adrress | 中央区東心斎橋1−6−3 ハイツ千年町ビル |
call | 06(6243)9126 |
open/day | 11:30〜13:30 |
open/night | 17:00〜22:00 \15000〜 |
off | 日・祝 |
capacity | カウンター8席 |
memo/impression |
2005年9月24日 ヨコハマからの旧知のグルマーのお誘いを受け、向かった晩ご飯は「千年町」。看板も質素で味気ないお店は、階段を上がった2階。Lの字のカウンターのオープンキッチンだ。 「島之内」でも顔馴染みの社長も同行で3人がカウンターに揃って始まる。
角のお盆に先付け3品。もってのほかには菊の葉が添えられているのが派手さはないけど小粋。 満月にススキの椀。浮玉真蒸?って言ってたかな?鱧のスリ実入り玉子の真蒸。ギリギリの出汁加減。始めに関東のお客かどうか聞かれたけど、出汁を加減するという意味にとれる。(そうするかどうかは分からないけど)。信州産の松茸だが、虫が入っていると、ゴミ箱だ。剛気。出汁の繊細さと差が面白い。オープンキッチンの楽しさがある。 乾山写しの器。夏のヒラメって?と思ったけど肝もデカくてびっくり。 「浦霞・辛口」。 柳川風の小鍋に鴨肉、鴨の丸を炊く。最後に玉子をさっと流して出てくる。手際の良い仕事だった。出汁もきっちり飲む。丸は健康的な味。 まだ、松茸を裂いている。焼き物はフライパンでアワビと松茸。アワビはバターで焼いて、酒をふる。カウンターの分をまとめて一気に焼いてしまった。ボイルしていた松茸を合わせる。後から、肝も焼いて、ドーンと大鉢で出す。 息抜きに白和え。 大きなヒラメは天ぷらででも出る。胡麻をまぶしたのんと「すった銀杏入りの衣」と二種類。大胆な仕事と丁寧な仕事と飽きない。黄色とオレンジに色づいた紅葉の仕事も麗しい。 岐阜の天然鰻と言うことで「丼」。一旦蒸してあるようで、くどさとかはない。川の上流で捕れた鰻でないとダメだと力説。そういう鰻の冬の前が一番旨いという。鰻も鰻だが、タレをまぶしたご飯が際だつ。少し固めに炊かれたご飯の一粒一粒にタレが絡んで、しかもベタ付くこともない。 きな粉のシャーベットに小豆餡たっぷり。シンプルなデザート。 全体を通すと野菜が不足。
カウンター割烹好きのむちゃにとっては、極まった料理屋だった。食い道楽の大阪で、京都の懐石風割烹とは異なる大阪の意気を感じることが出来る。素材、量、そして(見た目の華美さはないけれど)盛りつけも器も、感動できるレベルだった。満足できる食事というのは、たくさんある。だけど、最近はサプライズを含めて感動できる店は少なかった。大阪としては少しお高い予算を含めて、欠点になりそうなところを想定したけれど、嬉しい大ハズレ。
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