサーモンなんかと違って、脂がしつこくない。旨味をしっかり感じて脂っぽさがないのがいいですねぇ。出してくれた醤油がまた素晴らしく合ってました。
二杯目は山形の「くどき上手・大吟醸・斗瓶囲・平成23年全国新酒鑑評会金賞受賞酒・山田錦精米歩合35%・M310酵母」です。目が冴えるようなハイレベルな味わい。抑え気味だけど香りもあるし、甘味のある味も穏やかに円やかに優しい。喉で滑るようで、スパッと切れる。脂っぽい「ますのすけ」にも負けないばかりか、濃厚な脂の旨味を膨らませながら、消してくれます。M310酵母って金賞酵母といわれた明利酵母でしたね。
三杯目は「黒龍・大吟醸・しずく・東条産山田錦精米歩合35%(10.11)」を出してくれます。昨年秋の出荷分。口に含んだときは、枯れたような乾いた香りがして、軽い渋みを感じたけど、次第に消えて深いコク味が増してきた。
肴がなくなったので焼いてくれたのは豊後水道の「すずき」。カマとアタマです。蟹の時と同様に、骨の周りをせせっていると、お酒を忘れちゃうものです。
それにあわせて、四杯目は青森の「鳩正宗・純米吟醸・精米歩合50%(麹米:華想い21%+掛米華吹雪79%)」。流石に精米歩合が黒いだけに、荒い感じ。お米は青森の開発した酒米ですねぇ。
さて、〆のご飯を、考えて、考えあぐねて・・・ご飯を炊いていなくて、昨晩の冷ご飯だということもあり、「チャーハン作ってぇ」。出てきたのは、淡路島に遊びに行って探してきたという「いのぶた」を使ってくれました。和風な感じもする味わいで、スパイシー。スプーンが進む君でした。
今日も高精白なお酒でご機嫌。
最近、MBSのアナウンサーさんが「冨田君」を連れてきたそうだ。(とはブログにでていなけど)。いろんなことが進行中のようです。
突き出しに出してくれたのは「能登のもずく」。一杯目のグラスで出してくれたお酒は「龍神・純米大吟醸・燗評会出品酒・酒こまち精米歩合35%」。二十世紀やデラウェアのような瑞々しい香り。スイスイ滑り落ちる。
二杯目は「土佐しらぎく・平成二十二酒造年度全国新酒鑑評会出品十三号・大吟醸・無濾過生・兵庫県産山田錦精米歩合40%」。さらにスッキリ。
肴に的矢の岩牡蠣を頂きましょう。鳥羽産である赤いリベットが埋まってます。すぐにブランド化しちゃうんだからぁ!
三杯目には「鳳凰美田・別誂至高・雫絞り斗瓶取り大吟醸原酒・仕込み66号・大吟醸・無濾過生・兵庫県産山田錦精米歩合35%」。傾向の違う香りで、ナッツ系の濃い味。だけど喉越しがキレイ。今日は高精白なラインナップに満足です。
一杯目は、青森の「鳩正宗・純米吟醸・一回火入れ・麹米華想い21%(精米歩合50%):掛米華吹雪79%(精米歩合50%)・協会酵母」が出てきました。優しい甘味の爽やかな酸。後味に甘味の残らないシュワシュワ感のないサイダーみたいな軽いお酒。
突き出しには「タケノコの木の芽和え」と「茄子の炊いたん」を盛り込んでくれた。しっかり味がしゅんでおります。
今日のお勧めの魚を聞いたら、「もす(平すずき)」、「しお(かんぱち)」というので、二種盛り。カツオもプリプリだというけど・・・。いうなれば、モスは名残で、シオは走りという味わいかな?
二杯目は「松の司・2008(20BY)・純米吟醸・AZOLLA・特別限定1800本・滋賀県竜王山田錦(環境こだわり農産物認証・栽培期間中化学肥料・除草剤不使用・精米歩合50%・金沢酵母」です。二年近く寝ただけにまろやかさが増しピュアなお酒。
煮付けに魚を聞けば「きんき」「きんめ」というので、「キンメを酒蒸し」してもらいましょう。頭一匹分を蒸してくれました。ちょっと味は濃い目ですが、旨い。トロケル眼窩。脂たっぷりのカマシタ。しろねぎ、わらび。酢橘、青葱。
三杯目は「東北泉・特別純米(純米吟醸)・生・美山錦精米歩合50%・山形酵母」。ドライなイメージが強かった東北泉だったけど、思ったよりメロウな味わい。これもクリアなお酒。
四杯目は「駿・大吟醸・袋吊り・精米歩合35%」はフルーティ。
五杯目は「亀・純米大吟醸(秘蔵酒)・東条町山田錦35%・2003年4月瓶詰め。杜氏:滝上秀三」は十年も寝ていたことになるお酒。まだ枯れてなく華やかさが残ってます。
ちょびっと肴に「かぼちゃの炊いたん」を出してくれました。〆にご飯を食べたかったけど、炊いてないんだとさ!
一杯目の日本酒はすっきりサッパリを注文して「早瀬浦・純米吟醸・山田錦50%」が出てきた。口当たりは注文どおりだけど、後口がサッパリしないなぁ。
突き出しは「水ナス」。浅漬け。「漬物で酒を呑まない」という家訓を破ってしまった。
天神さんのイベントの様子を聞いてなかったので、感想を聞きます。場所が悪かったということ。でも、目標は達成したとか。なにより。もう秋の「卍固め」のイベントが始動しているようで、なんでも次回(10月1日土曜日)は40軒が参加するとか?一晩じゃ廻り切れないだろうけど思うと、お昼から開始するようだ。呑むほうも大変だ。
今日の魚を聞けば「いさき」というので、お造りだ。旬は梅雨ごろだけに、もういい脂のノリ。お造りの半分は焼き霜にしてくれます。
二杯目は、頑張れ三陸で「乾坤一・純米吟醸・原酒・雄町精米歩合50%」は、賑やかで華やかな口当たり。一口含めば、香りと味がブワーっと花開きます。「頑張れ東北」よりは「頑張れ三陸」に言い換えて欲しい気分です。
天神さんでのイベントで店を知って、くるお客さんに実際に遭遇した。参加した効果ありやね。
昨日は、遠路はるばる滋賀の長浜まで、松瀬さんの利き酒会に行っていたそうである。最近アクティブやね。
突き出しも遠慮して、一杯だけ「墨廼江・純米吟醸・中垂れ・精米歩合50%・宮城酵母」。味が乗ってますなぁ。乗りすぎかな?
軽く、1時間余り時間を過ごして、おいとまする。今週はいよいよ「上方日本酒ワールド2011」ですな。各店が出す料理の予定を見せてもらったりするが、食中毒など出たりしないようにご用心。
突き出しは「菜の花の辛し和え」。
お酒は「がんばれ東北!」てな意味で「墨廼江・純米吟醸・一度火入れ・山田錦精米歩合55%」。東北というても「三陸」優先ですな。昨年10月のお酒だけど、舌の上でザラつく感じはあるけど旨い酒。仕入先の「酒のやまもと」では「墨廼江」の在庫が無くなったそうだ。タンクも一部が無事だったようで、搾ったという話。でも櫂入れとか出来てないそうで、品質は疑問というか、出来上がってくるまで分からないようである。これからが「頑張れ」やね。
お薦めの肴は「淡路のウニ」を「富山の白海老」にトッピングしてくれます。お客さんが来ないから、無駄にした魚も多いそうだ。
二杯目も同じ趣旨で「墨廼江・純米吟醸・中垂れ・山田錦精米歩合50%・宮城酵母」。昨年八月の出荷でこれは落ち着いたお酒。5%でも磨いた価値があります。
16日の「上方日本酒ワールド2011」に「醴泉」とタッグを組んですが、お祭り気分で「純米大吟醸」をだすとかなんだか、楽しそうなことを言ってます。面倒なことをするそうだ。酒屋に冷蔵してある一升瓶を蔵に戻して、斗瓶を使ってエアレーションして旨味を引き出してから、瓶詰めしなおすという、蔵にとっても、とっても面倒なことをするという意気込み。蔵元・酒販店・飲食店の協力した旨味のあるお酒になるんではないかと・・・。当日の酒のラインアップから、グレード、精米歩合と値段(CP)などを考えれば、一押し。次は・・・綿屋・松の司・開運あたり?行かれる方で酒目当てなら、このあたりのお店をお勧めするだよ。一升瓶のお値段を考えて、お祭りですから、手軽なお酒を呑まんでもええんちゃうかな?
