adrressJR京都・伊勢丹11階
call075-315-1000
open/day11:00-15:00 \3500 \5000
open/night17:00-20:30
off不定
capacity
memo料理長・緒方俊郎
impression 2001年1月18日

夜の御飯は、再び伊勢丹へ戻る。一発OKは「京都・和久傳」です。京都風の路地を彷彿とさせる入り口を奥へ進むと出迎えを受ける。店内は広く、オープンキッチンに面したカウンターと、北側の京都を見下ろせるカウンター、それにテーブル関も幾つかある。まな板の前に案内される。嬉しい。窓際のカウンターは窓向きに面して、窓とカウンターの間に接客が出来るような構造になっていて、単なる窓際ではなくカウンターの雰囲気が十分味わえるような趣向になっている。壁やテーブルの花のアレンジも、華やか。料理はお任せ1種類です。

  • 松の実湯
  • 長芋の短冊に新このわた、酢に当てたゼリー寄せ 
  • カラスミの飯蒸し
  • ヒラメのゴマ和え、とんぶりのてんこもり
  • 丸煮込み、丸、焼き餅、アサツキのてんこもり
  • お凌ぎが、ジネンジョのとろろの茶蕎麦、山葵
  • 京野菜(金時人参、淀大根、小蕪、焼き九条葱、慈姑の揚げチップ)の炊き合わせ
  • 鯖黒寿司に頭芋の赤だし
  • 水菓子が苺
  • 肉桂風味の道明寺の椿餅に抹茶
竹筒に入った日本酒は、丹後の「吉野山」の銘柄の「吉岡酒造場」だけ。少し寂しい。少し好みから外れている。毎朝、竹筒に入れるらしく、新しいウチは竹の香りもいいだろうが、普通に頂きたいものだ。板前の料理人の包丁さばきを見るけど、随分と慎重で、こっちが「大丈夫?と思っちゃう?どうも聞くと、ローテションして仕事を回しているような口振りだった。でも、包丁は立派。焼き物と御飯が、選べるようになっていて、「丸煮込み」を選んでしまったが、要は「まる鍋」。醤油や生姜の風味はあまりなく、葛仕立ての出汁は、黒楽の土鍋の中でぶくぶく泡だって、美味しそうだ。アサツキの香りが特徴であっさりした味。それでも暖まります。野菜だけの炊き合わせでは、脂肪分が無いのが少し工夫が欲しい点。でも野菜の味がちゃんと感じられて、納得できるのです。「人参は人参やなぁ」とね。鯖の黒寿司とは、御飯を炊くときに醤油を差して風味を出して、寿司飯を造るようで、薄く色づいた鯖鮨。龍皮昆布をぐるりと巻いて、鯖も鯖やなぁ、という味わい。事前に言っておけば、持ち帰りは可能だそうです。急に言っては、用意できないとは当たりまえ。ほとんど1年中、用意しているらしい。反省。事前に言っておけば、食べたいモノも注文に応じてくれるようです。最後のお菓子は「蓮餅」のチョイスも可能だったけど、あんこに走った。抹茶のお椀が、安南(ベトナム)の焼き物を使っていて、興味津々。懇親会で、京焼きを指導している市の工業試験所の先生が「京焼きも不況で売れない」と、おっしゃってた現象がこういうところにも垣間見える。
ここの料理長はまだ34歳だそうで、厨房のスタッフは14人もいるそうです。客よりも多いかも知れない。とにかくみんな若い。機会があれば「金のカウンター」に行ってみようと思った。ここでは消防の関係で、高台寺で有名な「目の前でも焼き物」は余り出来ないそうだ。そう意味で、献立にも煙の出る「焼き物」が無い。そうそう峰山の店が、昨年から復活したと言う話だ。誰もが気になる「送り火」の日は、予約が取れずに「伊勢丹の抽選」だそうだ。とにかく駅にあるのが便利。エレベータで下りればもう改札口間近だ。
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