蔵見学の時の集合写真を貰って帰ります。近々、龍ちゃんも「油地獄」で文楽デヴューするそうだ。
先付けで出てきたのは「バイ貝」。食べるのヘタッピです。
一杯目には「楯野川・純米大吟醸・中取り・美山錦(山形県産美山錦精米歩合50%)(製造年月日2011/2)」。全体の印象として、か弱いイメージ。優しく上品です。ワン・グラスが100mlだったそうだ。結構入りますなぁ。
今日もケンケン鰹を食べようかと思ったら、三重のブリを勧めてきたので、言われるままにお造り。半身で仕入れたようで、「カマ」があるので焼いてもらいましょう。脂タップリ乗ってますなぁ。時間をかけて食べます。
二杯目には「早瀬浦・大吟醸・兵庫県産山田錦性愛歩合40%。(製造年月日2010/12)」を出してくれる。あまり呑まないので過去の印象がないのだが、想像以上に香りのあるお酒だった。だからといって嫌いじゃないし、味は軽快。
焼きあがったカマは、焼きやすいように・火が通りやすいように・食べやすいように、カットして焼いてくれました。ドーンと出てくるのかと思ったのだが、写真にインパクトがありませんが、大きめにカマを切り取ってくれてます。頭・カマ好きにはたまらんねぇ。
三杯目は「初亀・純米大吟醸・亀・兵庫県東条町産特A山田錦精米歩合35%(製造年月日2003/4)」という、出てくるだけでビビル酒。亀は三年熟成して出荷だと思うので、2000年のお酒なんだと想像する。未だに香りが高く、円やかに角の取れた味。円熟という言葉が浮かぶお酒です。2010年に亡くなられた滝上秀三杜氏の作品ですので、心して味わったつもり。10年ぐらいじゃヘコタレてない。
後付というか、明日の先付け(?)に仕込んでいた、「ひじき」。
遅れて、マダムがやってきたので歌舞伎の話。なぜかココにお園が授かった「仇討ち許可証」があったりします。
突き出しは、「蛸と大根のの炊いたん」。むちゃは好き嫌いは随分と少なくなったんだけど、嫌いな香りというのがまだまだあって、そのひとつが蛸の炊いた匂い。冷めてしまえば気にならないんだけど、熱々で立ち上がる匂いが好きになれないんだなぁ。ここは濃い(辛い)味付けに見えちゃうけど、それほどではない。
最初のグラスは「喜楽長・純米大吟醸・天保正一・16BY(製造年月H17.11)・山田錦40%」を出してくれた。ほのかに甘味の残る円い味わい。
黒板にとっても気になるのが書いてあって、それが「初カツオ」!もう初カツオかいな?と半信半疑だけど先週あたりから、周参見のケンケンが出てきてるそうだ。今日は10キロもある大物だったそうだ。質に入れる女房は無いけど、食べて寿命を延ばしておきましょう。いい香りですなぁ。
二杯目は「乾坤一・大吟醸・原酒・斗瓶取り・生詰め・山田錦精米歩合40%・製造年月日H20.5(出品酒)」。香りも落ち着いて、味も穏やか。個性的である部分が削げ落ちて、軽やかな水のようにサラリとした酒質に落ちいている。物足りないと言う人もいるだろうな。
昨年に続いて、日本酒卍固めのイベント「上方日本酒ワールド2011」に参加するそうである。入場券代わりにグラス代500円がもう販売されているようです。(行かないものだから、間違っているかもしれないけど)ワンコイン500円で各店舗一つの肴・酒を用意するそうだ。「龍や」は「醴泉」と組んで出店。お酒は3倍付けという取り決めで、かつ、ワンコインで納まるようなのを選んで出すと言うことだけど、できれば「蘭麝待」クラスを出したいといっていた。
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突き出しが、蟹酢。
一杯目が、先客さんで(たぶん)盛り上がって抜栓しただろうと思われる「喜楽長・特別純米酒・発泡酒・爆裂」を頂いてみましょう。日ごろは濁ったお酒は呑まないんだけど、発泡している間に呑んであげないと、可哀想だ。濁りの鈍重な味はなく、爽やかな飲み心地。甘さと発泡の苦味がいいバランス。
豊漁のブリは止めて、「昆布森の生ウニ」を頂きましょう。アオリイカを添えてくれます。美味しゅうございます。
二杯目は「磯自慢・吟醸・生原酒・特A地区東条町産山田錦(麹米精米歩合50%・掛米精米歩合55%(一部50%))」を開けてくれます。スイカ、メロンのような香りにサラッとした喉越し。味が乗ってない印象ですが、若々しさでスイスイ呑めます。
冬の定番で「お鍋」を用意してもらう。「アグー豚のシャブシャブ」にします。カセットコンロで頂きます。タレは「ポン酢醤油」と「胡麻」。ポン酢には紅葉おろしと葱、胡麻には摺った生ニンニクが出てきます。どちらもデーンと出てきますが、ちょっとでエエのに。具材は豚、豆腐、湯葉、エノキ、春菊、白菜、水菜、マロニー、角餅。
鍋奉行に集中してしまうが、三杯目は「墨廼江・大吟醸・600K・兵庫県特A地区産山田錦(麹精米歩合40%)」。新酒じゃありませんから落ち着いた旨い酒。前の二杯が荒々しい酒ではありませんが、やっぱりしっとりと味と香りとがふわっと膨らむ感じがいいですわぁ。
後から、やってきたのはミュージシャンの岡野氏のようだ。最初龍ちゃんと神社やお寺の名前を出して喋っていたから、その筋の宗教関係者かと思っちゃったけど、どことなく常人じゃない雰囲気。
突き出しは、「ひろうすと菜の花」。ザングリした野菜がゴロゴロ入った大振りのん。一杯目には新聞紙に包まれた山形の「栄光富士・大吟醸・本生・雫・山田錦精米歩合40%」というのん。苺やオレンジの交じり合った薫り高いお酒。爽やかなのど越しは、いかにも新酒というイメージ。
肴に「よこわ」と「ぶり」を盛り込んでもらいましょう。山葵醤油とニンニク醤油。日本酒が美味しいねぇ。
二杯目には山形の「東北泉・大吟醸・雄町・岡山産雄町精米歩合45%・山形酵母」。すっきり綺麗に落ち着いてます。癖が無いので、どんな料理にも合うだろうな。魚の脂も綺麗に流してくれる感じ。
生魚ばかりじゃ面白くないので、煮てもらおうと相談。「寒びらめ」。酒蒸し風にあっさり煮てもらいます。シメジ・葱。冬のヒラメは脂が乗ってますので、熱を加えるとまた別の旨味が加わりますな。むちゃは醤油の味をくどく感じるのであっさり目にしてもらいがち。磨いたお酒にも合うと思います。
グラスが空くのが早いんですが、三杯目には「東一・純米吟醸・うすびごり・生酒・山田錦精米歩合49%」。東一らしい甘さは控えめで、軽い口当たりなんだけど、最後はくどく感じるのが残念。
お客さんが「蓮根饅頭」を注文していて、油物のついでに「雲子を揚げ」てもらいましょう。ポン酢、葱、おろし、酢橘でキリッと味を〆てくれました。塩でも十分だろうな。冷たい雲子も美味しいけど、熱が通ってクリーミーな雲子も大好き。
四杯目のグラスは「喜久酔・純米吟醸・松下米精米歩合50%・静岡酵母」。マスカット・林檎のような香りに、スムーズな口当たり。
11周年記念ウィークの初日でしたが、先客一組、後から一人、一人と、出足の遅い様子。皆さん遠慮しぃだ。
アニバーサリーの記念品を頂きます。毎年の事ながら「喜楽長・吟醸・龍や・生酒・精米歩合60%」の小瓶と、喜楽長の酒粕とです。ありがとうさん。
一番客。まだ「酒のやまもと」のカワグチ君が居るくらい。そういえば、今年の「とんど」にヤマモトの屋台が出るみたい。
突き出しが「うざく」。一杯目は「蒼空・純米大吟醸・山田錦精米歩合40%」。伏見らしいぽっちゃりした甘味だけど、和食の食中酒としては甘味が気にならない程度。軽いので、すいすい喉を滑る。
二杯目は黒板で目に付いた日本酒としては破格のプライス(?)「磯自慢・Adagio Premium・熟成純米大吟醸・兵庫県東条町西戸地区特上米AAA:山田錦精米歩合35%」だ。むちゃをして注文に悩むお値段。グラス一杯で立派な大吟醸の四合瓶が買えちゃう。お正月だし、呑んでみよう。熟成しているだけに、ネットリと舌にまとわり付くようなイメージ。深みのある香り、まったりとした味、とげとげしい部分がない。とはいえ、この値段を出さなくても、他にもありそうだ。
黒板の一番端に書かれている「氷見産寒ぶり刺身」を頼みます。山葵醤油とニンニク醤油との二種類。ニンニク醤油は初めてだけど、ブリに合います。
毎年年末に松尾大社から授かってはる「屠蘇」(陶陶酒製)をめでたい名前のお酒「開運」に漬けた「延命屠蘇入り(松尾大社)・開運・無濾過純米」を一献だけ頂きます。甘いや。甘いけど飲みやすい。松尾大社のそれはティーパックみたいな袋に入っていて、瓶の中に泳いでおります。山椒・桂皮・珍皮・大黄・防風・オケラ・クローブ・キキョウ・・。長生きできますように・・・。
今日は、招き猫になれなかった。
突き出しは、「蟹と蕪の炊いたん」。今日は蟹がふんだんにあるようです。でも、断念。最初(結果的に二杯目もある)のグラスは「長珍・純米(麹:兵庫県産山田錦精米歩合60%&掛:広島産八反錦精米歩合60%)・生成21BY醸造・生・無濾過」を出してくれた。愛知のお酒。ポッテリした甘さだけど上品で、バランスのいい喉越し。
突き出しだけでは、酒がすすまないので(進める必要も無いけど)「お造り」を盛り合わせてもらう。金目鯛、ひっさげ、シマアジ、鯛。ザングリと厚めに切ってくれました。
で、今度は酒がなくなるので(いたちごっこ)「あたごのまつ・限定純米吟醸・精米歩合55%・うすにごり本生・新酒・22BY」。宮城のお酒。濁りは好みで無いので「上澄み」を注いでもらう。ピリピリした新酒かと思えばフルーティで軽やか。「食中酒」を目指したという文句どおり。
これ以上は、流石に食事に差しさわりがありそうなので、〆。キンメの頭とか旨そうだったなぁ・・・
突き出しは、「自家製のお揚げさん」。刻み葱に下ろし生姜、けずり節。
さて、今「龍や」では「タイムカプセルの会」というのをやっているので、まず「磯自慢 大吟醸 1997 山田錦精米歩合45% HD-1酵母 粕歩合60〜65% 日本酒度+6〜+8 酸度1.2」と「磯自慢 大吟醸 1998 山田錦精米歩合45% 酵母:自社保存株 粕歩合60〜65% 日本酒度+5〜+7 酸度1.2」との呑み比べ。1997はボタっとした甘味のインパクトのある味わい。甘ダレ風だけど、嫌うほどではないね。喉越しは、思ったより綺麗。1998はすっきりした味わい。余分な部分がそぎ落とされて、品のいい素顔が覗けた感じ。なにが違うって・・・酵母かなぁ?元株は一緒の酵母だと思うんだけど。
さて昨日から大阪でも出回り始めた「香住産せこがに」を頂きましょう。浜茹。食べるところは少ないけど、ホジホジ、チビチビと酒の肴。日本料理屋なら、ホジホジする必要の無いように盛り付けて出てくるけど、ザクザク捌いて出てきました。そのままボンと出されると困るけど、これも蟹の醍醐味。しっかり、内子も味噌も・・。
磯自慢を呑みきった後は、お勧めの「東北泉 大吟醸 芳 1995 杜氏:佐々木勝雄 山田錦精米歩合35%」。香りは落ち着いたようで穏やか。でも呑んだ後で味がフッと消える。余韻がないというか、痩せてしまったようなイメージ。味は枯れているようだけど、香りがいいし、料理の邪魔にはならないし、時を感じることができますなぁ。
もう一つ、お勧めの「喜楽長 純米大吟醸 中汲み 1999 杜氏:天保正一」は精米歩合不詳だけど、天保正一ラベルじゃないから45%くらいかな?喜楽長らしい爽やかな甘味が残って、味はふくよか。
全部20世紀のお酒になっちゃいました。10年くらい前なら、古酒といえば、キャラメルぽい甘い(くどい)お酒が殆どだったような記憶なんだけど、どこのお蔵もしっかり保存するようになったお蔭で、古酒のイメージも変わってきましたねぇ。低音で長期熟成すると、香りや味の過剰な部分が消えて、基本となる部分が残るよう(フレグランスに例えればトップやミドルのノートが消えてベースノートが香るイメージ)で、それだけにしっかりした酒造りが大切に思えます。
後からやってきたお客さんが、前回、藤久で出会いましたねぇと言われて、驚く。皆さんよく覚えてはるもんです。
突き出しには、「イクラ醤油漬けおろし」。タップリ。 一杯目は、イベントで出した「義侠・純米原酒60%・兵庫県東条町特A地区山田錦」から。旨味の強いお酒。今の好みからすれば、味が濃い。
今日の肴は「クエ」ってことで、まずは「お造り」。少々磯臭さは残ってますが、嫌いじゃない。この香りは酢橘で消えるだろうけど、使いません。3キロほどの紀州の天然物で、初物。山葵で頂きます。縁側もつけてくれました。
二杯目には「正雪・純米大吟醸・斗瓶取・生貯蔵酒・山田錦精米歩合35%」。前にも頂いております。
今日届いたクエですから、頭も当然いただきます。「アラ炊き」。生姜たっぷり。
三杯目には「義侠・侶・純米吟醸原酒・アルコール度13〜14度・兵庫県東条町特A地区山田錦」です。低アルコールということもあってか、料理の醤油の味が災いしてか、スルスル喉を滑る軽さ。
お隣の常連さんの味見した「東洋美人 純米超辛口 秋上り」と「早瀬浦 山廃仕込 ひやおろし」とを一口。ココだけの符牒だけど「おっさん酒」というのがあるそうだ。新しい日本酒の表現だと思ったので、記憶しておかなくちゃ。
イベントをスタッフで手伝った常連さんや、途中からやってきたマダムと一緒に「平成中村座」の話。その筋の本の中には酒を美人に例える表現はあるけど、おっさんでもいいわけだ。
加えて、イベント「日本酒ゴーアラウンド」の様子を聞きます。240人余りが来店して、37升の壜が空になったそうだ。一杯は参加費込みでサービスだけど、一人勘定2.7杯ぐらいが追加注文のようだ。お酒でどうにか利益が出たらしい。で、突き出しの方は・・・(無断だけど画像拝借・ご容赦・ネットは便利だ)
この小箱を使った突き出しが結構人気だったそうだ。何が入っているかは聞いてない。人数分出すのだから、はぁ、お疲れ様。儲けで無いだろうなぁという出来。いいお客さんが増えるといいね。
とりあえず「ごろごろ水」で喉を潤した後で、「梵・吉平・純米大吟醸・兵庫県特A地区山田錦麹米精米歩合40%&掛米精米歩合50%」が出てきた。 突き出しは「カプレーゼ」。ほぉ! 台風で魚が無い中、塩していた「しまあじ」を焼いてくれます。「梵」は熟成させてると記憶にあるんだけど、なるほどと思わせる落ち着いた味で、焼き魚には間違いが無い。 で、セミナーにご一緒したお客さんからお流れで「ブルゴーニュ・2005」。余り詳しく分からない。香りはいいけど、まだ若い透明感のある色で、タンニンもすくなく軽い。これも若いせいか焼き魚でも、違和感がない。 もう一品作ってくれたのが「テールスープ」。春雨に葱のトッピング。スープは胡椒と塩が強いけど、まぁまぁ。和風の味わい。日本酒の方がいいかな? 遅くならない程度に、引き上げます。ワインご馳走様。
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まず、トリミズ(とりあえず水)で「ごろごろ水を頂いて、一服。以前通っていた貝塚のかかりつけの病院の処方箋薬局においてあって、驚く高価な見狙うウォーター(石山の岩深水も高い方だが、その倍近い)ので、買っては飲む気がしない。含有しているかしていないのか分からないわずかなゲルマニウムやセレニウムが効くかな? 突き出しは、「琵琶湖産ワカサギの南蛮」。で、一杯目に出してくれたのが「東北泉・大吟醸・斗瓶囲・山田錦精米歩合35%・平成21醸造年度仕込み33号・鑑評会出品酒・山形酵母」というのん。苦味があるけどキリッとした風味を与えるお酒。後を引く苦味ではないので、嫌味じゃない。味わいもキリリ。爽やかな美味しい酒です。 お勧めの「厚岸牡蠣の炙り・酢橘」。先週きたときには「仙鳳趾」を横で美味しく食べてるお客がいたなぁ。中振りの大きさがけど、もう結構ミルキーな旨さがあります。 二杯目に「龍神・大吟醸・斗瓶囲・山田穂精米歩合40%・21BY全国新酒鑑評会入賞・出品酒(瓶火入)」。高い香く、円やかな甘味の広がる優しいお酒。美味しい。 「四万十川天然うなぎの白焼き」を他のお客さんに釣られて注文しちゃう。プリプリの弾力で弾けるような鰻です。
今月は、だんじり祭りで、地元では「渡り蟹」が飛ぶように売れる季節なんだけど、値段も高騰しちゃう。「一体、誰が儲けてる?」って話を聞いて、「そうだったのかぁ」てなもんです。 |
まず、トリミズ(とりあえず水)を頂いて、一服。 突き出しは、「鱧の子だらけの卯の花」。証明が落としてある上、目が悪いので、見た目に鱧の子と分からない。困ったもの。 一杯目に出してくれたのが「東一・純米大吟醸・山田錦精米歩合49%」というのん。しっかり旨い酒です。ふくよかな甘さ。 何か摘みたくなるので、「お刺身の盛り合わせ」。盛り付けてくれたのは、メイチ鯛、シオ(かんぱち)、マグロの三種。程よく熟したメイチ鯛が旨い。シオはカンパチの幼名。今日は運悪く(?)市場がお休みだったので、下ろしたての魚はありませんが、コリコリ硬いだけの魚ではない旨味がシオにも感じられます。 てな感じで、二杯目に「正雪・純米大吟醸・斗瓶取・生貯蔵酒・山田錦精米歩合35%」。高い香りに繊細な味わいで軽い口当たり。美味しい。
早い時間帯は、一人っきりの事が多いのだが、先客さんと談笑して時間つぶし。もう仙鳳跡の牡蠣が入っているようですが、Rもついていない八月だし、まだ岩牡蠣でしょうと、遠慮。
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お水を貰って一息ついて「初亀・純米大吟醸・滝上秀三・東条町特A地区産山田錦35%・製造2009年5月(20BY)」。ぽってりした甘味が出ています。静岡の初亀のフルーティなイメージとはちょっと違いますな。くどい甘さではないけど・・・。 先付けに「豆腐よう」が出る。(聞かなかったけど、酒のやまもとで打っている奴だろうな)。紅麹タイプの味噌のような香り。口の中で溶けると、チョコレートやピーナッツのような甘さ・苦さが残って珍味の酒肴。磨いた初亀は勿体のうございました。 二杯目は「而今・特別純米・(自社)九号酵母火入れ・掛米(80%)五百万石&麹米(20%)山田錦・精米歩合60%」。初めてのお酒だけど、最近雑誌でよく見るシンデレラなお酒。香りは柔らかであっさりした口当たり。最後にまだ苦味が残るんだけど、その苦味がなければ、悪く言えばスカスカ。置いておけば苦味が消えて旨味が出るのか少し疑問。でも、旨味の多い豆腐ようの後に飲むと、酒に甘味を感じるようで、家庭料理や惣菜、珍味などでは味が膨らむかもしれません。 お造りを注文して、「石鯛」を湯霜にしてくれます。ポンス醤油。松皮風に皮を残してくれましたが、結構コリコリ感が強く残ってしまいました。不思議と淡白な白身に而今は痩せた酒になります。不思議ですねぇ。 三杯目は「黒龍・大吟醸・精米歩合50%・20BY」。これもちょっと老ねたようなナッツのような香り。嫌うほどではないけど、食事中にはあまり好ましく思えない。黒龍といえば、硬い酒のイメージがあったけど、ここ数年旨くなってるような気がする。 四杯目は「鷹長・純米大吟醸しぼり華・生・無濾過無加水・奈良産キヌヒカリ精米歩合45%」。今日一番、華があってバランスがいい。 大峰山の修行の帰りに仕入れたという平飼いの鶏卵で出汁巻きを焼いてくれるので、ご飯。卵の味も濃いんだけど出汁もしっかり。ご飯が進む君。焼き方にもいろいろと癖があるようで、見ていると勉強になる。 10月の日本酒卍固め(第十二ラウンド 10月1日(金)日本酒の日)には、「義侠の若」が参加して、「龍や」で接客することになったようだ。
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二杯目には「正雪・純米大吟醸・斗瓶取り・生貯蔵酒・山田錦精米歩合35%」。爽やかで軽やか。これも喉越しがすべるような心地よさ。ビールだけでなく日本酒も喉越しは大切に思いますなぁ。
三杯目は「土佐しらぎく・平成二十一酒造年度全国新酒鑑評会出品十二号大吟醸無濾過生・兵庫県産山田錦精米歩合40%」。夏に呑むには「ダレ」てそうで、心配したけど、取り越し苦労。お会計が心配になるお酒の連続です。
言わなくても、用意してくれていたので注文は頷くだけ。魚は骨まで食べないとね。「オコゼのアラ煮き」。相変わらず辛そうな色ですが、一気に強火で炊き上げられたオコゼはゼラチンプリプリの食感で美味しい。一緒に煮込まれた生姜もボリボリ。
4杯目は、家杜氏の醸した「喜楽長・大吟醸・天保正一・山田錦精米歩合35%・杜氏/家修」という首をひねるネーミング。今年4月の蔵出し。詳しい違いは分からないけど、どことなく違う感じです。昔の黒龍(?)味。微かに甘味があって旨味が広がるお酒。
ということで比較に五杯目は「黒龍・大吟醸・しずく・東条町産山田錦精米歩合35%」。財布が心配なお酒ばっかし。昨年11月の蔵出し分。確かに似ている感じはある。今日出してくれたのは、すべて好ましいタイプ。
最後の締めに「ホルモン炒」に「白ご飯」。甘辛旨い醤油ダレには、酒より米ですよ。ニラ。
10月1日(金)の日本酒の日の大阪のイベント「卍固め」に誘われて「龍や」も参加することになったようだ。日ごろと違ったお客さんが来ることはいいことだ。日本酒オタクみたいなんがカウンターを占拠するようになったら困るけど。
いつものようにカウンターの端っこで、お花は「芍薬」。ちょっと散ったのも見受けられます。
突き出しには、「焼き百合根・梅肉合え」で、お酒は「龍神・大吟醸・21BY・全国新酒鑑評会入賞・出品酒・山田穂精米歩合40%」という薫り高いお酒。好きです。山田穂で出品したんだぁとは感心しました。2杯。
今、ハセガワ系では「越前桂月」をクローズアップしているようで、純米酒の評価は上がっているようです。ここ数年の間に吟醸系も評判になるんではないかということです。ヤマモトでも「酒の会」で取り上げ注目しているようです。 雨が降り出さないうちに、早々に、それでも2時間余り居座って、帰ります。
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突き出しの「赤こんにゃく入り牛筋煮」で呑む。食後にはちと濃厚な味つけ。赤こんにゃくは、マダムの実家・近江八幡の名物。そして、ちょびっと肴に「きゅうり(青森のにんにく味噌)」と「チョロギの梅漬け」。
出てきたお酒は、ただいま鋭意入荷中の青森を中心に
青森の陸奥男山・超辛純米・無濾過生原酒・精米歩合65%は、桃や梅、などの甘く濃い味と香りが、含んだ瞬間に広がる味の多いお酒。余韻も長いので、むっと来ますな。無濾過生原酒の特徴を強調するとこうなるかなってお酒だ。料理を選ぶかも。
滋賀の喜楽長・大吟醸・平成21酒造年度全国新酒鑑評会出品酒・精米歩合40%は、前回に比べて、味が乗ってきた、香りが開いてきた感じ。
田酒を醸す青森の外ヶ濱・澄熟吟醸・精米歩合50%・1年熟成はアルコール添加のようだから正確に言えば「喜久泉」の地元バージョンなんでしょう。龍ちゃんは脅かすような口ぶりだったけど、一年寝かしたお酒は、派手なお酒が落ち着いた味わい。飽きが来ないバランスの良さは好み。
青森のはちつる・無濾過純米吟醸生・華想い精米歩合50%・青森県ロ号酵母は・・・あれぇ・・記憶が無い。
一杯目は「越前桂月・特別純米酒・毛利・東郷田治産山田錦精米歩合60%・酒のやまもとPB」。県品評会首位受賞酒だそうだ。するっと爽やか。たくさん呑んだので殆どの味は覚えてないけど、それぞれに旨いい酒ばかり。
先付けには、ウスイ豌豆の豆腐が出てきました。ちゃんと仕事してるやん。いい香り。
「髪結新三」ザには「かっつお、かっつお」と鰹売りが登場するだけに、ケンケン鰹なんか期待したんだけど、もう紀州沖を上っていってしまって、いないんだという説明に納得。早くからイタリアンでも使ってくれてましたしね。でも、残念。というわけで「ひっさげ」が鰹の代わり。
二杯目には「松の司・純米吟醸・AZOLLA・20BY」という一年寝たの。落ち着いてますが、この酒は華やかさがある方が好き。「酒のやまもとの酒の会」で松瀬さんと話したそうだが、面白いビンの「松の司 クラッシック2009年」が出るという話。リンクのブログの中で龍ちゃんのもっているのが、それ!
三杯目には「天の戸・純米吟醸・亀の尾仕込み・無濾過生・亀の尾精米歩合55%・酵母AK−1+華こまち」。久しぶりの天の戸ですが、昔のイメージが沸々と沸きあがって来るのは秋田酵母のせいかな。
四杯目には、お初の「稲生・特別純米酒・華吹雪精米歩合55%・一回火入れ・青森県イ号酵母・青森県H−1麹菌」という「鳩正宗」を醸している青森のお蔵のお酒。後口のキレのよさが好きなタイプ。
酒の肴には九州から天然の鰻が入っているというので「白焼き」にしてもらいました。泥臭い癖が無いし、プリっとしてコリっとした歯ざわり。立派な太り方。チャント炭火で焼いてくれて、煙もうもう。宮古島の雪塩とわさび。
五杯目は「ゆきの美人・純米酒・(麹米:山田錦20%+掛米:秋田酒こまち80%)精米歩合60%」という秋田のお酒で、これも初めて。
六杯目は「惣邑。純米吟醸・21BY中取り「舞いさくら」・羽州誉精米歩合50%」は山形かな?
グラスの大きさはよく分からないけど、酔った加減からは、トータル3合弱かな。
急いで、すりすりしてくれた長芋をワラビと和えた前菜が出てきました。リーチインのお酒を黒板に書き出すようになったらしい。とはいうもののお任せ。まず一杯目は「長珍・純米吟醸・生・無濾過・山田錦精米歩合50%・20BY」。愛知・津島のお酒で尼崎の酒屋さんが1年寝かしたものだそうだ。キレイな口当たりだけど呑むほどに甘く感じる。
二杯目は「喜楽長・大吟醸・平成21酒造年度全国新酒鑑評会出品酒・精米歩合40%」。これもボリュームのある味だが、甘く感じるなぁ。後口は少し苦味が残る感じ。月末の鑑評会の発表を待たずに、出品酒が出始めてます。「東一」とか「松の司」とか・・・
ワラビだけで約2時間居座ったら申し訳ないし、肝臓にもよくないので、肴に「カナガシラのお造り」としました。透明感のない白身で、味が出るまで租借しなきゃいけない。魚体からは脂がありそうだが、ねっとり感もなく、淡白に感じる。スズキぽいかな?(図鑑で調べると、ホウボウの仲間のようだ。煮付けてもらった方がよかったかな。)
合わせて三杯目は「正雪・純米大吟醸・斗瓶取・生貯蔵・山田錦精米歩合35%」。これは好みでした。やっぱり静岡は好印象。
呑んでいると、ミサちゃん先生がやってきて、活け始めた。今日のメインは「ムシカリ」というお花らしい。それに一輪の芍薬(の仲間)。今晩にも花咲くでしょうということだった。コーヒー屋さんは、明日が入れ替えだそうで、ヨレヨレだったでしょうと恐縮してはった。
先週末に「米鶴」と「大七」の蔵元がやってきたそうだ。遠征の理由は日曜日に天満宮で開催された「日本酒卍固め第十ラウンド」に参加することだったらしい。覗きに行った龍っちゃんは4000人が集まっていたとか。この手のイベントは、もうあんまり行きたくないな。
丁度、晩御飯の予約時間になろうとするところ、常連さんが現れて、久しぶりの挨拶。龍ちゃんのお相手も交代と、店を出る。
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俎板一杯の大きさの赤い魚です。既にウロコは剥かれてます。ここんところ、ここで良く見かけるので御馴染みになってきたけど、今日は「肝が大きい」というのです。楽しみなこと。大きさを見せてくれるために、目の前で三枚に下ろして見せてくれます。深海魚だけに、目が飛び出してグロな表情ですけど、美味しそう。頭を落として、兜を半分に割って、煮付け。身はお造り。
今日もムナビレの根元をクリッとな。取れました。ほろりとした身離れ。大きい肝がゴロゴロ。ムチーっとした旨み。今日は牛蒡たっぷりに煮付けてくれました。
魚を堪能した後で、久しぶりに「肉」にしましょう。お勧めの佐賀牛の生レバーを胡麻油で・・・。
熊本産の馬刺しは「コウネ」も一緒。冷凍物じゃありまへん。厚く切った桜肉を口の中で、ゆっくりゆっくり脂を溶かすように食べるのが旨いと思います。ニンニクスライス、すり生姜。醤油のチョイスもなかなか。
さて、日本酒の方だけど、青森の方の酒屋さんに縁ができたというので、青森のお酒がごろごろ出て、開封してくれました。そんなこんなで、まとめると、
むちゃ好みは「香りがあって、淡い甘さの旨みを感じて、喉越しが柔らかで、切れる」タイプ。だいたい出してくれるのは、外れません。
青森のお酒のマーケットは、たぶん東京なんでしょう。都会風に感じます。青森の酒造好適米の「華吹雪」は随分と多くの蔵で使われているんですねぇ。
「別誂の根知男山」は全国限定300本だそうです。レアなお酒大好き。
どうやら、今年の「天保正一」ラベルのようです。杜氏の名前が「家」さんになっているのが、ちょっと複雑な気持ち。
ゲストさんの分や、試飲したのも含めて、他は(ちゃんと記録に残って無いんだけど)。もっとあったような気分なんだけど、デジカメが覚えてくれていない。
日本酒の香りや味などの表現というのは、人それぞれで、勉強になります。楽しゅうございました。
3時間弱を過ごして、心斎橋で、お別れ。またね。
桜だけでは済まないのが世の常。突き出しが「タケノコの炊いたん」。京都からきたものらしい。で「梵・純米大吟醸・吉平・山田錦精米歩合(麹40%&掛50%)」を入れてくれる。喉を通り過ぎても甘味が残る。好みとは違うなぁ。
俎板の上に、三月にもお目にかかった「紅あこう」がゴロンとしている。食べにゃすまんね。もう鱗がすかれておりますから、間抜けなすっぽんぽんの格好です。刺身にしてもらって、頭は「煮付け」といつもどおりの注文。
お造りは、脂っぽさが強いけど、ネットリと独特の舌触り。醤油の香りが脂を中和するかのように旨みが増す刺身。黒門の魚屋さんが「龍や」向けに注文をとってくれるそうです。お酒は「満寿泉・大吟醸・山田錦精米歩合50%」。フルーティだけど、和三盆のような甘さがでる。
煮付けられた「紅あこう」が出来上がってきて、「磯自慢・純米吟醸・多田信男・山田錦精米歩合(麹55%&掛・酒母50%)」が出てきた。目玉は当然ながら、皮もトロンとして旨いものです。今日もお決まりの「紅あこうのタイ」。顔がでかいと、タイもでかい。タケノコたっぷり。
最初の2種類のお酒は、グラスの猪口で、磯自慢はそれより多くて八勺ぐらいかな。それでもなんだか酔うのが早い気分。
昨日辺りから、急に元気が無くなってきたという桜ちゃん。途中で、花屋の先生がチェックに来ていた。来週の火曜日には「牡丹桜」に変えるそうだが。再来週まで「桜」が楽しめるようにするようだ。
今宵は、ちゃんと食べて呑みます。
さて、先付けは「蟹酢」。柴山で加工された冷凍品だそうだが、いけます。蟹酢に合わせて「義侠・純米吟醸生酒。東条町産特A地区山田錦精米歩合30%、仕込み19号・総米750kg・19BY」。最近新酒ばかりだっただけに、落ち着いた味と香りと、さわりの無い喉越しがとても心地よいお酒。
今日の一押しの魚は「静岡産きんめ」だというので、まず「キンメのお造り」。淡くピンクがかった色合いの刺身で、キンメらしい味と香り。脂も乗ってます。見た目60cmぐらいはあったでしょうか?お酒は「乾坤一・純米原酒・一回火入れ・雄町精米歩合50%・19BY」を出してくれる。フルーティーだけど、味は繊細。雄町らしい甘さを伴った味の膨らみは感じられないけど、こういう酒にもなるんだと感心。
でかい魚で目玉ギラギラ。当然見逃すことは無く、食べちゃる。「キンキの煮付け」。ごぼうタップリ。面の皮の旨いこと。目玉のゼラチンも糸を引く。どこを食べても、美味しい。途中で、お酒は「奥播磨・純米吟醸・仕込み第35号・17BY」という熟成させたもの。バニラやキャラメルのような香りが、程よく香る。残り香には、黒糖の様な甘味が感じる。古酒は嫌いだけど、コクに感じる微妙な味わい。
今日も「キンメのタイ」を素早く分離。でかい!
さらに追加で、軽いポーションの「富山の白海老」。むっちり。お酒は「雨後の月・大吟醸・斗瓶取り・千本錦精米歩合40%・広島吟醸+協会9号酵母」。ちょっと好みと外れました。後味に残る甘苦さが・・・消えればいいんですけどね。
途中でやってきたマダムと歌舞伎の話を喋りながら、まだ頼んでじゃって「喜楽長・大吟醸・山田錦精米歩合50%・酒のやまもとオリジナル」。何度も呑んでいるけど、崩れない。いつ呑んでも同じ味に思います。喜楽長らしい甘さも控えめで、穏やかな香りで、するっと喉をすべる。
〆にご飯で「白海老の掻き揚げ・天茶」を作ってもらいました。浅利がメニューにあったので、深川丼なんかも所望したけど、いいアサリでは無いとかで、天茶にしたわけです。揚げられて来た時の、掻き揚げの海老の香りがいいなぁ。ただ、ムキ海老だったので。天茶にすると、香ばしさが出なかったですね。
蔵見学から宴会そして帰阪後の二次会も含めての写真をみる。いつのまにかいっぱい撮ってあったようだ。
来月になれば文楽月間。またの来店を約束して、寒の戻りの心斎橋へ。だらだら呑んで喋って4時間もたっちゃった。
さて、メインは別の店なのだが、突き出し代わりに、「お造りの盛り合わせ」。北海道の紅あこう、富山の甘海老、豊後水道のすずき、メジロ。ジワーっと溶けるような旨みの脂があるけど、さらりとした白身。冬でもいけますスズキ。外れのない魚をそろえてあります。
二杯目は「磯自慢・純米吟醸・多田信夫・精米歩合(麹55%&掛・酒母50%)・酒のやまもとPB」。今年も磯自慢の出来がいいそうです。
魚の中でも、とりわけ珍しい「紅あこう」が、立派な頭だったのでの、晩御飯の突き出しとして「紅あこうのカブト煮」を作ってもらいましょう。手のひらに余るくらいの頭(半分)を煮付けてくれます。どこもかしこもトロトロプルンプルンのゼラチンまみれ。旨いですわ。生姜タップリに、徳島(?)の筍ザクザク。ちゃんと骨をバランバランに出来ました。1000メートルの海底にいる深海魚らしい。北海道にもいるとは知らなかったとかって釣り師だった龍っちゃんの言葉。「めぬけ」
先週だったか蔵見学に行った「越の桂月」のお酒を味見させてもらった。
香りはいいけど妙にピリピリ感の残る純米大吟醸。円やかな吟醸。癖の無いというより無さ過ぎる純米吟醸。龍っちゃんの言葉では、燗酒にもできる優等生の食中酒としうニュアンスでした。
最後に福井といえばと「究極の花垣・鑑評会用特別仕込み大吟醸・金賞受賞酒・山田錦精米歩合35%・9号酵母・限定174/2150本」を出してくれます。酔い初めてますが、断りません。流石に磨いただけの味わい。目が覚める香りと味。
一杯目には珍しく「十四代・角新大吟醸生酒・播州山田錦35%」で、BY1本目の新酒だそうだ。ぽってりした甘さが漂う。突き出しが出てくるまで、肴なしでもチビチビと呑めるお酒。磨いている割にはすっきりしない味の残る性格のお酒。
突き出しが「湯豆腐の豆乳仕立て」。出汁が効いてます。
お品書きの黒板に「もす(ひらすずき)」があったので、塩焼きにしてもらいます。頭一匹分とカマを焼いてくれます。ふっくら・ほっこり・しっとりと旨い。「モスのタイ」成功!
二杯目は、お酒は「松の司・2009(21BY)純米生原酒・あらばしり・限定生原酒・滋賀県竜王山田錦(環境こだわり農産物認証)精米歩合(麹米:60%&掛米:55%):原料米生産者限定・金沢酵母(自社保存株)・限定468本/1800ml・酒のやまもとオリジナル」というのん。松瀬さんに微妙に違う醸造を頼んでいるようですな。ちょっと味が膨らんでいるけど、松の司らしい香り。好みとしては先月蔵出しした「選別」の方が好みだけど、ボトルの開封状態が違うからね。(追記:やまもとスペシャルは、麹米の方を黒く(=低精米)して、新酒の時期から味の幅が出るようにしてあるのだという。)
さて、最後に来月の蔵見学の話を聞いておきます。その前に、来週は福井の蔵を回ってくるとか・・・。
「龍や」の向かいの大きな飲食店「弁天」が店じまい(?)、交差点斜めのファミマは撤退と、妙にさびしい界隈だ。
先客3名は、お馴染みさん。
派手なアレンジメントで、紅白の水引が見事。その横に座らせてもらう。千両の上に「大入り袋」
先付けに、「ヒラメのてんぷら・チリ酢かけ」。売れ残っていたんでしょうか。
一杯目には「義侠・純米吟醸原酒・平成19年度仕込み19号・仕込み総米750kg・兵庫県東条産特A地区山田錦精米歩合30%」を出してくれる。最初から飛ばしてくれはります。口の中で香りが広がりますが、ぱっと消えて、爽やかな香りが沸き立つ二段仕掛けの香り。最後はキレイに切れていった。味の深みを感じるし、と思えば、19BY(蔵出し20年3月)のようでした。
生の魚は「つばす」を勧めてくれます。酢橘、紅たで。コリコリの食感。若いけど脂もジワリと滲み出す旨み。
義侠がスイスイ呑めちゃって、二杯目は新酒で「美丈夫・純米・しぼりたて生原酒・精米歩合60%」。高知酵母らしく華やかに香るが、味そのものは落ち着いている。これも、進んでしまうなぁ。
サービスで出してくれたのが、和牛の「ハツ」と「脂身」の照り焼き(?)。心臓に縁があるなぁ。最初だけ辛めだけど、脂に合う濃さ。口で解ける脂身は旨いんだけど、カロリー高そう。旨いものはカロリーが高いのが常。
で、三杯目には「松の司・2008(20BY)大吟醸・純米しずく斗瓶囲い・兵庫県東条山田錦精米歩合40%・金沢酵母(自社保有株)限定No32/320本/1800ml&320本/720ml」が出る。呑んでいても、目が覚める美味しさ。
味わっている間に、用意できたのは「アグー豚なべ(味噌仕立て)」である。カセットコンロでの小鍋仕立て。醤油味より、味噌が好きですと注文したもの。酒粕仕立てもいいんだけど、まだ入ってないそうだ。野菜は白菜、下仁田、しめじ、えのき、豆腐。鍋にするなら、もっと脂の多い部分がいいんじゃないかな、と思った。
お正月は、お伊勢さんまで参拝してきたそうだ。あちこち参拝で、お忙しい正月だったようです。来月あたりには、蔵見学を企画しているそうだが、受け入れてくれるか交渉中だそうだ。2回したいという希望は福井方面。越前かにか?
帰れば、10周年の案内が来ていた。15日で10年。今年から、日・祝日が定休日。
突き出しが「湯豆腐、水菜添え」」。出してくれたお酒は「磯自慢・しぼりたて本醸造・生貯蔵・精米歩合65%・NEW-5酵母」という新酒。バナナのような静岡タイプの香り。
今日のお勧めの魚「よこわ」と「ひらめ」とを盛り合わせてもらいましょう。厚めのひらめは食感もよく、噛み締めるほど甘みがにじむ。マグロの幼魚らしい脂の旨み。口の中で広がる旨みはマグロだ。寒くなって脂がのってきましたねぇ。 ついつい呑みきってしまって「越乃雪月花・大吟醸・雫・斗瓶囲い・杜氏平田正行・山田錦精米歩合50%」を出してくれる。精米歩合が50%とは思えない綺麗な仕上がり。 呑んでいる最中に宅急便で届いた(というだけで、もう)「馬刺し」を注文します。三種。肝も盛り込んでくれました。醤油、ゴマ、塩に薬味がしょうが、葱。綺麗な肉の色なんだけど、今回はもう一つですとお詫びの電話がかかってきてます。十分美味しい馬肉ですけどねぇ。とりわけ肝が新鮮。臭みがないし、妙に瑞々しい味。 |
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先付けには、タイの子の炊いたん。紅葉鯛の時期ですからね。こういうのも美味しくなってきております。
「小雪。大吟醸・斗瓶取・山田錦精米歩合35%」を出してくれます。ハイペースになりそう。パイナップルのようなフルーティさ。心地いい。
早く出来そうで、美味しそうな「昆布森の生うに」。てんこ盛り。しつこい甘さではないけど、旨みたっぷり。
お奨めのひとつがメバチだというので、三つの部分を盛り合わせてもらいます。自家製の昆布醤油。
もう一つのおすすめ、和歌山産の「あかっぽ」は、アカハタ。新鮮なのでお造りでも提供してはります。身が崩れやすいようで、注文を受けるまでサク取りしてはりません。板前で捌くところを見ながら、ウニやらメバチやら食べながら待つわけです。まずはお造り。磯臭さの程度から、やぱっり「はた」の仲間の、「あこう」や「くえ」などに似た身質。脂の感じも似ている。
せっかく捌いてもらったのですから、アラは、酒蒸しにしてもらいましょう。皮の部分のゼラチン感や、脂ののったカマなど、いいお味。
帰って、どうも名前に聞き覚えがあるなぁと思って、メモを見返したら、心斎橋の「ひで」でまずい酒蒸しで頂いておりました。
順番にお酒を列挙すると、「越乃雪月花・大吟醸・雫・斗瓶囲い・杜氏平田正行・山田錦精米歩合40%」、「駿・大吟醸・袋吊り・山田錦精米歩合35%」、「醴泉・蘭奢待・大吟醸・山田錦精米歩合35%」、「東一・大吟醸・袋搾り斗瓶貯蔵酒 山田錦精米歩合37%」、「醸し人九平次・彼の地・純米大吟醸・山田錦精米歩合40%」、「上喜元・純米吟醸・ひやおろし・亀の尾精米歩合50%」 、「東洋美人・純米吟醸・大辛口・山田錦精米歩合55%」、「喜楽長・純米吟醸・超辛口・山田錦50%」。種類が多いので、どれがどれだったか・・・覚えておりませんが、だいたい過去のイメージ通り。
アラを使った料理では、ついつい探し出す「あかっぽのタイ」。まぁこんなもんでしょう。割りと尾っぽがしっかりしてます。
最後に注文したのが。「関東炊き」。ころ、スジ、大根、ごぼてん、竹輪、こんにゃく、ジャガイモ、巾着、練りからし。
マダムの久美子さんとは、新感線や歌舞伎の話。達っちゃんとは、酒の料理の話。まぁそんなもんです。なんだかんだで5時間。腰をすえて呑んじゃうむちゃは、長居してしまいます。
龍チャンが心配して、力説して反対していたのは「種類総合研究所の運営費交付金」が業務仕分けの対象になっているとのこと。審議の結果はどうなったんでしょうね?龍っちゃんとは某メーリングリストのメンバーと日本酒のお店の新規開拓に1998年に伺った「ちょっと」以来の付き合い。焼酎ブームで日本酒のお店が省みられなかった時代もあったけど長く日本酒にサポートし、扱ってきた化石的存在だね。貴重な情報源でもあるお店。
突き出しが「カツオの梅煮とポテトサラダ」。出してくれたお酒は「〆張鶴・しぼりたて・原酒(普通酒)」という新酒。今年最初に醸されたお酒ということで、神棚にあげてはります。その後の一杯を頂きます。走りのものを頂いて、寿命が延びますな。とはいうものの原酒で20度のアル添ですから、口当たりは甘くて飲みやすいですが、まだまだトゲトゲしい喉越し。アルコールで喉が麻痺してくるといい感じ。
今日は、「ひっさげ」いいというので、ついつい「お造り」を注文。脂の乗った白色を帯びてピンク色。もう立派なマグロの味わいです。お酒が進んでしまって2杯目は「醴泉・大吟醸・蘭奢待・東条町山田錦精米歩合35%」。一杯目に比べると、淡い。でも好きな味。
カウンター横のフラワーアレンジメントは、堺の著名なアーティストが活けているそうだ。有名なブランドの路面店も飾っているとか。以前合ったけど、若いのにすごい。
その横にウコン系の「酒豪酒楽」というサプリメントがおいてあった。「ウコンは副作用もある」とかかりつけは言っていたけど、調べたことナシ。
お寺とか神社の話とか・・・そんなんで盛り上がってしまって2時間。
最初は「早瀬浦・山廃純米・選抜原酒・福井県産五百万石精米歩合55%・協会9号・仕込みナンバー23号」をグラスで。桃、メロンのような甘い濃い味。余韻も長いがくどい甘さはなく、原酒らしい味わい。
突き出しは、「イカの黄身酢和え・きゅうり・茗荷」、
少し小さいグラスで出してくれたのが「黒龍・石田屋・長期熟成(純米)大吟醸・東条町山田錦精米歩合35%・蔵出し07年」だ。3年たって、ほのかな甘みに爽やかでフルーティーな香り。綺麗なのど越し。古酒の香りも全くなく減点する要素を感じない凄さ。酒のヤマモト熟成酒。
後々食事があるけど、「仙鳳跡生かき」を注文する。ポン酢、塩・酢橘、タバスコケチャップレモンの三種で味わせてくれます。殻付きの牡蠣を剥いてものを注文が通るたびに大根をおろして洗ってくれます。甘さを感じる牡蠣。今日は少し小さいそうだが、旨みはちゃんとあります。ケチャップベースのソースはオイスターバーではよく使うソースだそうだけど、この牡蠣の甘い旨みにはもったいない。磯臭さのある牡蠣にはいいかも。厚岸湾の西側・釧路町の漁協・仙鳳跡(せんぽうし)のカキフライは抜群だったというけど、今日は我慢です。
ついつい牡蠣が旨くて、三杯目は「開運・純米・ひやおろし・山田錦精米歩合55%」。バナナ、マスカットのような華やかな甘い香り。すっきり切れる後味は静岡やねぇ。
奥様の実家の「フナ寿司」がでた。酸味は少なく、噛み締めるとスモーキーな香り。家それぞれの味がありますなぁ。
八月に行われた知り合いのミュージシャンが出演する比叡山のイベントに、店を休んで出かけたそうで、運よく千日回峯行者さんにも会ってきたという。「そうだ!元気をもらいに、山の阿闍梨さまに会いに行こう。」というエッセイがあるけど、普通の人はあってもする話がありませんねぇ。何を聞いていいかもわからなくなると思うけど、いっぱい話してきたという。商売は大変なんだねぇ。
軽く「松の司・2008(20BY)・特別大吟醸・出品タンク・山田錦精米歩合35%・自社保存酵母・限定300本」の相伴に預かる。好きだぁ。軽く1時間ほど。
盛り合わせてもらったお造りが、淡路のウニ、ボタンエビ、よこわ。
リクエストしたお酒が「松の司・2008(20BY)・特別大吟醸・出品タンク・山田錦精米歩合35%・自社保存酵母・限定300本」。好みのど真ん中の味とキレ。するすると危険な酒。ウニも旨いし、海老も甘い。ヨコワもいい香り。
獣をリクエストして、熊本の和牛のバラを塩焼きにしてくれる。薬味は、山葵、柚子胡椒、スダチ、塩、ポン酢、醤の組み合わせ。一番好みは山葵醤油だった。
それに合わせて「東一・大吟醸・雫搾り斗瓶貯蔵酒・山田錦精米歩合39%・製造年月08.5」を出してくれる。一年熟成して、旨く落ち着いた香りと味。
タッチャンが禁煙し始めて3週間ほどになるという。ええことです。
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最初のお酒は「米鶴・大吟醸雫中取り・平成11年全国新酒鑑評会金賞受賞酒・山田錦精米歩合35%・山形酵母」。随分古いけど、「酒のやまもと」の蔵にマイナス三度で死蔵していたという代物らしい。まだ最初のアタックは若々しい。喉越しのネットリ感には古酒らしさを感じるだけ。
ザクザクのじゃがいものサラダ。あまりお腹を膨らせたくないけど、旨い。
沖縄産のもずくと?き揚げにしてくれる。名前は忘れたけど、沖縄のスパイスを混ぜて、フワフワの?き揚げで、ネバネバねっとり。いい塩梅でした。
2杯目は「梵・団・純米大吟醸・兵庫県口吉川産山田錦精米歩合20%・氷温2年熟成・KATO9号(自社)酵母・2008-12」という、これも熟成酒。ところが20%という高精白のせいか、まったく熟成感がない。香りも高いし、喉越しも軽やかで好きだ。獺祭の精米歩合23%というのがいちばん白いお酒(米)だと思っていたのだが、技術は進歩しているんだ。
とってもいい状態の馬刺しがあるというので、ついつい注文。今日捌いたようで、ウエットなどまるでなし。新鮮。馬の肝って、色は悪いけど、比べ物んできないくらいとっても美味しいらしい。
三杯目は「芳水・高柿木・山廃仕込純米生原酒無濾過・19BY・滋賀県産玉栄(特別栽培米)精米歩合60%・18号仕込み」。60%とは思えない綺麗な山廃。出来は大吟醸クラスと言ってもいいくらい。この時の杜氏は、奥播磨で名を馳せた高垣さん。懐かしい。今日は古いけど、旨く寝たお酒でした。
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旧知の酒屋が配達して来たばかりの「東一・大吟醸・山田錦精米歩合39%。熟成2003醸造」を味見。なんだか味見ばっかりで酔っぱらったよ。東一らしい味に熟成香が加わったような、複雑な味。古酒初心者向けといった味かな。
お通しが「いいだこの炊いたん」で2匹分。色は濃いけど、味はあっさり。しっかりしたお通しだ。
「山形正宗・純米吟醸」を味見。去年の秋に出荷した分のようで、甘味が勝つ。
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しっかり味付けの蕪。
京都は城陽の「京の酒・建都・純米大吟醸・中汲み原酒・五百万石精米歩合45%・酵母:京の琴」が一杯目。ほのかに甘い穏やかな味。京都らしいはんなりした味?初めて聞いた酵母である。
生々しい生肉を二種類頼んでしまう。最初は「くじら」。見てのとおりの赤身。
三月に蔵見学ツアーを予定している丹後久美浜の「玉川・純米吟醸・雄町精米歩合60%」が二杯目。これも一本目と似た味わい。「雄町」らいいといえばそうかもしれないふんわりした甘味。60%までしか磨いていないわりに、雑味の少ないいいつくり。
牛さんの脂のトロンとした甘味たっぷりのネットリした舌ざわり。
「醴泉・純米大吟醸原酒・斗瓶取り・(山田錦精米歩合35%)2002年10月」は酒屋貯蔵品。古酒らしさのない味。「醴泉正宗」の斗瓶取りやね。
「玉川・純米吟醸(?)山廃」と10年くらいたっているという「瀧自慢・大吟醸・三重山田錦40%」(?・・なんせラベルもクソもはがれてない)というんを味見させてくれる。
玉川の山廃は、濃厚な甘い果実の味わいで、濃淳で旨い酒の範疇なんでしょう。個人的にはたくさん呑めない味。山廃という乳酸の趣はない。ブランディーでいえば「アージュアンコニュ」というのかもしれないけど、ラベルもはがれていつの酒かよくわからないそうだ。古酒というのは時々、想像もつかない、他では味わえない香りや味を出すことがるのだけど、花のような香りがたって、酒自体は枯れた味。酒としての旨みは少ないので、飽きが来る。両方とも一杯だけなら、お試しでいいだけどね。
歌舞伎の話で少し話しこんで、おいとま。
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一杯目が「明鏡止水・純米生酒・初しぼり・美山錦精米歩合60%・長野酵母」。新酒だ。一番の仕込みだそうだ。美山錦らしいしっかりした味が乗ってきているようで旨いのだけど、喉に僅かに渋み・苦味が残って後味は少し悪い。新酒らしいといえば、納得できる程度だけど。
冬になると包丁を握る右手に力が入らないそうで、魚を捌くのもつらそうである。適度なサイズの平目は旬ですなぁ。ポン酢醤油でいただきます。美味しい。
二杯目は「三井の寿・吟の音・大吟醸・糸島山田錦」で、微かな甘味が爽やかな味で、喉ごしサラリ。好きなタイプ。九州糸島産の山田錦。
メニューにないけど、煮付けを頼めば、でてきたグレ。いつもながら出来上がりは辛そうな醤油の色だが、不思議に浅い味の煮付け。ほっこりと身離れはいいが食感はむっちり。皮の部分はトロリとねっとり。ザクザクの生姜もいっしょくたに煮られて、これも案外ツマミになる。
三杯目は「越乃雪月花・大吟醸雫・斗瓶囲い・杜氏平田正行・精米歩合50%」。だんだんと味を淡くしてくれてるようだ。すっきり。
お客さんが鮭茶漬けを頼んだようで、残ってしまった鮭の塩焼きを成仏させてあげる。
移転後1カ月半。もう随分と落ち着いたそうだが、スタッフが1名入れているけど、まだまだ戦力にはなっていないようである。がんばりましょう。だから、料理の注文が入ると、結構大変。いずれ調理スタッフを入れて、龍ちゃんは、サービスに回りたいようだ。発展途上。
さて、9年間営業を続けてきたけど、新たに移転する先は、三休橋筋を北に向って「南鰻谷」のベストプラザ・ビルの3階だそうだ。現在お客さんのボランテイアで鋭意改装中ということである。手伝えなくてごめんよ。
2杯目は「黒龍・しずく」だが、するする。いくら飲みやすいからといっても、個性が欲しいところ。
3杯目は「土佐しらぎく・大吟醸無濾過・全国新酒鑑評会出品11号・山田錦40%」。香り華やか。その後の香りが残らないし、味もクドクなく嫌いじゃない。
満席になってきたので、呑み過ぎないうちに、譲って帰る。
ほんで、お酒は「梵・純米大吟醸・しぼりたて・活性生原酒・山田錦40%」と、「醸し人九平次・うすにごり・生五百万石55%」と順番。梵は「活性にごり」なんだが、「上澄み」を呑ませてもらう。もうシュワシュワは収まっていて気の抜けた甘さが残る。スッキリさっぱりしたのが欲しかったが、九平次も甘みが残る酒であった。
記念品の「喜楽長・龍やスペシャル・大吟醸生酒」を有難くいただいて帰る。昨年より5%精米歩合が上がっている。喜多さんの8周年への心意気?
歩くと汗が滲むので、ミネラルウォーターを頂いて
出てきたお酒は「龍神・純米・南栃五百万石精米歩合55%」という、さっぱりした舌触りの夏らしい口当たり。
突き出しは「白エビ」。もうシーズンも終わり。
なんだか珍しい魚(深海魚?)がいっぱい冷蔵庫にあって、並べて見せてくれる。覚えきれない。一番美味しそうな体つきの「イズカサゴ」というのンを「お造り」と「酒蒸し」にして貰う。
既に下処理はしてあるんでしょう。裸に剥かれたイズカサゴ。割と淡泊な白身で旨味はたっぷり。火が通ってコラーゲンたっぷりの皮が旨いこと。
続いて「盾野川・吟醸・一滴入魂・山田錦55%/美山錦55%」、そして「上喜元・大吟醸・吊り下げ斗びん囲い・山田錦40%」と心地よく呑む。この上喜元の斗瓶は好きな酒。文句ない。盾野川もバランスが良い。
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プレゼントの「喜楽長・龍や・吟醸生酒」を頂いて帰る。ありがとうさん。
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長居することなくあっさりおいとま。結構繁盛してるやん。
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鰻谷の「えびすや一番蔵」が名前も変えて、スタッフ解雇、新装開店した。三谷君の奥さんで利き酒師「三谷真理」さんが、スタッフとして勤務しているそうだ。現在二階は営業してないそうで、厨房に料理人一人、接客2名でテンテコマイらしくて、今行っても満足できないとも言っていた。
早速案内をもらった「龍や」に向かう。先ず出品酒の「東一・大吟醸・雫搾り斗瓶貯蔵酒・選抜酒・12BY・仕込み58号?・277斗瓶」を呑む。お通しは「アマエビ」。海老の甘さと東一の濃い味が渾然一体。肴は「ひらまさ」と「よこわ」を頂く。紫陽花があしらい。なんでも黒門の野菜屋さんで売っているらしい。同じく出品酒の「上喜元・大吟醸・吊り下げ・斗瓶囲い・原酒」を呑む。キレイ。次ぎに「秘密」のお酒。なんでも、この時期に世間に出ていると知られるとまずいことになるそうで、書けない銘柄。でも、貴重なものを頂きましたという程度の感想だ。「天保正一・大吟醸・山田錦35%・斗瓶採り・出品酒」は、ちょっと「喜楽長」らしくないすっきりさだ。まだ信用できない「醸し人九平次・出品酒・大吟醸・袋取り斗瓶囲い」は味見程度で「駿・待鳥好美・大吟醸・出品酒・袋吊り斗瓶囲い」を呑む。肴は「高知産の鰯の新子の目刺し」と「南紀カワハギの味醂干し」を陶板で炙ったん。焼くと焦げるけど、これなら大丈夫だ。本物の「ししゃも」をバタームニエルで頂く。日本酒と炙り物って、「日本人で良かった」と思わせてくれます。「天界・大吟醸・山田錦40%・斗瓶囲い」の出品酒は味見で「越の雪月花・大吟醸・仕込み47号・斗瓶取り」の出品酒を呑む。禁酒明けを「出品酒と同一斗瓶の生酒」(というふれこみ)で堪能できました。いやぁ呑みすぎました。最後は「うな丼」。特別に錦糸を焼いてもらう。三谷君が自分で食べたいから買ってきた、お気に入りの「蒲焼き」を、いつもは炊かないごはんで丼ってもらう。
まだ帰るのには早いので、「龍や」による。先週に、近藤君と萬谷君がお店に行って、日本酒の講釈を聞いたそうで、ここはひとつ、むちゃも薫陶を受けに行った。カウンターの奥には桜が活けてあって、花見気分。突き出しが「厚揚げの焚いたん」で、お酒は「天保正一・大吟醸・10BY・山田錦精米40%・金沢酵母」を頂く。2年前の古酒だが、味が乗って飲み頃かな。余りで気がよくないお酒として「奥播磨・純米吟醸」、美味しい純米酒として「醴泉・純米」を話の流れで味見させてもらった。肴は「和牛ランプ肉の刺身」を茗荷と生姜をあしらって醤油で頂く。いつぞや、薬学博士が持参して、味見させてもらった、牛刺しがメニューに載ったようだ。良く刺身にされるのはさしの入っている部分であるが、ここは脂分も少なし、ウエットもないが、筋っぽくもない。河津・御酒蔵・酒のヤマモトのイベント案内を見せてもらう。御酒蔵は10周年!梅田の河津さんは、営業を抜けてわざわざ「龍や」まで遊びに来るらしい。そういったプロの話では、今年の「上喜元」の出来が良いらしい。まだ出ていないらしいが、楽しみ。料理の話と日本酒の話をたっぷりして、ナンバで日が変わる。
お酒が不満なので、「龍や」に電話する。突き出しは、「蛸の山葵漬け?オイル漬け?」?こりこり珍味でいい具合。「東一・純米吟醸・山田錦50%・生」を呑む。「イガミ(ブダイ)の味噌漬け」があると言うので焼いてもらう。焼けた味噌も旨いが、3日目という浸かり具合もいい。ブダイは始めて、生でも食べてみたい。コンロにハゲのチゲ鍋があるが辛いのは苦手なのでパス。そう、三谷君は韓国の焼き肉料理屋で2年間働いて居たそうで、こういうのもお得意だ。酒がすすんで「磯自慢・吟醸・生・原酒」を呑む。いい馬刺があるというので、頂く。「馬の赤身・こうね・生肝の刺身」を摺り生姜醤油で食べる。馬の肝も始めて。今日はいろいろ初体験が出来ました。隣の客と日本酒の話になって、三谷君が悪い酒として味見させてくれたのが、社内杜氏に変わった「義侠・特A山田錦・精米歩合60%・総米1500kg・杜氏杉村洋」と昨年は評判の良かった「雑賀・おりがらみ」だ。今年の義侠は不安たっぷりの出来だ。生ヒネのお酒の救済策として、面白い方法を試してもらった。「雑賀・おりがらみヒネ+レモンのしぼり汁」だ。困ったお酒におためしあれ。酸味のあるフルーツなら実験する価値有りだ。
滝自慢蔵見学の宴会写真を見せてもらう。大騒ぎだ。
ついでのついで「龍や」にも電話を入れて向かう。暖かいモノ食いたい、と伝えて「ぐれ」を小鍋にしてもらう。少し前まで「雉」があったそうだ。食べたかったなぁ。出来上がるまでは「梅クラゲ」で「しらぎく・特吟・八反錦50%・生」を呑む。1合の片口に入れてくれたが、きついな。鍋には「まるはげ」の肝もほり込んで、味と香りが少し濁る。肝のアブらっぽさが、既に十分に満たされた食欲にはしつこかった。でも食っちゃう。「しらぎく」は香りたっぷり、呑んでいても十分旨い。また客が残した「美丈夫・舞・うすにごり・活性生」の気の抜けそうなんを、勿体ないからと言ってくれるが、一口舐めてもうギブアップ。むちゃは「濁ったお酒」は苦手じゃわい。後半は三谷君の酒の講義に思わず、うるうるしちゃう。十四代の蔵元アキツナ君の増上慢ぶりを聞いて呆れる。「全体から見たらわずかな量しか扱わないけど、実際に酒を進める料飲店を馬鹿にしたらあかんでぇ!」。道理でここから「十四代」が消えたはずだ。ここでは御飯を用意していないと思っていたら、いつのまにか炊飯器がある。魚沼産無農薬コシヒカリで旨いそうだ。また魅力が増えちゃった。次の月刊「たる」に登場するようでゲラ刷りを見せてもらう。記事の中の「メニューにない料理を注文する客」の1人のむちゃです。カウンターの椅子が高いので、変な座り方をしていたらしく、筋肉痛だ。またも最終の快速になってしまった。今日は固形の米を食ってないわ。
1周年記念に伺えなかった「龍や」に向かう。珍しく今日はいっぱいのお客さんで賑わっている。突き出しが「アマエビ」。お酒は「東一・大吟醸・雫搾り斗瓶貯蔵酒・選抜酒・11by・仕込み55号・斗瓶277番」を出してくれた。余韻の嫋々とした味わいの濃厚な酒。カワハギがあるというので仕事して貰う。昆布出汁とお酒で煮て、青葱を小口に切って盛りつける。味付けは簡単にポン酢だけ。肝もたっぷり添えて出してくれる。肝は出汁で暖まる程度であるが、こってり・むっちり。「酒蒸し・シャブシャブ風ポン酢風味」とでも言っておきましょう。先客が残していった「秋鹿・烈」が勿体ないからと廻ってきた。肝臓の限界やぁ。片口に少し残してしまった。予定に入れていた蔵見学が、ダブルブッキング!ショックである。
さて、暗闇の中、宗右衛門町の「龍や」が営業しているので寄る。どうやら今年始めての客となったようだ。開店しているという通知を出していないそうで、店には、始めて見かけた三谷君の奥方がいただけ。さて頂いたお酒は、「奥播磨・鑑評会用別仕込み・袋吊り斗瓶取り・火入れ・35号仕込み・4番斗瓶・山田錦38%」「磯自慢・大吟醸・山田錦45%」「待鳥好美・駿・杜氏入魂選抜大吟醸・酵素液仕込み・出品酒・袋吊り斗瓶囲い・山田錦35%」「不老泉・特別純米・未来・二号」「ヤマサン正宗・出品用斗瓶囲い山田錦35%」「瀧自慢・大吟醸・出品用斗瓶囲い・三重山田錦40%」という、むちゃくちゃなお酒ばかり。肴は、突き出しが、「イワシの生姜煮」で、注文したのが「クエのトロの部分のルイベ風刺身」と「鴨と水菜の鍋」という塩梅。注文したお酒は最初の2つ以外は全部サービスという、ご祝儀に酔っぱらってしまった。正月で店が開いていないけど、年末に和歌山に遊んでいたついでに仕入れたという、クエは馬刺のコウネの部分とも言えるような白さにであるが、暖まるとまったりと溶けてくる。鴨で暖かい仕事をしてと注文すると、鍋を仕立ててくれた。鴨と葱を炙って焼き目を付けて、水菜、椎茸・白菜と煮てくれる。大和芋の「すいとん風白玉」も中に入れて、ボリュームもある。とにかく、飲み過ぎやん。強烈な印象は杜氏さんの名前を付けた「待鳥」であるが、香りたっぷり。年末年始で冷えすぎて苦みが出ていて、全然ダメという話であるが、十分すごい。ぼやけていると言うけど、柔らかい含みの「瀧自慢」もなかなか。「未来」は「宇宙人(三谷君の言葉)」が持参したと言う酒であるが、見るからに黄色い。古酒の香りもするし、みりんのような甘さもある。50℃で飲むのを勧めるらしいが、変な酒を造りまんなぁ。最後に一腹8000円とか言う「カラスミ」を頂いちゃたりして。カラスミは風が造って味を深めるとかいうて、大阪で造っても旨まないでぇ、という事だ。うーん。ココに寄ったら、帰るコロには日が変わってしまう。さて蔵見学で「しし鍋」するかぁ。「龍や」はこの15日で1周年だ。
ちょっと無理をして「龍や」に向かう。付き出しに「蕗の薹」「タラの芽」と冬も始まったばかりなのに、春めいた草を食う事になった。蕗の薹なんか、苦い苦い。春めいた気分なら、浮かれた気分で苦みも美味しいかもしれないが、ただ苦い草だ。タラの芽は、黒ゴマのソースが旨くって、よろしいなぁ。お酒は「常きげん・中取り斗瓶囲い・山田錦40%」をいただく。苦みが残って、後を引く。蕗の薹の苦みも相まって苦いのアップだ。重なったが「富山産の寒ブリ」を刺身で頂く。暖まってくると、「常きげん」はおとなしくなってくる。お客さんが持ち込んだ「牛ブロック」を刺身でご相伴に預かる。枝肉の表面に電流を流すことで、熟成させるひつようもないし、旨味も十分あって、殺菌もできる処理方法だそうです。寿司屋とかにも出始めているらしいですが、寿司屋の牛肉はさしが入った脂っぽい部分ですが、赤身の部分でもおいしく食べられそうです。
すぐ近くにある「龍や」に寄ることにした。突き出しが大胆にも「海胆」だ。鼻が利くと言われてしまったが、お酒は出品用斗瓶から6本取ったウチの1本「醴泉・大吟醸・出品酒」を頂く。秋になっても香りが十分、例年以上の香りの立ち方らしく、単独での出荷をためらっていたらしい。2日前の入荷らしい。嬉しいじゃないか。久しぶりに酒の話題で盛り上がった。肴は「おじさんの煮付け」にしてもらった。今日は余り魚を仕入れていないそうです。醤油が濃く、あっさりしてといってもまだ、味付けが辛いのが残念。潮か酒蒸しの方が良かった。明日は南紀に海釣りらしく、早々に店じまいのご様子。狙いは「クロマグロ」らしい。
雨が止んで宗右衛門町の「龍や」に出向く。
開店早々の「龍や」に席を取る。「子茄子の揚げ出し」が付き出しで「ヤマサン正宗・10BY金賞受賞酒・大吟醸・山田錦35%・袋しぼり斗瓶囲い・生」が一杯目だ。(飛ばしてしまうなぁ)。瀬戸内産だが大きいハモがあると言うが、肴は「コチ」を薄造りにして貰う。1匹仕入れているというので、アラを焚いて貰うことにした。「ヤマサン」は古酒であるが、へこたれない元気者だ。特徴的な島根系の酸味も残っている。穏やかなのは出品酒だからだろう。2杯目には「醸し人・九平次・大吟醸・出品酒・無濾過無加水・山田錦40%・袋取り斗瓶囲い・生」がでる。(飛ばしまくってしまう)。あっさり目に焚いて貰ったアラには「頭・カマ・背骨・腹子」と身以外は全部入っていた。(うれしい)。でっかい腹子が見た目にも美味しい。酒も旨いし魚も旨い。コチを一匹成仏させてしまった。「ながほり」が満席で思いがけないうれしさだ。3杯目には「東洋美人・大吟醸」だ。ちょっと後口に苦みが残る。昨日の残りと言うことで「ホウセキハタ(つまりアコウ)」のアラ炊きがサービス。さすがにちょっと煮詰まりすぎているが、プリプリの皮なんか美味。なんやかんやで3時間ほど居座る。どうしても長くなってしまう店だ。
お酒を飲みに宗右衛門町の「龍や」へ向かう。突き出しは「鶏の肝煮」。嫌いな臭みが無く、旨い。お酒は「磯自慢・大吟醸」「天保正一・斗瓶取り」「義侠・滓」「駿・出品酒(伝承クラス)」「越の雪月花・出品酒」と順位に頂く。肴は「活けたこの造り」を「コジャン」と「山葵醤油」で、「貝柱のワイン蒸し・クリームバター醤油風味」「日野菜」とちょっとセーブしながら。蛸の甘味が素晴らしく美味しいが、辛いコジャンでは勿体ない。やっぱり醤油が旨味を引き立ててくれる。日本酒にも合う。果たして「エスニック」料理と日本酒が合うだろうか?カウンター越しのいいところは、料理の手順が見られるところだ。貝柱を焼いて、バターを入れる。酸味のあるワインをほうりこみ、生クリームをいれ、醤油が隠し味、バジリコを入れて出来上がりだ。簡単ですな。明日にお酒が入ると言うことで、ちょっと品薄らしい。早い時間に入ったので、ご両親がいたりした。3時間ぐらい長居したが、その間にお客が1人だけとは、早い時間は暇なようですな。
案内を頂いていたので「龍や」へ向かう。突き出しは「茄子の炊いたん」である。お酒は「上喜元・吊し下げ斗瓶囲い原酒(出品酒)」を頼む。「珍しいものがあるよ」ということで「しろ海老」のむき身を山葵醤油で頂く。ホタルイカ漁が終わった後に出てくる高級寿司ネタだそうだ。一匹一匹はオキアミ程度の大きさで、身を取り出すのが大変なんだそうだ。むっちりとした舌触り。今年はあたりや、と言うので「磯自慢・大吟醸」を、頂く。話の流れで「純米吟醸」も味見させていただく。二本買っておいたのは正解だったようだ。本当に酒も申し分ないが、おもろい店です。
宗右衛門町の「Japanese Restrant Bar・龍や」に行く。シンプルな内装にカウンター8席を1人でこなしてはります。「アスパラのゴマペースト」を突き出しに「往馬・出品酒」を呑む。先日、「往馬」の蔵元が「不老泉」の専務と呑みに来ていたそうだ。珍しい「のどぐろ」があるというので刺身で抱く。「白身のトロ」と呼ばれる浜坂港で水揚げされた深海魚である。刺身で食べるのは始めてだが、うまい。ついつい「越の雪月花・出品酒」を呑む。和歌山の御坊で見つけてきたという「豆腐」などは、随所に素材の拘りをかいま見せる、面白い店を作ってくれたものだ。酒も1.4倍の乗率だそうで、ご値段もお安い。三谷君は、ミナミの料亭で4年間修行した日本料理人ということを始めて聞いた。むちゃくちゃ、飲み過ぎてしまったが、よき日であった。雑誌掲載をお断りしているということなのでデータは公にしないよ。ワインもここでは呑めて、グラスはヴィノムだ。
心 │斎│ │橋│ ││ ──┘筋└────┘└── ──┐商┌────┐┌── │店│ ││ │街│ ││ │ │ ちょっと │ │ ││ │ │ ││ ││ ││ ホテル││ │ │ │ │ ││ ││ ││ メテロ21 和光ビル │ ──┘ └────┘└────┘└────┘└────┘└─▼──┘ └ ‖宗右衛門町の看板 ──┐ ┌──────────┐┌────┐┌──────────┐ ┌ │ │キリン ││ ││ │ │ プラザ ││ ││ 堺 │ │ ││ ││ 筋 〜〜〜│戎│〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜││〜〜〜〜││〜〜〜〜道頓堀 〜〜〜│ │〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜││〜〜〜〜││〜〜〜〜道頓堀 〜〜〜│橋│〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜││〜〜〜〜││〜〜〜〜道頓堀 〜〜〜│ │〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜││〜〜〜〜││〜〜〜〜道頓堀 ──┘ └──────────┘└────┘└──────────┘ └─ ─ ──┐ ┌────────────────┐ ┌── │ │ 浪速座 中座